こんにちは、四谷学院の片野です。
以前、「大学受験を目指すなら、塾にはできれば高1から、少しでも早く通いはじめたい」というお話をしました。
参考:「塾にはいつから通うのが正解?
そこで今回は「塾はどんな風に選んだらいい?」というお話をします。
目次
塾選びは迷って当然!
塾選び、迷ってしまっている方も多いのではないでしょうか。
高校受験で通った塾と大学受験で通う塾は、全然ちがうものである感じがしてしまいますよね。
「良い塾に通いたいとは思うけど、どんな塾が良いのかわからない・・」
「塾選びのポイントってなんなの?」
と不安な方も多いと思います。
塾の説明会は参加必須
気になる塾があれば、その説明会には自分自身で絶対に参加してください。
中学生の時に通った塾は、
「親が説明を聞いてきたからいいや」
「友達も通っているから説明は聞かずに決めちゃおう」
と簡単に決めてしまった人も多いと思います。
しかし、大学受験のための塾探しにあたっては、必ず説明会に参加してください。
大学は皆さんの人生を左右します。
つまり、その対策をする塾選びも、皆さんの人生を左右します。
四谷学院の説明会に来る方でも「前の塾は全然合わなかった」という後悔の声はとても多いんです。
説明会に参加して、その塾が「良い塾かどうか」を自分自身の目で見極めてください。
塾の説明会は良いことしか言わない
このお話は説明会を実際にやっている私としては、少し胸が痛いのですが・・・
塾の説明会は良いことしか言いません。
それは、塾が売っている「教育サービス」は形がないものだからです。
たとえば、「自分で勉強してるとやる気が出ないときがあるので、たくさん声をかけてくれますか?」
と塾に質問をしたら、どんな塾だって、「はい、たくさん声をかけますよ」と答えるに決まっているんです。
でもその「たくさん」がみなさんの求める量かどうかはわかりません。形がないものなので、良いように答えることができてしまうんです。
つまり、塾を選んでいるみなさんは、塾の話していることを自分の目で見極める必要があります。
見極めると聞くと、「塾の説明会って難しそう」と思うかもしれませんが、難しくはありません!
「どんな塾に通いたいか」という自分の気持ちだけ持っていれば、簡単に見極めることができます。
重視すべきポイント
塾選びの「重視すべきポイント」を8項目挙げていきます。
「自分はここは絶対に重視したい!」
「自分はあまりここにはこだわらないな・・」
などと考えながら読んでみてください。
その1 先生はプロか学生か
その2 クラス授業の人数は
その3 質問はどのようにできるか
その4 自分の学力の足りないところは見つけてくれるか、指摘してもらえるか
その5 学習計画の指導はしてもらえるか
その6 進路指導はどこまでしてもらえるか
その7 自習室の環境は快適か
その8 やる気の出る場所か
ポイントその1 先生はプロか学生か
先生がプロか学生かは絶対に確認しておいた方がいいです。
大学受験対策をするとなるとプロの先生の方が適しています。
学生の先生も「質問がしやすい」などといったメリットはありますが、知識の深さはやはりプロの先生には敵いません。
実際に、
「学生の先生に質問をしたら、正しい答えは教えてもらえたけど、なんで自分の考え方じゃダメなのかまでは教えてくれなくて、結局よく理解できなかった・・」
なんて声も多く聞きます。
プロの先生ならば、「自分の考え方のどこがどうダメで、なんで解答の方法で考えた方がいいのか」という部分まで深く教えてもらえます。
塾によっては「授業担当だけがプロ、質問は学生」なんてこともあるので、「授業もそれ以外もすべてがプロの先生か?」ときちんと聞いておいた方がいいでしょう。
ポイントその2 クラス授業の人数は
あまりに大規模な授業だと、生徒の理解度を把握しないまま授業が進んでいってしまう危険性があります。
先生がみんなの理解度を把握しながら、難しい顔をしている生徒には手助けしつつ授業を進めてくれるのが理想ですよね。
クラス授業の人数は絶対に確認しておきましょう。
また、「一番大きな教室と、平均的な教室を見せてください」とお願いすれば、説明会の内容と実態にズレがないかどうか確認できます。ぜひ校舎見学でもチェックしてみてください。
ポイントその3 質問はどのようにできるか
