こんにちは。四谷学院英語担当、山岡です。
大学受験に向けて一生懸命勉強している中、こんな思いをした経験はありませんか?
「しっかり単語も文法も勉強しているのに、読解になると全然できないな」
「普段読解練習もちゃんとやっているのに、なかなかテストや模試で点数伸びないな」
実は私も、受験生の時はこんな風に悩んだものです。思ったように点が伸びなかったり結果が出なかったりすると、「このままやり続けて、意味あるのかな…」と自分が勉強していることに対する自信がなくなってしまいますよね。
そこでこの記事では、「英語の長文読解ってどうしたら解けるようになるのだろう?」という疑問や悩みを抱えているあなたに向けて、読解を早く正確に行う力を身につけるための方法」を紹介していきます。
英語学習の悩んでいるあなたの一助となれば、嬉しいです!!
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入試英語とは何か?改めて考えてみよう
志望校合格に向けて、自信をもって学習を続けられるよう、まずは「英語」という科目について一緒に考えてみましょう。
結論からいうと、英語は「語学」なので、短期間でグンと伸びる科目ではありません。
英語の文法や何千個もの単語を覚えて、さらに単語や文法だけができれば、読解も完璧にできる!というわけでもなく、それらを使って長文読解の内容を理解することに加え、前後のつながりなども意識して問題を解かなければならない…やらなければならないことは山のようにあります!
このように考えれば、短期間では網羅できないことは容易に予想がつくと思います。
ここで「英語はやればすぐに伸びる!」と考えていると、伸びなかったときに落ち込み、心が折れてしまいます。
せっかくそこまで続けてきた学習も伸びにつながる前に中断してしまうなんて、もったいない!英語をやらない日を作ってしまうと成長も遅くなります。
「英語は長期的に継続することによって、あるタイミングでグッと伸びる科目」という考えをまずは持っておくことが大切です。
成績が伸びないとつらい気持ちになりますがそこはグッとこらえて、成績に反映されると信じて毎日を積み重ねていきましょう。
読解を早く正確に行う力を身につけるための方法とは
とはいえ、やみくもに問題を解いているだけでは効率よく力は伸びません。限られた時間だからこそ、なるべく近道で英語力を身につけたいですよね。
ここからは、読解を早く正確に行う力を効果的に伸ばす具体的な方法を4項目に分けて紹介していきます。ぜひ自分に合った方法を見つけて、普段の学習にいかしてみてくださいね。
①語彙力(単語・イディオム)
英文を読むためには、語彙力を身につけることが必要です。大学受験に必須レベルの単語はしっかり押さえておきましょう。
また大学によってはそれ以上の単語が出てくる場合もあります。そういった大学を志望している人は早めに必須レベルを網羅して、上級レベルの単語帳も対策しましょう。
読解問題の中にはもちろん前後の文脈から単語の意味を推測できるものもありますが、まったく単語の意味がわからなければそこで読解が一旦止まってしまいます。それでは時間のロスになってしまうので、できるだけ多くの語彙を自分のものにしておきましょうね。
具体的な方法ですが、単語は特に「自分に合った勉強法」というものが人によって異なります。ひたすら見ることで覚える方法が1番合っている人もいれば、書いたり声に出したりすることで覚える方法が合っている人もいます。早いうちから色々方法を試してみて、自分に1番合った方法を見つけましょう。
そのうえで2つポイントをお伝えしますね。
語彙力を伸ばすポイント1
繰り返して覚えましょう。単語を1つずつじっくり見て覚えようとするよりも、まとまった量の単語を何度も繰り返し目にするようにすることをおすすめします。悲しいことに、人間誰しも覚えたことは忘れてしまいます。何度も単語を見ることで、だんだん忘れなくなり定着度が上がっていきます。街中ですれ違った1回きりの人の顔って、正直覚えていないですよね?逆に何度も顔を合わせるお友達、家族、先生の顔は覚えています。それと同じことですね。単語とも何度も顔を合せていきましょう。
語彙力を伸ばすポイント2
アウトプットをしましょう。単語帳で意味を覚えたはずなのに、実際に長文に出てくると「この単語の意味何だっけ?」となってしまうことありませんか?
実はそういった状態になってしまう人は少なくありません。
スポーツである技のやり方を知った!となったら次は、実際に練習や試合で何度も活用して初めて自分のものにできますね。単語も同じです。
意味を覚えたら、実際に長文でどのように使われているのかに触れたり、実際に自分で英文を書いてアウトプットしたりすることが大切です。
できるだけ幅広い分野の長文を数多く解いて、単語帳と並行して「長文で単語をおさえる」ことも行っていきましょう。
②文法・語法・講文
単語と同じく必要な力が「文法・語法・講文」です。単語の意味だけでは和訳できない英文も存在します。例えば次の2つの英文を読んでください。
(私がその興味深い映画を見つけた。)
・I found the movie interesting.
