こんにちは!四谷学院の岩佐です。
古文の勉強法ということで、単語編・文法編に続いて、本日は古文常識編です。
古文単語編の記事はこちら! 古典文法編の記事はこちら!
昔と今の違い
みなさんは1000年前の人たちが、普段どのように考え、どんな生活をしていたのか、想像できますか?
衣・食・住などの日常生活
月の異名や十二支と時刻・方位
有職故実(朝廷や武家古来の儀式・礼法・法令などに関する定型)
当時の宗教観
これらの古典常識を知ることは、古文の内容を理解する上で非常に役立ちます。
例えば、病人がいて僧侶が呼ばれた場合、現代の感覚だとどのように考えますか?
現代に生きる我々の感覚だと、「その病人が死んでしまって、葬式を行うために僧侶を呼んだ」と考えてしまいますよね。
実はそうではなく、古文を読むときには、「病気を治すための加持祈祷を行うために僧侶を呼んだ」ということをまず考えなければなりません。
あっさり死んでしまったと思って内容を読み違えた、というのはよくある失敗です。
十二支
また、みなさんは十二支を覚えていますでしょうか?
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
でしたね。
すべて思い出せたでしょうか?
みなさんが日常で十二支を使うことはあまりないと思います。
年賀状を書くときぐらいでしょうか?
しかし、当時はこの十二支を使って「時刻」と「方位」を表していました。
こちらの図を見てください。
まずは「時刻」について。
図の通りなのですが、十二支の最初の「子」が午前0時、「午」がお昼の12時を表します。
「正午」という言葉はみなさんも日常で使いますよね。
昼12時を表す言葉に「午」が使われているのは、十二支で時刻を表していたからなんですね。
次に「方位」。
こちらも図の通りで、「子」が北を表し、その反対の位置にある「午」が南を表します。
現代では東西南北で方位を表しているので、なじみがないですよね。
イメージで覚える
このように古文の世界は現代とはまったく背景が違う時代ですから、当時の文化・風習をしっかり学んでいきましょう。
四谷学院では『マンガ古文常識』という教材を用意しています。
当時の様子をマンガで学習できるので、古文常識をイメージしやすくなっています。
文字だけではどうしても覚えにくかったりすると思うので、イラストで覚えてしまいましょう!
詳細は以下のページを参考にしてみてください。