滋賀大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説

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こんにちは!四谷学院の奥野です。

滋賀大学は、明治時代開設の滋賀県師範学校と大正時代開設の彦根高等商業学校を母体とする、歴史ある国立大学です。

教育学部、経済学部に加え、2017年には日本初のデータサイエンス学部・研究科を設立し、文理融合型の人材育成に取り組んでいます。

この記事では、滋賀大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。

滋賀大学の受験を考えている方や、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2024年10月28日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

滋賀大学の入試問題で問われる能力

まずは、滋賀大学が求めている人物像について解説します。

滋賀大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか

滋賀大学の基本理念は「豊かな人間性とグローバルな視野を備えた専門性の高い職業人の養成と、創造的な学術研究への挑戦を通して、人類と社会の持続可能な発展に貢献する」です。

この基本理念のもと「知の21世紀をきり拓く」ため、次の3つのスローガンとして掲げています。

(1)先進的な教育研究
(2)国際的連携の推進
(3)市民的公共心
引用:滋賀大学 滋賀大学憲章 – 滋賀大学

また、滋賀大学では、数理・データサイエンスおよび人文・社会科学に通じた文理融合型の人材や、グローバルな視点から主体的に社会課題を解決できる人材を育成するために、下記のようなアドミッション・ポリシー(入学者受け入れの方針)を設けています。

  1. 知の探究と創造に意欲と能力のある人
  2. 豊かな教養を身につけた専門職業人を目指す人
  3. 基礎的知識、論理的思考力と表現力、コミュニケーション能力をもつ人
  4. 課題の発見とその解決に主体的に取り組む意欲のある人
引用:滋賀大学 アドミッション・ポリシー – 滋賀大学

なお、滋賀大学では、学部ごとのアドミッション・ポリシーも設けています。詳細は、大学公式ホームページの滋賀大学3ポリシーをご覧ください。

滋賀大学の入試の特徴

滋賀大学では、一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜などの選抜方法が設けられています。

一般選抜(前期日程・後期日程)

一般選抜は、大学入学共通テストと個別学力検査等(実技検査等を含む)の成績で、総合的に合否を判定する方法です。

なお、経済学部(前期日程・後期日程)およびデータサイエンス学部(後期日程面接型)では2段階選抜※が実施され、第1段階選抜の際には、調査書の内容と大学入学共通テストの成績が用いられます。

※経済学部の二段階選抜については倍率によっては実施されない可能性があります。

総合型選抜

総合型選抜は、勉学に意欲のある優れた生徒を一般選抜とは別の方法で選抜する方法です。

大学入学共通テストを課す方式と課さない方式に分かれ、出願書類と個人面接や小論文、ポスター発表など、学部別に課される内容で総合的に判断されます。

なお、合格時には入学の確約が必要です。

出願条件や選考方法は学部ごとに異なるため、詳細は大学公式ホームページの入試の詳細や、最新の学生募集要項をご確認ください。

学校推薦型選抜

学校推薦型選抜は、教育学部と経済学部で実施されます。
いずれも出身高等学校長の推薦により実技検査等で選抜し、合格時には入学の確約が必要です。

教育学部では、一般推薦と、滋賀県内の高校在籍者を対象とした地域推薦の2つの選抜区分があり、経済学部では、主に普通高校を対象としたA推薦と、商業科や商業・情報系の学科を対象としたB推薦があります。

