こんにちは、四谷学院の受験コンサルタント、田中です。
四谷学院では、この時期になると「もう1年がんばって、本当に行きたい大学を目指したい!」という人たちの相談が増えてきます。今年も精一杯がんばったので少し休みたい…という気持ちもあるかもしれませんよね。しかし、スタートダッシュに遅れると周りとの差が縮まらなかったり、さらにそこから焦りが生じてしまったり・・・と受験生活に大きなリスクを負いかねません。
そこで今回の記事では、「浪人生はいつから予備校で勉強を始めるべきか?」ということと、1年間がんばれる予備校の選び方についてお話しします。
目次
浪人生はいつから予備校に通うべきか?
今回の受験終了後、いつから予備校や塾に通えばよいのでしょうか。予備校や塾はたくさんありますから、色々情報を集めて、しっかり検討してから決めたいものですよね。予備校スタートにはベストの時期がありますので、ぜひそれまでにしっかり情報を集めておきましょう。
理想は3月スタート
予備校・塾に通い始めるのは、春からがベスト。具体的には3月スタートをおすすめします。
実際の授業は4月から始まりますが、申し込みを済ませればすぐにその日から自習室が使えるなど、3月スタートにはメリットがあるからです。中には、先に授業に参加できたり一部無料で授業を受けられたりすることもありますので、早めにホームページやパンフレットなどをチェックしておくとよいでしょう。
4月スタートできれば安心
予備校・塾は高校と同じく、春に新年度の授業がスタートします。初回クラスに間に合うように3月中に入学手続きを済ませておくとよいでしょう。春は予備校のガイダンスなども充実している時期ですから、スムーズに勉強をスタートすることができます。
予備校が始まるのはいつから?
予備校や塾において、浪人生向けの集団授業のカリキュラムは4月スタートが一般的です。1年のカリキュラムは大きく5つにわけることができます。
① 春(3月・4月) | 新学期 |
② 夏(7月・8月) | 夏期講習 |
③ 秋(9月) | 新学期 |
④ 冬(12月・1月) | 冬期講習 |
⑤ 直前期(1月~) | 直前講習 |
途中入学も可能だが…
夏期講習の後は通常授業が再開されますが、予備校によっては9月から途中入学できないケースもあります。予備校や塾を利用するつもりであれば、春に入学するか、遅くとも夏期講習の間までには入学しましょう。
浪人生の場合、夏までに一定の学力に達していないと、その後の成績も伸び悩みがちです。志望校に合格する可能性を高めるためにも、できる限り早めに予備校や塾に通い始めましょう。
個別指導塾なら?
個別指導塾においては、各人に最適な学習計画を立てますので、いつからでもスタートができます。しかし、第一志望に合格するためには、年間を通じての効率的かつ継続的な学習が必須ですから、スタートが遅くなればなるほどに、学習計画はハードなものになります。1年間、しっかり計画を立てて積み重ねていくためにも、やはりできるだけ早く、春からのスタートが望ましいと言えます。
集団がいい?個別がいい?
「集団授業、個別指導、どちらがいいんだろう?」と迷っている方もいらっしゃるかもしれません。それぞれメリットがありますので、自分の学習スタイルや目的に応じて使い分けるとよいでしょう。
・ほかの生徒たちと切磋琢磨しながら学べる
・個別指導に比べて料金が安い
など
・時間設定の自由度が高い
・先生とコミュニケーションがとりやすい
など
浪人生が予備校に通うメリット
生活リズムが整う
予備校では学習をサポートするカリキュラムが充実しています。高校時代と同様に、朝から予備校に行き、授業を受け、自習をして、夜に自宅に帰ってくるという生活になるので、昼夜逆転といった生活リズムの乱れが起きにくい環境を作ることができます。
大学受験では「健康」も大事になってきますが、予備校に毎日通うことで、その土台ともなる生活リズムが整えられます。
計画をたて効率的に学習できる
予備校ではカリキュラムが決まっており、計画的にそして効率的に勉強できる環境が整っています。定期的な模試もありますので、その結果をもとに弱点を克服し、得意を伸ばすための効果的な対策を立てていきます。
自習室が使える
予備校では、集中して勉強できる環境が提供されています。静かで快適な自習室は、自宅では集中して勉強できないという受験生にとっては絶対に必要なもの。ただし、予備校や塾によっては、自習室の席取りや行列などが発生する場合があります。十分な席数はあるか、いつでも気軽に利用できるかなど、事前にチェックしておきましょう。
最新の大学入試情報を得られる
予備校では、大学受験の最新情報を手に入れることができ、進路指導も充実しているところが多くなっています。近年、大学入試制度は複雑化しています。受験生が自分ひとりですべての受験システムを、しかも勉強しながら調べていくことはとても大変です。予備校であれば、こうした入試情報に精通した先生からのアドバイスを受けながら、受験科目は何にするか?どの入試方式を選ぶか?併願校はどこにするか?など、受験戦略を立てていくことができます。
孤独にならない
「大学合格」という同じ目標を持つ仲間たちと切磋琢磨することができます。同じ教室で授業を受けたり、自習室で長時間過ごしたりすることで、連帯感が生まれ、受験生に特有の孤独感を持ちにくくなることが期待できます。また、受験勉強に取り組む意欲、モチベーションを維持することもできます。
