こんにちは、四谷学院の山中です。
古文の勉強をしていて
「この単語覚えられない、はあ・・・」
と思ったことはありませんか?
そんなとき役に立つ古文単語を覚える裏技を今日は伝授したいと思います。
古文が苦手な受験生や暗記が苦手な受験生は、ぜひ参考になさってくださいね。
古文単語を覚える裏技とは?
まずは最初にタネ明かし。
古文単語を覚える裏技をお伝えします。
古文単語を覚える裏技とは、ずばり古文単語を語源から覚えるということです。
たとえば、「おぼつかなし」という古文単語がありますよね。
古文の辞書やテキストで、意味を調べてみると、こんな風に出てきます。
・不安だ
・待ち遠しい
なんと意味が3つもあるのです。
こんなものを一つひとつ覚えていくのはあまりにも大変です。
そこで、「おぼつかなし」はもともとどんな単語だったのか?語源を見ましょう。
語源はから派生する
「おぼつかなし」とは、ぼんやりとしていてつかみどころがない様子を表す語でした。
その「ぼんやりしてつかみどことろがない」様子から
・不安だ
・待ち遠しい
といった言葉が派生していったというわけです。
この派生を連想できるかどうかが古文単語の覚えやすさの鍵となります。
「おぼつかなし」事例を考えてみよう
どんな風に考えると派生した単語の意味が分かりやすいでしょう。「おぼつかなし」を例に、こんな場面を考えてみましょう。
新しい学校。
「どんなクラスメイトがいるかな?(ワクワク!)」
「受験コンサルタントの先生はどんな人だろう?(ちょっと心配・・・)」
「勉強は難しくなるかも・・・(不安だなあ)」
「部活は、何に入ろうか?(楽しみだなあ)」
「新しい出会いがあるかも・・・!(ドキドキ)」
様々なことを考えながら新しい学校生活が始まっていきます。
新しい環境では何が起こるのか、見通しが「はっきりしない」ものです。
何が起きるか分からないからこそ、例えば、怖い先生がいたらどうしようという『不安』を感じたり、どんな部活があるんだろうという『期待』を感じたりしますよね。
「はっきりしない」ものはそんな『ドキドキ』や『ワクワク』につながっていくのです。
「ぼんやりとしていてはっきりしない」ことは、人によっては『不安』につながるので「不安だ、心配だ」という意味になります。
また別の人にとっては『期待』につながるので「待ち遠しい」という意味になるのです。
意味のつながりを意識しよう
さて、なんとなく古文単語を語源から覚えるコツが伝わったでしょうか?
「古文単語の意味」の間には「つながり」があるので、連想ゲームのようにその「つながり」を意識しながら、単語学習を進めていきましょう。
おまけ:現代語を例に意味の変遷を考えてみよう
最後に、現代語の「やばい」を例に、意味の「変遷」や「つながり」を想像するためのヒントをお伝えしたいと思います。
「やばい」という言葉は、少し前まで「良くないもの」「悪いこと」に対して使われていましたよね。
しかし今では、どうでしょうか?
良くないことの度合いが高いという「やばい」の「度合いが高い」という部分から派生して、「非常に良いもの」に対しても「やばい」を使うようになりましたよね。
こんな風に、言葉は時の流れとともに移り変わっていくものです。
しかし、言葉の意味の間には必ずつながりがあります。その言葉の移り変わりにどんなストーリーがあったか、どんなつながりがあったか連想してみると、面白いですね。暗記もぐっとしやすくなりますよ。
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