こんにちは!四谷学院 受験コンサルタントチームの伊達です。
最近話題になることが増えた、昆虫学という分野。
海外の大学に比べると、日本では専門的に扱っている大学があまり多くありません。
深く学べる大学は限られており、進学先によって研究対象も大きく変わってきます。
そこで今回は、「昆虫学」を専門的に学ぶことができる大学を一気に紹介していきます。
大学院まで進学して研究を続けるケースが多く、今回記載しているのはそこまでの道のりの一例です。
記載のない大学でも、農学部や生物系の学科で扱う場合もあるため、気になった大学は自分でも調べてみましょう!
地域別のページでは国公立大学の詳細や、私立大学の一覧も紹介しているので、ぜひ確認してみてくださいね。
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【偏差値別】昆虫学を学べる大学を一覧でチェック!
国公立大学
昆虫に関する研究室がある大学や、講義のなかで触れることがある大学をまとめました。
昆虫の生態を研究できる大学もあれば、農業をメインとしつつ害虫に関する知識を学ぶ大学もあります。
自分が関心のある分野とマッチしているかは、必ず調べておきましょう。
前期日程
偏差値 | 大学 | 学部(学科) |
71 | 東京大学 | 理科Ⅱ類 |
67 | 京都大学 | 農(資源生物) |
64 | 東北大学 | 農 |
63 | 名古屋大学 | 農(生物環境科) |
63~59 | 筑波大学 | 生命環境(生物/生物資源) |
62 | 神戸大学 | 農(生命機能科学) |
62~60 | 北海道大学 | 総合入試理系 |
60 | 九州大学 千葉大学 | 農(生物資源環境) 園芸(園芸) |
59 | 大阪公立大学 岐阜大学 | 農(緑地環境科) 応用生物科(生物圏環境) |
59~57 | 東京農工大学 | 農(応用生物科など) |
58 | 岡山大学 | 農(総合農業科) |
55 | 静岡大学 | 農(生物資源科) |
54 | 三重大学 | 生物資源(農林環境科) |
52 | 宇都宮大学 茨城大学 石川県立大学 宮崎大学 | 農(生物資源科) 農(地域総合農) 生物資源環境(生産科) 農(植物生産環境科) |
51 | 鳥取大学 香川大学 愛媛大学 長崎大学 | 農(生命環境農) 農(応用生物科) 農(生物環境) 教育 |
50 | 弘前大学 岩手大学 島根大学 徳島大学 高知大学 琉球大学 | 農学生命科(食料資源) 農(地域環境科) 生物資源科(環境共生科) 生物資源産業(生物資源産業) 農林海洋科(農林資源科) 農(亜熱帯生物資源科) |
後期日程
偏差値 | 大学 | 学部(学科) |
67 | 北海道大学 九州大学 | 農 農(生物資源環境) |
65 | 筑波大学 神戸大学 | 生命環境(生物) 農(生命機能科学) |
65~64 | 東京農工大学 筑波大学 | 農(応用生物科など) 生命環境(生物/生物資源) |
62 | 大阪公立大学 | 農(緑地環境科) |
61 | 岐阜大学 | 応用生物科(生物圏環境) |
60 | 千葉大学 | 園芸(園芸) |
57 | 三重大学 静岡大学 | 生物資源(農林環境科) 農(生物資源科) |
56 | 茨城大学 | 農(地域総合農) |
55 | 宇都宮大学 鳥取大学 | 農(生物資源科) 農(生命環境農) |
