京都府に本部を置く大学の数は、全部で33校。進学率は毎年東京と1・2位を争うほど高く、世代の2/3以上が大学へ進学しています。
一方で、京都の高校を卒業した生徒のうち、そのまま京都府内の大学へ進学する割合はわずか2割強。これは20校以上の大学を設置している都道府県の中では、ひときわ低い数字です。
ただし、大半は大阪をはじめとした近畿圏の大学を選択しており、実家からそのまま通える大学を選ぶ人も少なくありません。
まずは京都の大学を一通りチェックした上で、より自分に合った大学がないか、ほかの県にも目を向けていくと良いでしょう。
今回は、地図を基に京都府内の大学情報を確認していきましょう。
「家から通える範囲かな」「楽しいキャンパスライフが送れそう」を判断する参考にしてください。
京都府 大学MAP
※キャンパスのデータは、2023年12月現在のものです。変更となっている可能性もあるため、必ず各大学のホームページでも確認しましょう。
※私立大学については、志望者数が特に多い大学を掲載しています。県内すべての大学を掲載しているわけではありません。
※本文では、志望者数や入学者数が特に多い大学を一部紹介しています。記載のない大学については、パンフレットを取り寄せるなど、各自で情報をしっかりキャッチしておきましょう。
※目標偏差値は「2024年度入試 受験校決定PERFECT BOOK」を参照しています。模試により偏差値の基準は異なるため注意してください。
国立大学
国立大学とは、その名の通り国が運営、または設立する大学のことです。
学費の標準は、入学金が282,800円、年間の授業料が535,800円。私立大学よりも学費をおさえて学ぶことができるため、受験生やその保護者からの人気も高くなります。
その反面、私立大学よりも受験で必要な科目数が増え、求められるレベルも高くなることが多いです。
例年、学費の問題で「国公立でないと大学に進めない」という相談も多いため、志望校については必ず家庭でも話し合い、早期から入試対策を始めましょう。
1⃣京都大学
⇒使用学部:文(偏差値72)・法(73)・経済(70~72)・教育(70~72)・総合人間(68~73)・理(71)・工(66~69)・医学部医学科(75)・医学部人間健康科学科(66)・薬(70)・農(66~68)
言わずと知れた京大。日本で2番目に創設された旧帝大であり、入試難易度も東大と並び間違いなく最難関の大学と言えます。
『自由の学風』が表す通り、個人の主体性が尊重され、勉学にもサークルにもイベントにも興味のある分野に熱中している学生が非常に多いです。学生生活自体だけでなく卒業後の進路においても充実しており、困難な試験を勝ち抜く努力をするだけの価値がある大学と言えるでしょう。
入試はいずれの学部も二次試験の比率が高いです。ほかの国立大学と比較して出題内容や形式が特殊だと感じる受験生も多いため、入念な対策が必要となります。
ただし、強力なライバルたちを相手に大幅なビハインドを取り返す…というのは現実的ではないため、共通テスト対策もしっかりと行いましょう。基礎を完璧にしてから応用や演習に入っていくことが大切です。
2⃣京都教育大学
⇒使用学部:教育(偏差値50~56)
前身の師範学校を含めると150年近くにわたり多くの教員を輩出してきた、歴史のある教育大学。
1年次から専攻ごとに専門分野の指導を行い、各領域のエキスパートを養成します。また実地教育も1年次から実施しているため、理論だけでなく実践も踏まえて、目指すべき教員像に近づいていくことが可能です。
入試では、二次試験が各専攻に対応する1教科の筆記試験または実技のみ。専攻する科目を仕上げていくのはもちろんのこと、共通テストでリードをつくれるようにバランスよく総合点を伸ばしていきましょう。
3⃣京都工芸繊維大学
⇒使用学部:工芸科(偏差値57~60)
工芸科学部を擁する国立の工科系単科大学。1学部のみと言っても、機械工学や繊維学、デザイン学など、幅広い分野を専攻することが可能です。
地域の課題解決に向けて、グローバルな視野と技術を兼ね備えた国際高度専門技術者を育成するために、学部共通のプログラムとして、「地域創生Tech Program」を設置しています。京都北部を舞台として、1年次から実際に現地調査をしながら課題を発見し、3年次までに習得した専門知識を生かして、課題の解決案を生み出していくこのプログラム。活用的な技術が身につくだけでなく、チームでの協調性やリーダーシップが磨かれていくことでしょう。