(私はその映画は面白いと思った。)
どちらも全て同じ単語が使われているのに、和訳すると意味が違います。
これは単語の意味に加えて、文型の知識+findの語法がわかっていて初めて和訳をすることができます。
上の文は第3文型[SVO]でfind O「Oを見つける」、
下の文は第5文型[SVOC]でfind OC「OがCだと思う、わかる」
ですね。
このように、英文の構造をとらえ正確に意味をつかめるようにするためには、文法・語法・講文をしっかり理解しておくことがマストです。
では、「しっかり理解できている」とはどういうことか。
当然、丸暗記ではいけませんね。例えば現在完了形。「have+過去分詞で表せて、用法は継続・経験・完了の3つだ!」確かに正解です。
ただこれだけでは、英文和訳はできても和文英訳で正しく現在完了形を使いこなせない可能性があります。
現在完了形はどんな時に使うのでしょう。「過去のある一時点から現在にかけての2点間を表すとき」ですね。ここまでわかっていれば和文英訳でも、現在完了形をつかうべきところでしっかり活用することができます。
どんな問題にも対応できるよう、ただ形だけを覚えてしまうのではなく、この文法・語法・講文はどういう意味があるのか、どのような場面で使うのかといった理屈までしっかり意識しておさえていきましょう。
基礎から抜けていると感じているのであれば、まずは理屈からしっかり理解して基本的な問題を解きましょう。
それが完璧になったあとに、過去問や問題集などで実践レベルの練習をしましょう。単語の学習と同じで、1日文法1単元ずつなど自分が頑張ればできるぞと思える範囲で進めるのがポイントです。それ以上の量を設定してしまうと、キャパオーバーして学習にムラができてしまったり、英語をやれない日ができたりしてしまいます。
英語は特に毎日の積み重ねが大切です。本末転倒にならないように「毎日これならできる」という分量を設定しましょう。
③精読と速読
さて、いよいよ読解です。どの大学の読解問題を解くにしても、最終的には英文を速く正しく読む力を身につける必要がありますが、読解に苦手意識を持っている人はまずは「正しさ(=精読)」を重点的に訓練しましょう。
そもそも正しく読解できない段階では当然速く読むこともできません。正しさがない状態で速く読んでしまっても、情報不足や誤読につながってしまいます。逆を言えば「正しさ」が身についてくれば自ずとスピードも上がってきます。
まずは時間をかけてでもいいのでじっくり読んで、この1文はどんな構造をしているのか、どんな意味なのか、この段落はどのようなことを伝えたいのかを確実におさえましょう。そのうえでわからない箇所があったら、文法の参考書や単語帳に戻って基礎を確認しなおし確実に理解することもポイントです。
そしてだんだん読解問題に慣れてきて、解ける感覚がついてきたら「速読」にもより意識を向けていきましょう。
自分のペースに合わせてばかりでは、試験時間内に解ききれないといった問題が生じてしまいます。目標解答時間内に問題を解ききる練習をしましょう。
またそれに加えて、設問を読んだうえで、問題を解くのに必要な文は意識的に読み、そうでない文は内容をとらえつつスピーディに読んでいく練習もできると上級レベルです!
慣れてきたら…
ある程度精読に慣れてきたタイミングで、
・まずは時間を計って自力で解いてみる(=模試や本番同様に解いて、自分の実力を確認)
・答え合わせをする前に一度、時間を計らずに解いてみる(=わからない単語等は調べて、語彙力、解釈力など自分は今何が課題点なのか洗い出す)
・答え合わせをする(解説を読んで完璧に理解できるか確認!できなかったところは必ず先生に質問しましょう)
・復習時にその長文を和訳してみて内容を完璧に理解する
といった流れで、「スピード」と「質」の両方を組み合わせてみても良いと思います。
レベル合わせも重要
また、読解問題を練習するにあたって大切なのが、自分のレベルに合った読解問題を解くことです。
例えば苦手意識を持っていたりレベルがそこまで達していないのにもかかわらず、いきなり1000語の難関レベルの読解を解いてしまっては当然難しすぎて解けない→達成感がない→嫌になってしまう→練習することから遠ざかってしまう→結局力にならないといった悪循環をたどってしまいます。
先ほどお伝えした通り、英語は「長期戦科目」。まずは300~400語で単語も易しめの英文といったように、自分に合ったレベルのものを1日1題のペースで解いてどんどんレベルを上げていくという流れで練習しましょう。
④解答作成力
内容説明や英作文など自分で構成を考えて記述する問題は、頭の中ではわかっていても書いてみようとすると意外と難しく、うまくいかなかったりします。
まずはうまくいかなくても大丈夫なので、積極的に手を動かして自分の解答を書いてみましょう。
実際に書いてみることで「もっとこうした方がよさそう!」といった改善点を発見することができます。そして回数を重ねるごとに解答を書くスピードもあがり、答案の質も高まります。
大切なのは、書いた解答は自分だけで正誤を判断するのではなく、先生に見てもらって添削指導をしてもらうことです。主観だけではなく客観的な意見を取り入れることができ、より良い解答につなげることができるでしょう。
実際、自分では完璧!と思っていても、先生にチェックしてもらったら意外に赤字がたくさんあった…という話も珍しくありません。「できたつもり」が実は一番怖かったりします。できる限り、先生に直接添削指導してもらえる機会を作ることが、解答作成力アップの近道となります。
まとめ
今回は、英文読解を早く正確に行う力を身につけるための具体的な方法を紹介してきました。読解問題を解くためには様々な力が必要であることを実感できたでしょうか。
「英語は長期戦」です。今自分がやっている学習がいつか結果になることを信じて粘り強く対策を進めていきましょう!
四谷学院では、集団と個別の「ダブル教育」を通じて、大学受験レベルの英語長文読解の問題に十分に対応できる力を養うことができます。科目別能力別授業で理解力を磨き、55段階個別指導で解答力を高めます。各大学の傾向と特徴をおさえて志望校合格をつかみ取りましょう!
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