54 | 石川県立大学 | 生物資源環境(生産科) |
53 | 弘前大学 岩手大学 島根大学 宮崎大学 | 農学生命科(食料資源) 農(地域環境科) 生物資源科(環境共生科) 農(植物生産環境科) |
52 | 香川大学 徳島大学 高知大学 愛媛大学 琉球大学 | 農(応用生物科) 生物資源産業(生物資源産業) 農林海洋科(農林資源科) 農(生物環境) 農(亜熱帯生物資源科) |
私立大学
農学部や環境系の学部であれば、昆虫について触れることは少なからずあるでしょう。
どの大学が自分の学習や研究のイメージと合致しているか、しっかり把握しておきたいですね。
一般入試
偏差値 | 大学 | 学部(学科) |
64~62 | 明治大学 | 農(農) |
57~55 | 名城大学 | 農(生物資源)など |
56~55 | 近畿大学 | 農(農業生産科)など |
56~53 | 東京農業大学 | 農(農)など |
53 | 東洋大学 | 生命科(生物資源) |
52~51 | 龍谷大学 | 農(農) |
51~49 | 玉川大学 日本大学 | 農(環境農)など 生物資源科(アグリサイエンス) |
49 | 摂南大学 | 農(農業生産) |
49~45 | 長浜バイオ大学 | バイオサイエンス(フロンティア) |
47 | 高崎健康福祉大学 | 農(生物生産) |
47~44 | 吉備国際大学 | 農(地域創成農) |
46 | 酪農学園大学 | 農食環境(循環農) |
46~45 | 人間環境大学 | 環境科(フィールド生態) |
45 | 岡山理科大学 京都先端科学大学 | 生物地球(生物地球) バイオ環境(生物環境科) |
44 | 東海大学 南九州大学 | 農(農) 環境園芸(環境園芸) |
共通テスト利用入試
偏差値60以上の大学
偏差値 | 大学 | 学部(学科) |
64 | 明治大学 | 農(農) |
58~53 | 東京農業大学 | 農(農)など |
57~55 | 名城大学 | 農(生物資源)など |
56~54 | 近畿大学 | 農(農業生産科)など |
53~52 | 玉川大学 | 農(環境農)など |
53~51 | 東洋大学 長浜バイオ大学 | 生命科(生物資源) バイオサイエンス(フロンティア) |
53~49 | 岡山理科大学 | 生物地球(生物地球) |
51 | 高崎健康福祉大学 | 農(生物生産) |
51~47 | 龍谷大学 | 農(農) |
50 | 摂南大学 | 農(農業生産) |
49~47 | 人間環境大学 | 環境科(フィールド生態) |
47 | 酪農学園大学 京都先端科学大学 | 農食環境(循環農) バイオ環境(生物環境科) |
46 | 東海大学 | 農(農) |
45 | 吉備国際大学 | 農(地域創成農) |
【地域別】昆虫学を学べる大学をチェック!
北海道地方
【国立】北海道大学(北海道)
後期:農学部(目標偏差値:67)
前期:総合入試理系 物理・化学・総合(目標偏差値:62) 生物(目標偏差値:61) 数学(目標偏差値:60)
⇒農学部
後期:総合入試理系 なし
旧帝大の1つである北海道大学では、農学部 生物資源科学科から大学院の農学院農学専攻 環境フロンティアコースへ進む道があります。
昆虫体系学研究室は100年以上の歴史があり、北海道という場所ならではの生態系についても学ぶことが可能です。
ここもPoint!