入試はオーソドックスな国公立理系型。共通テストでは8割近く得点し、自信を持って二次試験に臨みたいところです。
公立大学
公立大学は、都道府県や市といった地方公共団体が運営、または設立する大学を指します。
年間の授業料は国立大学とほぼ変わらず、入学金も40万円弱と、やはり私立大学よりも少ない負担で高等教育を受けられるのが魅力です。
受験科目も国立と同じで5教科すべて求められることが多いため、苦手科目をいかに早い段階で克服できるか…が合格のカギと言えるでしょう。
㊁京都府立大学
⇒使用学部:文(偏差値63~66)・公共政策(59)・環境科(57)・生命理工情報(58)・農学食科(57~61)
3学部12学科で構成される公立大学。基本は左京区の下鴨キャンパスで授業を行いますが、生命環境学部の一部は、精華町にある自然が豊かな精華キャンパスで実施されます。
広く様々な学科が揃っていますが、この大学ならではと言えば文学部の和食文化学科でしょう。ただ和食というものの歴史を紐解くだけでなく、和食文化を人類学や経営学などの専門的な視点から学び、さらなる発展へとつなげていきます。
また、2024年からは5学部へ発展する予定で、和食文化科学科が農学食科学部に移るなど、大きな変動が起こる予定です。新設される学部や学科は人気が高くなる可能性もあるため注意が必要でしょう。
入試においては、文系学部で共通テストの数学が1科目のみであったり、理系学部で二次試験が2教科受験であったりと、志望学部や学科によって異なります。出願先の候補に入っている場合は、必ず詳細をチェックしておきましょう。
㊂京都府立医科大学
⇒使用学部:医学部医学科(偏差値70)・医学部看護学科(55)
150年の歴史を持つ、公立の医科単科大学。医学の専門的な知識だけでなく、豊かな人間性や人間愛にあふれた医療従事者を育成することを目的としています。
その人間性を育むために、「京都三大学教養教育共同化」として、京都工芸繊維大・京都府立大と連携しています。三大学が実施するリベラルアーツ系の科目について、大学をまたいで自由に受講できるという点は、ほかの医科単科大学にはない大きな特徴でしょう。従来、単科大学の規模では扱えないような分野についても学び、自身の教養を多角的に高めることができるわけです。
仮に一次試験で医学科がC判定だった場合、二次試験では5割ほど得点できれば合格点に達する年が大半です。つまり、それだけ得点しづらい問題ということですね。共通テストの得点率アップにもつながるよう、「とれる問題は絶対に落とさない」という意識で、普段からケアレスミスを減らし、正答率にこだわっていきましょう。
㊃福知山公立大学
⇒使用学部:地域経営(偏差値48~49)・情報(52~54)
京都府の北部に位置する公立大学。『市民の大学、地域のための大学、世界とともに歩む大学』という基本理念の通り、地域社会を支える人材の育成を目的としています。また、大学院の設置を目指して動いており、周囲に大学が少ない地域として、地域に根ざした教育の拡大を目標としていることもうかがえますね。
学部は地域経営学部と情報学部の2つ。文系と理系ではありますが、共通科目を設置しており、情報学の専門技術だけでなく、教養や創造力を養う…など、多角的に学ぶことが可能です。
入試では、二次試験が小論文のみ。資料読解型の課題だけでなく、地域経営学部では英語の要素も含まれるため、過去問をチェックしてから対策を進めましょう。
私立大学
私立大学は、学校法人または株式会社によって設置された大学を指します。
国公立大学のように前・中・後期入試だけではなく、共通テスト利用入試や推薦入試など、同じ大学の学部学科にも、複数回チャレンジできるのが特徴です。
さらに一般入試でも個別学部/全学部入試と分かれ、同じ学科の入試でも必要科目数が異なることも珍しくないため、どの形式で受験するかが合格の可能性を大きく左右します。
①大谷大学
⇒使用学部:文(偏差値42~47)・社会(43~44)・教育(48~49)・国際(44)
