【大学受験】古文の勉強は何から始めるか?古文初心者に効果的な勉強法は?

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こんにちは、受験コンサルタントの田中です。
今回は「とにかく古文が苦手すぎる!」という受験生へ古文の勉強法の初歩をお伝えします。
初歩と言いつつ、これだけで成績アップにつながります。大学入試に向けて、ぜひ古文嫌いの高校生に試してみていただければと思います。

古文が読めない

古文が少しも読めない、いらいらする、そもそも大人になってから使わないのになぜ勉強しないといけないのか!!

そんな声は毎年聞こえてきます。入試で古文が必要であれば、まずは「音読」だけやってみてください。
「そんな簡単なことで成績は上がらないでしょ?」
と思っているならば、まずはこの古文を読んでみてくださいね。


せちにまめだちてのたまへば、いかがたばかりけむ

令和4年の共通テストで出題された『増鏡』からの引用です。

ひらがなだけですから、読むことはできると思いますが、どこで区切るのか?どこに抑揚をつけるのか?が判断しにくいのではないでしょうか?

意味を知ると読み方が変わる

ではヒントを出します。
この文章の現代語訳は以下の通りです。

【訳】
熱心に真面目におっしゃるので、(その女房は)どのようにうまく取りはからったのであろうか

では、もう一度読んでみましょう。


せちにまめだちてのたまへば、いかがたばかりけむ

いかがですか?
〈せちに・まめだちて・のたまへば・いかが・たばかりけむ〉
このように自然に区切ることができたかと思います。

意味が分かると、どこで区切れるのかが分かる、つまりどのように品詞分解できるのかをざっくりと把握することができます。

古文は日本語

当たり前のことですが、古文は古い日本語です。普段あなたが使っている言葉ととても近しいので、何度か音読していると、そこで使われている語句が意味と一緒に頭に入ってきます。繰り返すうちに、自然とそれらの単語の使い方を覚えてしまいます。もちろん、意識して覚えようとすれば、さらにそのスピードはアップしますね。
これは、漢文も同様です。漢文の訓読文を音読して読み下すことで、再読文字や句形の読み方が自然と覚えられます。

注意点としては、古文でも漢文でも文章全体の意味を理解したうえで音読するということ。意味も分からず、古文の原文を機械的に読み上げても、あまり効果は期待でいません。おおよその文章の意味を把握したうえで、数回、できればゆっくり音読しましょう。

古文を読むコツが身につけば得点源に

例えば共通テストの古文は、決して難しい知識を問われるわけではなく、複数の基本事項を組み合わせることで正解することができます。
古文が苦手、全然読めない!という人はまずは基本知識から。単語と文法をきっちり押さえましょう。古文を音読して区切ることができるようになれば、そうした知識を使って正解にたどり着くことができますよ。

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