山梨大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説

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こんにちは!四谷学院の奥野です。

山梨大学は、山梨県甲府市と中央市にキャンパスを構える国立大学です。

1949年に山梨師範学校・山梨青年師範学校・山梨工業専門学校を合わせた旧・山梨大学が開学し、1978年に山梨医科大学が開学して2002年にこれらが統合され、現在の山梨大学となりました。

山梨大学には4つの学部があり、教育学部には1課程、医学部には2学科、工学部には1学科、生命環境学部には4学科があります。

日本一のワイン産地・山梨にある大学ということもあり、原料のぶどうからワイン製造まで、ワインに関するさまざまな研究を行っているのが特徴の一つです。

このほかに、クリスタル化学研究やクリーンエネルギー研究、国際流域環境研究なども盛んです。

この記事では、山梨大学の入試問題の特徴や難易度、合格に向けた効率的な勉強方法について解説します。

※本記事に記載されている情報は2024年10月28日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

山梨大学の入試問題で問われる能力

山梨大学が求める学生の人物像について解説します。

山梨大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか

山梨大学の理念と教育目標は、以下のとおりです。

理念・目的
豊かな人間性と倫理性を備え、広い知識と深い専門性を有して、地域社会・国際社会に貢献できる人材を養成する教育・研究を行います。

キャッチフレーズ
地域の中核、世界の人材

教育目標
個人の尊厳を重んじ、多様な文化や価値観を受け入れ、自ら課題を見いだし解決に努力する積極性、先見性、創造性に富んだ人材の養成を目指しています。

引用:山梨大学 理念・目標・教育に係る4つの方針・学位論文評価基準 | 山梨大学

また、アドミッション・ポリシー(入学者受入方針)では、以下の資質を持つ学生を求めているとしています。

▼求める人物像
山梨大学は、「地域の中核、世界の人材」の標語の下、地域の知の拠点として、専門性をもって世界で活躍できる人を育てることを目指しています。これを実現するため、学部・学科などの教育プログラムには、その修了に必要な教養、汎用能力、専門能力をすべて身につけられるカリキュラムが編成されています。本学では、これらのカリキュラムを、知的好奇心をもって継続的・主体的に修得して卒業し、専門分野に関する高度な能力を通じて社会に貢献する志をもつとともに、入学時において以下のような基礎的な資質能力を有する人を求めます。

▼入学者に求める資質・能力(1)
高等学校で履修する、国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語等について、内容を理解し、高校卒業程度の知識を有している人その他、各教育プログラムの学修に必要な資質・能力(思考力・判断力・表現力など)を有する人
(1)ここでは入学試験で評価できる項目のみが挙げられており、順法の精神など、社会通念上大学生が当然備えているべき項目までは記載していません。

引用:山梨大学 理念・目標・教育に係る4つの方針・学位論文評価基準 | 山梨大学

上記によると、山梨大学では高等学校で習う内容をしっかり身につけたうえで、意欲を持って積極的に学び、卒業後は身につけた専門スキルを活かして社会に貢献したい、という熱意を持った学生が求められています。

なお、山梨大学では学部ごとのアドミッション・ポリシーも設定しています。詳しくは、大学公式ホームページの理念・目標・教育に係る4つの方針・学位論文評価基準をご確認ください。

山梨大学の入試の特徴

山梨大学は、一般選抜をはじめとする複数の選抜方法を提供しています。ここでは、2025年度の入試情報をもとに、山梨大学の選抜方法について解説します。

一般選抜

一般選抜は前期日程と後期日程に分かれており、前期日程は基本的に、大学入学共通テストと山梨大学独自の個別学力検査で選抜が行われます。
そのほかに、実技や小論文、面接などが課される学科やコースもあります。

後期日程は、大学入学共通テストと面接による選抜が基本です。
それに加えて、教育学部学校教育課程芸術身体教育コースでは実技、医学部医学科では個別学力検査が課されます。

なお、医学部医学科では志願者が募集人員の約10倍を超えた場合、2段階選抜が行われます。

特別選抜:学校推薦型選抜(Ⅰ・Ⅱ)