1922年に設立され、100周年を迎える私立大学。仏教精神を基盤としており、文学部には仏教に関連する学科も複数存在します。
教育の特徴は、1年次から少人数のゼミに全員が所属することでしょう。コミュニケーションやプレゼン力を鍛えながら、卒業後に向けた実践力の基礎を身につけていきます。
入試は、各学部2教科型と3教科型を選択できます。併願校の受験科目を踏まえた上で、どちらの方式で受験するか検討していきましょう。
②京都医療科学大学
⇒使用学部:医療科学(偏差値53)
2007年に設置された医療系大学。前身の専門学校創立からは90年以上と、放射線技師の養成機関としては日本で最も長い歴史があります。
特徴はなんといっても学部学科。医療科学部放射線技術学科のみの設置であり、毎年の入学者数は100名弱と、エキスパートを育成するための少人数教育を実施しています。
入試は数ⅠAが必須の2科目受験。英語または数学の各範囲から選択することが可能です。
③京都外国語大学
⇒使用学部:外国語(偏差値45~54)・国際貢献(55~57)
『言語を通して世界の平和を』を建学の精神とする外国語大学。2018年には「グローバル社会で生きる力を育む」ことを目的として、国際貢献学部が新設されました。
外国語学部で専攻可能な言語は9種類。さらに第二外国語・第三外国語も合わせると、約20言語の中から選択して学ぶことができます。
その中には日本語専攻もあり、日本語教師を目指すことが可能です。1/4ほどが留学生であり、普段から国際感覚を身につけられることも、外国語大学の大きな強みでしょう。
入試はそれぞれ2教科型と3教科型を選択できます。私立大学には珍しく英語でリスニングが必須となるため、普段から耳を鳴らしておくだけでなく、集中してリスニング対策を行う時間も確保しましょう。
⑤京都看護大学
⇒使用学部:看護(偏差値49~51)
2014年に設置された私立大学。京都府内では唯一の看護単科大学です。
『3つの「いつくしみ」の力』を養成することを目的としており、智(論理的思考力など)・人(コミュニケーションなど)・命(職業倫理など)を兼ね備えた看護師を輩出しています。
入試は2教科型か3教科型を選択できます。現代文は必須となるため、読解力を鍛えた上で英語や数ⅠAの対策を進めましょう。
⑦京都光華女子大学(※女子大)
⇒使用学部:こども教育(偏差値43)・キャリア形成(43)・健康科(43~46)・人間健康学群(43)・看護福祉リハビリテーション(44~49)
仏教精神を基に、向上心や感謝の心の育成を目指す女子大学。『寄り添い』を理念としている点からも、人間性の養成を重視していることがわかります。
設置学部も、こども教育学部や看護医療福祉系と、豊かな人間性が必要な職業に通じるものが多いです。
2022年に新設された人間健康学群は、3学部の授業を横断的に受講することができます。社会に貢献したいけれど、具体的にどういった職業や形でサポートしたいかが決まっていない…という人には、学びながら進む道を決めていけるこの形式は合っているでしょう。
2024年には、看護福祉リハビリテーション学部が新設される予定です。
⑧京都産業大学
⇒使用学部:文化(偏差値51~55)・外国語(51~58)・法(51~54)・経済(54~55)・経営(53~55)・現代社会(55~57)・国際関係(53~54)・理(51~55)・情報理工(54)・生命科(51~53)
「産近甲龍」と称される関西の有名私立大学の1つ。文理合わせて10学部、約1.5万人が1つのキャンパスに集う総合大学です。国内最大規模のワンキャンパス型を最大限生かし、「共通教育科目」として他学部の授業を選択することができます。
理系の3学部では、2014年に「グローバル・サイエンス・コース」が設置されました。『理系こそ、英語。』と掲げているように、海外の論文を読む、あるいは研究結果を発表する際など、研究者を目指すにあたり英語の習得は大きな壁になります。そこで、このコースでは、自身が進む分野で頻出の英単語もチェックするなど、専門領域を意識した語学学習ができるため、世界へ発信できる研究者への第一歩となるでしょう。
入試は2教科型と3教科型に分かれ、3教科型の方が1週間ほど早く試験を実施します。2月中旬に実施される中期日程は3教科型のみのため、文系であれば英・国・社or数、理系であれば英・数・理のうち、苦手科目の克服を優先して対策しましょう。
