北海道大学の受験対策!北大受験の難易度や合格に向けての勉強法を解説

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「北海道大学の受験対策はどうしたらいい?」
「北海道大学の難易度や、合格に向けての勉強法が知りたい」
と思っている人も多いでしょう。

北海道大学に合格するには、十分な基礎力と、高い解答力とが要求されます。合格に向けての勉強法は、自分に合ったレベルの授業を受けること、および答案の添削を受けることがポイントとなるでしょう。

この記事では、北海道大学の入試問題で問われる能力、試験の概要、および北海道大学に合格するための勉強方法について解説します。

※本記事に記載されている情報は2022年8月8日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

北海道大学の入試問題で問われる能力


最初に、北海道大学の入試問題で問われる能力について見ていきましょう。

北海道大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか

日本を代表する基幹総合大学の一つである北海道大学は、「フロンティア精神」「国際性の涵養」「全人教育」「実学の重視」を理念として、学問の自主・自由をつちかい、新世紀における知の創成・伝承・実証の拠点として発展することを目指し、人類の福祉・科学・文化および社会の発展に寄与することを使命としています。

そのため、学士課程では、

  • 世界における市民としての自覚をもって社会に参加できること
  • 専門の基礎となる学問やコミュニケーションの基礎を身に付けること
  • 専門分野を広い視野のもとに学ぶこと

を目指した教育を進め、

  • 国際的に通用する高度な学問的素養をもち、健全な市民として的確な判断力とリーダーシップを発揮できる人材
  • 専門的職業人として指導的立場に立つ人材
  • 学術創造に進んで向かう人材

の育成を目指しています。

これらを実現するために北大では、

  • 基礎知識・基礎技能・数理能力・語学力・理解力・読解力を備えた学生
  • 問題解決能力・創造力・倫理性・思考の柔軟性・コミュニケーション能力・論理的思考・リーダーシップ・人間性・学ぶ意欲を備えた学生

を、さまざまな選抜制度で受け入れます。

出典:北海道大学のアドミッション・ポリシー(入学者受入方針)

北海道大学入試の特徴

北海道大学の一般選抜前期日程は特徴的で、「文系」「理系」というくくりで受験できる「総合入試」と「学部別入試」が実施されています。総合入試で入学した場合は、1年次が終わる際に所属する学部選択を行います。前期日程では総合入試でしか受験できない学部もあるので、受験を考える場合は、志望する学部で実施される入試方式をしっかり確認しましょう。

入試問題は、基礎を重視した良問といわれています。高校での授業をどれだけきちんと理解したかで差がついてくるので、北大合格を目指す場合は、徹底して基礎を鍛えることが大切です。

一般選抜では、大学入学共通テストよりも個別学力検査の配点比率が高いため、受験科目の十分な対策が必要です。また文系学部でも数学が必須または選択科目に入っているため、注意してください。

各科目の試験問題の特徴

北海道大学の個別学力検査で必要な科目について、試験問題の特徴は、次のようになっています。一部教科を抜粋してご紹介しましょう。

英語

北大の英語は、試験時間90分で4問が出題されます。内訳は、読解総合問題(長文)が2問、英作文問題が1問、会話文問題が1問です。
出題がほぼ記述式になっているため、英文の読解力や英作文など総合的な英語力を高めておきましょう。

数学

北大の数学は、理系数学は難関大の理系数学として標準レベルであるのに対し、文系数学の難易度が高いのが特徴です。

90分で大問4題が出題される北大の文系数学は難易度が高いといわれています。数ⅡBと確率が頻出で、近年は微積分を使った計算も多いといわれています。
北大の採点は、解答までの途中経過を評価して、点数をつけてくれることが多いとか。難易度が高いので、解答までたどり着けなくても、解答方針や途中式など、わかるところまでを書くようにしてください、

120分で大問5問が出題される北大理系数学は、難易度は高くないものの高得点が要求されることが特徴です。出題範囲(数Ⅲまで含まれる)からまんべんなく出題されますが、特に微積分や確率、図形と式が頻出です。青チャート程度の問題を正確に解けるようにしておきましょう。こちらも点数を少しでも積むため、文系数学と同様に、途中式などわかるところまでを解答してください。

