同志社大学の受験対策!難易度や偏差値、合格に向けての勉強法を解説

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関西の名門大学の総称である「関関同立」の一校である同志社大学は、新島襄が設立した「同志社英学校」を起源とする、歴史ある高等教育機関です。全国的に高い知名度を誇る同志社大学は、自由な校風からも人気を集めており、競争率が高いのが特徴です。どのような受験対策をすれば合格できるのか知りたい、という受験生も多いでしょう。
そこでこの記事では、同志社大学の入試概要や各学部の難易度などのデータをご紹介します。記事の後半では勉強ポイントについても紹介しているので、同志社大学を受験しようと考えている受験生はぜひ参考にしてみてください。

※本記事に記載されている情報は2023年1月25日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

 

同志社大学の各学部の概要や入試方式について


初めに、各学部の概要や学部ごとの入試方式をご紹介します。

 

同志社大学の学部概要

同志社大学に設置されている学部は、以下のとおりです。

 

神学部

神学部に設置されている学科は、以下の1つ。

1.神学科

同志社大学はミッション系の大学なので、神学科は同志社大学の肝といってもよいでしょう。キリスト教・ユダヤ教・イスラームの3つの一神教を本格的に学べることが特徴です。

 

文学部

文学部に設置されている学科は、以下の5つ。

1.英文学科
2.哲学科
3.美学芸術学科
4.文化史学科
5.国文学科

同志社大学の前身である同志社英学校創設以来の伝統を誇る英文学科をはじめとした文学部は、少人数教育を実施しているのが特徴です。少人数にすることでより深い理解と専門性を身につけられます。

 

社会学部

社会学部に設置されている学科は、以下の5つ。

1.社会学科
2.社会福祉学科
3.メディア学科
4.産業関係学科
5.教育文化学科

文学部を前身とし、2005年に改組・再編されて誕生した社会学部は、現代の時代のニーズに応えられるような人材育成を目標としており、社会問題を多角的な視点で読み解く力が身につきます。フィールドワークなどの実践的な教育を取り入れているのも特徴でしょう。

 

法学部

法学部に設置されている学科は、以下の2つ。

1.法律学科
2.政治学科

法律学科では、国家試験合格に向けた実践的な講座が充実しているのが特徴です。専門的な知識はもちろん、その知識をどう活かすかも学べます。

 

経済学部

経済学部に設置されている学科は、以下の1つのみ。

1.経済学科

基礎知識の習得はもちろん、グローバル社会で活躍できる人材になるための外国語教育やIT教育、多様な形態のゼミなどがあるのが特徴です。他大学との単位互換制度などもあります。

 

商学部

商学部に設置されている学科は、以下の1つのみ。

1.商学科

実際にビジネスで使える専門的な知識を学ぶのが特徴です。第一線で活躍しているビジネスマンや税理士、公認会計士を招いた授業が行われるのも商学部ならではです。

 

政策学部

政策学部に設置されている学科は、以下の1つのみ。

1.政策学科

全国でも珍しい「政策」そのものを学ぶ学部です。1年次から少人数クラスで学べるので、問題解決能力が育成されます。

 

文化情報学部

文化情報学部に設置されている学科は、以下の1つ。

1.文化情報学科

「データサイエンス」の手法を取り入れている学部として知られます。文理融合の教育を受けることができ、文化や言語を数理的に分析・研究するのが特徴です。

 

心理学部

心理学部に設置されている学科は、以下の1つのみ。

1.心理学科

心理を総合的に学ぶ学部です。実験演習や臨床実験が豊富に設けられているのが特徴で、より実践的な心理の知識を身につけられるでしょう。

 

グローバル・コミュニケーション学部

グローバル・コミュニケーション学部に設置されている学科は、以下の1つ。

1.グローバル・コミュニケーション学科

グローバルな社会で活躍できる人材を目指すため、高度な外国語教育をはじめとした教育を受けられる学部です。

 

グローバル地域文化学部

グローバル地域文化学部に設置されている学科は、以下の1つのみ。

1.グローバル地域文化学科

地球規模で起こる問題をグローバルな視点で解決できる人材育成を掲げており、言語能力から文化や歴史に関する知識まで学ぶ学部です。ヨーロッパ、アジア・太平洋、アメリカの3つのコースから選び、各地域について専門的に学べます。

 

理工学部

理工学部に設置されている学科は、以下の10学科。

1.インテリジェント情報工学科
2.情報システムデザイン学科
3.電気工学科
4.電子工学科
5.機械システム工学科
6.機械理工学科
7.機能分子・生命化学科
8.化学システム創成工学科
9.環境システム学科
10.数理システム学科

