まとまった時間が取れる夏休みは、基礎固めをする最後のチャンスです。これは、受ける大学の難易度に関係ありません。難関大学を志望する受験生でも、基礎が抜けていると点数が思うように伸びず、合格点に達するのが難しくなるからです。
しかし、「基礎固めは夏休みがラストチャンス」といわれても、共通テストや二次試験が実施されるのは5ヵ月以上先なので、納得できない受験生もいるかもしれません。
そこで今回は、夏休みが基礎固めのラストチャンスといわれる理由と、主要3科目の基礎固めのポイントを解説します。夏休みにやるべきことがわからない人・基礎固めのやり方がわからない人は、ぜひ参考にしてください。
夏休みが基礎固めのラストチャンスといわれる理由
大学受験において、基礎固めは入試攻略の土台となるものです。そして、土台(基礎固め)なくして志望校合格はあり得ないといっても過言ではありません。
しかし、大学入試の試験範囲はとても広く、基礎固めには膨大な時間がかかります。そのため、まとまった勉強時間が確保できる夏休みは、基礎固めの絶好のチャンスなのです。
もっとも、夏休みに基礎固めに力を入れなければならない理由はそれだけではありません。一般的に夏休み以降は応用力・実戦力を鍛える時期となるため、基礎固めに時間を割く余裕はなくなってきます。そのため、夏休みの終わりまでにしっかり基礎を固めておかないと、土台部分がないまま入試当日を迎えることになりかねません。
このようなことから「夏休みは基礎固めのラストチャンス」といわれ、特に重要視されているのです。
科目別:基礎固めのポイント
夏休みが基礎固めのラストチャンスといわれる理由がわかっても、何から手をつければ良いのかわからない受験生もいることでしょう。そこでここからは、主要3科目の基礎固めのポイントを紹介します。
国語
国語は、現代文・古文・漢文があります。それぞれの基礎固めのポイントは、以下のとおりです。
・現代文
現代文では、筆者が伝えたい内容を読み取る「読解力」が得点を左右します。この読解力を高めるためには、読んだ文章を100~200文字程度に要約する練習をするのがおすすめです。頭でまとめるだけでなく実際に文章にすれば、記述力アップにもつながるでしょう。
最初は難しいですが、何回も繰り返すうちに文意をつかむコツや端的にまとめるテクニックが身に付いてきます。さまざまなジャンルに対応するために、出題頻度の高い評論文だけではなく小説やエッセイなどにも慣れておきましょう。
・古文
古文の基礎固めで重要なのは、文法と頻出語句です。
文法は、動詞や助動詞の活用形をしっかり覚え、品詞分解で悩まないレベルにまで到達することを目指しましょう。そして、文法と併せて頻出語句もしっかりマスターしておいてください。語句の暗記は、市販の単語集などを上手に活用しましょう。
文法と単語が理解できるようになれば、主語がはっきりしない難解な文章も読めるようになるため、点数がぐんぐん伸びてきます。
・漢文
漢文では、返り点やレ点、再読文字、置き字などの句法を中心に基礎を固めましょう。理解を深めるために、書き下し文を書いてみるのも良い方法です。
大学入試では、漢文で難問が出題されることはほとんどありません。しかし、基礎的な問題が出題されるため、知識がないと大きく差がついてしまいます。確実に得点するために、しっかり基礎を固めておきましょう。
数学
数学の基礎固めでは、定理や公式を理解して覚えるようにしましょう。ただし、丸暗記はNGです。きちんと使いこなせるように、教科書レベルの基礎問題は夏休みの終わりまでに解けるようにしておいてください。
なお、問題を解くときは時間を測ることも大切です。時間を意識するとペース配分がわかってくるため、本番の入試でも落ち着いて問題に取り組めるようになります。
英語
英語は、文法と語彙の習得に力を入れてください。文法や語句の意味がわからないと長文を読み解けませんし、リスニングでも点数が取れません。
文法が弱い場合は、学校で習った英文法を総復習しましょう。このとき、主語(S)・述語(V)・目的語(O)などを意識すると構文の理解が進み、長文読解力も付いてきます。
語彙は、単語を覚えるだけではなく、英語特有の熟語表現にも慣れておきましょう。意味のわからない単語や熟語をノートにまとめ、スキマ時間などを利用して繰り返し復習すると、語彙力がどんどんアップします。
ただし、好きなこと・得意なことだけやっていても英語の成績を伸ばすことはできません。毎日バランスよく勉強に取り組み、夏以降に備えましょう。
まとめ:夏の頑張りが秋以降の成績につながる!基礎固めは四谷学院で!
夏休みは、秋以降の勉強に備えて基礎固めをするラストチャンスです。しかしながら、各教科の基礎固めをするのは簡単なことではありません。勉強する範囲が広く、やらなくてはならないこともたくさんあるため、何をどうすれば良いかわからない人も多いことでしょう。そのようなときこそ、四谷学院をご利用ください。
四谷学院では、レベル別・テーマ別で苦手部分も完全理解できる「夏期講習」と、3日間×1科目集中で科目全体を一気に攻略できる「夏期特訓」をご用意。入試前最後の夏休み、基礎固めは四谷学院にお任せください。