自習室だけ使える塾で大学に合格できるのか?

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こんにちは、四谷学院の受験コンサルタントの田中です。
この記事では、予備校の自習室利用の際の注意点を、自宅学習と比較しながら解説していきます。自宅ではなかなか集中できないと悩んでいる高校生にぜひ参考にしていただければと思います。

四谷学院に自習室利用コースはあるのか?

四谷学院には自慢の自習室があるのですが、「自習室だけ利用できますか?」という質問をされることがあります。

セパレートタイプの広い机、高級感あるチェリーレッドの木目、目が疲れない専用のデスクライト、床全面に敷かれたじゅうたん、やわらかいクッションチェア。待ち時間なしでいつでも利用でき、席取り競争の必要もありません。勉強に集中できるように管理も徹底しており、私語は一切禁止。広くて快適な空間で朝から夜まで勉強に集中できます。日曜日もオープンしている四谷学院の自習室。

結論から言えば、四谷学院には「自習室の利用だけができるコース」はありません。

では、なぜこんなに充実した自由室があるのに、四谷学院には自習室だけ利用できるコースが存在しないのでしょうか?

自学自習のために必要な「環境整備」

学習に絶対に必要なもの。それは集中できる環境づくりです。ここに異論はありません。
例えば、こんな悩みがある受験生は多いことでしょう。

生徒
生徒
・家には家族もいるし、集中できない。どこか静かなところで勉強したいけど、図書館は混雑しているしカフェでは落ち着かない。
生徒
生徒
・スマホの勉強アプリを活用すると、ダメなのはわかっているけれどSNSとか見たくなる。強制力があれば集中できそうだから、ある程度の管理をしてもらいたい。
生徒
生徒
・一度集中してしまえば家でも勉強できるけれど、自分だけだと、勉強するモードへの切り替えに時間がかかる。メリハリをつけて勉強したい。

いかがでしょうか?あなたの状況に近いものもあったのではないでしょうか。

こうした勉強に適した環境が整っていれば、自学自習でスイスイと進むように思えますが、実は・・・環境だけでは十分ではないのです。

自習室のほかに必要なものは?

予備校や塾に通っているとはいえ、朝から晩までずっと授業を受けているわけではありません。授業の前には予習が必要ですし、授業の後には復習もします。さらに苦手分野は問題をたくさん解いたり、過去問にも着手する時間も必要です。

「授業を受けている時間=勉強時間」では成績はなかなか上がりません。受験生において、授業「以外」での学習量が非常に重要です。

ズバリ、自習室のほかに最低限必要なものは以下の4つです。

①授業で集中力を養う
②正しい勉強方法の実践(授業の予習/復習、苦手克服など)
③分かりやすいテキストの利用
④学習計画や受験戦略へのプロのアドバイス

それぞれ詳しく見ていきます。

①授業で集中力を養う

「分かりやすいテキストがあれば授業は不要」という意見もありますが、テキストを読んだだけ、学校で授業を受けただけで、受験のポイントを把握できるのは一部の生徒さんのみでしょう。否定はしませんが、予備校や塾で「分かりやすい授業を受ける」ということは想像以上に有意義です。

全体を把握しやすくなったり、出題ポイントを教えてもらったり、やる気アップのチャンスにもなります。何より授業では、講師が様々なテクニックを駆使して生徒が集中できるように授業を行います。半ば強制的に集中させられることで、自習に必須の「集中力を維持するためのスタミナ」をつけることができます。

四谷学院では「夏期特訓」や「お正月特訓」があります。問題を解いたらすぐにプロの講師が解説をするという繰り返しで、実践力を養います。本番と同じ集中力を必要とする演習を何度も何度も繰り返すことで、手元の問題にグッと集中し、試験時間ずっと維持できるスタミナをつけることができます。

夏期特訓体験談を読む お正月特訓体験談を読む

②正しい勉強方法の実践

さらに授業の効果を高めるのが「予習復習」ですが、これは正しくやらなければ意味がありません。例えば、英単語の覚え方」1つとってみても、ネットでは様々な方法が紹介されていますよね。ネット上の「正しい学習法っぽいもの」に惑わされたり、自分に合わない勉強方法を無理に続けていても、成績は伸びません。
今のあなたに合った方法で勉強をすることは、効率もよく負担も少ないと言えるでしょう。

③分かりやすいテキストの利用

正しい勉強法を実践するためには、分かりやすいテキストも必要になってきます。難しすぎるテキストはもちろん、どこが重要かわからない情報過多なテキストも避けた方が良いでしょう。レベルや勉強法に合わせたテキストがベストです。

④学習計画や受験戦略へのプロのアドバイス

正しい勉強法とテキストが手に入ったら、後は勉強計画だけです。
「いつ」「どこで」「なにを」「どうする」ですね。

「毎週日曜日の午前中に」「自習室で」「●●のテキストで今週間違えた問題を」「解き直して、間違ったところは書き出しておく」

こんな風になっていれば、迷うことはありません。「今日は何をしようかな?」と行き当たりばったりの勉強の仕方では無駄が多くなりますし、何よりも挫折する可能性が高まります。「短期目標」「中期目標」「長期目標」を設定したうえで、「今何をすべきか」を1週間のスケジュールとして作成することを四谷学院ではおすすめしています。

自学自習は難しい

自習室だけ使えても、理想的な受験勉強ができるわけではない、ということがお分かりいただけたかと思います。自習による勉強時間の量と質をいかに確保できるかどうかが実力アップに直結します。

「自分だけでは難しそう…」と感じた方は、ぜひ一度四谷学院の個別相談会にいらしてください。目標校に向けた受験戦略を具体的にお伝えいたします。

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