こんにちは。四谷学院国語担当、桑野です。
関関同立とは、関西の難関私大である関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学の4校を指しています。今回の記事では、関関同立各大学について国語の特徴と出題傾向を紹介していきます。
どう勉強すればいいかわからないという状態からスタートして、国語の偏差値が43.6から62.7まで上がり、関西学院大学文学部に合格した先輩もいます!しっかり対策していけば必ず合格が見えてきますから、関関同立を志望校にしている方はぜひチェックしてみてくださいね。
目次
関関同立国語 全体傾向
【注意】全学部日程・学部個別日程等、さまざま入試方法があります。本記事では主に全学部日程について紹介しております。詳細は各大学実施要項でご確認ください。
関西大学 国語の概要
問題数は現代文1題、古文1題です。全学部日程1では、主に選択式で、一部記述があります。(現代文が50字)。全学部日程2では、すべて選択式です。試験時間は75分です。
関西学院大学 国語の概要
問題数は現代文1題、古文1題です。全学部日程ではすべて選択式です。学部個別日程では主に選択式で、一部記述があります。試験時間は75分です。
同志社大学 国語の概要
問題数は現代文1題、古文1題です。主に選択式で、一部記述があります(現代文が40字、古文が30字)。試験時間は75分です。
立命館大学 国語の概要
問題数は現代文・古文・漢文各1題、または現代文2題、古文1題です。主に選択式で、一部記述があります。試験時間は80分です。
【関関同立 国語 試験概要 まとめ】
大学名 | 問題構成 | 解答形式 | 試験時間 |
関西学院大学 | 現代文1題、古文1題 | 主に選択式
| 75分 |
関西大学 | 現代文1題、古文1題 | 全学部日程Ⅰ 主に選択式 ※一部記述
全学部日程Ⅱ すべて選択式 | 75分 |
同志社大学 | 現代文1題、古文1題 | 主に選択式 ※一部記述 | 75分 |
立命館大学 | 現代文・古文・漢文各1題、 または現代文2題、古文1題 | 主に選択式 ※一部記述 | 80分 |
関関同立に共通する特徴
関関同立すべての大学に共通する特徴として、解答形式が主に選択式であるということが挙げられます。加えて、一部記述式の問題があります。合格最低点は70%前後となっているので、選択肢問題で確実に正解する、そして記述問題で減点されないことが重要です。
関関同立国語 各大問の設問内容と対策
現代文
例年、評論文から出題されることが多いです。テーマは、教育・政治・経済・文化・芸術、科学など多種多様のため、幅広いジャンルの文章を読みましょう。
設問は、内容説明が主で、論旨の的確な把握が必須です。難易度が標準的な分、大学によっては設問数が多い場合があります。(例:関西学院大学13~14題)。
選択肢問題では、本文から根拠を素早く探し出す力や、選択肢を次々消去していく判断力が求められます。
記述式問題では、部分的解釈、文章全体の論旨の説明などさまざまな内容が問われますが、どのような問題でも設問の要求している条件(解答時に落としてはいけないことはなにか)を見極めることが大切です。普段から指示語・キーワードをおさえ、文構造を意識した読解練習をしておくことが大切です。また、答えるべき内容を制限字数内に収める練習もしておきましょう。
空所補充問題では、慣用表現や四字熟語などの知識がポイントになることもあるため、できるだけ早い時期から一定の時間を割いて、漢字・故事成語・四字熟語の学習を進めておき、ここで点を落とさないことが肝心です。
こうした特徴から、現代文対策は以下のようになります。
②選択肢問題・記述問題対策:設問の要求に合わせて本文中に根拠を求める練習を行う
③知識問題で点を落とさないために、計画的に語句の学習を進める
古文
中古~中世の物語や説話からの出題が多いですが、さまざまな時代・ジャンルの古文作品に慣れておく必要があります。
設問としては、人物指摘、内容説明や内容真偽など、本文全体の内容を読み取れているか、確認する問いが多いです。口語訳、敬語や文法を問われる問題も出題されます。まず文法・単語・古文常識を身につけていきましょう。文法に関しては、助動詞と重要な助詞を完璧にし、呼応の副詞もおさえることで、正確な口語訳ができるようになります。また、敬語から主語を判別できることが多いので、文法知識を読解問題で使いこなせるようにしましょう。
古文常識に関しては、当時の人々の生活・慣習、死生観を知っておくと、文脈の理解に役立つので、確認しておきましょう。
以上の特徴から、古文対策は以下のようになります。
②敬語をマスターし、文中の人物関係を把握できるようにする
③多数の読解演習を積み、内容説明できるようにする
漢文
比較的読みやすい内容が中心で、設問レベルも標準的です。漢字の読み・書き下し文は頻出なので、基本的な知識・句形は必ず押さえておきましょう。
漢文は、基礎が完璧であれば安定した得点源になります。
以上の特徴から、漢文対策は以下のとおりです。
②白文から書き下す練習をする
③共通テストや他大学の過去問等で読解演習をする
関関同立の入試問題!そのほかの科目もチェック
関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)のそのほかの入試科目について、以下の記事でまとめています。
受験科目をチェックしてみてくださいね。
まとめ・関関同立の国語 入試対策 出題の特徴と難易度を解説!
今回の記事では関関同立の国語について紹介してみました。関関同立は一部記述式もあり、合格最低点も高めなので、心配な人もいるかもしれません。しかし、基礎知識を完璧にし、設問の要求に対して本文中の根拠を探す練習を積み上げていけば、怖くありません。
関関同立の国語対策では、確かな読解力に加えて、記述対策のために、答案を先生に見てもらい、減点されにくい解答に仕上げていくことも大切です。
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