慶應義塾大学の世界史対策!学部別の世界史攻略法を伝授 最難関私立慶大に合格するには?

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こんにちは、四谷学院の世界史担当、加藤です。
今回取り上げるのは慶應義塾大学の「世界史」です。世界史を勉強している受験生であれば、中国の春秋時代の思想家・孫氏(孫武)の名前を聞いたことがあるでしょう。その著書『孫子』のなかに「彼を知り己を知れば百戦殆(あや)うからず」という教訓があります。敵の実力や現状を把握し、そして自分の実力や現状を把握すれば、何度戦っても負けることはないという意味です。これは大学受験も同じ。難関大に合格するためには、志望校の傾向と対策を把握して、自分に合った効果的な学習をする必要があります。

そこで今回の記事では、慶應義塾大学の各学部について「世界史」の出題傾向を紹介していきます。

慶應大学の世界史 各学部の出題傾向

文学部

慶應義塾大学文学部の問題の特徴は、ほぼ全問が記述問題で構成されていることです。中国史はほぼ毎年出題されているため、漢字もしっかりと書けるようにしておく必要があります。出題される問題の多くは教科書レベルの知識で対応できますので、いかに標準的な問題で点を落とさないかが重要となってきます。稀にかなり細かい内容が問われることもありますが、そのような問題で点差はつきませんので、解答できなくとも気にする必要はありません。
時代・地域は満遍なく出題されるため、苦手な時代・地域をつくらないようにしましょう。アフリカ史・東南アジア史などおろそかになりがちな周辺地域史も出題されることが多いため、注意が必要です。

その他、文学部の特徴としては特定のテーマについて長い時代にまたがって問うテーマ史問題が頻出であることも挙げられます。テーマ史は各時代・地域の整理がしっかりとできていれば対応できるので、まずは通史を完璧にすることを目指しましょう。また、時事的な問題が問われることにも注意です。

経済学部

慶應義塾大学経済学部は、出題時代を「1500年以降を中心とする」と告知しており、近現代史を中心に出題されます。特に第二次世界大戦後の現代史は頻出です。経済学部ということもあって、20世紀以降の経済関連史も頻出となっています。政治・経済史関連の地図・年表・グラフ・写真・図・史料などを利用する独特の問題が多数出題されますので、過去問題を通じて慣れておく必要があります。
また、日頃から教科書や資料集に掲載されている地図・グラフ・写真・史料などに目を通しておくとよいでしょう。煩雑な年代問題も頻出のため、歴史の流れをしっかりとおさえることはもちろんのこと、年号もある程度覚えておく必要があります。

その他、経済学部の大きな特徴として挙げられるのが、1~4行程度の論述問題が7~10題程度出題される点です。それほど長い字数ではありませんが、出題数が多く、問われる問題の難度も高いため、過去問題等を通じて、日頃から答案を作成する練習をしておく必要があります。

法学部

慶應義塾大学法学部では、2025年度入試より従来の選択問題に加えて記述式の問題が出題されると発表されています。またそれに伴い、試験時間は90分、配点は150点に変更されます。
公表されているサンプル問題では300字程度の論述問題が出題されています。比較的解答しやすい問題ではあるものの、日頃から答案を作成する練習をしておかなければ書くことは難しいため、論述対策用の問題集等を通じて演習をしておきましょう。作成した答案は学校・予備校の先生などに添削してもらうとよいでしょう。
2024年度入試までは大問2題が西洋史、その他2題が東洋史もしくは東西混合問題からの出題になっていることが多く、古代~現在まで満遍なく出題されていました。特に近年は現代史の比重が高くなっており、毎年、21世紀の時事的な問題が出題されています。また、現代史同様に受験生がおろそかにしがちな文化史の比重が高いことも注意が必要です。また、毎年のように受験レベルを超える難問が出題されますが、そのような問題では点差はつかないため、標準レベルの問題を着実に解答できるように基礎を固めておきましょう。

商学部

慶應義塾大学商学部の問題は設問数が70~80題と多く、選択問題が7割程度、記述問題が3割程度出題されます。選択問題は法学部と同様に、選択肢の2桁の番号を1桁ずつマークする独特の形式です。記述問題では、15~40字の小論述問題が1~5問程度出題されます。字数自体は多くありませんが、経済的事象の理由を解答させるような思考力が必要となる問題も出題されるため、過去問題を通じて日頃から書く練習をしておく必要があります。
出題される地域は年によってかなり異なり、時代は近現代史の比重が大きいです。21世紀の事柄を問う問題も出題されているため、注意が必要です。

商学部ということもあって、商業貿易・経済政策といったグローバルな視点の経済史がよく出題されます。たまに教科書レベルを超える難問が出題されることがありますが、基礎的な問題が大半であるため、基礎をしっかりと固めることが非常に重要です。

そのほかの科目の出題傾向

慶應義塾大学の科目ごと、学部ごとの入試対策について、詳しい記事がありますので、ぜひご覧ください。

慶應義塾大学の入試対策

 

まとめ「慶應義塾大学の世界史対策!学部別の世界史攻略法を伝授 最難関私立慶大に合格するには?」

今回は慶應義塾大学の「世界史」入試問題について解説しました。
慶應義塾大学の世界史を攻略するために一番重要なことは、基礎を固めて、標準レベルの問題を着実に解けるようにしておくことです。標準レベルの問題をいかに取りこぼさないかが重要となってきます。また、多くの学部で受験生が手薄になりがちな現代史が頻出となっているため、現代史をあまり学習できていないという方はしっかりと対策をしておきましょう。

 四谷学院ではダブル教育を通じて、慶應義塾大学の問題に十分に対応できる力を養うことができます。   
慶應義塾大学の特徴をおさえて得点力を磨き、合格をつかみ取りましょう。

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