わからないことがあれば、すぐに質問できる環境が欲しいですよね。
「先生の前にずらっと列ができていてなかなか質問ができない…」
なんていう話も聞いたことがありますが、それじゃあ困ります。
質問はいつできるか、どれぐらい待つことになるのか、などを聞いておくとよいでしょう。また、対応してくれる先生がプロの先生なのかどうかもあわせて聞いておきたいですね。
ポイントその4 自分の学力の足りないところを見つけてくれるか、指摘してもらえるか
自分でわからないところを聞くことも大事ですが、先生の方から「ここがわかっていないんじゃない?」と穴を見つけてもらえたらいいですよね。
良い塾かどうか見極めるポイントのひとつに、「学力の足りていないところを見つけて指摘してくれるかどうか」が挙げられます。
その手段として「模試」や「校内試験」も挙げられると思いますが、それだと頻度が月に1回程度になってしまいます。できれば通う度に学力が足りてない部分の確認ができるといいですよね。
その塾のカリキュラムに特長・工夫がないかどうかを聞いておきましょう。
ポイントその5 学習計画の指導はしてもらえるか
塾生活は授業を受けたら終わり、ではありません。
「わからなかった部分があったらどう克服すればいい?」
「学校生活とどう両立したらいい?」
塾生活を過ごす上で悩む点は多く出てくるでしょう。そういった学習計画の指導をしてもらえるかどうかは今後を大きく左右します。
ただ、「学習計画の指導はしてもらえますか?」と聞けば、どの塾も「しますよ」と答えます。大事なのは、自分の望むレベルの指導がしてもらえるかどうかを見極めること。できればプロの先生と、月に一度は話をして学習計画に問題がないかどうかチェックしてください。
「担当の先生がいますか?それはプロの先生ですか?」
「どのくらいの頻度で、個人面談がしてもらえますか?」
「担当の先生から声をかけてもらうことはありますか?その頻度は?」
具体的に質問して、指導の深さをはかってみてください。
ポイントその6 進路指導はどこまでしてもらえるか
進路指導は出願前だけに行うものではありません。
高校1年生から動いておくべきこともたくさんあります。こういった点も塾に指導してもらえたら嬉しいですよね。
ただ、進路指導はあまり力を入れていない塾も多くあります。実際に説明会に来た人から、
「去年の塾では、出願先の大学名を報告して、受験後に連絡があって結果を報告しただけ。なんのアドバイスもなかった」
といった話を聞くことも多いんです。
「進路指導はいつから、どんなことを指導してもらえますか?」
と聞いてみて、進路指導の面倒見の良さを確認してみましょう。
ポイントその7 自習室の環境は快適か
「家では集中して勉強できないから、できるだけたくさん塾の自習室を使いたい!」
こう考えている方、きっとたくさんいますよね。
勉強に快適な環境があるかどうか、しっかり自身の目でチェックする必要があります。
「自習室は静かに勉強ができる環境になっているか?」
「たくさんの教材を広げられる十分なスペースがあるか?」
「満員で使えないなんてことはなく、きちんと利用できるのか?」
これらの点をぜひ直接見てきてください。
ポイントその8 やる気の出る場所か
これが一番重要です、「やる気が出る場所か」。
「この塾、雰囲気が好きだな」
「なんとなく、この塾なら勉強ががんばれそうだな」
直感で良いなと感じる塾は、絶対に良い塾です。
人間はいつ食べられれてしまうかもしれないという危険と隣り合わせだった太古の時代、自分の身を守るために、瞬時に敵か味方かを判断する能力を身につけました。
それが、この「直感」です。
直感で良いなと感じるというのは、みなさんの脳が味方だと判断したということです。通うなら自分の味方になってくれる場所の方が絶対に良いですよね。あなたの「直感」を信じましょう。
予備校・塾の選び方 まとめ
塾の選び方について、どんなポイントがあるかをじっくりお話ししてきました。
「8箇条」からどの項目を重視したいかは選んでもらってかまいません。大手塾から個人塾まで、最近はたくさんの選択肢があります。
その中で、自信を持って塾選択をして、「あの塾にしてよかった!」と大満足して大学入学を迎えられることを心から願っています。
四谷学院も毎日入学説明会を行っています。気になることがあれば遠慮なくお問い合わせくださいね。