【英語よくある質問】第2回「可算名詞・不可算名詞って結局なんなの?」

この記事は約3分で読めます。

こんにちは、四谷学院の山中です。

今回は、「生徒からよくある英語の質問」を紹介するシリーズの第2回です。
ちょっと細かい話も出てきますが、気になったところのつまみ食いでも良いのでぜひ読んでくださいね。

英語のよくある質問シリーズ
第1回:【英語よくある質問】第1回「aとtheってどう違うの?」
第2回:→この記事です。
第3回:

可算名詞とか不可算名詞って結局なんなの?

可算名詞と不可算名詞って、いったい何なんでしょう?
これも生徒がよく疑問に思うテーマです。

私たちは日本語を話すとき、いちいち「これは数えられる」「これは数えられない」なんて考えませんよね?だから、「別にそんな区別しなくてもいいんじゃないの?」と思ってしまいます。

ですが、これは日本語を話す私たちの視点。英語を話す人々は、「数えられるもの」と「数えられないもの」を区別しながら世界を見ています。話す言語が違えば、世界の見方も違うのです。

英語を通して見た世界

たとえば、果物の「りんご」。いろんな形・色・大きさのものがありますが、どれも一つずつ輪郭があって、1つ、2つ・・・と数えられますよね。こういったものは「可算名詞」という分類になります。

一方で、液体である「牛乳」は、入れ物によって形が変わります。瓶に入れたら瓶の形に、コップに入れればコップの形になり、床にこぼしたらひろがっていく。このようなものは、どの形で「1つ」といえばよいかわかりませんね。ですので、数えられない「不可算名詞」という分類です。

また、素材や原料となるようなもの(紙とか肉とか)も、使い方や切り方によって形が変わってしまうので、ふつう不可算名詞として扱われます。

英語を通して見た世界では、輪郭がはっきりしていて、一つのかたまりとして捉えられるかどうかという基準でものを区別しています。

「羊を食べました!」はどっち?

ここで一つ、面白い例を取り上げてみます。
以下の二つの文、どちらが正しいでしょうか?

(羊料理を食べたことを話すときに)
① I ate a lamb.
② I ate lamb.

aのありなしが違いますね。
第1回の【英語よくある質問】第1回「aとtheってどう違うの?」で登場したaは、可算名詞の単数形だけにつけることができます。したがって、①のlambはaがついているため可算名詞、②は不可算名詞ということになります。

では確認です。
可算名詞は「輪郭がはっきりしていて、一つのかたまりとして捉えられる」ものでしたね。
つまり、①の文は「私は子羊1頭を丸ごと食べた」という意味になってしまうんです!さすがにちょっとありえないですよね。
ですので、②のように不可算名詞として用いましょう。こちらではlambが素材の意味になるので、「私は羊肉料理を食べた」という和訳になります。

可算名詞と不可算名詞~まとめ~

英語は外国語ですから、日本語の物差しではわからないことがたくさんあります。せっかく英語を学んでいるのであれば、「英語を通してみた世界」と「日本語を通して見た世界」を比べてみるとよいでしょう。もしかしたら、今までとは違う「ものの見方」を身に付けることができるかもしれませんよ。

「?」は学習の原点です。
疑問を持ったあなたは、すでに一歩前に進んでいますから「なんでだろう?どうしてだろう?」という疑問を大切にしましょう。

四谷学院の55段階個別指導では「仕組みから伝える」ということを大事に思っています。
「なんだかわけのわからないことを、むりやり勉強させられてイヤだ!」
と不満を少しでも感じている人は、四谷学院の説明会に参加してみてください。
今まで「いやだなあ」と思っていた科目が、「あれ?なんだかちょっと面白いかもしれない」と思えるようになるはずです。

タイトルとURLをコピーしました