学校推薦型選抜は、所定の条件を満たしたうえで高等学校等の学校長からの推薦を受け、合格した際には入学を確約できる方が受験できます。

山梨大学の学校推薦型選抜にはⅠとⅡがあり、学校推薦型選抜Ⅰは教育学部・工学部・生命環境学部・医学部看護学科が対象です。

調査書等の書類や実技、小論文、面接、口頭試問などの成績で選抜が行われますが、選抜内容は受験する学部・学科によって異なります。

学校推薦型選抜Ⅱは医学部医学科が対象で、大学入学共通テストの成績や調査書、面接などにより選抜が行われます。

なお、学校推薦型選抜Ⅱの入学者は、山梨県医師修学資金貸与制度第二種の貸与を受け、医師免許取得後15年間のうち9年間、山梨県内の医療機関に勤めなければなりません。

特別選抜:総合型選抜(Ⅰ・Ⅱ)

総合型選抜は、所定の条件を満たし、合格した場合には入学を確約できる方が出願できます。

総合型選抜Ⅰは、総合工学枠を除く工学部の7コースのみが対象です。調査書等の書類や面接、口頭試問、化学実験または物理に関する課題で選抜が行われます。

総合型選抜Ⅱは、総合工学枠を除く工学部の7コースと、生命環境学部地域食物科学科、環境科学科、地域社会システム学科(観光政策科学特別コース含む)が対象です。

工学部では大学入学共通テストの成績と書類で、生命環境学部では大学入学共通テストの成績と書類、面接で選抜が行われます。

そのほかに、山梨大学では私費外国人留学生入試が行われています。詳細は、大学公式ホームページの入試情報をご確認ください。

山梨大学の各科目の試験問題の特徴や難易度と対策

山梨大学に合格するには、科目ごとの試験問題の特徴や難易度を把握することが大切です。

ここでは、山梨大学の一般選抜(前期日程)教育学部における個別学力検査の試験問題のうち、国語・外国語(英語)・数学の特徴について解説します。

国語

国語は記述式で、試験時間は90分です。大問は3つで、現代文・古文・漢文が1問ずつの構成になっています。

現代文は文章の内容をわかりやすい言葉で説明する問題、古文は現代語訳や文法問題、漢文は漢字の読みや書き下し文、現代語訳などが出されます。

どれも難易度は標準レベルですが、出題された文章の内容を正確に理解し、自分の言葉で説明する力が必要です。

文法や漢字などの基礎知識を身につけたら、問題演習にどんどん取り組んで慣れていきましょう。

外国語(英語)

外国語(英語)は記述式で、試験時間は90分です。大問は3つで、長文読解が2問、150字程度の英作文が1問の構成になっています。

難易度は標準レベルで、長文読解では前置詞の穴埋め問題や文法問題、日本語訳問題、正誤問題など、幅広い形式の問題が出されます。

英作文は、英語で問われた内容に対する自分の意見を、根拠を3つ以上挙げて英語で説明する問題です。

基本的な単語や英文の構造を押さえて知っている英単語を使い、自分の意見を伝える訓練をしましょう。

数学

数学は記述式で、試験問題は90分です。大問は3つで、数学Ⅰ・Ⅱ・A・B・Cの分野から出題されます。

難易度は標準レベルです。計算の過程や説明も記述が必要なため、筋道を立てて答えを導く力と、それを整理して丁寧に記述する力が求められます。

教科書レベルの内容を押さえたら問題演習に積極的に取り組み、論理的思考力と記述力を鍛えましょう。

山梨大学入試の難易度

Benesseの「マナビジョン」のデータによると、山梨大学の偏差値は47~71、大学入学共通テストの得点率は59~90%となっています。(2024年10月28日時点)。学部ごとの偏差値は以下のとおりです。

学部偏差値
教育学部47~56
医学部医学科71
看護学科52~55
工学部49~52
生命環境学部51~54

参照:山梨大学/偏差値・入試難易度【2024年度入試・2023年進研模試情報最新】|マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報