⑨京都女子大学(※女子大)
⇒使用学部:文(偏差値55~58)・心理共生(60~61)・法(55~56)・現代社会(56~57)・発達教育(59~60)・データサイエンス(53~54)・家政(61~63)
5学部10学科から成る女子大学。国内の女子大で唯一法学部を設置するなど、文系学部が揃っていますが、2023年からはデータサイエンス学部の開設を予定しています。情報系学部の人気が近年高まっていることを考えると、選択肢に加わってくる人も多いでしょう。
「京女」という略称で全国的に知られており、近畿圏出身ではない学生が4割ほどいます。全国から生徒が集まってくる女子大というのは珍しく、それだけ人気がある大学と言えますね。
入試は、各学科2教科型と3教科型に分かれます。いずれも求められるレベルは京都府内の私立大学でも上位のため、苦手科目をそのままにしていると致命傷になりかねません。
2024年には心理共生学部が新設される予定です。
⑩京都精華大学
⇒使用学部:国際文化(偏差値43)・芸術(47~48)・デザイン(45~52)・マンガ(47)・メディア表現(47~48)・人間環境デザインプログラム(47~50)
デザインやメディアといった芸術に特化した、ほかの大学とは一線を画している私立大学。2006年に全国初となるマンガ学部を設置したことでも知られており、既に多数の有名マンガ家を輩出しています。
「人間環境デザインプログラム」では、国際文化学部とデザイン学部建築学科の内容を中心に、すべての学部の領域を横断的に学習することが可能です。1学年16名の少人数制であり、国内外の現地に足を運びながら、地域文化や環境に貢献できることを研究し、提案を行います。社会問題や地域の文化に関心がある人、発信力を養いたい人にとっては、非常に成長できる環境と言えるでしょう。
入試は「志願理由書を含めた面接のみの形式」「実技試験のみの形式」「学科試験のみの形式」の3方式に分かれています。どの方式で受験するかは、早めに決めておきましょう。
⑪京都先端科学大学
⇒使用学部:人文(偏差値43~44)・経済経営(43)・工(46~47)・健康医療学部看護学科/言語聴覚学科(45~47)
B.京都亀岡キャンパス:亀岡市曽我部町南条大谷1-1 最寄り駅:亀岡駅(駅からバスで10分程度)
⇒使用学部:バイオ環境(偏差値45)・健康医療学部健康スポーツ学科(43)
5学部11学科を擁する私立大学。元々「京都学園大学」でしたが、2019年に名称変更されました。大学名からは理系のイメージが強いですが、『学問の対象が何であれ、真実を追求する知的、論理的思考こそ科学である』としており、文系学部も2つ設置されています。
入試はいずれも3教科型。科目は学部によって異なるためよく確認し、まずは苦手科目の対策から始めていきましょう。
⑫京都橘大学
⇒使用学部:文(偏差値46~51)・総合心理(54~55)・経済(48~49)・経営(48~49)・発達教育(50~51)・国際英語(48~49)・工(47~53)・看護(57)・健康科(53~55)
2005年に共学化した私立大学。多種多様な8学部15学科を擁する総合大学です。2023年の総合心理学部開設に向けて動いており、心理学だけでなく、データサイエンスやマーケティングなど、卒業後に活用できるスキルを磨くことができる予定です。
就職率・就職満足度はいずれも100%に近い数字であり、キャリアサポートが充実していることもわかります。キャリアアドバイザーやOB・OGだけでなく、就職が決まった4回生の先輩からも直近の体験談や助言を聞くことができるため、具体的なイメージを固めた状態で就活に臨むことができるのも大きいのでしょう。
入試は各学部で複数の方式を設けており、必要科目数や範囲が異なります。中でも国際英語学部では、英語の配点が通常の3倍になる英語特化型方式を設定しており、いずれの方式を選択するかで合格の可能性は大きく異なると言えます。後悔しないよう、入試情報は事前に把握しておきましょう。
⑬京都ノートルダム女子大学(※女子大)
⇒使用学部:国際言語文化(偏差値43)・現代人間(43~44)・社会情報(44)
