中京大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説

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こんにちは!四谷学院の奥野です。

中京大学は、愛知県名古屋市と豊田市にキャンパスを構える私立大学です。1954年、中京短期大学商科として開学し、1956年に中京大学として設立されました。

中京大学は10学部20学科を持つ総合大学で、学生数は13,000人を超えています(※2024年5月1日時点)。その規模の大きさを活かし、手厚い留学支援や公務員試験対策、教職や就職サポートを実施しているのが特徴です。

また、スポーツ強豪校としても有名で、毎年さまざまな部活が全国大会や国際大会に出場しています。子どもや高齢者向けにスポーツスクールを開催するなど、スポーツの楽しさや体力づくりの大切さを地域に広める活動も盛んです。

この記事では、中京大学の入試問題の特徴や難易度、合格に向けた効率的な勉強方法について解説します。

※本記事に記載されている情報は2025年2月12日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

中京大学の入試問題で問われる能力

中京大学が求める学生の人物像について解説します。

中京大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか

中京大学では、「学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ」を建学の精神として掲げています。詳細は以下のとおりです。


学術に真剣であらねばならぬことは、学問の府として、洋の東西を問わず、すべて当然のこととして要求される。わが学園は、学術と並んでスポーツによる教育を、二大方針の要として高揚している。「学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ」の教育方針は、学術とスポーツは二つながらにして一体を志向し、車の両輪の如く人間形成、人格形成に如何に重要な役割を果たしているかを強調しているものである。ここにわが学園の独自性が存する。
引用:中京大学 校訓・建学の精神|「学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ」|大学案内|中京大学
また、中京大学では「入学者受け入れの方針【AP】」を定め、以下の資質を持つ学生を求めているとしています。
  • 高等学校等において幅広い教科の科目を学び、大学での学修に必要な基礎学力を有している人。
  • 学習活動・各種技術の習得・文化活動・芸術活動・スポーツ活動において自己の研鑽を積み、実績を挙げている人。
  • 新たな課題を発見し、それを解決するために自ら考え、行動することができる人。
  • 積極的に学ぶことにより、幅広い教養を身につけ、また、高度な専門性を追求する意欲をもつ人。
  • 研究活動や課外活動、学生生活を通じて、これからの世の中で必要となる知識と能力を身につけ、将来、社会の一員として大きく貢献する意志と意欲を持つ人。
引用:中京大学 中京大学(全学) 入学者受け入れの方針【AP】(PDF)

上記のように中京大学では、積極的に学び、身につけた力を活かして世の中に貢献する意欲のある学生が求められています。

なお、各学部・学科でもアドミッション・ポリシーが設定されています。詳しくは、大学公式ホームページの中京大学の建学の精神・理念、教育研究上の目的、3つの方針等をご確認ください。

中京大学の入試の特徴

中京大学は、多様な選抜方法を提供しています。ここでは、2025年度の入試情報をもとに、中京大学の主な選抜方法について解説します。

総合型選抜

中京大学の総合型選抜には、高大接続入試・英語プレゼンテーション特別入試・グローバル特別入試・スポーツ活動評価特別入試があり、最も特徴的なのは高大接続入試です。

高大接続入試の「事前体験型」「単位認定型」は、事前に学部ごとの特徴的な講義を実際に体験したうえで出願するか決められる方式です。講義の成績やレポートに加え、学部に応じて小論文や学力試験、面接などに取り組み、それらを総合的に評価して合否を判定します。

事前講義を受けずに、別の課題で評価する「事前課題型」「基礎力評価型」「国際思考型」などを採用している学部もあります。なお、「事前課題型」「国際思考型」以外の方式は、多くの場合、学内外での併願が可能です。

総合型選抜のそのほかの種類については、最新の入試要項をご確認ください。

学校推薦型選抜

中京大学の学校推薦型選抜には、公募制一般推薦・一芸一能(特Ⅰ)推薦・専門高校特別(特Ⅲ)推薦があります。

公募制一般推薦は、学校推薦型選抜で最も合格者が多く、面接試験を実施しないのが特徴です。学部に応じて、英語読解力問題、国語読解力問題、数学基礎学力問題のどれか1つと論述・記述問題を受験し、その結果で合否を判定します。