このほかに、滋賀大学では帰国生徒選抜、社会人選抜などが導入されています。詳細は、大学公式ホームページの入試の詳細をご覧ください。

滋賀大学の各科目の試験問題の特徴や難易度と対策

滋賀大学の入試対策には、試験問題の特徴や傾向をつかむことが大切です。

ここでは、一般選抜(前期日程)における個別学力検査の問題の特徴を、科目ごとにご紹介します。

英語

英語の試験時間は90分で、教育学部と経済学部・データサイエンス学部で問題が異なります。難易度は標準レベルです。

教育学部は大問2問で、問題・解答ともに英語での記述となっています。長文に慣れるだけでなく、英語での解答記述にも慣れておきましょう。

経済学部・データサイエンス学部の問題は共通で、和訳と長文読解、自由英作文の3問が例年出されています。

長文読解は日本語での解答で、意味を正確に理解する力が求められます。
自由英作文は、社会課題に対して自分の意見を述べる問題です。

普段からニュースなどに触れておき、自分の意見をまとめる習慣をつけることが対策になるでしょう。

国語

国語の試験時間は90分です。教育学部と経済学部で問題が異なり、難易度は標準レベルです。

教育学部は例年大問3問の構成で、現代文・古文・漢文が1問ずつ出されます。
それぞれ小問が5問程度出されますが、記述問題が中心のため、端的にまとめる力が必要です。

経済学部は例年大問2問の構成で、比較的長い文の読解問題が出されます。
100字程度の説明が必要な小問も出されているので、内容を正確に把握することが必要です。対策として、論理的に考えて記述する習慣をつけたほうがよいでしょう。

数学

数学の試験時間は90分で、大問は4問です。
教育学部・経済学部は必答問題のみ、データサイエンス学部は必答問題2問、選択問題2問で例年構成されています。

出題頻度が高い分野は、確率や微分積分、ベクトルです。難易度は標準レベルなので、基礎をしっかりと押さえたうえで演習に取り組み、確実に得点を重ねられるようにしましょう。

滋賀大学入試の難易度

Benesseの「マナビジョン」のデータによると、滋賀大学の偏差値は49~62です(2024年10月28日時点)。大学入学共通テストの得点率は57~82%とされています。

学部ごとの偏差値は以下のとおりです。

学部偏差値
教育学部49~57
経済学部56~62
データサイエンス学部54~60

参照:滋賀大学/偏差値・入試難易度【2024年度入試・2023年進研模試情報最新】|マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報

滋賀大学の試験の概要


ここからは、滋賀大学の試験の概要を解説します。

出願資格について

滋賀大学の出願資格は、選抜方法ごとに定められています。一般選抜において出願資格があるのは、以下のいずれかに該当し、大学入学共通テストの指定教科・科目を受験した方です。

(1)高等学校(中等教育学校の後期課程を含む。以下同じ)を卒業した者,及び入学年の3月卒業見込みの者
(2)通常の課程による12年の学校教育を修了した者,及び入学年の3月修了見込みの者
(3)学校教育法施行規則(昭和22年文部省令第11号)第150条の規定により,高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者のうち次の各号の一に該当する者及び入学年の3月31日までにこれに該当する見込みの者
ア.外国において学校教育における12年の課程を修了した者又はこれに準ずる者で文部科学大臣の指定したもの
イ.文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を修了した者
ウ.専修学校の高等課程(修業年限が3年以上で,かつ課程の修了に必要な総授業時間数が2,590時間以上であること)で文部科学大臣が別に指定するものを文部科学大臣が定める日以降に修了した者
エ.文部科学大臣の指定した者
オ.高等学校卒業程度認定試験規則(平成17年文部科学省令第1号)により文部科学大臣の行う高等学校卒業程度認定試験に合格した者(大学入学資格検定に合格した者を含む)
カ.高等学校卒業程度認定審査規則(令和4年文部科学省令第18号)により文部科学大臣の行う高等学校卒業程度認定審査に合格した者
キ.大学において,個別の入学資格審査により,高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で,入学年の3月31日までに18歳に達するもの
参照:滋賀大学 令和7年度滋賀大学入学者選抜要項(9/2更新)(PDF)

