こんにちは。四谷学院の世界史担当、荒木です。今回は北海道大学の世界史について解説していきます。難関大、しかも旧帝大の北海道大学に合格するためには入試の傾向と対策の把握は必須です。そのうえで自分に合った効果的な学習を進めていきたいものです。
この記事では、旧帝国大学の一角を占める北海道大学の世界史攻略のために必要な戦略をご紹介していきます。
目次
北大世界史 試験の概要
試験時間
試験時間は、文学部・総合入試文系で90分です。
配点
配点は、文学部・総合入試文系で150点です。
問題構成
北大の問題は3題構成で、記述問題(小論述含む)のみで構成されています。
地域は東洋史と西洋史が半々で出題されていることが多く、東洋史は中国史やイスラーム史が中心となっています。
時代は万遍なく出題されており、受験学部の性質上、古代や中世の比率が他大学に比べて高い傾向があります。
北大世界史 特徴と攻略法
北海道大学世界史は、記述問題・論述問題ともに基礎~標準レベルの内容で、難易度の高い語句を問う問題はほとんどありません。とはいえ、記述問題は年号や都市がある現在の国名、文化史など幅広く問うものが多いため、基礎~標準レベルの語句をいかに丁寧に理解して覚えているかが合否の別れどころです。北大は他の国公立大学に比べて用語のみを答えさせる問題が多く、よって、北大合格のためには記述問題のミスを1問でも減らすことが、まずは大切と言えます。
論述問題は基本2~3行のものが多く、最近は4行の問題も含まれています。論述問題の内容はオーソドックスで、「制度の説明」「歴史的事象の背景・内容・影響の説明」「王朝やある地域の変化・特徴」などが多いです。ただし、文学作品の特徴や交易路の変動といった、通史ではなかなか扱わない部分を問うケースもあります。さらに2024年度は人口ピラミッドから考察する問題も出題されていたので注意が必要です。
論述問題を解く際には、まず何について問われているかを深く理解し、どのような内容をどうやって構成して説明するのかを考えてから解答すると失点を防ぐことができます。
北大世界史 おすすめ学習法
先ほど「基礎~標準レベルの語句をいかに丁寧に理解して覚えているかが合否の別れどころ」と述べた通り、北大世界史を攻略するために、まず大切なことは基礎を完璧にすることです。特定の地域や年代に偏ることなく、教科書や用語集で取り扱っている用語を確実に答えられるようにしましょう。論述問題はその「完璧な基礎」があってこそ解答することができます。
論述対策は、用語から内容を説明できるように普段から心がけておきましょう。内容から用語を答えるという形式のみでは不十分です。そのうえで、論述対策用の問題集や過去問を活用しましょう。なお、作成した答案は学校・予備校の先生などに添削指導をしてもらうことで、失点を防ぐとともに高得点が狙えるようになります。
まとめ「北海道大学の世界史対策!世界史攻略法を伝授 旧帝大の北大に合格するには?」
今回は北海道大学の世界史について解説しました。
世界史の基礎をしっかり学び、そのうえで北大の入試傾向を押さえて効率的に対策を進めていきましょう。
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