出願するには、現役生で、かつ全体の学習成績の状況が3.0以上である必要があります。学内外の併願が可能であり、受けたい学科が午前と午後に分かれている場合には、同日に2学科を受験することも可能です。

学校推薦型選抜のそのほかの種類については、最新の入試要項をご確認ください。

一般選抜

一般選抜は前期日程と後期日程に分けて実施され、「A方式」「得意科目重視型共通テストプラス方式」「共通テスト利用方式」「全問マークシートM方式」「全問マークシートF方式」という方式があります。

A方式は定員が最も多いメインの方式で、主に大学独自の試験で合否を判定します。3教科型と2教科型があり、3教科型は成績によっては返還不要の奨学金の給付対象になります。

得意科目重視型共通テストプラス方式は、大学入学共通テストの成績と大学独自試験の結果で合否を判定します。「英語重視型」「国語重視型」「数学重視型」があり、それぞれ400点満点中300点を得意科目で受験することが可能です。

共通テスト利用方式は、大学入学共通テストを受験したあとに出願できる方式で、出願書類と大学入学共通テストの成績のみで合否が判定されます。制限なしで併願可能な点が特徴です。

全問マークシートM方式は2月、全問マークシートF方式は3月に行われる全問マークシート形式の試験です。

中京大学では、このほかにも外国人留学生入学試験や帰国生徒入学試験、社会人入学試験などの選抜方法が用意されています。詳しくは、大学公式ホームページの入試情報・Net出願をご確認ください。

中京大学の各科目の試験問題の特徴や難易度と対策

中京大学に合格するには、試験科目ごとの特徴や、試験全体の難易度を把握することが大切です。

ここでは、中京大学の一般選抜前期日程(A方式)で実施される試験の一部科目について、その特徴を解説します。

国語

国語はマーク式と記述式の併用で、試験時間は60分です。大問は4つで、現代文2問、古文1問、古文または漢文の選択問題が1問出されます。

現代文では評論と小説が1問ずつ出される傾向にあり、漢字や語句の意味に関する問題や内容合致問題、空欄補充問題などが中心になります。

対策のために、標準的な問題集で演習を繰り返して慣れておきましょう。60分で大問4つを解ききる必要があるため、時間配分を意識して過去問に取り組んでください。

外国語(英語)

外国語(英語)はマーク式の問題で、試験時間は60分、大問は5つです。

2024年度試験では、長文読解問題、グラフを読み取って語句を選択する問題、会話の穴埋め問題、文法・語法問題、整序問題が出されました。

出題内容は標準レベルとされていますが、試験時間に対して問題数が多いため、時間配分には注意しましょう。まずは単語や文法をしっかり押さえ、繰り返し演習に取り組んで力をつけていくことが大切です。

数学

数学はマーク式と記述式の併用で、試験時間は工学部が90分で大問3つ、工学部以外は60分で大問2つです。大問1は小問集合で、大問2・大問3は解答に至る過程を記述する問題です。

小問集合ではさまざまな分野から標準的な問題が出されるため、苦手を作らないよう、まんべんなく学習に取り組みましょう。計算ミスで点を落としてしまわないよう、演習を繰り返して早く正確に解けるように対策が必要です。

記述問題については、日頃から解答を導く過程を書く習慣をつけておきましょう。学校の先生や予備校の講師に答案を見てもらい、解答の意図がわかりやすく伝わっているかチェックしてもらうことをおすすめします。

中京大学入試の難易度

Benesseの「マナビジョン」のデータによると、中京大学の偏差値は50~70となっています(2025年2月12日時点)。学部ごとの偏差値は以下のとおりです。

学部偏差値
国際学部53~60
文学部57~70
心理学部60~67
法学部53~63
経済学部54~63
経営学部55~63
総合政策学部52~63
現代社会学部51~61
工学部50~57
スポーツ科学部51~63

なお、大学入学共通テストの得点率は60~77%となっています。

参照:中京大学/偏差値・入試難易度【2024年度入試・2023年進研模試情報最新】|マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報

