京都府立大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説

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京都府立大学は、京都市左京区に本部を構える公立大学です。京都府簡易農学校と京都府立女子専門学校を母体としており、創立120年以上を数える歴史を持っています。3学部のみを擁する小規模の大学ですが、2019年4月には文学部に「和食文化学科」を新設するなど、ユニークな教育も行われています。

この記事では、京都府立大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。京都府立大学の受験を考えている方、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2022年8月10日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

京都府立大学の入試問題で問われる能力

初めに、京都府立大学が求めている人物像と、入試の難易度について解説します。

京都府立大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか

京都府立大学は、京都市街地の北部、北山文化環境ゾーンに位置しており、自然と文化施設に囲まれた環境のなかで教育・研究活動を行っています。文学部、公共政策学部、生命環境学部の3学部のみでありながら、幅広い分野にわたる独自の教育研究や社会貢献などを行い、魅力ある大学づくりを目指しています。

京都府立大学HP「京都府立大学の理念」でも、前文に次のように記しています。

学問の府としての歴史的・社会的使命を認識するとともに、京都府民に支えられる府民のための大学であることを自覚し、京都に根ざした魅力的で個性ある京都府立大学の創造に向けて、新たな飛躍をめざす。

2022年(令和4年)よりダチョウの研究で広く知られる塚本康浩氏が学長に就任しており、今後の取り組みにも注目されます。

このような京都府立大学ですが、学部ごとに「教育の理念・目標」と「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)」を定めています。ここでは生命環境学部についてご紹介します。

生命環境学部 アドミッション・ポリシー

生命環境学部では、生命や環境に関して深い関心を持ち、それらが関係する領域の第一線で活躍する意欲に溢れる次の資質を持つ人を求めています。

【入学前に身につけているべき知識および能力】

1.   高等学校等における各種学習内容の幅広い理解

2.   生命と環境に関する基礎学問である自然科学系科目の論理的理解

3.   論理的な思考力や柔軟な発想力と自分の考えを的確に述べる基本的なコミュニケーション能力

引用:京都府立大学HP

その他の学部・学科については京都府立大学HP「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)」で閲覧できますので、受験を考えている場合はご確認ください。

京都府立大学入試の特徴

京都府立大学は公立大学なので、大学入学共通テストと個別学力検査を受験する一般選抜がスタンダードな選抜方法です。その他、学校推薦型選抜も実施されています。

  • 一般選抜

前期日程と後期日程があります。大学入学共通テストで、志望学部・学科で指定された教科・科目を受験し、個別学力検査、調査書などを総合的に判断して合否判定します。

  • 学校推薦型選抜

出願には学校長の推薦が必要です。学科が指定した方法(小論文、面接など)により、入学者を選抜します。学校推薦型選抜では、募集人員に京都府枠(京都府内の高等学校の卒業など条件あり)と全国枠が別に設けられています。

受験を考えている場合は、詳細を京都府立大学入学者選抜要項にてご確認ください。

京都府立大学入試の概要


ここからは、京都府立大学の入試概要を解説します。

出願資格について

京都府立大学の出願資格は、選抜方法により異なります。ここでは一般選抜の出願資格をご紹介します。

京都府立大学一般選抜では、出願資格に該当する者で、大学入学共通テストにおいて志望学科で指定された教科・科目を受験した者、とされています。

出願資格の一部は以下のようになっています。

  1. 高等学校若しくは中等教育学校を卒業した者又は入学年3月卒業見込みの者
  2. 通常の課程による12年の学校教育を修了した者又は入学年3月修了見込みの者
  3. 外国において学校教育における12年の課程を修了した者又は入学年3月までに修了見込の者又はこれらに準ずる者で文部科学大臣の指定した者

参照:京都府立大学入学者選抜要項(PDF)

