こんにちは!四谷学院の奥野です。
宮崎大学は、1949年に設立された教育学部・医学部・工学部・農学部・地域資源創成学部の5学部を擁する国立大学です。
地域の総合大学として、持続可能な社会の構築や地域共生社会の実現に取り組むほか、県の支援を受けて宮崎の地方創生に向けた取り組みを進めています。
この記事では、宮崎大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。
宮崎大学の受験を考えている方や、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
※本記事に記載されている情報は2024年4月9日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。
目次
宮崎大学の入試問題で問われる能力
まずは、宮崎大学が求めている人物像や入試の特徴、難易度について解説します。
宮崎大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか
宮崎大学は「世界を視野に地域から始めよう」をスローガンに、以下を教育理念として掲げています。
そして、アドミッション・ポリシーでは、求める学生像として以下を挙げています。
- 本学の教育理念に共感し、入学後の学修に充分対応できる基礎的な知識・技能を有する人
- 身に付けた知識・技能を応用して問題を解決する上で必要となる思考力を有する人
- 身に付けた知識・技能及び思考力を地域社会や国際社会において自ら積極的に活用し、その発展に貢献する意欲を持った人
アドミッション・ポリシーを見ると、宮崎大学は、学力だけでなく知識を応用できる思考力や、社会への高い貢献意欲を持った学生を求めていることがわかります。
宮崎大学では、学部ごとにアドミッション・ポリシーを設定しています。詳しくは、大学公式ホームページに掲載されている、学部のアドミッション・ポリシーをご確認ください。
宮崎大学入試の特徴
宮崎大学は国立大学のため、大学入学共通テストと個別学力検査により合否判定をする「一般選抜」を受ける方が多いでしょう。
2024年度の学生募集要項から、おもな選抜区分をご紹介します。
一般選抜(前期日程・後期日程)
宮崎大学の一般選抜は、大学入学共通テストと個別学力検査、調査書などの結果を総合して合否判定を行う方式です。
前期日程と後期日程があり、前期日程では学部に応じて1~4科目の個別学力検査もしくは、総合問題や面接が課されます。
一方の後期日程では、個別学力検査を課す学部と、面接や小論文を課す学部に大きく分かれます。
なお、医学部医学科では入学志願者数によって、大学入学共通テストの成績をもとに第1段階選抜が実施されることがある点に注意が必要です。
学校推薦型選抜
学校推薦型選抜は、学科・コースにより大学入学共通テストを課す方式と課さない方式に分かれ、それぞれ選抜内容が異なります。
例えば、医学部医学科で採用されているのは、大学入学共通テストを課す方式です。
第1次選考(書類審査・集団討論)の合格者に対して第2次選考(面接)を実施し、第1次選考の結果と大学入学共通テストの成績を総合して合格者を決定します。
一方、農学部の5学科では大学入学共通テストを課さず、面接や書類審査をもとに選抜する方式です。
選抜内容や配点などの詳細は、大学公式ホームページの入学者選抜要項をご確認ください。
総合型選抜
宮崎大学では、教育学部と工学部、農学部の一部で総合型選抜を導入しています。
選考内容は書類審査や面接、実技、小論文などで、学部・プログラムにより異なります。
ほかにも、宮崎大学ではグローバル人材育成入試や帰国生徒選抜、社会人選抜などが導入されています。詳細は、大学公式ホームページの入学者選抜要項をご覧ください。
各科目の試験問題の特徴
宮崎大学の入試対策をするためには、試験問題の特徴や傾向をつかむことが大切です。宮崎大学の一般選抜(前期日程)における試験問題の特徴を、科目ごとにご紹介します。
英語
英語は、学部によって問題や試験時間が異なります。
大問は3~5つで、穴埋め問題や会話文、長文読解、自由英作文などさまざまなパターンで出題されています。
総合力を問われる構成になっているので、あらゆる分野に対応できるよう、まんべんなく対策する必要があります。
国語
国語は現代文2問、漢文1問、古文1問の大問4つから構成され、試験時間は90分です。
解答を具体的に記述させる問題が中心のため、読解力だけでなく、解答を簡潔にまとめるために演習を重ねておく必要があります。
数学
数学は学部によって時間が異なり、それぞれ指定された大問3~5つに解答します。
難易度は問題によって差があるため、過去問や問題集などを活用して演習を重ねることが大切です。
理科
理科は、学部に応じて物理・化学・生物もしくは物理・化学からの選択となり、医学部医学科は2科目120分、工学部・農学部は1科目90分の試験となります。問題自体は共通です。
例年、物理は大問3問、化学は大問4問、生物は大問4問で構成されています。
いずれも基礎~標準レベルのため、教科書の内容を漏れなく理解しておくことが重要です。
物理では、計算過程を求められる問題もあるため、丁寧かつ正確に記述するようにしましょう。
宮崎大学入試の難易度
Benesseの「マナビジョン」のデータによると、2024年4月時点の宮崎大学の偏差値は47~70です。大学入学共通テスト得点率は53~85%とされています。
