【大学受験】古文の助詞は覚えなきゃダメ?濁点1つで逆の意味に!?

この記事は約6分で読めます。

こんにちは、四谷学院の奥野です。
大学入試対策「古文」と言えば文法に苦戦する受験生も多いでしょう。文法事項の中でも「助動詞」に苦手意識を持つ生徒は多いのですが、意外に入試でよく出るのが「助詞」なんです。
「なんとなくわかる」程度で対策を怠ってしまうと、思わぬ失点を招くことも…
と言いつつも、ほかにもたくさん覚えることもあるし、やりたいこともあるし、と後回しになりがちですが、この話を聞けば「まずい、助詞もやらなきゃ!」と思うのでは?

今回は、助詞にまつわる歴史的エピソードを紹介します。古文での助詞の重要性が実感できますよ。

古文の助詞は区別がつきにくい

生徒
生徒
古文の助詞っていろいろあって、正直よく分かりません。
「て」と「で」とか、区別つかないですよ。
先生
先生
うん、助詞、面倒だよね。いま挙げてくれた「て」・「で」には面白い事例があるので紹介しておくね。
昔ね、武田信玄という人と、上杉謙信という人がいてね…。
生徒
生徒
あ、日本史、得意ですよ。永遠のライバル!5回にもわたる川中島の戦いで有名っすよね!
先生
先生
さすが! それでね、二人は文書合戦もしていてね。
生徒
生徒
初めて聞きます!
先生
先生
ある時、武田信玄が上杉謙信に短歌を送ったんだ。
杉枯れて 竹たぐひなき あしたかな
先生
先生
《上杉が枯れて、武田が類なき勢力をもつだろう》って意味だよ。
生徒
生徒
なるほど!「杉」=「上杉」で、「竹」=「武田」なんですね。
上杉はどう返したんですか?
杉枯れで 竹だくびなき あしたかな
先生
先生
《上杉は枯れないで、武田は首が無くなるだろう》って意味だよ。
生徒
生徒
あれ?武田のパクリじゃないっすか。
そのまま返しただけ?いや違うな、濁点を取ったりつけたりしただけ?

生徒
生徒
濁点を取ったりつけたりしただけで、意味が全然ちがうんですね。
先生
先生
そのとおり!
ポイントは濁点をつけただけで意味が逆ということ!
つまり???
生徒
生徒
くっ…。つまり…「て」と「で」の違いは大きい、しっかり覚えろってことっすね!

助詞とは

助詞は、必ず他の語(名詞・動詞・形容詞など)に付属して使用する、「付属語」です。また、助動詞などと異なって活用しません。つまり、助詞とは「活用しない付属語」というわけです。

実は古文の助詞は50種類以上あって、現代語にはない助詞もあれば、現代語と同じ意味だったり違っていたり、また複数の意味を持っている場合もあってなかなか複雑です。

とはいえ、入試で出される助詞は限られていますから、すべてを覚えていく必要はありません。

四谷学院の55マスターで助詞を攻略

四谷学院の教材「古典文法55マスター」では入試最頻出の助詞に絞り込み!格助詞・接続助詞・副助詞・終助詞の順番で例文を挙げながら分かりやすく解説しています。また、それぞれについて練習問題もついていますので、効率よく実戦的な文法力を身につけることができます。

さらに夏期講習で集中攻略!
四谷学院の夏期講習「古典文法特訓ゼミ 助動詞・助詞編」がおススメ。入試頻出の助詞を丁寧かつコンパクトに解説する講座です。
また、どんどん入試問題にチャレンジしてみたいという方は「古典文法特訓ゼミ 識別・敬語編が有効です。
一人で学習するよりダンゼン効果的ですよ!

タイトルとURLをコピーしました