関西学院大学の受験対策!難易度や偏差値、合格に向けての勉強法を解説

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4つの関西の名門私立大学をまとめた通称「関関同立」の一角を担っている関西学院大学。「かんさい」学院大学と間違われやすいですが、正しくは「かんせい」学院大学です。そんな関西学院大学には洗練されたイメージを持っている人が多く、入学を希望している人も多いでしょう。

しかし、具体的にどのような勉強をしたら良いのか分からない人も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、関西学院大学の合格人数などの各種データ、試験の難易度や求めている人材像などをご紹介します。科目別に適した勉強方法も解説するので、関西学院大学に興味のある方、受験を予定している方はぜひ参考にしてみてください。

※本記事に記載されている情報は2022年12月23日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページなどで必ずご確認ください。

 

関西学院大学の入試問題で問われる能力


そもそも、関西学院大学の入学試験で問われる能力とは何なのでしょうか?ここでは、どのような人材を望んでいるのか、入試の特徴、入試の難易度から求められる能力を解説します。

 

関西学院大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか

関西学院大学は、1889年に伝道者の育成とキリスト教主義に基づく青少年の教育を目的に創設され、「Mastery for Service(奉仕のための練達)」がスクールモットーに掲げられるなど、今でもキリスト教の精神が受け継がれている大学です。

そのような社会貢献への使命感や国際性に富んだ人材育成を重視している関西学院大学が望んでいる人材は、以下の要素を満たしている人物であるといえるでしょう。

●学問に興味があり、積極的に取り組むことができる
●客観的に物事を見たり、観察したりすることができる
●学んだことを社会に活かし、行動することができる

また、学部ごとに異なる入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)が定められています。HPに記載されているので、どのような人材を求めているのか詳しく知りたい方はそれぞれの学部ページを確認してみてください。
関西学院大学ー

 

関西学院大学入試の特徴

関西学院大学には大きく分けると一般選抜と総合型選抜があり、メインになる一般選抜には「一般入学試験」と「大学入学共通テストを利用する入学試験」の2つがあります。

「大学入学共通テストを利用する入学試験」については、共通テストの成績のみで合否判定する方法で、わかりやすいため、ここでは一般入学試験について解説します。

関西学院大学の行っている一般入学試験は「全学部日程」「学部個別日程」「共通テスト併用日程・英数日程」の3種類。それぞれの特徴を見ていきましょう。

 

全学部日程

「全学部日程」はすべての学部・学科が共通の試験問題で受験する方式で、全国24都市で実施されるのが最大の特徴です。試験会場まで遠い地方在住者にとっては大きなメリットといえるでしょう。併願も可能なので、1度の受験で複数の学部を受験できます。

 

学部個別日程

学部ごとに異なる試験が用意されているのが、「学部個別日程」です。全国10都市で実施され、全学部日程よりも科目の難易度が高いのが特徴です。
マークシートのほかに記述で解答する問題もありますが、過去問から試験傾向を対策しやすいのもポイントでしょう。

 

共通テスト併用日程・英数日程

「共通テスト併用日程・英数日程」は、募集定員が少ない代わりに試験対策がしやすいといわれている入学試験。こちらも全国10都市で実施され、関西学院大学独自の英語と数学の2科目の合計点数のみで合否判定を行う「英語・数学型」と、指定された科目の大学入学共通テストの点数と関西学院大学独自の数学か英語を合わせて合否判定を行う「大学入学共通テスト併用型」の2種類があります。
併用型を利用すれば関西学院大学だけの試験対策は1科目で済むので、効率良く試験勉強ができるでしょう。

 

各科目の試験問題の特徴

各科目の試験問題の特徴はあるのでしょうか。なお、学部や学科によって試験時間や配点、試験の難易度が大きく異なるので、ここでは全学部日程における試験問題について、一部教科を抜粋して解説します。

 

