とにかく古文が苦手すぎるなら!ゆっくり●●してみて!大学受験の必勝法:古文攻略

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正しい勉強法

こんにちは。四谷学院の古文担当の石田です。
文系の大学入試では、古文が必須ということも多いですよね。でも、「古文が嫌い!」「全然わからない!」という受験生も実は意外と多いんです。

今回はそんなあなたに向けて、古文嫌いを克服する簡単な方法をご紹介します!

とにかく古文が苦手すぎる!

生徒
生徒
先生、古文がまったく分かりません。
先生
先生
まったく? 少しも読めない感じ?
生徒
生徒
はい。
そもそも、古文は大人になってから使わないと思うんです。
先生
先生
ほほう?
生徒
生徒
だから読めなくてもいいはずです。
先生
先生
いや、ちょっと待って。君、文系だよね?文系であれば古文の学習は不可欠だと思うよ。
それに、個人的には、大人になってから古文に描かれた内容を通じて生きるヒントを得ることもあると思うよ
生徒
生徒
生きるヒント…?
先生
先生
たとえば、僕は好きになった人をあきらめなくてはならなくなったときに、古文のエピソードを思い出して、それによって慰められ、どう行動すべきかの指針を得ることができたな。

生徒
生徒
へえ、そういうものなんですね…。
じゃ、じゃあ、どうすれば古文を読めるようになりますか?
先生
先生
たとえば令和4年の共通テストで出題された『増鏡』から引用した、次の部分を見てみよう。

せちにまめだちてのたまへば、いかがたばかりけむ

『増鏡』より

生徒
生徒
ひらがなばっかりですね…。
先生
先生
それじゃあ、試しに、これを音読してみてごらん。
生徒
生徒
音読? 
ええと、ええと、
せちにま…いえ、ちょっと、…
あの、棒読みになっちゃいそうです
先生
先生
ここは傍線が引かれて問題にもなっているところなんだ。たしかに読みにくいと思う。
でもこうするとどうだろうか?

せちにまめだちてのたまへば、いかがたばかりけむ

【熱心に真面目におっしゃるので、(その女房は)どのようにうまく取りはからったのであろうか】

生徒
生徒
あ!よ、読めそうです。
〈せちに・まめだちて・のたまへば・いかが・たばかりけむ〉とか?

でも、どうして?

先生
先生
文章の意味が分かったからだね。古文を読むのが苦手なら、まず口語訳を確認して意味を理解しちゃおう。それから音読すれば、どこで区切れるか、つまりどう品詞分解できるか、何となく分かっちゃうよね?
生徒
生徒
はい。不思議です。
先生
先生
そうやって何回か音読していると、今度はそこで使われている語句が意味と一緒に頭に入ってきて、自然とそれらの単語の使い方を覚えてしまうんだ。
生徒
生徒
漢文と似ていますね。漢文の先生も、漢文の訓読文を音読して読み下すことで、再読文字や句形の読み方が自然と覚えられるって言っていました。
先生
先生
うん。そのときに、ただ読み下すのではなくて、僕は文章全体の意味を理解したうえで読み下したほうが良いと思うんだよね。意味も分からず、古文の原文を機械的に読み上げても、あまり効果はないと思う。
口語訳で意味をつかんだうえで、数回ゆっくり音読してみるように心がけることが大切なんだ。
生徒
生徒
なるほど。意味を理解したうえで音読する…
先生
先生
そうした訓練を繰り返すことで、はじめて見る文章でも、読める部分が徐々に多くなっていくと思うよ!
生徒
生徒
ありがとうございます。ちょっと、古文を読むコツが分かったような気がします!

ところで、先生があきらめなくてはいけなかった好きな人って、誰のことですか?

先生
先生
いけない、会議の時間だ!

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