日本歯科大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説

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こんにちは!四谷学院の奥野です。

日本歯科大学は、東京と新潟にキャンパスを持ち、2つの歯学部を擁する大規模な歯科の単科大学です。

日本を代表する歯科大学として、約2万人の卒業生を輩出しています。

この記事では、日本歯科大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。

日本歯科大学の受験を考えている方や、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

※本記事に記載されている情報は2024年4月10日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

日本歯科大学の入試問題で問われる能力

まずは、日本歯科大学が求めている人材(学生)や入試の特徴、難易度について解説します。

 

日本歯科大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか

日本歯科大学の建学の精神は「自主独立」で、以下を基本理念としています。

本学は、高等教育機関として、広く知識を授けると共に、深く歯・顎・口腔の医学を教授研究し、知的、道徳的および応用的能力を展開させることを目的とし、もって人類の文化の発展と福祉に寄与し、国民の健康な生活に貢献することを使命とする。
引用:理念・目標|大学案内|日本歯科大学

この理念をもとに掲げられているアドミッションポリシーは、以下のとおりです。

  • 生命体と歯科医学の関連に強い関心をもって追求できる人
  • 高い目標意識を持ち、相手の気持ちを理解できる人間性豊かな人
  • 医療人として地域社会に貢献する強固な意志をもつ人
  • 歯科医学に関する知識、技能、態度を十分習得できる基礎学力のある人
  • プロフェッションとして高い倫理観をもつ人
  • 高いコミュニケーション能力をもつ人
  • 国際的な活動に関心を持ち、必要性を認識できる人
  • 超高齢社会における歯科医療の役割を理解できる人
  • 生涯にわたり継続的に能力の向上に努める人
引用:理念・目標|大学案内|日本歯科大学

上記のように、日本歯科大学では基礎学力はもちろん、歯科医師を目指す者として社会への貢献意思や高い倫理観・コミュニケーション能力を持つ人を求めていることがわかります。

また、日本歯科大学では、ディプロマポリシー・カリキュラムポリシーも掲げています。詳しくは、大学公式ホームページの理念・目標をご覧ください。

 

日本歯科大学入試の特徴

日本歯科大学では、さまざまな入試方法が導入されています。おもな入試方法は以下の4つです。

 

学校推薦型選抜(指定校制・公募制)

学校長の推薦があり、合格した場合に入学を確約できる方が対象です。

調査書、英語小テスト、面接試験で合否を判断します。なお、生命歯学部(東京)のみ、小論文が実施されます。

 

一般選抜入学試験(前期・後期)

前期・後期ともに、3科目の学力試験と面接試験で選抜します。
生命歯学部(東京)と新潟生命歯学部は、併願が可能です。

 

大学入学共通テスト利用入学試験(前期・後期)

前期・後期ともに、大学入学共通テストの3~4科目の成績と、面接試験で選抜します。一般選抜入学試験と同じく、生命歯学部(東京)と新潟生命歯学部は併願が可能です。

 

総合型選抜

新潟生命歯学部が対象の選抜方法です。

Ⅰ期・Ⅱ期があり、それぞれ調査書・面接試験・グループディスカッション・実技評価・資格取得状況や活動評価をもとに選抜を行います。

 

各科目の試験問題の特徴

日本歯科大学の入試対策をするためには、試験問題の特徴や傾向をつかんでおくことが大切です。

ここでは、日本歯科大学の一般選抜入学試験における問題の特徴を、科目ごとにご紹介します。

 

英語

必須科目の英語の難易度は標準レベルのため、苦手分野を潰しておくことや、基礎力を高めておくことに尽力しましょう。また、過去問のやり込みは必須です。

 

国語

国語は数学との選択科目で、近代以降の文章からの出題となります。語彙力や読解力を高めておきましょう。

 