出願資格は全部で8項目あるので、詳細は募集要項にてご確認ください。

試験科目や合格要件

ここからは、京都府立大学の試験科目や配点を、一部学部・学科を抜粋してご紹介します。

今回取り上げるのは、一般選抜(前期日程)の内容です。その他の学部・学科の試験内容については、最新の募集要項にてご確認ください。

なお、以下のデータはすべて2022年8月10日現在のものです。

文学部 日本・中国文学科
区分大学入学共通テスト個別学力検査配点
国語200国語総合・現代文B・古典B

400

600
地歴公民世B、日B、地理B、現代社会、倫理、政経、倫・政経から1科目

100

世B、日Bから1科目

200

300
数学数学のすべての科目から1科目選択

50

50
理科物理、化学、生物、地学から1科目

または物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎から2科目

50

50
外国語英(リスニング含む)、独、仏、中、韓から1科目

200

コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ

200

400
その他調査書

70

70
合計6008701,470
生命環境学部 生命分子化学科
区分大学入学共通テスト個別学力検査配点
国語200200
地歴公民地理歴史、公民のすべての科目から1科目

100

100
数学数Ⅰ・数Aおよび数Ⅱ・数Bの2科目

200

数Ⅰ・数Ⅱ・数A・数B(数列、ベクトル)

200

400
理科物理、化学、生物、地学から2科目

200

物理領域、化学領域、生物領域から2領域

400

600
外国語英(リスニングを含む)

200

コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ

200

400
その他調査書

100

100
合計9009001,800

出願者数や合格者数のデータ

京都府立大学の出願者数や合格者数は以下のとおりです。なお、ここで取り上げるのは令和4年度(2022年度)一般選抜(前期日程)の結果です。

学部募集人数出願者数受験者数合格者数志願倍率実質倍率
73314301964.33.1
公共政策60163160652.72.5
生命環境1354744541503.53.0

出典:京都府立大学HP

各科目の試験問題の特徴や難易度

京都府立大学の試験問題の特徴や傾向をつかんでおきましょう。ここでは、京都府立大学一般選抜での試験問題の特徴を、大学が公開している資料などをもとに、科目を抜粋してご紹介します。

参照:京都府立大学HP「入試科目別アドバイス」

英語

京都府立大学の英語は、英文和訳問題が2問、長文総合問題が1問、英作文が1問の合計4問となっています。英文和訳の比重が高く、文法構造や単語、表現の意味などの正確な理解を問われます。

出題数は少なめですが、標準レベルよりも難易度の高い問題がみられるとのこと。単語や文法などの局所的な理解だけでなく、英文全体からのメッセージを読み取れるようにしてください。

国語

京都府立大学の国語は、現代文・古文・漢文の三分野が範囲に入っています。どの分野においても、問題文の文脈を理解し、その内容を論理的に記述できる文章表現力が必要です。

数学

京都府立大学の数学は、大問で3~4問程度の出題となっており、数学Ⅰ・A及び数学Ⅱ・Bの範囲から教科書に沿った標準的なレベルで出題されます。

難問・奇問は出題しないとされており、基本的な内容がきちんと理解できているかを確認されます。論理的な思考を見る問題では、解答が仮に正解でない場合でも、解答を導く過程がきちんと論述されていれば、部分点として採点される可能性もあるそうです。

京都府立大学入試の難易度

Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」のデータでは、京都府立大学の入試の偏差値は57~70、大学入学共通テストの得点率は64%~85%となっています。以下は、学部別の偏差値データです。

学部偏差値
文学部65~70
公共政策部63~67
生命環境学部57~62

出典:Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」

京都府立大学に合格するための勉強方法


ここからは、京都府立大学に合格するための勉強方法をご紹介します。

京都府立大学に入るには、何をすればいい?

京都府立大学の入試は、大学入学共通テストと個別学力検査を受験する一般選抜が中心です。入試制度自体はわかりやすくなっていますが、受験に必要な科目が学部・学科で異なるため、事前にしっかり確認し、受験勉強を進めるようにしてください。

また個別学力検査の配点が高めになっており、学部・学科によっては、大学入学共通テストよりも配点が高い場合があります。したがって、個別学力検査対策も重要になってきます。