英語

関西学院大学の英語は、試験時間が90分。マークシート式ではありますが、大問が6つ、その内長文は3つとボリュームがあるので、スピーディーに解く力が重要になっています。また、空欄補充と類似選択問題、語句整序問題が多いので、英単語や熟語の暗記や文法の対策が有効でしょう。
難易度としては標準レベルですが、他の大学と比較すると、文法の知識が求められる傾向にあります。

 

国語

試験時間は75分で、現代文と古文が1つずつの計2つの大問で構成されています。現代文は評論文または随筆であることがほとんど。現代文では漢字・語句の意味の問題、古文は文法や語句の意味・古典常識がカギになりますので、できるだけミスしないことが重視されます。

 

数学

数学は文系と理系で異なる試験問題が用意されており、文系数学は試験時間が60分で大問が3つ、理系数学は試験時間が90分で大問が4つとなっています。文系数学、理系数学のどちらとも1問が記述式です。

文系・理系とも微積分が頻出ですが、基本的にあらゆる分野がまんべんなく出題されることが特徴です。

 

関西学院大学入試の難易度

Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」のデータでは、関西学院大学の入試の偏差値は57~76、共通テスト得点率は63~90%となっています。以下は、学部別の偏差値データです。

学部偏差値
65~71
60~63
67~71
総合政策62
経済65~71
68~71
社会68~71
人間福祉63
教育62~70
国際71
生命環境58
57~61
58
建築59~65

出典:Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」

関西学院大学試験の概要


ここでは、受験資格や試験科目と合格要件、出願者数や合格者数のデータなど、関西学院大学の入試概要について見ていきます。
※記事に記載のデータは、2022年12月23日現在のものです。

 

出願資格について

関西学院大学の出願資格は、以下のように定められています。また下記以外に、指定の英語検定試験で一定以上のスコアを有している場合にも受験資格が与えられています。詳しくは関西学院大学HPでご確認ください。

●高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者および入学年の3月卒業見込の者。
●通常の課程による12年の学校教育を修了した者および入学年の3月修了見込の者(通常の課程以外の課程によりこれに相当する学校教育を修了した者を含む)。
●学校教育法施行規則第150条の規定により高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者、および入学年の3月31日までにこれに該当する見込の者。

参照:関西学院大学2023年度一般選抜入学試験要項(PDF)

 

試験科目や合格要件

関西学院大学の学部ごとの試験科目や配点は、以下のとおりです。なお、ここでは一般入学試験の全学部日程を抜粋してご紹介します。

全学部日程(3科目型)

教科科目出題範囲など配点
外国語英語コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ200
国語国語国語総合、現代文B、古典B

(いずれも漢文を除く)

200
地理歴史世界史世界史Bいずれか1科目を選択150
日本史日本史B
地理地理B
数学数学数Ⅰ・Ⅱ・A・B(数列とベクトル)
合計点数550

 

出願者数や合格者数のデータ

関西学院大学の志願者数や合格者数は以下のとおりです。なお、ここで取り上げるのは2022年度(令和4年度)一般入学試験全学部日程の結果です。

学部志願者数受験者数合格者数実質倍率
4543202.2
1,9441,8867462.6
社会9589455201.8
1,2651,2256002.1
経済1,2671,2406881.8
1,5721,5365602.7
人間福祉6666532582.5
国際483467657.6
教育8778553102.2
総合政策1,0311,0134832.1
1,8421,7997932.3
2,4772,4081,0242.3
生命環境1,6271,5748082.0
建築1,1551,1065562.0

 
参照:関西学院大学2022年度一般入学試験(全学部日程)入試結果(PDF)
 

関西学院大学に合格するための勉強方法


関西学院大学の入試について取り上げましたが、受験される方が気になるのは「関西学院大学に合格するためにはどのような勉強法が良いのか?」という部分でしょう。ここでは、関西学院大学に入るために何をすれば良いか、受験期の過ごし方などを解説いたします。

 

関西学院大学に入るには、何をすればいい?