数学

数学は国語との選択科目で、例年は大問4つの構成となっています。問題数が多いため、時間配分に注意が必要です。
「数学Ⅰ・A」から出題されるため、教科書で基礎をしっかり押さえておきましょう。

 

理科

理科は必須科目で、「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」から1科目を選択します。
難易度は標準のため、教科書を中心に基礎を身につけましょう。

 

日本歯科大学入試の難易度

Benesse「マナビジョン」のデータによると、2024年4月時点の日本歯科大学の偏差値は48~58です。大学入学共通テスト得点率は60~69%のため、難易度は標準的なレベルといえるでしょう。

なお、学部ごとの偏差値は以下のとおりです。

学部偏差値
生命歯学部(東京)55~58
新潟生命歯学部48~52

参照:日本歯科大学/偏差値・入試難易度【2023年度入試・2022年進研模試情報最新】|マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報

 

日本歯科大学入試の概要


ここからは、日本歯科大学の入試概要を解説します。

 

出願資格について

日本歯科大学の出願資格は、入試方法によってそれぞれ定められています。

ここでは、新潟生命歯学部の学校推薦型選抜(公募制)と、総合型選抜の出願資格をご紹介します。

新潟生命歯学部 学校推薦型選抜(公募制)・入学年の前年3月卒業者並びに入学年の3月卒業見込みの者で、人物・健康ともに優れ学業成績が良好で学校長が推薦する者

・合格した場合に入学を確約できる者

新潟生命歯学部 総合型選抜・入学前年度または入学年度の新潟生命歯学部のオープンキャンパスに参加していること

・目標を定めその実現のために積極的に行動することのできる、目標意識と意欲のある者

・医療人にふさわしい高い倫理観や適性を持った者

・本学部以外の修学・志望は考えておらず、合格した場合には必ず本学部への入学を確約できる者

・その他、高等学校卒業者と同等以上の学力があると認められる者等(詳細は入試要項を参照)

参照:入試要項|入学情報|日本歯科大学 新潟生命歯学部

その他の出願資格についての詳細は、生命歯学部(東京)の入試要項や、新潟生命歯学部の入試要項をご確認ください。

 

入試科目や配点

日本歯科大学には複数の入試方法がありますが、ここでは、一般選抜入学試験と大学入学共通テスト利用入学試験の入試科目を取り上げてご紹介します。

なお、いずれも前期・後期共通で、配点は非公表です。

<一般選抜入学試験>

教科科目
英語「コミュニケーション英語Ⅰ」「コミュニケーションⅡ」「英語表現Ⅰ」
国語・数学「国語総合」(近代以降の文章)、「数学Ⅰ・A」から1科目
理科「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」から1科目
面接試験

<大学入学共通テスト利用入学試験>

教科科目
外国語「英語」(リスニングを除く)必須
国語・数学「国語」(近代以降の文章)、「数学Ⅰ・A」から1科目
理科「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」から2科目、または「物理」「化学」「生物」から1科目
面接試験

※理科で基礎を付していない科目を2科目受験した場合は、第1解答科目を合否判定に使用
※英語ではリスニングの成績を使用しない

 

出願者数や合格者数のデータ

日本歯科大学の各学部における出願者数や合格者数(2023年度)は、以下のとおりです。

<生命歯学部(東京)>

試験区分出願者数受験者数合格者数実質倍率
学校推薦型6666641.0
共通テスト利用前期115106283.8
共通テスト利用後期131226.0
一般前期2672561282.0
一般後期6864154.3

<新潟生命歯学部>

試験区分出願者数受験者数合格者数実質倍率
総合型Ⅰ期1414121.2
総合型Ⅱ期3321.5
学校推薦型9991.0
共通テスト利用前期5652153.5
共通テスト利用後期4414.0
一般前期130126991.3
一般後期2320151.3

参照:年度別入試結果|入試情報|日本歯科大学 生命歯学部

※最新の入試データは、大学公式ホームページの年度別入試結果をご確認ください。

 

日本歯科大学に合格するための勉強方法


ここからは、日本歯科大学に合格するための勉強方法をご紹介します。

 

日本歯科大学に入るには、何をすればいい?

