こんにちは!四谷学院 受験コンサルタントチームの伊達です。
現在の大学受験は、「オンライン出願(インターネット出願・Web出願)」が主流です。
ただ、受験生の大半が受ける「大学入学共通テスト(通称:共通テスト)」は、2023年も紙媒体で出願を行っています。
しかし、その共通テストも原則オンライン出願になる予定であることを知っているでしょうか。
「高校の出願は保護者に任せていた」「そもそも中学受験だったのでもう覚えていない」など、出願がスムーズに行えるのか不安という人も多いですよね。
今回は「いつ共通テストがオンライン出願に変わるのか」「自分はその対象になるのか」を確認していきましょう。
備えあれば患いなし。事前の準備がいつか自分を助けてくれますよ。
目次
共通テストがオンライン出願になるのは2026年度(令和8年度)入試から!
共通テストがオンライン出願に変わるのは、
2026年度(令和8年度)入試を予定しています。
対象となるのは、2023年(令和5年)時点で高校1年生の人から。
2026年度(令和8年度)から大学に通う人のための試験ということですね。
それまでは変わらず紙の志願票を郵送する形での出願になります。
出願までのスケジュールなどについては、以下の記事が参考になりますよ!
オンライン出願になると何が変わるの?
オンライン出願に変更されることで、受験生にとってはどのような変化があるのでしょうか。
メリットとデメリットを確認しておきます。
メリット
志願票記入時の労力が減る
受験生全員がそうではないかもしれませんが、「文字を書く」よりも「スマホやパソコンで打ち込む」方が慣れていて速い…という人は多いでしょう。
濁点の記入方法など少々間違えやすい部分もあるため、それが解決できるのはプラスと言えます。
修正が容易にできる
志願票のような重要書類を書くときに、緊張して書き間違えてしまうこともあるでしょう。
紙の志願票は必ず黒のボールペンで記入、訂正する場合は二重線を引いて余白部分に書き直す必要があります。
オンラインであれば、加筆も削除もすぐにできるため、気を遣いすぎる必要がありません。
また、出願後に科目変更や住所変更がある場合も、専用のページから確認や修正ができるようになる予定です。
入試センターへ連絡する必要がなく、自分で出願内容を確認できるのは手間の削減と言えるでしょう。
記入漏れを防ぐことができる
まだ共通テストのオンライン出願システムについては詳細がわかりませんが、基本的にWeb入力フォームであれば「記入漏れ」がある際に警告を出すことができます。
パッと見て気づけなかった漏れも、すぐに加筆して登録することができるでしょう。
デメリット
高校生にとってはプラスだけではない?
高校生の場合、現状の出願方法では各生徒の書類一式を学校が預かり、まとめて郵送まで行ってもらえます。
これがオンライン出願で各自が出願するようになった場合は、不備に気がつけなかったり、出願期限を忘れてしまったり…というミスが発生するかもしれません。
自分で出願を行っている高卒生(既卒生)にとっては変わりませんが、もし学校を通さず出願する形になると、不安を覚える高校生は出てくるでしょう。
電子機器を持っていないと出願できない?
オンライン出願には、当然ながらインターネットの利用が必須です。
ただし、共通テストにおいては、電子機器などを所有していない受験生を考慮し、紙媒体の出願も継続する可能性があるとのこと。
とはいえ、共通テストだけでなく各大学へ出願する際にも必要となるため、スマホ・パソコン・タブレット類は準備しておきましょう。
詳細が発表されるのは2024年の夏ごろを予定
高校教員の負担軽減などを目的とした共通テストのオンライン出願導入ですが、詳しいシステムについては2024年の夏ごろに発表される見込みです。
また詳細がわかり次第、改めて四谷学院ブログでもお伝えします。
まずはコツコツと学力を上げることに集中し、志望校合格のための準備を進めておきましょう!