中京大学の試験の概要


中京大学の出願資格、試験科目と配点、出願者数や合格者数のデータなど、試験の概要について解説します。

出願資格について

中京大学の出願資格は、選抜方法によって異なります。ここでは一般選抜の出願資格をご紹介します。

一般選抜に出願できるのは、以下(1)~(3)のいずれかに該当する者です。加えて、得意科目重視型共通テストプラス方式及び共通テスト利用方式に出願する者は、各学部の指定する入学年度の大学入学共通テストの教科・科目を受験している必要があります。

(1)高等学校又は中等教育学校を卒業した者及び入学年の3月卒業見込みの者
(2)通常の課程による12年の学校教育を修了した者及び入学年の3月修了見込みの者
(3)学校教育法施行規則第150条の規定により高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者のうち次の(ⅰ)~(ⅵ)のいずれかに該当するもの及び入学年の3月31日までにこれに該当する見込みのもの(ⅰ)外国において学校教育における12年の課程を修了した者及び入学年の3月31日までに修了見込みの者、又はこれに準ずる者で文部科学大臣の指定したもの
(ⅱ)文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有するものとして認定した在外教育施設の当該課程を修了した者及び入学年の3月31日までに修了見込みの者
(ⅲ)専修学校の高等課程(修業年限が3年以上であることその他の文部科学大臣が定める基準を満たすものに限る。)で文部科学大臣が別に指定するものを文部科学大臣が定める日以後に修了した者及び入学年の3月31日までに修了見込みの者
(ⅳ)文部科学大臣の指定した者
(ⅴ)高等学校卒業程度認定試験規則による高等学校卒業程度認定試験に合格した者(旧大学入学資格検定に合格した者を含む。)及び入学年の3月31日までに合格見込みの者で、入学年の3月31日までに18歳に達するもの
(ⅵ)本学において、個別の入学資格審査により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で、入学年の3月31日までに18歳に達するもの

参照:中京大学 2025年度入学試験要項(PDF)

そのほかの選抜方法については、最新の入試要項をご確認ください。

試験科目や配点

中京大学の試験科目は選抜方法によって異なります。ここでは、一般選抜前期日程(A方式)の試験科目や配点をご紹介します。

<国際学部、文学部、心理学部、法学部、経済学部、経営学部、総合政策学部、現代社会学部、スポーツ科学部【3教科型】>

教科科目配点
外国語英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ100点
国語現代の国語、言語文化、論理国語、文学国語、古典探究100点
選択(いずれか1科目)地理歴史歴史総合(日本史)・日本史探究
歴史総合(世界史)・世界史探究
100点
公民政治・経済
数学数学Ⅰ・Ⅱ・A(場合の数と確率、図形の性質)

<工学部【3教科型】>

教科科目配点
外国語英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、論理・表現Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ100点
数学数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A(場合の数と確率、図形の性質)・B(数列、統計的な推測)・C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面)100点
理科物理基礎・物理
化学基礎・化学(2月6日のみ実施)
100点

参照:中京大学 2025年度入学試験要項(PDF)

出願者数や合格者数のデータ

中京大学の一般選抜前期日程(A方式)における出願者数や合格者数(2024年度)は、以下のとおりです。

学部出願者数合格者数倍率
国際学部6823012.3
文学部9231346.9
心理学部7612123.6
法学部5862512.3
経済学部8421844.6
経営学部7622622.9
総合政策学部7661914.0
現代社会学部4991693.0
工学部2,0335333.8
スポーツ科学部1,2432684.6

参照:中京大学 入試結果一覧(PDF)

中京大学に合格するための勉強方法


ここからは、中京大学に合格するための勉強方法をご紹介します。

中京大学に入るには、何をすればいい?

中京大学では、積極的に学び、その学びを社会に活かす意欲のある学生を求めています。

偏差値は50~70で、学部や選抜方法によって大きく異なります。また、大学入学共通テストの得点率は60~77%が合格ラインで、標準的な問題が幅広い分野から出されるため、苦手を残さないことが大切です。