北海道大学では、文系・理系ともに「総合入試」を実施しており、出願や入学の際には学部を決めずに受験することができます。
1年間を総合教育部で学び、自身の希望と「移行点」と呼ばれる成績をもとに、2年次から学部へと分かれていく形です。
総合理系の1学年が約1,000人なのに対し、生物資源科学科の定員は27名となっています。
農学部は後期日程しか行われないため、前期で合格を勝ち取り、入学後の成績を高くキープできるように努力するのがよいでしょう。
私立大学一覧
【北海道】
・酪農学園大学 農食環境学部 循環農学科(目標偏差値:46)
東北地方
【国立】東北大学(宮城県)
後期:なし
東北大学の農学部、そして大学院の農学研究科で昆虫について学ぶことができます。
応用昆虫学の分野を扱い、「植食性昆虫の寄主選択機構の解明」が主な研究課題とされています。
実施があるのは前期試験のみ。
北海道・東北地方の学生は、前期で東北大、後期で北大の農学部を目指す人も多いでしょう。
【国立】弘前大学(青森県)
後期:農学生命科学部 食料資源学科(目標偏差値:53)
弘前大学の農学生命科学部 食料資源学科には、環境昆虫学研究室があります。
バッタを材料とし、食料生産や食品科学について研究を行います。
「害虫を防ぐ」という観点から追究されてきた歴史を持つ昆虫学。
昆虫の生態について学ぶというよりは、害虫や食品を対象としている点は考慮したうえで検討しましょう。
【国立】岩手大学(岩手県)
後期:農学部 地域環境科学科(目標偏差値:53)
岩手大学の農学部は、2025年度から改組が行われます。
以前は植物生命科学科がありましたが、地域環境科学科で引き続き昆虫について学ぶことができるでしょう。
応用昆虫学研究室では、蛾や蝶の研究が盛んであり、昆虫が持つ能力について専門的に調査が進められています。
私立大学一覧
なし
関東地方
【国立】東京大学(東京都)
⇒農学部
後期:なし
言わずと知れた最難関大学である東京大学。
理科Ⅱ類から農学部・農業生物学専修(旧:応用生物学)へ進み、大学院の農学生命科学研究科を目指すルートがあります。
学習環境はもちろんのこと、何よりもレベルと意識の高い仲間たちと一緒に学ぶことができるのは、東京大学の特権でしょう。
応用昆虫学研究室では、「機能開発学」「進化生物学」「動物生理学・行動学」といった観点から、研究を深めることができます。
ここもPoint!
東京大学では、学部ごとの入試は行わず、文系理系それぞれⅠ~Ⅲ類に分けて募集しています。
全員が教養学部に所属し、1・2年次の成績を基に、3年生から各学部へ進学選択(進振り)を行う形です。
注意が必要なのは、各学類から進学する枠が学部によって決まっているという点です。
2025年度の農学部・農業生物学専修の定員を見てみると、理科Ⅱ類から8名、全科類から9名となっています。
定員が非常に少なく、基本的には理科Ⅱ類から振り分けられていることがわかります。
東大受験を視野に入れている受験生であれば出願先を間違えることはないでしょうが、この枠(進学定数)も必ず確認しておきましょう。
【国立】東京農工大学(東京都)
後期:農学部 応用生物科学科・地域生態システム学科(目標偏差値:65) 環境資源科学科・生物生産学科(目標偏差値:64)
東京農工大学の農学部では、複数の学科で昆虫について学ぶことができます。
専門性が非常に高く、農学研究院に進む学生が多くなっています。
応用生物科学科からは、昆虫とほかの動植物との共生を学ぶ研究室など。
生物生産学科からは、昆虫をヒトの生命科学研究の糸口とする研究室など。
地域生態システム学科からは、森林の昆虫について研究する研究室などかあります。
【国立】筑波大学(茨城県)
後期:生命環境学群 生物学類(目標偏差値:65) 生物資源学類(目標偏差値:64)
現在注目を集めている筑波大学には、国内最大規模の生物学科である生命環境学群 生物学類があります。
また生物資源学類では、「応用動物昆虫学」を学べます。