そして、学部ごとの偏差値は以下のとおりです。
学部 | 偏差値 | |
教育学部 | 50~55 | |
医学部 | 医学科 | 68~70 |
看護学科 | 53~58 | |
工学部 | 47~53 | |
農学部 | 51~67 | |
地域資源創成学部 | 50~52 |
参照:宮崎大学/偏差値・入試難易度【2023年度入試・2022年進研模試情報最新】|マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報
宮崎大学入試の概要
ここからは、宮崎大学の入試概要を解説します。
出願資格について
宮崎大学の出願資格は、選抜方式ごとに定められています。一般選抜における出願資格は、以下のいずれかに該当し、大学入学共通テストの指定科目を受験した方です。
- 高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び入学年の3月卒業見込みの者
- 通常の課程による12年の学校教育を修了した者及び入学年の3月修了見込みの者
- 学校教育法施行規則第150条の規定により高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者及び入学年の3月31日までにこれに該当する見込みの者
ほかの選抜区分における出願資格の詳細は、大学公式ホームページの学部入試から、それぞれの学生募集要項をご確認ください。
入試科目や配点
宮崎大学の入試科目や配点は、学部・学科・コースごとにそれぞれ定められています。
ここでは、一般選抜(前期日程)のうち、医学部医学科と工学部を取り上げてご紹介します。
<医学部医学科>
大学入学共通テストの利用教科・科目名 | 配点 | |
国語 | 「国語」 | 200 |
地歴・公民 | 「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理,政治・経済」から1科目 | 100 |
数学 | 「数学Ⅰ・数学A」と「数学Ⅱ・数学B」「簿記・会計」「情報関係基礎」から1科目の計2科目 | 200 |
理科 | 「物理」「化学」「生物」から2科目 | 200 |
外国語 | 「英語(リスニング含む)」 | 200 |
※第1段階選抜あり
個別学力検査等の利用教科・科目名 | 配点 | |
数学 | 「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B」 | 200 |
理科 | 「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」から2科目 | 200 |
外国語 | 「コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・英語表現Ⅰ・Ⅱ」 | 200 |
※面接の評価が合格に達していることが必要
参照:令和6年度(2024年度)入学者選抜要項|宮崎大学
<工学部>
大学入学共通テストの利用教科・科目名 | 配点 | |
国語 | 「国語」 | 200 |
地歴・公民 | 「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理,政治・経済」から1科目 | 100 |
数学 | 「数学Ⅰ・数学A」と「数学Ⅱ・数学B」「簿記・会計」「情報関係基礎」から1科目の計2科目 | 200 |
理科 | 「物理」「化学」「生物」から2科目 | 200 |
外国語 | 「英語(リスニング含む)」、「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「韓国語」から1科目 | 200 |
個別学力検査等の利用教科・科目名 | 配点 | |
数学 | 「数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B」 | 250 |
理科 | 「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」から1科目 | 250 |
外国語 | 「コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・英語表現Ⅰ」 | 100 |
主体性評価 | 10 |
出願者数や合格者数のデータ
宮崎大学の一般選抜(前期日程)における出願者数や合格者数(2023年度)は、以下のとおりです。
学部 | 出願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 | |
教育学部(学校教育課程) | 232 | 188 | 81 | 2.3 | |
医学部 | 医学科 | 282 | 212 | 47 | 4.5 |
看護学科 | 97 | 82 | 41 | 2.0 | |
工学部 | 478 | 449 | 268 | 1.7 | |
農学部 | 558 | 528 | 184 | 2.9 | |
地域資源創成学部 | 135 | 126 | 60 | 2.1 |
参照:令和5年度(2023年度)宮崎大学入学試験実施状況|宮崎大学
最新の入試データは、大学公式ホームページの入試統計データをご確認ください。
宮崎大学に合格するための勉強方法
ここからは、宮崎大学に合格するための勉強方法をご紹介します。
宮崎大学に入るには、何をすればいい?