山梨大学の試験の概要


山梨大学の出願資格、試験科目と配点、出願者数や合格者数のデータなど、試験の概要について解説します。

出願資格について

山梨大学の出願資格は、選抜方法によって異なります。ここでは一般選抜の出願資格をご紹介します。

山梨大学の一般選抜に出願できるのは、以下のいずれかに該当し、かつ大学入学共通テストのうち指定された教科・科目を受験した方です。

(1)高等学校又は中等教育学校(後期課程)を卒業した方
(2)通常の課程による12年の学校教育を修了した方
(3)学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)第150条の規定により、高等学校を卒業した方と同等以上の学力があると認められる方のうち次の各項目のいずれかに該当する方①外国において学校教育における12年の課程を修了した方又はこれに準ずる方で文部科学大臣が指定した方
②文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を修了した方
③専修学校の高等課程(修業年限が3年以上であることと、その他の文部科学大臣が定める基準を満たすものに限る)で文部科学大臣が別に指定するものを文部科学大臣が定める日以後に修了した方
④文部科学大臣の指定した方(昭和23年5月31日文部省告示第47号)
⑤高等学校卒業程度認定試験規則(平成17年文部科学省令第1号)による高等学校卒業程度認定試験に合格した方(旧規程による大学入学資格検定に合格した方を含む)で、入学年の3月31日までに18歳に達する方
⑥本学において、個別の入学資格審査により、高等学校を卒業した方と同等以上の学力があると認めた方で、入学年の3月31日までに18歳に達する方

参照:山梨大学 令和7年度 入学者選抜要項(PDF)

ほかの選抜方法の出願資格については、大学公式ホームページの募集要項をご確認ください。

試験科目や配点

山梨大学の試験科目や配点は、学科やコースによって異なります。
ここでは、一般選抜(前期日程)における一部の学科・コースの試験科目と配点をご紹介します。ほかの学科やコースについては、最新の募集要項をご確認ください。

<教育学部 学校教育課程 幼小発達教育コース>

教科・科目名(大学入学共通テスト)配点
国語『国語』100
地理歴史『歴史総合,日本史探究』『歴史総合,世界史探究』『地理総合,地理探究』『地理総合/歴史総合/公共』から1科目

※『地理総合/歴史総合/公共』を選択する場合は「地理総合」と「歴史総合」の内容の問題を選択

100
公民『地理総合/歴史総合/公共』『公共,倫理』『公共,政治・経済』から1科目

※『地理総合/歴史総合/公共』を選択する場合は「地理総合」と「公共」、もしくは「歴史総合」と「公共」の内容の問題を選択

100
数学数学①:『数学Ⅰ,数学A』

数学②:『数学Ⅱ,数学B,数学C』

100
理科『物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎』『物理』『化学』『生物』『地学』から1科目100
外国語『英語(リスニングを含む)』『ドイツ語』『フランス語』『中国語』『韓国語』から1科目100
情報『情報Ⅰ』100
合計700
教科・科目名(個別学力検査等)配点
外国語英語コミュニケーションⅠ、英語コミュニケーションⅡ、英語コミュニケーションⅢ、論理・表現Ⅰ、論理・表現Ⅱ、論理・表現Ⅲ200
面接集団面接300
合計500

参照:山梨大学 令和7年度 入学者選抜要項(PDF)

出願者数や合格者数のデータ

山梨大学の学部ごとの出願者数や合格者数は、以下のとおりです。なお、ここで取り上げるのは2024年度一般選抜のデータです。

学部出願者数受験者数合格者数実質倍率
教育学部371237852.8
医学部1,8853521302.7
工学部6474253261.3
生命環境学部4653231642.0

参照:山梨大学 令和6年度 山梨大学入学者選抜試験実施結果(PDF)

山梨大学に合格するための勉強方法


ここからは、山梨大学に合格するための勉強方法をご紹介します。

山梨大学に入るには、何をすればいい?