学類によって生物へのアプローチの仕方が異なるため、注意しましょう。
大まかに言うと、生物学類の方は昆虫の生態などを、生物資源学類は昆虫と環境の関係性などを学ぶイメージです。
大学院の理工情報生命学術院の生命地球科学研究群では、「保全生態学研究室」や「応用動物昆虫学研究室」などから選択し、それぞれの専門分野を深めていくことが可能です。
【国立】茨城大学(茨城県)
後期:農学部 地域総合農学科(目標偏差値:56)
茨城大学の農学部 地域総合農学部は2つのコースに分かれており、主に農業科学コースで昆虫学を扱います。
生態について研究する昆虫生化学・昆虫分子生物学・昆虫生理学・生物分子科学などを扱う研究室や、害虫の分野を追及する応用昆虫学の研究室があります。
大学院に進む場合、そのまま農学研究科へ進学する人や、東京農工大学(・宇都宮大学)と連携した連合農学研究科を選択肢に入れる人がいます。
【国立】千葉大学(千葉県)
後期:園芸学部 園芸学科(目標偏差値:60)
国内で唯一となる園芸学部を設置している千葉大学。
園芸学科の「生物生産環境学プログラム」では、作物生態系の土壌に生息する昆虫について学ぶことができます。
大学院の園芸学研究科では、作物害虫などを中心に、園芸学や環境学における昆虫について知見を深めることが可能です。
学部名からもわかるとおり、やや特殊な分野を扱っていると言えるでしょう。
【国立】宇都宮大学(栃木県)
後期:農学部 生物資源科学科(目標偏差値:55)
宇都宮大学の農学部には、害虫の研究を行う応用昆虫学研究室や、昆虫とウイルスについて扱う分子昆虫学研究室などがあります。
大学院に進む場合、そのまま地域創生科学研究科へ進学する人や、東京農工大学(・茨城大学)と連携した連合農学研究科を選択肢に入れる人がいます。
私立大学一覧
【東京都】
・玉川大学 農学部 環境農学科など(目標偏差値:51~49)
【神奈川県】
・明治大学 農学部 農学科(目標偏差値:64~62)
・東京農業大学 農学部 農学科など(目標偏差値:56~53)
・日本大学 生物資源科学部 アグリサイエンス学科(目標偏差値:51~49)
【埼玉県】
・東洋大学 生命科学部 生物資源学科(目標偏差値:53)
【群馬県】
・高崎健康福祉大学 農学部 生物生産学科(目標偏差値:47)
甲信越地方
私立大学一覧
なし
北陸地方
【公立】石川県立大学(石川県)
後期:生物資源環境学部 生産科学科(目標偏差値:54)
石川県立大学の生物資源環境学部では、農学の分野を広く扱っています。
なかでも生産科学科では、害虫について研究する応用昆虫学を学ぶことが可能です。
私立大学一覧
なし
東海地方
【国立】名古屋大学(愛知県)
後期:なし
名古屋大学では農学部 生物環境科学科などから、大学院の生命農学研究科 動物科学専攻へ進むことが可能です。
研究室にまで目を向けると、「昆虫とウイルス」を研究テーマとする資源昆虫学研究室や、人間と昆虫の共存を目指す害虫制御学研究室があります。
やや他大学の研究内容とは専門性が異なる可能性もあるため、よく調べておくと良いでしょう。
【国立】岐阜大学(岐阜県)
後期:応用生物科学部 生物圏環境学科(目標偏差値:61)
岐阜大学の応用生物科学部 生物圏環境学科(旧:生産環境科学科)から、昆虫生態学研究室に所属して研究を進めることができます。
その名のとおり、昆虫の生態学を扱っており、「侵入種」や「植物と昆虫のかかわり」などが研究テーマとなっています。
【国立】三重大学(三重県)
後期:生物資源学部 生物資源学科 農林環境科学コース(目標偏差値:57)
三重大学の生物資源学部 生物資源学科の農林環境科学コースから、大学院の生物資源学研究科へ進み、昆虫生態学研究室に入るルートがあります。
小昆虫などを研究対象としており、フィールドワークを軸にした基礎研究がメインとなっています。
【国立】静岡大学(静岡県)
後期:農学部 生物資源科学科(目標偏差値:57)
静岡大学の農学部 生物資源科学科、そして大学院の総合科学技術研究科 農学専攻の生物資源科学コースで昆虫について研究を行うことが可能です。