宮崎大学の偏差値は47~70、大学入学共通テスト得点率は53~85%と、学部によっては標準から高めのレベルと幅があります。
そのため、宮崎大学を受験する場合には、受験学部の試験科目を確認し、出題傾向や問題の難易度を確認しておきましょう。
また、宮崎大学の入試では大学入学共通テストの配点割合が大きいうえに、医学部医学科では第1段階選抜が実施されることもあります。
大学入学共通テストの対策を抜かりなく行うことが大切です。
受験期の過ごし方
高校3年生の時期をどのように過ごすかは、合否に大きな影響を与えます。
受験期の過ごし方で重要なのは、試験までの長期的な学習計画を立て、段階的に受験勉強を進めることです。以下を参考に、スケジュールを立ててみてください。
- 春(4~5月):基礎を身につける時期です。教科書の内容を押さえつつ、これからの勉強を効率的に進めるために、苦手分野の洗い出しも行いましょう。
- 夏(6~8月):苦手分野の克服に取り組みましょう。時間に余裕のある夏休みは、短期間で学習計画を立てて勉強を進めていくのがおすすめです。
- 秋(9~11月):大学入学共通テストの対策を始めるタイミングです。過去問に取り組み、応用力を身につけていきましょう。
- 冬(12月~):最後の仕上げの時期です。過去問や演習を集中的に行い、自信をつけましょう。併せて、基礎知識の復習も忘れないようにしてください。
予備校で勉強する場合
効率よく合格を目指すには、予備校へ通うのがおすすめです。講師から科目別の対策を学べるだけでなく、スケジュール管理や受験勉強に対するアドバイスなども受けられます。
しかし、予備校に通っていることで安心してしまってはいけません。特に集団授業では、授業を聞いているだけで理解したつもりになることもあるでしょう。
一人ひとりに合った指導を受けるのは難しいため、積極的に質問するなどの工夫が必要になります。
四谷学院のカリキュラムのご案内
集団授業では成績アップが難しそうだと感じるなら、科目別能力別授業と55段階個別指導を柱とした「ダブル教育」を行っている、四谷学院がおすすめです。
科目別能力別授業
多くの予備校では志望校やテストの点数でクラス分けを行いますが、四谷学院では科目ごとの能力によるクラスで授業を実施する「科目別能力別授業」を導入しています。
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各レベルの記述式テストを段階的に受験し、弱点や不完全な点を確認・解消していきます。
問題を解いたその場で解説を受けられるので、無理なく解答力を身につけられます。
宮崎大学入試は丁寧に解く力が重要!
【宮崎大学の入試概要】
- 大学入学共通テストと個別学力検査等の一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜などがある
- 難易度は標準~やや難しい、学部によっては難レベル
【宮崎大学の入試データまとめ】
- 一般選抜(前期日程)の実質倍率は、1.7~4.5倍(2023年度)
【勉強方法まとめ】
- 学部や学科によっては競争率が高くなるため、万全の対策をしておく
- 基礎を徹底し、ミスなく制限時間内に解答できるよう、演習を重ねる
苦手分野を克服し確実な得点につなげるには、自分のレベルに合った指導が受けられる四谷学院の「ダブル教育」がおすすめです。
実力をさらに伸ばしたい方はもちろん、成績が伸び悩んでいるとお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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失敗しない予備校選びは相談会・説明会参加が重要!
予備校選びは、大学受験の合否に大きく影響する要素です。インターネットや口コミで手に入れられる情報は限られるため、予備校選びには説明会への参加をおすすめします。
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以下の記事では、予備校の説明会について解説しています。説明会へ参加するにあたっての疑問や不安を解消するためにも、ぜひご覧ください。