ほかの選抜方法における出願資格については、大学公式ホームページの大学案内・学生募集要項をご確認ください。

入試科目や配点

滋賀大学の入試科目や配点は、選抜方法や学部、受験型によって異なります。

ここでは、2025年度の一般選抜(前期日程)のうち、教育学部(文系型)とデータサイエンス学部の学科試験の入試科目と配点を抜粋してご紹介します。

なお、以下のデータはすべて2024年10月28日現在のものです。

<教育学部(文系型)>

大学入学共通テストの利用教科・科目名配点
国語『国語』200
地歴・公民『地理総合,地理探究』『歴史総合,日本史探究』『歴史総合,世界史探究』『地理総合/歴史総合/公共』『公共,倫理』『公共,政治・経済』から2科目選択200
数学『数学Ⅰ,数学A』および『数学Ⅱ,数学B,数学C』200
理科『物理』『化学』『生物』『地学』『物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎(2出題範囲)』から1科目選択100
外国語『英語(リスニング含む)』『ドイツ語』『フランス語』『中国語』『韓国語』から1科目選択200
情報『情報Ⅰ』100
合計1,000
個別学力検査等の利用教科・科目名配点
国語現代の国語,言語文化200
外国語英語コミュニケーションⅠ,英語コミュニケーションⅡ,英語コミュニケーションⅢ,論理・表現Ⅰ,論理・表現Ⅱ,論理・表現Ⅲ200
合計400

<データサイエンス学部>

大学入学共通テストの利用教科・科目名配点
国語『国語』200
数学『数学Ⅰ,数学A』および『数学Ⅱ,数学B,数学C』200
地歴・公民『地理総合,地理探究』『歴史総合,日本史探究』『歴史総合,世界史探究』『地理総合/歴史総合/公共』『公共,倫理』『公共,政治・経済』から1~2科目選択

(※理科と合わせて3科目選択)

300
理科『物理』『化学』『生物』『地学』『物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎(2出題範囲)』から1~2科目選択

(※地歴・公民と合わせて3科目選択)

外国語『英語(リスニング含む)』『ドイツ語』『フランス語』『中国語』『韓国語』から1科目200
情報『情報Ⅰ』100
合計1,000
個別学力検査等の利用教科・科目名配点
数学数学Ⅰ,数学Ⅱ,数学Ⅲ,数学A(図形の性質,場合の数と確率),数学B(数列,統計的な推測),数学C(ベクトル,平面上の曲線と複素数平面)300
外国語英語コミュニケーションⅠ,英語コミュニケーションⅡ,英語コミュニケーションⅢ,論理・表現Ⅰ,論理・表現Ⅱ,論理・表現Ⅲ300
合計600

参照:滋賀大学 令和7年度滋賀大学入学者選抜要項(9/2更新)(PDF)

出願者数や合格者数のデータ

滋賀大学の一般選抜(前期日程)における出願者数や合格者数(2024年度)は、以下のとおりです。

学部出願者数受験者数合格者数実質倍率
教育学部2602471551.6
経済学部(昼間主コース)7036102003.1
データサイエンス学部157146771.9

参照:滋賀大学 令和6年度 入学者選抜実施状況資料(PDF)

最新の入試データは、大学公式ホームページの過去の入試統計をご確認ください。

滋賀大学に合格するための勉強方法


ここからは、滋賀大学に合格するための勉強方法をご紹介します。

滋賀大学に入るには、何をすればいい?

滋賀大学の偏差値は49~62、大学入学共通テストの得点率は57~82%と、標準からやや難レベルです。

合格を勝ち取るには、基礎をしっかり固めたうえで、演習を重ねて応用力を高める必要があります。

受験学部の過去問などを活用し、出題傾向や問題の難易度を確認しておきましょう。

受験期の過ごし方

受験勉強は長期戦のため、計画的に進める必要があります。

特に重要な高校3年生の時期をどのように過ごすかによって、結果は大きく変わります。ぜひ、以下を参考に、1年間の学習スケジュールを立ててみてください。

  • 春(4~5月):入試での解答力の土台となる、基礎固めを行う時期です。教科書の内容を理解し、暗記ものの勉強も始めましょう。また、学習した部分の復習に取り組み、苦手な部分や理解の浅い部分を見つけておくことも大切です。
  • 夏(6~8月):この時期は、苦手分野の克服に着手しましょう。時間に余裕のある夏休みは、中だるみしないように、週単位でスケジュールを立てるのがポイントです。一日8時間以上を目安に、集中的に取り組みましょう。夏の間に基礎力を高めておくことで、秋からの学習をスムーズに進められます。
  • 秋(9~11月):過去問など、演習を中心とした勉強を始める時期です。大学入学共通テストを受ける方は、その対策も始めましょう。勉強の成果の確認と試験の雰囲気に慣れるために、模試を活用するのも効果的です。
  • 冬(12月~):受験本番に向けて仕上げていく時期です。時間配分を意識しながら過去問演習を繰り返し、実戦力を高めましょう。少しでも疑問がある場合には復習も並行し、実力を確かなものにしていきます。