関西学院大学に入るために最も重要なのは、基礎学力の充実です。入学試験問題では難問・奇問はないといわれており、1つのミスが合否に大きく関わってしまうことがあります。

問題集や過去問を中心に演習を行うのはもちろんですが、教科書や用語集もしっかりと学習しておきましょう。特に単語や熟語などの暗記部分は、正確に覚えておくことが重要です。

 

受験期の過ごし方

ただがむしゃらに勉強していても、効率的な学習はできません。特に高校3年生になると残されている時間は少ないので、スケジュール管理を徹底しましょう。ここでは1年間の学習計画をご紹介します。参考にして自分に合った計画を立ててみてください。

●春(4~6月):すべての科目の基礎学習を徹底して行いましょう。教科書や用語集、資料集を今一度読み返し、暗記ものは少しでも早く取り掛かるのがおすすめです。
●夏(7~9月):これまで学習してきたことの復習期間。特に苦手分野は繰り返し学習し、秋以降に持ち越さないようにしておきましょう。
●秋(10~12月):蓄えてきた知識を使いこなす練習期間です。入試レベルの問題集を繰り返し解き、知識を引き出したり、応用したりする練習を行いましょう。
●冬(1月~):入試直前は、過去問演習を中心に行いましょう。実際の試験時間どおりに解くのに慣れておくことで、あまり緊張することなく本番に臨めます。

 

勉強ポイント

関西学院大学の試験科目ごとの勉強ポイントをまとめておきましょう。

●英語:超難問ではないといわれますが、文法の知識はしっかり身に付けておくことが大切です。、教科書や市販の問題集、過去問を何度も繰り返し、徹底しましょう。
●国語:難問・奇問はありませんが1つのミスが合否に大きく関わります。基本的な漢字や慣用句、単語などを、しっかり学習しておきましょう。
●数学:文系数学、理系数学のどちらとも微分積分が頻出しているので、十分に対策しましょう。また範囲からまんべんなく出題されるといわれているので、苦手を作らないことが大切です。

 

予備校で勉強する場合

関西学院大学を受験する方のなかには、「予備校に通っているから大丈夫」と考えている方も多いのではないでしょうか。たしかに、予備校に通っていればスケジュール管理の面ではそこまで心配ないでしょう。
しかしそれは個別指導であれば、の話。大人数で行われている集団授業の場合、そこまで指導が行き届かないケースがほとんどです。自分で意識して学習に取り組まない限り、効率的な学習は望めません。

過去問や市販の問題集も購入し、自分の苦手分野と関西学院大学の頻出問題をバランス良く学習することも大切。予備校に通っているからと安心せず、主体的に学習していくことが重要です。

予備校の注意点・落とし穴については以下の記事もぜひご覧ください。

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まとめ

【関西学院大学の入試概要】
●社会貢献を重視し、知識を行動に移せる人材が求められている
●入試方法は豊富だが、「一般入学試験」「大学入学共通テスト利用入試」の2種類が中心
●学部や入学試験方法によって異なるが、難易度はやや難~難

【関西学院大学の入試データまとめ】
●実質倍率は1.8~7.6倍。(2022年度一般入学試験全学部日程)

【勉強方法まとめ】
●語句や熟語を中心とした基礎学力を正確に覚えておくことが重要
●科目ごとに頻出問題がある場合が多いので、過去問演習が効果的

キリスト教の精神を今なお受け継ぐ関西学院大学は、人気の名門大学です。入学試験問題は素直な出題が多いといわれているものの、それゆえに競争率も上がる傾向にあります。

そんな関西学院大学に合格したい方は、ぜひ四谷学院への入学をご検討ください。四谷学院の「ダブル教育」により、自分のレベルにあった授業を受けて効率的な教育効果を実感できます。個別相談会も実施しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2022年12月23日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

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