応用昆虫学研究室では、「生物農薬を活用した環境負荷低減型の効率的な害虫防除」を基本テーマとしています。
私立大学一覧
【愛知県】
・名城大学 農学部 生物資源学科など(目標偏差値:57~55)
・人間環境大学 環境科学部 フィールド生態学科(目標偏差値:46~45)
近畿地方
【国立】京都大学(京都府)
後期:なし
関西でトップの人気と難易度を誇る京都大学。
農学部の資源生物科学科から「生産環境」グループを選択し、大学院の農学研究科 応用生物科学専攻へ進み、昆虫生態学研究室で学びを深めることができます。
「昆虫生態学」「昆虫生理学」について究めることが可能であり、学会に参加したり論文を発表したりしながら、それぞれの専門分野のエキスパートになっていきます。
【公立】大阪公立大学(大阪府)
後期:農学部 緑地環境科学科(目標偏差値:62)
大阪公立大学の農学部 緑地環境科学科、ならびに大学院の農学研究科 緑地環境科学専攻では、昆虫について学ぶことができます。
研究室である「環境動物昆虫学研究グループ」では、生物地理学や環境保全学といった多岐にわたる視点から、様々なテーマについて研究が行われています。
【国立】神戸大学(兵庫県)
前期:農学部 生命機能科学科 応用機能生物学コース(目標偏差値:65)
神戸大学の農学部 生命機能科学科には応用機能生物学コースがあります。
大学院の農学研究科に進み、研究を続けることも可能です。
昆虫のメカニズムを分子的なレベルで解明する昆虫分子機能科学、昆虫の天敵や生態系での役割を研究する昆虫多様性生態学を専門的に扱います。
私立大学一覧
【京都府】
・京都先端科学大学 バイオ環境学部 生物環境科学科(目標偏差値:45)
【大阪府】
・摂南大学 農学部 農業生産学科(目標偏差値:49)
【兵庫県】
・吉備国際大学 農学部 地域創成農学科(目標偏差値:47~44)
【滋賀県】
・龍谷大学 農学部 農学科(目標偏差値:52~51)
・長浜バイオ大学 バイオサイエンス学部 フロンティアバイオサイエンス学科(目標偏差値:49~45)
【奈良県】
・近畿大学 農学部 農業生産科学科など(目標偏差値:56~55)
中国地方
【国立】岡山大学(岡山県)
後期:なし
岡山大学の農学部は、大きく4つのコースに分かれます。
そのなかの環境生態学コースには、昆虫生態学を扱う研究ユニットがあり、昆虫の行動やメカニズムを科学的に研究することが可能です。
大学院の環境生命自然科学研究科へ進む学生も少なくありません。
【国立】島根大学(島根県)
後期:生物資源科学部 環境共生科学科(目標偏差値:53)
島根大学の生物資源科学部 環境共生科学科では、昆虫生態学について研究を行うことができます。
大学院の自然科学研究科でも、環境システム科学専攻から環境共生科学コースを選択可能です。
【国立】鳥取大学(鳥取県)
後期:農学部 生命環境農学科(目標偏差値:55)
鳥取大学の農学部 生命環境農学科には、土壌中に生息する昆虫などを扱う多様性生物学研究室があります。
大学院の持続性社会創生科学研究科の農学専攻で、引き続き研究を行うことが可能です。
ほかにも、害虫制御学を担当している教員もいます。
私立大学一覧
【岡山県】
・岡山理科大学 生物地球学部 生物地球学科(目標偏差値:45)
四国地方
【国立】香川大学(香川県)
後期:農学部 応用生物科学科(目標偏差値:52)
香川大学の農学部 応用生物科学科から、大学院の農学研究科に進むルートがあります。
昆虫生態学を扱う研究室があり、生息地によって生態が異なるアリの研究などが盛んです。
【国立】徳島大学(徳島県)
後期:生物資源産業学部 生物資源産業学科(目標偏差値:52)
徳島大学には生物資源産業学部 生物資源産業学科があります。
徳島大学のバイオイノベーション研究所は、昆虫食の研究で知られており、在学中から同様の研究を進めている学生もいます。
【国立】高知大学(高知県)