最もスタンダードな選抜方法の一般選抜前期日程(A方式)では、記述式の問題を出す科目もあります。過去問で傾向をつかみ、記述の対策も行いましょう。

受験期の過ごし方

中京大学を一般選抜で受験する場合、入試で使う科目の基礎を固め、苦手をつぶしたうえで、入試レベルの演習に取り組む必要があります。

複数の科目を並行して学習するため、長期的な計画を立てて受験勉強を進めるとよいでしょう。下記を参考に、高校3年生の1年間の学習スケジュールを立ててみてください。

  • 春(4~5月):基礎をしっかりと固め、教科書に載っている例題を解けるようにしておきましょう。英単語や古文単語、文法などの暗記は時間がかかるため、春からコツコツと進めていくことが大切です。
  • 夏(6~8月):夏休みは、じっくりと苦手分野に取り組む最後のチャンスです。模試の結果などを見て、隠れた苦手がないか確認しましょう。細かく目標を立てるのが、モチベーションを維持するコツです。
  • 秋(9~11月):夏までに培った基礎力をもとに、アウトプットを行います。繰り返し問題演習を行って慣れていきましょう。志望校の過去問を解き、出題傾向に合った対策を行うことも重要です。
  • 冬(12月~):時間配分を意識して過去問を解き、入試本番に向けて最終調整を行います。不明点があれば基礎に戻って確認し、本番で解けるようにしておきましょう。

予備校で勉強する場合

中京大学の入試では、入試問題の傾向を押さえて勉強に取り組む必要があります。

大学受験の勉強は独学でも可能ですが、疑問点や不明点が発生した際に、解決に時間がかかります。また、一人で学ぶとなるとモチベーションが続かず、ペース配分を間違えて入試までに間に合わないおそれもあるでしょう。

そのため「効率よく受験勉強したい」という方は、予備校での勉強をおすすめします。

ただし、せっかく予備校に行っても、授業のレベルが合わずついていけないこともあります。疑問点や不明点を解消したくても、大人数の授業だとすぐに質問するのも難しいでしょう。

四谷学院のカリキュラムのご案内

「予備校の授業レベルが合わず困っている」「予備校で不明点をなかなか質問しにくい」とお困りの方は、科目別能力別授業と55段階個別指導の「ダブル教育」を実施する四谷学院をご検討ください。

ここからは、科目別能力別授業と55段階個別指導について詳しく解説します。

科目別能力別授業

四谷学院の科目別能力別授業では、志望校別ではなく生徒の習熟度別に科目ごとのクラス分けを行っています。例えば、「国語」でまとめてクラス分けするのではなく、「現代文」「古文」「漢文」と分けてレベル別でクラスを編成するため、一人ひとりが適切な授業を受けられます。

大人数ではないクラス編成で質問もしやすく、仲間と切磋琢磨しながら学力を伸ばせる環境です。

55段階個別指導

四谷学院の55段階個別指導は、受験に必要な知識を55段階のレベルに分けて順に積み上げて学ぶシステムです。過去の入試問題を分析して作った55テストに解答し、間違えた部分や考え方を理解できていない部分は、プロの講師にマンツーマンで指導をしてもらえます。

不明点や疑問点をすぐに質問できるため、限られた時間でも効率よく学力を伸ばすことが可能です。

中京大学入試は志望学科に合わせた対策が重要!

【中京大学の入試概要】

  • 総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜それぞれで多様な入試方式がある
  • 偏差値は50~70で標準~やや難レベル

【中京大学の入試データまとめ】

  • 一般選抜前期日程(A方式)の倍率は、2.3~6.9倍(2024年度)

【勉強方法まとめ】

  • 志望学科で必要となる科目をまんべんなく対策する
  • 基礎を固めて苦手を克服したうえで、入試レベルの問題に繰り返し取り組む

中京大学の受験対策は、「ダブル教育」を実施する四谷学院がおすすめです。独学では不安な方や、効率よく学習を進めて志望校合格を目指したい方は、ぜひ四谷学院の詳細をご確認ください。

※本記事でご紹介した情報は2025年2月12日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

失敗しない予備校選びは説明会・相談会参加が重要!

中京大学に限らず、志望校に合格するには、予備校選びが非常に重要です。

予備校選びは、インターネットや周囲の人の口コミを参考にするのもよいですが、実際に説明会・相談会に参加して決めるのが最もおすすめです。教室や講師の雰囲気、質問のしやすさ、使用しているテキストなどを自分の目で確認したうえで選びましょう。

以下の記事では、予備校の説明会・相談会について詳しく説明しています。ぜひご覧ください。

予備校の入学説明会って何をやるの?どうやって参加する?

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