遠方の大学を受験する際に悩むのが、ホテル選びです。大学に近くアクセスの良いホテルは、早い時期に予約が埋まってしまうことも多いため、共通テストが終わってからでは思うように予約が取れない場合も少なくありません。
そこで今回は、ホテル予約を検討している受験生のために、ホテル予約の最適な時期やホテルを選ぶ際のポイント、ホテル到着後の過ごし方などを紹介します。便利な持ち物チェックリストもありますので、ぜひ活用してください。
目次
ホテルの予約はできるだけ年内に!
例年、大学受験のためのホテル予約が混雑するのは、共通テスト終了後から1月下旬にかけてです。これは、共通テストの自己採点結果で受験校を最終的に決める人が多いからでしょう。
しかしこの時期になると、受験生の人気が高い大学や大学密集地、あるいは地方の宿泊施設が少ないエリアでは、大学へのアクセスが良いホテルは予約が殺到して取れない可能性があります。受験する大学が決まっている場合は、できるだけ年内にホテルの予約をしておきましょう。
アクセスの悪いホテルしか予約できない場合でも、まだまだチャンスはあります。
予約が殺到する時期は、キャンセルが大量に出る時期でもあります。希望のホテルが取れなかった場合は、共通テスト終了後から1月下旬に再度予約状況を確認してみてください。オンラインで予約ができなくても、ホテルに直接電話で問い合わせると予約可能な場合もあります。
また、二次試験が始まると、他校に合格した人がホテルをキャンセルするケースもあります。試験直前までホテルを予約するチャンスはありますから、あきらめないでください。
受験生のためのホテル選びのポイント
では、受験でホテルを予約する際に、おさえておきたいポイントをご紹介します。
試験会場に近いホテル
やはり、試験会場に近いホテルがおすすめです。可能であれば、試験会場から徒歩圏内のホテルを予約しましょう。
公共交通機関を利用して試験会場へ行く場合は、駅近くのアクセスの良いホテルをねらいましょう。ただし、万が一に備え、公共交通機関を使わないで試験会場へ行く方法も確認しておく必要があります。
なお、「大学へのアクセス」ではなく「試験会場へのアクセス」を必ずチェックしましょう。
場合によっては前々日からの宿泊を考えて
ホテルへの到着時刻が遅くなる場合は、前々日から予約しましょう。前日までに試験会場へのアクセス方法を下見しておかないと、道に迷って遅刻してしまう可能性があります。
また、北海道など雪の影響が懸念される地方での受験を考えている場合は、到着予定時刻が早くても前々日からホテルを予約しておくほうが無難です。
受験生用プランを利用する
受験生のためのサービスが充実している“受験生用プラン”を利用するのもおすすめです。
ホテルに備え付けの机は、勉強するには使い勝手が悪く、照明も間接照明しかない場合が少なくありません。しかし、受験生用の宿泊プランでは、勉強机やライトなどが用意されているものもあります。
さらに、朝食付き・弁当付きプランが選べる場合もあります。初めて訪れる場所でコンビニなどを探すのは大変なので、食事の有無はしっかりチェックしましょう。
また、ホテルによっては、受験生限定で宿泊料金が割引になるプランもあり、ホテル代を大幅に節約することもできます。
全国旅行支援については、旅行代理店や予約サイトで確認できます。
アーリーチェックインの有無もチェックしよう
アーリーチェックインの有無も要チェックです。
早めにチェックインできれば、時間に余裕をもって試験会場の下見ができますし、飛行機や新幹線などの都合で早めに到着した場合でも、時間を有効活用できます。
アーリーチェックインの時間帯は、13時~14時頃 が多いですが、なかには午前中からチェックインを受け付けているホテル もあります。
慣れない土地でファミレスやカフェを探し、チェックインまでの時間を過ごすのは想像以上に不安なものです。入試までのストレスを少しでも減らすためにも、アーリーチェックインがある場合は積極的に利用しましょう。
朝食ありのプランがおすすめ