国語

北大の国語は、120分で現代文2問・古文1問・漢文1問の出題です。現代文は硬質で難解なのが特徴で、高度な読解力が要求されます。
設問はすべて記述式なので、本文の根拠の拾い方とそれを解答にまとめる力が要求されます。古文は難易度が高く、それゆえに受験生の間で差はつきにくいとか。漢文は比較的平易な内容ですが、内容説明問題や返り点をつける問題が出題されます。

理科

北大理科の試験時間は、2科目で150分です。

物理
北大の物理は、
出題が例年3題、力学と電磁気学に加えて熱力学または光と波から出題されます。熱力学と光と波は、どちらが出題されてもいいように、バランスよく勉強しましょう。

化学
北大の化学は、理論化学・無機化学・有機化学から2問ずつの、計6問の出題です。
頻出分野は、物質の構造や熱化学、構造決定などです。全体的に難易度は高いので、重要問題集や過去問を使って繰り返し演習してください。

生物
北大の生物は共通テストレベルの基礎的な問題が多いのが特徴です。それらを取りこぼさないよう、基礎学力を養うことが必要となるでしょう。穴埋め問題や選択形式の知識問題、計算問題などがバランスよく出題されます。

北海道大学入試の難易度

Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」のデータでは、北海道大学の偏差値は58~76となっています。大学入学共通テストの得点率は67~85%です。
なお、学部別の偏差値は以下のとおりです。

学部偏差値
71~73
70~75
経済71~73
教育69~71
68~70
67~68
58~75
63
70
69
水産61~63
獣医75~76
総合入試文系71
総合入試理系64~65

出典:Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」

北海道大学試験の概要


次に、北海道大学の試験の概要を見ていきましょう。

出願資格について

北海道大学の一般選抜の出願資格は、大学入学共通テストで指定された教科・科目をすべて受験した以下の者、とされています。

  1. 高等学校又は中等教育学校を卒業した者および入学年の3月に卒業見込みの者
  2. 通常の課程による12年の学校教育を修了した者および入学年の3月に修了見込みの者
  3. 学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者

参照:北海道大学令和4年度一般選抜学生募集要項

なお、3番目の条件には、6項目のパターンが定められています。詳細は募集要項などでご確認ください。

試験科目や合格要件

ここからは、北海道大学の一般選抜(前期日程)での試験科目や合格要件について、一部抜粋してご紹介します。
なお、以下の情報は2022年8月8日現在のものです。

総合入試(文系)

大学入学共通テスト5~6教科8科目(300点満点)
国語(60点)
地歴、公民から2科目選択(80点)
・地歴:世B、日B、地理B
・公民:倫政経
数学:数Ⅰ・A必須と、数Ⅱ・B、簿記・会計、情報関係基礎から1科目選択(60点)
理科:物基、化基、生基、地学基から2科目選択(40点)
外国語:英、独、仏、中、韓から1科目選択(英語はリスニングの成績を含む)(60点)
個別学力試験3教科3科目(450点満点)
国語:国総・現文B(150点)
地歴、数学から1科目選択(150点)
・地歴:世B、日B、地理B
・数学:数Ⅰ、数Ⅱ、数A、数B(数列、ベクトル)
外国語:英語(コミ英Ⅰ・コミ英Ⅱ・コミ英Ⅲ・英表Ⅰ・英表Ⅱ)、ドイツ語、フランス語、中国語から1科目選択(150点)

総合入試(理系)

<数学重点選抜群>

大学入学共通テスト※5教科7科目(300点満点)
国語(80点)
地歴、公民から1科目選択(40点)
・地歴:世B、日B、地理B
・公民:倫政経
数学:数Ⅰ・A必須と、数Ⅱ・B、簿記・会計、情報関係基礎 から1科目選択(60点)
理科:物、化、生、地学 から2科目選択(60点)
外国語:英、独、仏、中、韓 から1科目選択(英語はリスニングの成績を含む)(60点)
個別学力試験3教科4科目(450点満点)
数学:数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A・数B(数列、ベクトル)(200点)
理科:物基・物、化基・化、生基・生、地学基・地学から2科目選択(100点、各50点)
外国語:英語(コミ英Ⅰ・コミ英Ⅱ・コミ英Ⅲ・英表Ⅰ・英表Ⅱ)、ドイツ語、フランス語、中国語から1科目選択(150点)