山梨大学は、基礎的な学力のほか、思考力・判断力・表現力を身につけており、社会に貢献したいという意欲を持つ学生を求めています。

偏差値は学部・学科によって異なり、医学部医学科は71、大学入学共通テスト得点率は90%と、かなりの高得点が求められます。

そのほかの学部・学科の偏差値は47~56、大学入学共通テスト得点率は59~76%で、やや平易~標準レベルといえるでしょう。

山梨大学の一般選抜を受ける場合は、大学入学共通テストでしっかり点が取れるように対策しつつ、個別学力検査等で利用する教科・科目の記述対策も行わなければなりません。

過去問などを繰り返し解いて、論理立てて考える力やわかりやすく記述する力をつけましょう。

受験期の過ごし方

受験期である高校3年生をどのように過ごすかで、志望校への合否が左右されるといっても過言ではありません。

下記を参考に、1年間の長期的なスケジュールを立てて受験勉強を進めることをおすすめします。

  • 春(4~5月):基礎を徹底的に身につける時期です。教科書の問題や基本問題は、この時点で確実に解答できるようにしておきます。英単語などの暗記にも、早めに取りかかりましょう。
  • 夏(6~8月):夏休みはまとまった時間が取れるため、苦手分野があればこの時期に必ず克服しておきましょう。「週に○ページ問題集を進める」など、短期的なスケジュールを組むのもおすすめです。
  • 秋(9~11月):この時期からは、入試レベルの問題演習を始めましょう。今まで学んだ知識や解法をアウトプットする訓練をしつつ、間違えた問題があれば「なぜ間違えたのか」「次はどうするべきか」などを考えておくことが大切です。
  • 冬(12月~):入試本番と同じ時間配分で過去問演習に取り組み、実践力を鍛えましょう。必要があれば基礎に立ち戻って確認し、最後の仕上げを行います。

予備校で勉強する場合

山梨大学を受験する場合は、複数の科目を同時並行で学習し、大学入学共通テスト対策と個別学力検査等の記述対策をどちらも行う必要があります。

これらを独学ですべて行うのはハードルが高いため、効率的に受験対策をしたいのであれば、予備校に通うのがおすすめです。

予備校に通えば、受験に向けた指導を受けられるうえに、学習や受験に関する疑問を相談・質問して解消しやすくなります。

しかし、予備校では大人数クラスで授業を進めることが多く、授業スピードについていけなくなる場合や、疑問点や不明点をすぐに質問できない場合もあります。

そのような状態では、予備校に通っていても、期待していたほどの効果が得られないでしょう。

四谷学院のカリキュラムのご案内

山梨大学を受験するなら、四谷学院の科目別能力別授業と55段階個別指導の「ダブル教育」で対策するのがおすすめです。

科目別能力別授業と55段階個別指導について、それぞれ解説します。

科目別能力別授業

科目別能力別授業は、「現代文は選抜クラス」「古文は基礎クラス」など、科目ごとにレベル別でクラスを編成しているのが特徴です。

細かくクラス分けしているため、一人ひとりの習熟度にぴったりの授業が受けられます。

マイクなしで講師の声が聞こえる規模のクラスのため質問もしやすく、クラスで励まし合いながら学力を伸ばすことが可能です。

55段階個別指導

55段階個別指導は、受験のための知識やテクニックを55段階のレベルに分け、中1レベルの問題から志望校合格レベルまで、無理なくステップを踏んで学べるシステムです。

間違えた問題や理解できなかった問題については、その場でプロ講師の解説を受けることができるため、学力向上の効率が大きくアップします。

山梨大学入試は志望学科に合わせた対策が重要!

【山梨大学の入試概要】

  • 選抜方法は、一般選抜、学校推薦型選抜(Ⅰ・Ⅱ)、総合型選抜(Ⅰ・Ⅱ)などがある
  • 偏差値は47~71で、医学部医学科は難関レベル、そのほかはやや平易~標準レベル

【山梨大学の入試データまとめ】

  • 一般選抜の実質倍率は、1.3~2.8倍(2024年度)

【勉強方法まとめ】

  • 複数の科目をまんべんなく学べるように、長期のスケジュールを立てて取り組む
  • 過去問に取り組む際は時間配分を意識し、ミスなく解けるようにしておく

山梨大学の受験対策は、「ダブル教育」を実施する四谷学院がおすすめです。「山梨大学に挑戦したいが、独学だと不安」という方は、四谷学院の詳細をご確認ください。

※本記事でご紹介した情報は2024年10月28日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

失敗しない予備校選びは説明会・相談会参加が重要!

山梨大学に限らず、大学受験を成功させるには、予備校選びが重要です。

予備校選びの際は、インターネットやパンフレットの情報だけで判断せず、説明会・相談会に参加して教室の雰囲気や講師の様子をチェックしたうえで、入学を検討しましょう。

以下の記事では、予備校の説明会・相談会でチェックすべきポイントなどをご紹介しています。ぜひ予備校選びにお役立てください。

予備校の入学説明会って何をやるの?どうやって参加する?

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