浪人生におすすめの予備校の条件
基礎から勉強できる
現役時代の反省点を質問してみると、多くの浪人生が「基礎ができていなかった」と答えてくれます。志望校対策として応用問題ばかりやっていたけれど、そもそもの基礎がなっていなかった、だから浪人するときには基礎からやり直したい…これまさに正しい気づきです。どんなに頑張っても、基礎が穴だらけでは成績向上につながりません。すでに苦手意識がある分野については、まずは基礎を固めて苦手を克服し、そのうえで得意分野も伸ばしていくとよいでしょう。
浪人生のためのコースがある
現役生と浪人生とでは、模試の成績表一つとってみても、扱い方が異なります。高校生の場合は、学校の定期テストや学校行事もあり、時間的に余裕がありません。だから、夏休み前に「A判定」が出ている大学であれば、かなりの安全校となります。
しかし、浪人生の場合には、一通りすべての科目は習い終わっているし、高校は卒業しているので時間に余裕があります。夏休み前に「A判定」が出ていても、まだ現役生が本気を出していないだけ…かもしれません。手を抜いてしまえば、夏休み後の模試や冬の模試で、判定が下がってしまう可能性もあります。つまり、現役時代と同じ調子で過ごしてしまうと、大きなズレが生じてしまうんです。
予備校であれば、高校生とは最初から違うコースでの勉強となります。学習カリキュラムも異なっており、浪人生のための受験対策をすることで、浪人生としての受験戦略をとることができます。
待たずに使える自習室がある
集中して勉強できる環境を整えることは非常に重要です。予備校の自習室は受験生にとって大変魅力的ですよね。しかし、この自習室をよく確かめずに予備校を選んで失敗した…という声もよく聞かれます。
・場所取りが多くて、座席が空いていない。
・しゃべっている人がいて集中できない。
・早くから並んで、席取りをしなければいけない。
・すごく狭い。椅子が使いにくい。
・隣の授業の音が筒抜けで集中できない。
など
自分が使いたときに確実に使えなければ、自習室があっても意味がありません。予備校や塾の自習室の利用状況は、あらかじめしっかり確認しておくとよいでしょう。
四谷学院の自習室を動画で紹介しています!
予備校・塾に行かない場合の注意点
「浪人だけど予備校に行かない」という選択をする人もいるでしょう。
・ストレスを軽減できる
・費用が掛からない
・自己管理能力が身に付く
・自分のペースで勉強できる
→ 勉強するかどうかは自分次第
・ストレスを軽減できる
→ 緊張感なくダラダラしてしまう
・自己管理能力が身に付く
→ 自己管理能力が身に付かないと受験に失敗する
予備校や塾に行かずに受験勉強を続けたいならば、特に以下の3つの点に注意しましょう。
(1)レベルに合った参考書・問題集を使う
志望校の過去問題や志望校レベルの参考書などを使う受験生も多くいますが、今の自分の学力とのレベル差が大きい場合、効果的な学習ができません。自分の理解度や知識量とあっていないので解説がよくわからない、何度も読むがよくわからないまま時間が過ぎていく、「解説の解説が欲しい…」という状態になってしまうことも。「できない・わからない」が恒常化することで勉強へのモチベーションが下がり、結果的に成績も伸びません。
今の自分のレベルに合った参考書などを使うことで、自信をもって学習に取り組むことができ、着実に学力アップさせることができます。
(2)生活リズムを崩さない工夫をする
規則正しい生活リズムを維持することで、健康を維持することができます。それにより、体調を崩してしまうリスクが減り、集中力も高まります。またストレスも軽減します。さらに、時間の管理がしやすくなるので、効率的に学習に取り組むことができます。
大学入試の本番は、午前中から実施されることも多いので、その時間帯に最高のパフォーマンスを発揮できるようにしておくためにも、朝型の勉強スタイルでの生活リズムを作ることをおすすめします。
(3)模試を定期的に受験する
模試を通じて今の自分の実力を確認し、弱点を把握しましょう。その結果をもとに効果的な対策を立てていきます。模試の個人成績表はとても詳しい分析がされていることが多いので、成績表をしっかり確認するようにしましょう。
ありがちな「当日に行って受験するだけ」「判定を見て一喜一憂するだけ」というもったいない使い方にならないように、注意が必要です。
浪人生は予備校に行くべき理由
浪人の1年間はあっという間に過ぎてしまいます。計画的にそして効率的に勉強を進めないと、志望校合格は見えてきません。
予備校に行かない場合の注意点は、予備校に行けばまったく気にしなくていいことです。なぜなら予備校に通えば自然とそれが実現できるようんあカリキュラムになっているためです。
浪人時代は、勉強に集中できる貴重な時期です。浪人生だからこそ、早めに予備校に行き、100%活用してほしいと思っています。1年後、「浪人してよかった!成長できた!」と言えるようになるためにも、1日も早く受験勉強の再スタートを切りましょう。
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