後期:農林海洋科学部 農林資源科学科(目標偏差値:52)
高知大学農林海洋科学部 農林資源科学科のフィールド科学コースでは、昆虫を含めた森林の生態を研究することが可能です。
また、化学生態学研究室では、害虫などの研究も盛んです。
【国立】愛媛大学(愛媛県)
後期:農学部 生物環境学科(目標偏差値:52)
愛媛大学の農学部 生物環境学科や大学院の農学研究科では、環境昆虫学について深く学ぶことができます。
多数の標本を所蔵しており、生物学の基礎である「分類学」を教育・研究できる数少ない大学です。
標本や飼育している昆虫を公開する昆虫展も毎年開かれており、賑わいを見せています。
私立大学一覧
なし
九州・沖縄地方
【国立】九州大学(福岡県)
後期:農学部 生物資源環境学科(目標偏差値:67)
九州大学では農学部 生物資源環境学科から、大学院の農学研究院へ進むことが可能です。
日本最大規模の昆虫類標本コレクションを収蔵しており、学部4年生から修士・博士課程の学生がそれぞれの研究分野を究めています。
後期日程を実施しており、全国から受験生が集まります。
【国立】長崎大学(長崎県)
後期:なし
長崎大学には、教育学部の3・4年生などから成る昆虫生態学研究室があります。
タガメなどの水生昆虫類が対象です。
また、水産学部などから大学院の総合生産科学研究科へ進むことでも、同じ研究室に所属することができます。
【国立】宮崎大学(宮崎県)
後期:農学部 植物生産環境科学科(目標偏差値:53)
宮崎大学の農学部は、6つの学科に分かれます。
そのうち植物生産環境科学科では、14の分野を扱い、応用昆虫学も含まれます。
植物を環境を守るために、害虫の研究や、減農薬栽培技術についての研究が進められています。
【国立】琉球大学(沖縄県)
後期:農学部 亜熱帯生物資源科学科(目標偏差値:52)
琉球大学の農学部には、非常に珍しい亜熱帯生物資源科学科があります。
沖縄という気候や地理だからこそ生息している昆虫の生態を学ぶことができるため、関心のある学生にとっては唯一無二の環境でしょう。
大学院の農学研究科まで進み、研究を続けることも可能です。
私立大学一覧
【熊本県】
・東海大学 農学部 農学科(目標偏差値:44)
【宮崎県】
・南九州大学 環境園芸学部 環境園芸学科(目標偏差値:44)
まとめ
今回は昆虫学を学ぶことができる大学について確認しました。
研究室の有無に限らず、授業やフィールドワークの一環として触れることができる大学もあります。
昆虫学部や学科はまだ国内にない
「昆虫」と名のついた学部や学科は、まだ日本にはありません。
昆虫の研究が盛んな台湾など、海外には専門の学部もあるため、そこを目標にする人もいるでしょう。
また2025年度より、福井県立大学に日本初となる「恐竜学部」が誕生し、話題となりました。
志願倍率は10倍を超えるほど人気が高く、専門的に学べる学部の需要がわかります。
日本でも「昆虫学部」が誕生する日は、そう遠くないのかもしれませんね。
扱う分野に注意
「昆虫」と名がつく研究室や授業であっても、研究する対象や分野は大きく異なることがあります。
「昆虫について大学でも研究したい!」と考えている人の多くは、その生態について関心を持っていることでしょう。
一方、作物や植物にとって天敵となる害虫について研究を行う、「農学」メインの研究室も、農学部には多く置いてあります。
自分の学びたい分野を明確にし、進路選択を行いましょう。
キャンパスの場所にも注意
農学部はフィールドワークや動物の飼育を行うこともあり、ほかの学部とは別の場所にキャンパスを置いている大学が非常に多いです。
気候や土地柄によって生息する昆虫も異なるため、この点も大学選びにおける要素の1つになるでしょう。
特に私立大学は、県をまたいでキャンパスが存在することも珍しくありません。
「2年次からはキャンパスが変わる」というケースもあるため、よく確認しておきましょう。
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