※大学入学共通テストの内容は、総合入試(理系)で共通
※総合入試(理系)は、数学重点選抜群のほかに、物理重点選抜群・化学重点選抜群・生物重点選抜群・総合科学選抜群があります。

出願者数や合格者数のデータ

令和4年度入学試験一般選抜(前期日程)での、総合入試のデータは以下のとおりです。なお、学部ごとの情報については、令和4年度北海道大学入学試験実施状況表(一般選抜) をご覧ください。

区分募集人員志願者数受験者数合格者数志願倍率実質倍率
総合入試文系953493431043.73.3
総合入試理系9842741266910132.82.6

北海道大学に合格するための勉強方法


最後に、北海道大学に合格するための勉強方法について見ていきましょう。

北海道大学に入るには、何をすればいい?

北海道大学個別学力検査の問題は、悪問・奇問のたぐいはほとんどなく、基礎を重視した良問が出題されます。

したがって、北大受験で重要なのは、「基礎をしっかりと固めること」です。まずは、高校の教科書を徹底して学習しましょう。
ただし、北大レベルになると、問題パターンを暗記するだけでは解答できません。例えば物理学の公式なら、その公式が基本法則からどのように導出されるかの理解が問われる問題が出題されることがあります。したがって、本質的・根本的な理解に至ることを目指しましょう。

表現力・解答力を身につけよう

また、北大入試は、論述問題が多いことも特徴です。論述問題は、要点を簡潔にまとめ、自分の主張を正確に盛り込む表現力・解答力が求められます。表現力は、解答を先生に添削してもらうなどして磨きをかけてください。

受験期の過ごし方

ここでは受験期である高校3年の1年間を、どのように過ごせばよいのか見てみましょう。

4月~8月(1学期と夏休み)

4月~8月の1学期と夏休みの期間は、まずは基礎を固めましょう。教科書に書かれていることをしっかり理解し、例題や基礎的な問題集を解いてみましょう。英語や古文の単語や文法なども、この時期に頭に入れてしまいましょう。

また、入試で志望校に合格するには、知識に穴がないことも重要です。苦手科目にもこの時期に取り組んで、苦手を克服してしまいましょう。

夏休みは、基礎固めと苦手克服の最後のチャンスです。40日間の予定をきちんと立て、着実に勉強を進めましょう。

9月~11月

9月~11月の2学期は、それまでに培った基礎を土台としながら、解答力を身につける期間となります。入試レベルの問題集を解きながら、基礎をどのように解答につなげていけばいいかを学びましょう。

また、この時期には模試も数多く実施されます。模試を受け、自分のレベルを確認するとともに、実践的な解答力を身につけましょう。

12月~3月

入試も間近になった12月~3月の3学期は、実践力をひたすら身につける期間です。過去問題を、時間配分を意識しながら解くなどして、実際の入試に必要となる解答テクニックを磨くことが必要となるでしょう。

また、大学入学共通テスト後すぐに、出願校を決めなければなりません。万全の体制で志望校の受験に臨めるよう、受験校を選びましょう。

独学で勉強する場合

独学で勉強する場合には、スケジュールの管理をきちんと行うことが大切です。受験期の初めの時点で、受験までの1年間の、

・模試などの入試関係
・学校行事
・科目ごとの学習予定

をすべて、スケジュール化してしまいましょう。

学習予定については、進み具合を確認することも大切です。学習の達成度は毎月確認し、もし遅れが生じた場合にはスケジュールを組み替えましょう。

予備校で勉強する場合

予備校に通っていると、それだけで安心してしまいがちです。しかし、予備校に通っていても、そこで行われている勉強の内容が自分に合ったものでなければ、実力は身につきません。