理工学の基礎を重視し、日々移り変わるニーズに応えられるエンジニアを育成する教育が受けられるのが特徴です。第一線で活躍する開発者を招いた講義も開かれます。

 

生命医科学部

生命医科学部に設置されている学科は、以下の3つ。

1.医工学科
2.医情報学科
3.医生命システム学科

医学と工学の融合した教育が受けられる学部。おもに医療現場で使われる機器の開発に必要な知識を学び、医療を科学の力で支える人材を目指します。

 

スポーツ健康科学部

スポーツ健康科学部に設置されている学科は、以下の1つのみ。

1.スポーツ健康科学科

健康科学領域、トレーニング科学領域、スポーツ・マネジメント領域の3つの領域からアプローチし、専門知識と理論を身につけられるので、スポーツを通常とは違う視点から学べます。

 

入試方式について

同志社大学では、多彩な入試方法が実施されていますが、中心となるのは一般選抜入学試験です。一般選抜は、2つの日程で実施されます。

1.全学部日程:理系と文系学部でそれぞれ統一した試験問題で実施される試験。複数の学部・学科に併願が可能なので、1度の試験で複数学部・学科を受験できるのが特徴です。全国17都市で開催されるのもポイント。

2.学部個別日程:学部ごとに異なる試験問題で実施される試験。学部ごとに異なる傾向や得点配分があるので、自分の得意な科目の配点が高い学科を選択するなど、対策すれば有利に受験できる試験方式です。
学部個別日程での、各学部の受験教科は、以下のとおりです(一部抜粋しています)。

●神学部、文学部、社会学部、法学部、経済学部、商学部、政策学部、文化情報学部(文系型)、スポーツ健康科学部(文系型)、心理学部、グローバル・コミュニケーション学部(中国語コース)、グローバル地域文化学部

教科科目備考配点
外国語コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ左記の5科目を「英語」として出題し、同一時間内に解答させる200
国語国語総合、現代文B、古典B左記の3科目を「国語」として出題し、同一時間内に解答させる150
地理歴史または公民または数学(いずれか1科目を選択)政治・経済政治・経済150
日本史日本史B
世界史世界史B
数学数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B(数列およびベクトル)
総合計500

 

●文化情報学部(理系型)、スポーツ健康科学部(理系型)

教科科目備考配点
外国語コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ左記の5科目を「英語」として出題し、同一時間内に解答させる200
数学数学数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B(数列およびベクトル)200(スポーツ健康科学部は150)
理科(いずれか1科目を選択)物理物理基礎・物理150(スポーツ健康科学部は200)
化学化学基礎・化学
生物生物基礎・生物
総合計550

●理工学部(インテリジェント情報工学科、情報システムデザイン学科、機能分子・生命化学科、化学システム創成工学科、環境システム学科、数理システム学科)生命医学部

教科科目備考配点
外国語コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ左記の5科目を「英語」として出題し、同一時間内に解答させる100
数学数学数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学Ⅲ、数学A、数学B(数列およびベクトル)200
理科(いずれか1科目を選択)物理物理基礎・物理150(生命医学部は200)
化学化学基礎・化学
生物生物基礎・生物
総合計450(生命医学部は500)

 

同志社大学の難易度は?


ここからは、同志社大学の学部ごとの偏差値や、出願者数・合格者数などのデータをご紹介します。

同志社大学入試の難易度・偏差値

Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」のデータでは、同志社大学の入試の偏差値は61~75、共通テスト得点率は72~93%となっています。以下は、学部別の偏差値データです。

学部偏差値
69~75
67~68
文化情報65~71
心理68~75
グローバル地域文化71~72
71~74
政策71~72
経済71~72
71~74
社会70~74
グローバル・コミュニケーション72~75
理工65~68
生命医科63~67
スポーツ健康科61~71

出典:Benesseの大学受験・進学情報「マナビジョン」

出願者数や合格者数のデータ

同志社大学の出願者数や合格者数は以下のとおりです。なお、ここで取り上げるのは2022年度(令和4年度)の一般選抜の結果です。

学部募集人数出願者数受験者数合格者数実質倍率
31230216683.2
4373,9153,8001,4292.7
社会2473,2633,1789143.5
4844,6144,4051,3863.2
経済5105,4865,2701,8502.8
4193,3263,1779963.2
政策2041,8281,7735553.2
文化情報1308678253472.4
理工4868,7658,3504,1022.0
生命医科1731,7911,6898192.1
スポーツ健康科908277932473.2
心理791,0561,0212963.4
グローバル・コミュニケーション766696531903.4
グローバル地域文化1141,0891,0533712.8

引用:同志社大学2022年度一般選抜入学試験データ(PDF)

同志社大学に合格するための勉強方法


ここまで同志社大学の入試について解説してきましたが、実際にどのような勉強をすれば合格できるのか気になっている方も多いでしょう。そこでここでは、合格に必要な勉強ポイントや受験期の過ごし方についてご説明します。

 

同志社大学に入るには、何をすればいい?