予備校で勉強する場合

効率的に受験勉強を進めるには、予備校を利用するのがおすすめです。
予備校では、大学受験向けの指導を受けられるうえ、疑問点や不明点を解消しやすい環境があります。また、勉強の習慣づけにも有効です。

しかし、予備校の集団授業は受け身になりやすく、聞いているだけで理解したつもりになってしまうこともあります。

授業を受けっぱなしにせず、自主的に質問したり、復習する時間を取ったりすることが必要です。

四谷学院のカリキュラムのご案内

予備校の集団授業に不安がある方は、個別指導型の予備校がおすすめです。

四谷学院は、科目別能力別授業と55段階個別指導の「ダブル教育」により、生徒一人ひとりに合った授業で、効率よく実力を伸ばせます。

ここからは、四谷学院の科目別能力別授業と55段階個別指導の特長をご紹介します。

科目別能力別授業

予備校の多くは、志望校のレベル別にクラス編成を行います。
そのため、科目によっては授業が難しくてついていけなかったり、簡単すぎて身にならなかったりすることもあるなど、効率的ではありません。

一方で科目別能力別授業では、科目ごとにレベル別のクラスを編成して授業を行います。

苦手な科目は基礎クラスから無理なく進められ、得意な科目は選抜クラスでさらに実力を伸ばせます。

クラス編成には毎月診断テストがあり、常に自分に合ったレベルの授業を受けられるのが特長です。

55段階個別指導

55段階個別指導では、過去の入試問題を徹底分析して作られた記述式の55テストを受験します。

その解答をもとに、その場でプロ講師から採点・指導を受けることで、解答力を高めていくシステムです。
受験に必要な知識を、体系的に無駄なく学べます。

一般的なテストでは、解答から採点までにタイムラグがあります。

そのため、テストが戻ってきたときには、「なぜそう解答したか」を覚えていないこともあるでしょう。

55段階個別指導では解答のプロセスが頭に残っているうちに、疑問点の解決や正しい答えのインプットが行えるので、効率よく実力をつけられます。

滋賀大学入試は丁寧に解く力が重要!

【滋賀大学の入試概要】

  • 大学入学共通テストと個別学力検査等の一般選抜のほか、総合型選抜、学校推薦型選抜などがある
  • 難易度は標準からやや難レベル

【滋賀大学の入試データまとめ】

  • 一般選抜(前期日程)の実質倍率は1.6~3.1倍(2024年度)

【勉強方法まとめ】

  • ミスなく解答できるように基礎固めを万全にする
  • 過去問演習を繰り返し、出題形式や時間配分に慣れておく

効率的に志望校合格を目指すなら、今の自分のレベルに合った指導が受けられる四谷学院の「ダブル教育」がおすすめです。実力をさらに伸ばしたい方はもちろん、成績が伸び悩んでいる方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2024年10月28日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

失敗しない予備校選びは説明会・相談会参加が重要!

志望校への合格を勝ち取るには、いかに自分に合った予備校を選ぶかが重要になります。インターネットや口コミでも情報収集は可能ですが、得られる情報は限られます。
説明会・相談会へ参加して説明を聞いたり雰囲気を確認したりして、自分に合った予備校を選びましょう。

以下の記事では、予備校の説明会・相談会について、チェックすべきポイントや注意点などを解説しています。参加するにあたっての疑問や不安を解消するためにも、ぜひご覧ください。

予備校の入学説明会って何をやるの?どうやって参加する?

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