『徳と知』を建学の精神とする女子大。「ノートルダム」は「聖母マリア」のことを指しており、その聖母マリアを目標として「尊ぶ・対話する・共感する・行動する」という4つの軸で人格教育を行います。
現代人間学部は、2017年に生活福祉文化学部と心理学部が合体する形で誕生しました。生活環境学科・心理学科・こども教育学科の3つに分かれていますが、ほかの学科の知識も取り入れながら、自身の成長に役立てることができます。
2023年には社会情報学部が新設される予定です。
入試は英語と国語指定の2教科型。国語の出題範囲や英語資格については学科ごとに異なるため、詳細を確認して準備する必要があります。
⑭京都美術工芸大学
⇒使用学部:・建築(偏差値51~52)・芸術(48~49)
2022年に全国の美大で初めてとなる建築学部を新設した私立大学。2023年には工芸学部美術工芸学科を芸術学部デザイン・工芸学科に変更する予定です。
建築学部では、京都ならではとも言える「伝統建築」領域を専門的に学ぶことができます。建築家に必要な最先端の技術や創造力を身につけつつ、過去の伝統文化からも学ぶことができる環境は、この大学の大きな魅力でしょう。
入試は、工芸学部が英語・現代文・デッサンの中から1科目。建築学部は数学+英語or現代文の2科目受験です。ただし、学部の再編もあり、入試方式が変更される可能性があるため、最新情報をしっかり確認する必要があります。
⑮京都文教大学
⇒使用学部:総合社会(偏差値43~45)・こども教育(47~48)・臨床心理(47)
仏教の教えを基礎に置く私立大学。全学年でゼミ形式の授業を実施し、主体的に学びながら周囲との関係性を築くことで、協調性や人間性を養います。
学部は全部で3つ。2008年に国内で初めて設置された臨床心理学部は、人間の「こころ」と「行動」への理解を深め、様々な環境で悩みをかかえる人々の力になることを目指します。専門職に関する資格のほか、教員免許の取得も可能です。
入試はいずれも2教科型。受験科目は選択ではなく、すべて指定されているため、受験を検討している学部学科については確認しておきましょう。
⑯京都薬科大学
⇒使用学部:薬(偏差値55)
国内の私立薬学部では、2番目に設立された大学。その歴史と伝統から多くの薬剤師を輩出しており、全国の薬剤師の18人に1人ほどが京都薬科大の卒業生です。
また、卒業後の進路を見てみると、薬剤師だけでなく、企業に就職する人が同じくらい多いのも特徴と言えます。医薬品研究や治験業務、あるいは化学メーカーなど、様々な道に進む卒業生が多いため、自身の進路選択にも参考となる話を先輩などから聞くことができるでしょう。
入試は英語・数ⅠAⅡB・化学指定の3教科型。配点はすべて変わらないため、いかに苦手科目をなくし、バランスよく得点できるかが重要です。
⑲同志社大学
A.今出川校地:京都市上京区今出川通烏丸東入 最寄り駅:今出川駅(駅から徒歩で1分程度)
⇒使用学部:文(偏差値67~71)・神(62~64)・グローバル地域文化(67~71)・法(68~70)・政策(67)・経済(68)・商(69~71)・社会(67~71)
B.京田辺校地:京田辺市多々羅都谷1-3 最寄り駅:同志社前駅/興戸駅(いずれも駅から徒歩で10~15分程度)
⇒使用学部:文化情報(偏差値61~66)・心理(66~71)・グローバル・コミュニケーション(67~72)・理工(61~66)・生命医科(60~62)・スポーツ健康科(59~64)
「関関同立」の1つ。その中でも西日本の私大ではトップクラスの評価を受けている大学、と言って間違いないでしょう。
文理合わせて14もの学部を擁しており、学びの幅が大きい点からも志望校や目標校に設定する人が多いのは必然と言えます。2011年にグローバル・コミュニケーション学部が、2013年にグローバル地域文化学部が開設されており、元々理念として掲げている『国際主義』の側面が近年さらに強まっていると考えられます。国内だけでなく、海外で活躍することを視野に入れている人にとっても適した環境です。
入試はいずれの学部も3教科受験。求められるレベルは高く、文系学部は英語のみ配点がやや高くなります。穴になりそうな苦手科目の対策をしつつ、英語を得意科目に仕上げられるよう、計画的に学習していきましょう。