ホテルにはさまざまな宿泊プランがありますが、受験生におすすめなのは朝食付きプランです。 朝食付きプランなら、朝ごはんを買うために早起きしてコンビニなどを探さなくて済みます。また、朝食を食べて脳のエネルギー源となるブドウ糖を取り入れれば、しっかり集中して試験に臨める でしょう。
なお、食事の時間はホテルにより異なります。試験会場から離れたホテルに宿泊する場合は、朝食サービスの時間が遅いと試験開始時刻に間に合わなくなってしまうかもしれません。 また、受験生が多く宿泊しているホテルでは朝食時にレストランが混みあい、希望の時間に食事がとれないケースもあるでしょう。
このようなトラブルを避けるために、食事のサービス時間や混雑しやすい時間帯をあらかじめ確認しておくことをおすすめします。
キャンセルする場合はできるだけ早めに
志望校を変更した・併願校に受かったなどの理由でホテルをキャンセルする場合は、できるだけ早く連絡しましょう。キャンセルを忘れると、100%の宿泊費を請求される場合もあります。キャンセルの可能性がある場合は、あらかじめキャンセル料が発生する時期を確認しておくことも大切です。
ホテルへの持ち物チェックリスト
次は、ホテル宿泊の際に必要な持ち物を紹介します。「宿泊時に必要なもの」と「試験会場へ行く際に必要なもの」を分けてリストアップしてあるので、宿泊準備の際にぜひ活用してください。
ホテル宿泊時に必要なもの | 試験会場へ行く際に必要なもの |
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ホテル宿泊時にあると便利なもの | 試験会場に持っていくと便利なもの |
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ホテルでのおすすめの過ごし方
ここからは、ホテルにチェックインしたあとのおすすめの過ごし方を紹介します。
試験会場へのルートを下見しよう
ホテルにチェックインしたら、まず試験会場までのルートを下見しましょう。試験会場までの行き方がよくわからない場合は、ホテルのフロントで聞くのもアリです。
公共交通機関を利用する場合は、乗り換えルートや試験会場に近い出口、万が一に備えてトイレの位置なども把握しておいてください。ラッシュ時の混雑や列車の遅延に備え、複数のルートを調べておくとより安心です。
大浴場があれば疲れを癒そう
ホテルに大浴場がある場合は、ゆったりと湯船につかって移動の疲れを癒すのもおすすめです。
部屋に備え付けのユニットバスとは違い、大きな湯船に入れば体が温まるため寝つきが良くなる効果も期待できます。試験が2日以上続く場合は、大浴場で緊張をほぐしたり気分をリフレッシュしたりするのもよいでしょう。
勉強は軽いおさらいにとどめて早めに寝よう
試験前日は何となく落ち着かず、そわそわしてしまいがちですが、勉強は軽く復習する程度にとどめ、早めに寝るようにしましょう。
そもそも、試験前日に新たな知識を詰め込んだり難しい応用問題に取り組んだりするのは避けるべきです。理解できなかったり解けなかったりすると不安が大きくなるため、何も良いことはありません。また、慣れない移動で体は思っている以上に疲れています。
ホテルに着いたらできるだけ体を休め、万全の体調で試験当日を迎えられるようにしましょう。
加湿器があれば起動しよう(乾燥対策)
ホテルの室内は、エアコンの影響で空気がかなり乾燥しています。空気が乾燥していると、鼻やのどの粘膜が乾燥して風邪をひきやすくなるため、部屋に加湿器がある場合は起動させて乾燥対策をしましょう。
ホテルによっては、フロントで加湿器の貸し出しを受け付けている場合もあります。貸出数が限定されている場合もあるため、できれば予約時に加湿器を希望することを伝えておきましょう。
受験生のホテル予約は早めに済まそう!
受験する大学が決まったら、早めにホテルを予約しましょう。ホテルの予約がモチベーションアップにつながることもあります。また、アルコール消毒液や次亜塩素酸ナトリウムなど、コロナ対策になる消毒グッズをホテルに持っていくことも忘れずに。
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