日本歯科大学の偏差値は48~58、大学入学共通テストの得点率は60~69%で、難易度は標準レベルです。

入試問題も標準的な内容のため、教科書を中心に学習し、基礎力を身につけておくことがポイントです。

また、ケアレスミスに注意しつつ、日頃から時間配分を意識して問題を解くようにしましょう。

 

受験期の過ごし方

受験期をどう過ごすかによって、合否が左右されるといっても過言ではないでしょう。

特に、高校3年生の1年間は重要です。長期的なスケジュールを立てて、計画的に勉強を進めましょう。以下は、1年間のスケジュール例です。

  • 春(4~5月):基礎力をつけることに集中しましょう。教科書の内容を中心に勉強し、基本的な問題を確実に解けるようにします。併せて、苦手分野も把握しておきましょう。
  • 夏(6~8月):苦手分野の克服に取り組む時期です。まとまった時間が取れる夏休みは、これまでの復習にも計画的に取り組みましょう。
  • 秋(9~11月):これまでにつけた基礎力をもとに、応用問題に取り組む時期です。過去問や模試を利用して、実践力を鍛えましょう。大学入学共通テストの対策もこの時期から始めていきます。
  • 冬(12月~):入試直前期に入るので、本番を意識して過去問を解き、出題形式や時間配分に慣れましょう。暗記類の復習も大切です。

 

予備校で勉強する場合

受験勉強は独学でも可能ですが、計画的に効率よく進めるには、予備校での勉強をおすすめします。

予備校で勉強する場合は、受け身にならないことが重要です。特に集団授業の場合は、授業を受けただけで理解したような気になることがあります。

わからないところは積極的に質問する、授業後はその内容を振り返るなど、知識の定着に取り組みましょう。

 

四谷学院のカリキュラムのご案内

集団授業の予備校では取り残されるのではないかと不安なら、科目別能力別授業と55段階個別指導を組み合わせた「ダブル教育」を行っている四谷学院がおすすめです。

 

科目別能力別授業

予備校で一般的な、志望校やテストの得点によるクラス分けでは、科目によって授業が簡単すぎたり難しすぎたりして、学習意欲を低下させることになりかねません。

そのため、四谷学院が導入しているのが、科目ごとのレベルでクラス分けをする「科目別能力別授業」です。どの科目でも自分のレベルに合った授業が受けられるため、効率的に実力を伸ばせます。

 

55段階個別指導

55段階個別指導は、合格に必要な知識を段階的に分け、学びやすい順序でマスターしていく四谷学院独自の指導方法です。

記述式のテストを受験してその場で講師が採点・解説をすることで、疑問点や誤りを即時に解決でき、学力を飛躍的に伸ばせます。

自分の理解度を確認できるため、苦手分野対策としても有効です。

 

日本歯科大学入試は丁寧に解く力が重要!

【日本歯科大学の入試概要】

  • 歯科医師を目指す者として基礎学力はもちろん、社会への貢献意思や高い倫理観・コミュニケーション能力を持つ人を求めている
  • 難易度は標準レベル

【日本歯科大学の入試データまとめ】

  • 全選抜方法における実質倍率は1.0~6.0倍

【勉強方法まとめ】

  • 基礎的な内容を完全にマスターしておくことが重要
  • ミスを減らすことと、時間配分を意識した勉強が必要

日本歯科大学の入試は基礎を問う内容が中心ですが、選抜方法によって競争率が大きく上昇するため、本番ではミスなく実力を発揮する必要があります。

四谷学院の「ダブル教育」では、自分のレベルに合った授業で、学力をつけていきます。日本歯科大学への合格を勝ち取りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

※本記事でご紹介した情報は2024年4月10日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

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