⑳同志社女子大学(※女子大)
⇒使用学部:学芸(偏差値48~58)・現代社会(55~58)・薬(54)・看護(58~60)
B.今出川キャンパス:京都市上京区今出川通寺町西入 最寄り駅:今出川駅/出町柳駅(いずれも駅から徒歩で5~10分程度)
⇒使用学部:表象文化(偏差値55~58)・生活科(56~59)
キャンパスが同志社大学の各キャンパスと隣接している女子大学。京都女子大・神戸女学院大と合わせて関西地方の女子大御三家と呼ばれることもあります。
同志社大学にはない薬学部や看護学部が設置されており、また学芸学部には音楽学科やメディア創造学科といった、ほかの大学ではあまり設置していない学科もあります。自分の進路を考えたときに、同志社大学よりもこちらの方がマッチしている…というケースもあるでしょう。
入試はいずれの学部でも2教科型/3教科型を選択可能。必須科目となる英語については、しっかりと鍛えておく必要があります。同志社大の約1週間前が試験日のため、併願する場合は良い経験になるでしょう。
㉒佛教大学
⇒使用学部:文(偏差値44~51)・仏教(43~44)・歴史(53~56)・社会(49~50)・社会福祉(46~47)・教育(58~62)
B.二条キャンパス:京都市中京区西ノ京東栂尾町7 最寄り駅:二条駅(駅から徒歩で1分程度)
⇒使用学部:保健医療技術(偏差値54~57)
『仏教精神』を建学の精神とする私立大学。仏教学部仏教学科を設置しており、仏教の伝統を学び、研究することが可能です。「佛」は「仏」の旧字体で、意味は変わりません。
文系学部を中心に7学部が揃っており、保健医療技術学部以外は通信教育課程も存在します。前述の仏教学部や、国内で唯一となる歴史学部を設置するなど、伝統や歴史に興味がある人にとっては、専門的に学ぶ環境が整っていると言えるでしょう。
入試方式は2教科型と3教科型にわかれます。方式によって古文が必要かどうかが異なるため、注意が必要です。
㉓平安女学院大学(※女子大)
⇒使用学部:国際観光(偏差値43)
B.高槻キャンパス:大阪府高槻市南平台5丁目81番1号 最寄り駅:高槻駅(駅からバスで15分程度)
⇒使用学部:子ども教育(偏差値43)
2000年に開学した女子大。過去には人間社会学部や生活環境学部を設置していましたが、改称や再編により、現在の2学部になりました。
伝統文化や教養を学びの柱としており、茶道を1年次には必修科目に。2年次以降も選択科目として配置され、成績によっては資格まで取得できます。
また、教員1名あたりの学生数は約17人と、京都府の女子大では最も少人数で目の行き届いた指導を行うことができる環境です。
入試は英語と現代文の2教科型。倍率は高くありませんが、併願校として検討する場合は、日程のバッティングに気をつけましょう。
㉔明治国際医療大学
⇒使用学部:鍼灸(偏差値44)・保健医療(43~48)・看護(45)
元々は明治鍼灸大学として、はり師やきゅう師の養成を行っていた大学。柔道整復師学科や看護学科が随時新設され、2008年に改称して現在の形になりました。
鍼灸学科では3学年を修了したタイミングで鍼灸師の国家試験を受験することができるため、資格を取得した状態で最後の1年の実習に集中することも可能です。
英語・現代文・数学・理科から2教科選んで受験できます。医療系大学の中では試験日程がやや遅めの設定であるため、併願校と志望度を比較した上でよく考えてからスケジュールを組みましょう。
㉕立命館大学
⇒使用学部:文(偏差値62~67)・法(65)・産業社会(62~65)・国際関係(67~71)・映像(59~64)
B.びわこ・くさつキャンパス:滋賀県草津市野路東1丁目1-1 最寄り駅:南草津駅(駅からバスで20分程度)
⇒使用学部:経済(偏差値63~65)・食マネジメント(60~62)・理工(56~60)・情報理工(59~60)・薬(56~60)・スポーツ健康科(60~63)・生命科(57~60)
C.大阪いばらきキャンパス:大阪府茨木市岩倉町2-150 最寄り駅:茨木駅/南茨木駅/宇野辺駅
⇒使用学部:総合心理(偏差値61~67)・政策科(62~63)・経営(66~67)・グローバル教養(※一般入試を実施しない)