まず、授業内容が本当に自分のレベルに合っているのか、確認が必要です。「難しすぎる」「簡単すぎる」場合は、クラス替えも検討しましょう。

また、入試で実力を発揮できる解答力は、大教室で先生の話を聞いているだけでは身につきません。解答の添削が受けられる個別指導なども検討するとよいでしょう。

四谷学院のカリキュラムのご案内

四谷学院のカリキュラムは、きめ細やかな指導が特徴です。「科目別能力別授業」と「55段階個別指導」とによって、北大入試に合格できる実力が身につきます。

基礎力が身につく科目別能力別授業

北大合格に必須の「基礎力」は、一般の予備校では身につけるのがなかなか難しいのが現実です。一般に予備校のクラス編成は、「志望校別」または「在学高校別」「全教科の総合点による能力別」となっています。しかし、これらはいずれも、クラスのレベルが本人の能力に合わないことになりがちです。

「志望校別」「在学高校別」では、能力試験を行ったうえでのクラス編成でないため、クラスのレベルと自分の能力が合っていることは全く期待できません。また、「全教科の総合点による能力別」は、ある程度までは自分の能力にクラスのレベルを合わせることができますが、実際にはそうでないことも多々あります。

また、全教科の総合点ではなく「教科ごとの能力別」のクラス編成もありますが、国語でも「現代文」「古文」「漢文」の科目があります。「現代文は得意だけど古文は苦手」などのように、得手不得手は教科ではなく、科目ごとにある場合も多いでしょう。一般の予備校では、この「科目ごとの得手不得手」に対応することが難しいのが実情です。

四谷学院の「科目別能力別授業」では、あらかじめ試験を行うことによって科目ごとにきめ細かく、能力に合ったクラス分けを行います。自分の能力にあったレベルの授業を受けられるので、理解が深まり、基礎力がしっかりと身につきます。

解答力が身につく55段階個別指導

論述式の出題が多い北大に合格するには、基礎力とともに高い「解答力」が要求されます。解答力とは、「答案を採点官がどう受け取るか」を、答案を作成しながら考慮に入れられるかどうかがポイントです。したがって、一人で勉強したり、予備校で授業を聞いたりするだけでは身につけるのは困難です。

四谷学院の「55段階個別指導」では、作成した答案の添削を講師がその場で行い、答案の作成法についてアドバイスします。基礎的なレベルから実践的なレベルまで55の段階がありますので、「予習」⇒「テスト」⇒「添削」をくり返していくことで、実践的な高い解答力を身につけることができます。

また、個別指導なので、講師にはいくらでも、納得がいくまで質問をすることができます。知識はただ講義を聞くだけでなく、質問をすることで理解がより深まります。苦手科目を克服し、穴のない基礎知識を身につけるためにも、55段階個別指導は有効です。

まとめ

【北海道大学の入試問題で問われる能力】

  • 北大は「基礎力」から「人間性」「リーダーシップ」までを備えた学生を望んでいる。
  • 北大の入試問題は、基礎を重視した良問が出題されることが特徴。
  • 論述式の問題も多く、高い解答力も要求される。

【北海道大学試験の概要】

  • 受験資格は高校卒業、またはそれと同等以上の学力があると認定された者。
  • 倍率は入試方法、学部により異なるが総合入試では3倍前後。

【北海道大学に合格するための勉強方法】

  • 北大に合格するためには「基礎力」と「解答力」とが重要。
  • 受験期には、基礎力から解答力・実践力を意識し身につける。
  • 独学で勉強する場合にはスケジュール管理が大切。
  • 予備校で勉強する場合には、勉強レベルが自分に合っているか確認する。
  • 四谷学院のカリキュラムなら、北大合格に必要な基礎力と解答力とが無理なく身につく。

北海道大学に合格するためには、きめ細やかなクラス分けと指導によって基礎力と解答力とが無理なく身につく、四谷学院がおすすめです。

まずは、四谷学院の資料請求、個別相談会へお越しください。
四谷学院の学習効果の高さが実感できると思いますよ。

※本記事でご紹介した情報は2022年8月8日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

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