こんにちは、四谷学院の受験コンサルタント、田中です。
「高校3年0(ゼロ)学期」という言葉を聞いたことはありますか?高校は1学期から始まりますが、その前の0学期、つまり高校2年生の3学期を「高3の0学期」と呼ぶんです。すなわち、高2の終わりはもう受験がスタートする!ということ。志望校に確実に合格したいなら、難関大学に合格したいなら、高校3年0学期から勉強を始めるべし!です。
そこで今回は、「高3の0学期をどのように過ごすべきか?」ということについて、解説していきます。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
高3の0学期におすすめの勉強法
高校3年0学期は、受験のスタートポイント。この時期にやるべきことは基礎固めをすることです。
高校2年生までの学習内容を復習したうえで、入試で使える実践力に昇華していく必要があります。基礎が不十分では、その先の成績が伸び悩んでしまいますから、受験まで1年を切るこの時期に、土台を堅固にしていくことが重要です。
学習の順番
「高2までの勉強に不安がある」「部活などで受験勉強にシフトできていない」という場合に、まず優先すべきは高校2年生までの学習範囲の総復習です。
この順番で進めていきましょう。
総復習をすることで弱点はもちろん、得意科目をさらに伸ばして確実にランクアップできますよ。
過去問はまだ早い?
受験勉強はとにかく過去問題を解けばいい、と思っているのなら危険です。高3になった時に、入試レベルの問題演習をいかにたくさんやれるか、これが合否を分けます。まだ教科書に書かれている事項に理解できていない穴があるならば、先にその穴を埋めるべきなのです。よくありがちな「問題のパターンに対して解き方を覚える」という方法で対応していくというやり方だけでは、本当の力はつきません。
高3の0学期の科目別対策
高校3年生になるまでに基礎が固まっているかどうかで、そこから先の学習レベルが変わってきます。
それでは、具体的にどんなことをすればよいか?主要科目でやっておいた方がいいことをまとめていきましょう。
英語
暗記に頼らない、文法・構文の理解力を身につけましょう。最近の大学入試では、読解問題が長文化しています。共通テストも読解問題のみで構成されており、大学入試において「限られた時間内で必要な情報を素早く読み取る力」が必須となってきているといえるでしょう。
そのため、まずは英文法の基礎をしっかりと固め、英文を読むために必要な基礎知識を身につけましょう。理解度に合わせて、文法・読解の基礎をバランスよく鍛え、あいまいに覚えていた知識を完璧に定着させることで、大学受験で求められる英語運用力の土台作りを行いましょう。
国語
最近の入試現代文の傾向は、本文全体の構造や論理の展開の仕方、筆者の主張について、素早く理解することが求められるようになっています。文章読解の要点を学び、指示語や接続語、段落に注意しながら読む方法を身につけていく必要があります。入試頻出の評論用語や慣用表現なども学習していきましょう。
古文において、正確に文章を解釈するためには、基本的な文法をマスターすることが不可欠です。動詞・助動詞を中心に、あやふやになっている文法事項を徹底的に整理していきましょう。
数学
定義や公式の成り立ちの理解をし直しましょう。基本原理を確認することで、「なぜそうなるか?」がしっかりと理解できます。高3から本格的な入試対策に入る下準備をしましょう。各項目の核となる「三角関数」「微分」「積分」「数列」は共通テスト頻出分野なので、しっかりとマスターしておきたいところです。
注意!効率を重視しよう
高校1年生2年生でしっかり勉強を積み重ねてきたのであれば、総復習はそれほど大変ではないはずです。とはいえ、そんな人はごく一部です。たいていの人は、丸々2年分を教科書やノートを並べてみてゲンナリしてしまうかもしれませんね。高3ゼロ学期中に終えるのはちょっと大変です。
できるだけ早く、しかし確実に弱点をつぶすためには「効率性」が無視できません。高3ゼロ学期を充実させるために、あなたにとって最適な学習計画を立てていきましょう。
まとめ「高2の3学期は「高3の0学期」!今すぐ受験勉強を始めて難関大学に合格を目指す!」
「高3になったら、1年間受験生として頑張る!」と考えていた人も多いと思います。しかし、共通テストは毎年1月。つまり、本番の1年前とは「高校2年生の1月」です。高校3年生の4月からは1年後ではないんです。高3になれば本番まではおよそ9か月ですから、「1年ある!」と思っていると3か月も短くなってしまいます。
でも大丈夫、このことに今気づいたら、消えた3か月を有効活用できますから今すぐスタートしましょう!
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