「関関同立」の1つとして知られる人気の高い私立大学。附属高校が北海道にもあり、大学入試組も含めて全国各地から学生が集まります。学部によっては大阪や滋賀のキャンパスに通学することになるため、自分が出願する可能性のある学部については、必ず把握しておきましょう。
どの学部も倍率はおおよそ3~4倍ですが、募集人数自体が少ない映像学部は毎年6倍前後と、激戦必至です。もちろんほかの学部も優秀なライバルたちが多く集まっているため、出題傾向に合わせた対策も時間をかけて行う必要があります。。
国際的に活躍する人材の輩出にも力を入れており、2019年には留学生や帰国子女が多く集まるグローバル教養学部を設置しました。授業はすべて英語で行われるため、一般入試ではなく英語資格などでスコアを満たす人を対象に、AO選抜を実施しています。狭き門ではありますが、国際的に活躍する人材へとなるためにはどうすれば良いのか、よりイメージがしやすい環境と言えるでしょう。
㉖龍谷大学
⇒使用学部:文1~2年次 (偏差値45~65)・心理1~2年次(62)・法(58~61)・政策(57~58)・経済(59~60)・経営(58~59)・国際(56~57)・
B.大宮キャンパス:京都市下京区七条通大宮東入大工町125番地の1 最寄り駅:京都駅/梅小路京都西駅/七条駅/大宮駅(いずれも駅から徒歩で10~20分程度)
⇒使用学部:文3~4年次 (偏差値45~65)・心理3~4年次(62)
C.瀬田キャンパス:滋賀県大津市瀬田大江町横谷1番5 最寄り駅:瀬田駅/大津駅(駅からバスで10~20分程度)
⇒使用学部:社会(偏差値52~57)・先端理工(49~51)・農(48~54)
「産近甲龍」と称される関西の有名私立大学の1つ。『浄土真宗の精神』を建学の精神としており、文学部にはその教えや人間の生き方について深く考える、真宗学科や仏教学科が設置されています。
文系を中心に9学部が設置されており、さらにコースが細かく分かれている点も、受験生に人気の理由でしょう。理系2学部と社会学部は滋賀県にキャンパスがあるものの、京都駅からは電車とバスで計30分ほどのため、実家からそのまま通学する生徒も多いです。
入試は方式・日程が多種多様に分かれており注意が必要です。配点や必要科目も大きく異なるため、受験スケジュールを組む際には、どれを選択するのが自分にとってベストか、しっかり見極める必要があります。
長期休暇は大学情報を調べるチャンス!
ここまで京都府の主要大学について確認してきました。
大学受験を控えるあなたに忘れないでほしいのは、「自分の行きたい大学に行く」ということです。
「○○大学合格」というのはもちろん大きな目標ですが、そこがゴールではないですよね。実際に大学へ通って、自分の進みたい道への足掛かりを作ったり、やりたいことを見つけたり、大人になっていく自分を形成していく。その重要な時期の環境を、大学受験で勝ち取っていくわけです。
高校1・2年生の人は、長期休暇を利用してぜひオープンキャンパスに参加してみましょう。現時点で興味のある大学がなければ、「家から近いから」や「友達も参加するから」でも構いません。自分が近い将来通うことになる大学のキャンパスというものを肌で感じてみてください。
受験学年になってからでは、貴重な勉強時間を大きく削減することになりかねないため、早い時期に参加しておく…という意識を持ちましょう。
遠方で直接行くことがなかなかできない場合も、今はWebからたくさんの情報を得ることができますね。
あなたの志望校選びに、少しでも役立っていれば幸いです。
京都府の予備校なら四谷学院!
京都府には四谷学院「京都校」があります。
関西エリアは京都校を含めて全部で6校舎。京都校だけでなく、自宅や学校から近い「梅田校」や「西宮北口校」にも京都府から多くの生徒が通学しています。
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相談会の予約や京都校の詳細情報は、こちらのページから
地下鉄烏丸線四条駅・阪急京都線烏丸駅22番出口より徒歩1分 地下鉄烏丸線・東西線烏丸御池駅6番出口より徒歩5分
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相談会の予約やオンライン授業の詳細情報は、こちらのページから