受験生は過去問などから志望学部・学科で求められる学習内容を把握し、絞り込んで勉強して入試に臨みます。つまり、1つのミスが合否を分ける事態になりがちです。

大学入学共通テストを含め、基礎を徹底するのはもちろん、どれだけミスなく解き切れるかが問われます。

受験期の過ごし方

高校3年生という受験期をどのように過ごすかによって、合否の確率が変わるといってもよいでしょう。無計画に勉強するのではなく、年間を通じた長期的なスケジュールを立て、受験勉強に取り組んでください。

  • 春(4~6月):徹底して基礎を身に付ける時期。教科書の内容をベースに丁寧に学習し、苦手分野の洗い出しをします。暗記ものは自分に合った単語集や用語集を使用し、1日でも早く取りかかるようにしましょう。
  • 夏(7~9月):苦手分野を徹底して克服する時期。長期休暇中は、まとまった学習に取り組みやすいので、成績アップにつなげましょう。「一日に問題集を10ページ進める」など、わかりやすいスケジュールを組むのも、モチベーションを保つコツです。
  • 秋(10~12月):大学入学共通テストの対策を始める時期。基礎固めはもちろんのこと、応用力も磨くことで、個別学力検査対策にもなります。
  • 冬(1月~):過去問を集中的に学習し、演習を積む時期。個別学力検査対策には、時間配分にも注意し、ミスなく問題を解けるようにしましょう。演習を積むことで、最後の仕上げをします。

予備校で勉強する場合

独学で受験勉強に取り組むことは、継続する意志と情報収集力がないと、かなり厳しい戦いになる可能性があります。しかし「予備校にさえ通っていれば安心」とも言い切れません。

その理由は、集団授業。大手予備校ともなれば、大勢の生徒が一度に同じ授業を受けることも珍しくありません。講師の授業を受け身で聞くだけの授業で、なんとなくわかった気になっている場合もあり、知識が定着しない心配があります。

また集団授業では、苦手分野が取り残される可能性もあります。授業でわからなかったところは、自分で講師に質問に行くなどの積極性がないと、思うような学習の効果が出ないかもしれません。

四谷学院のカリキュラムのご案内

予備校の授業に起こりがちな欠点をカバーしてくれるのが、四谷学院の「ダブル教育システム」です。ダブル教育システムで取り入れている「2つのポイント」をチェックしてみましょう。

科目別能力別授業

大抵の予備校では、志望校やテストの総合得点でクラス分けします。そのため、苦手科目の授業についていけなかったり、得意科目の授業が物足りなかったりする「科目ごとのレベルの不一致」が起こりがち。

四谷学院の科目別能力別授業は、科目と能力の2つでクラス分けするのが特徴です。つまり科目ごとに自分に合ったレベルの授業が受けられる仕組み。自分のレベルに合った授業を受けられるので、無理なく理解が進み、効率的に成績向上を目指せます。

55段階個別指導

科目別能力別授業で得た理解を、解答力につなげるのが55段階個別指導です。

55段階個別指導では、過去の入試問題を徹底分析して作られた55テストを受験し、理解に穴があるところ、考え方が不完全なところ、表現が不適切なところを段階的にチェック。解答力が身についているかを確認しながら、級を進めていきます。中学レベルから東大レベルまでの55段階を、スモールステップで無駄なく学べるよう体系化して指導しています。

京都府立大学入試は丁寧に解く力が重要!

【京都府立大学の入試概要】

  • 公立大学なので、大学入学共通テストと個別学力検査を受ける一般選抜が中心。学校推薦型選抜も実施される。
  • 難易度は、やや難。

【京都府立大学の入試データまとめ】

  • 令和4年度一般選抜(前期日程)の実質倍率は2.5~3.1倍、志願倍率は2.7~4.3倍。

【勉強方法まとめ】

  • 基本的な知識を十分に身に付け、教科書や用語集を丁寧に学習するのがおすすめ。
  • 個別学力検査は時間配分に注意し、ミスのない解答ができるよう練習しておく。

京都府立大学の入試対策は、基礎を徹底したうえで、いかにミスを少なくして問題を解くかが重要になってきます。そこでおすすめなのが、四谷学院の「ダブル教育システム」。

自分の学習レベルに合った授業で、効率的な成績向上が望めます。気になる方はぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2022年8月10日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

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