こんにちは、受験コンサルタントの田中です。
大学受験において、「志望校別コース」を売りにしている予備校や塾もあれば、「学力別コース」にこだわっている予備校もあります。どちらも魅力的で迷っている人も多いかもしれませんね。
この記事では、「志望校別コース」と「学力別コース」のどちらを選ぶべきか?それぞれのメリットとデメリットを紹介していきます。
志望校別コースのメリット
教室にいる生徒はすべて同じ大学を目指す人のみ、意識は非常に高いと言えます。授業では先生が「ココはよく出るよ」など、大学に特化した指導をしてくれます。
デメリットもある
学力が上がるのはトップ層のみで、学力に合わない授業レベルを受ける場合には、学力向上は難しいとされています。また、同じ志望大学でも成績が自分よりも上の生徒も同じ教室で授業を受けることになる為、自分と比較してしまい自信を失ってしまうことも。
学力別コースのメリット
志望校別コースでないクラスの場合、学校と同じで教室にいる生徒の志望校はバラバラです。国立志望の生徒もいれば私立志望の生徒もいます。しかし、授業レベルは自分に合っており、生徒同士の学力は均衡しているという状況です。本当の意味で切磋琢磨できると言えるでしょう。
デメリットもある
大学別の対策は授業の中では行われないため、過去問などは別に機会を設けて対策をしていく必要があります。
おすすめは「学力別コース」
志望校別コースですと、志望校と実力が伴っていない場合、レベルの合わない授業を受けることになってしまいます。難しすぎる授業、簡単すぎる授業を受けることに価値があるでしょうか。確かに、周りに同じ志望校の人がいれば意識は高まりますが、その機会は授業以外でもあるはずです。
学力が近い生徒たちが集まっているクラスの方は、本当の意味で競争ができると言えるでしょう。
★負のピア効果
集団のメンバー同士の言動が、互いに悪影響を与えることで、個人の能力や生産性が低下してしまう現象のことを言います。
「周囲の⽣徒の平均的な学⼒から、何らかの影響を受けているのではないか?」という仮説から始まり、成績が良い生徒が集まるクラスに所属することで、自分を比べてしまい「私は学力が低い」という自己認識を持ち、学習意欲が低下することがわかりました。集団の能力の差が大きい場合や自分とのレベル差が大きい場合に発生しやすいことがわかっています。
集団と個別のダブル教育がベスト
集団授業のメリットとして、周りからよい影響を受けられるということがあります。やる気のある仲間と切磋琢磨することで、モチベーションを維持することができるでしょう。しかし、それは自分の学力レベルに合った授業を受ける場合に限ります。レベルが高すぎる、低すぎるという授業では、100%の効果は期待できません。
大学受験において、受検戦略は欠かせません。大学によって頻出分野も出題形式も異なりますから、そうした情報を踏まえて効率よく勉強していくことが重要になってきます。
四谷学院のクラス授業は、どんな問題にも応用できる本質を教えるものです。志望校に関わらず、大学受験に必須の知識を身につけていきます。さらに、大学別対策は55段階個別指導が役割を担います。55段階というと「基礎からやり直す」というイメージが強いかもしれませんが、それは45級から1級まで。段問題では、志望校対策の役割を担っているんです。