同志社大学はミッション系の大学ということもあり、英語や国語の文系科目に重きを置いているのが特徴です。どちらの教科も長文が出題される傾向にあるため、読解力と速読力を身につけておくとよいでしょう。

難易度は関関同立のなかでも高めですが、合格最低点が70%以上必要な学科も多くなっています※。1つのミスが合否を左右する可能性があるので、基本問題でいかにミスなく解けるかが重要です。教科書と問題集を丁寧に読み込み、基礎学力をしっかりと身につけるようにしましょう。

※参照:同志社大学2022年度一般選抜入学試験データ(PDF)

 

受験期の過ごし方

受験期にどう過ごすかは、合格に大きく関わる重要なポイントです。特にスケジュール管理は重要です。以下を参考に、効率的な学習ができるように予定を組みましょう。

●春(4〜6月):すべての科目の基礎学習を徹底して行いましょう。特に英語の単語や熟語、文法などはここでしっかり学習しておくのが重要です。

●夏(7〜9月):苦手分野をつぶす期間。これまで間違えていた分野を繰り返し学習し、英語は短めの長文読解を読んで長文に慣れるようにしておきましょう。

●秋(10〜12月):知識を応用できるように練習する期間。基礎固めが完璧にできたら、入試レベルの問題集を繰り返し解き、英語も実践レベルの長文読解を行います。

●冬(1月〜):入試直前は、過去問演習を中心に行いましょう。頻出問題を繰り返し解いて傾向をつかみ、時間配分の感覚を養ないましょう。過去問を解いて終わり、ではなく、解答や解説を見て復習が必要な箇所がないか確認しましょう。

 

勉強ポイント

同志社大学の勉強ポイントは、以下のとおり。

●英語:ハイレベルな語彙力や文法力が求められるので、単語集や熟語集などで学習するのがおすすめ。設問自体は平易なので読みやすいですが、解くスピードが求められます。英訳も出題されるので、文構造などを把握、使えるように練習しておきましょう。

●国語:標準よりも少し難しいレベルの問題です。そのため、他の受験生に差を付けやすい科目でもあります。現代文は5000文字以上の長文が出題されるので、過去問を何度も解いて慣れておく必要があるでしょう。記述問題の配点が高いので、ここで点数を獲得できるように練習しておくのがおすすめです。

●数学:文系数学は近年難化傾向にあるので要注意。数Ⅱ、数Bを中心に学習しましょう。理系数学は標準レベルの難易度です。微積分と行列の分野が頻出なので、対策しておきましょう。

●地理歴史:難易度は標準~高めで、出題範囲も膨大です。教科書レベルの基礎知識はもちろんのこと、広く深い学習が必要です。過去問を手に入るだけすべて解くなどして、苦手範囲を潰しておきましょう。

●理科:こちらも標準レベルの難易度です。ただし、計算式を利用する問題が出題されるので、計算式を活用できるように練習しておきましょう。応用問題も多少ありますが、問題文が難解なだけで求められている知識は標準レベルなので、落ち着いて解くことを意識しましょう。

 

予備校で勉強する場合

「受験期の過ごし方」の項でスケジュール管理が重要だと述べましたが、「予備校に通っているから心配はいらない」と安心するのはNGです。ただ授業を受けているだけでは「なんとなくわかったつもり」の状態になってしまい、本当の意味で知識が身についていないケースが多くあります。

予備校ではスケジュール管理をしてくれますが、個々の知識がどこまで深まっているかまで把握してくれないことがほとんどです。特に集団授業だと、進度についていけない事態に陥ってしまうこともあります。授業を100%理解して知識を身につけるためには、授業以外の時間でいかに自分に合った勉強ができるかが重要である、ということを理解しておきましょう。

予備校の注意点・落とし穴については以下の記事もぜひご覧ください。

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同志社大学の入試は英語を重点的に勉強するべし!

【同志社大学の入試概要】
●一般選抜入学試験には、全学部日程と個別学部日程がある。
●難易度は標準〜難で、単純に基礎知識を問うだけでなく応用する力も求められる。
●英語や国語は長文が出題されるので、過去問で慣れておくのがおすすめ。

【同志社大学の入試データまとめ】
●2022年度一般選抜の倍率は、2.0〜3.5倍。

【勉強方法まとめ】
●単語集や熟語集、用語集などで知識を身につけてから、問題集や過去問でしっかり演習しておくと良い。
●過去問などで頻出問題の傾向や出題方式に慣れておくのがおすすめ。

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※本記事でご紹介した情報は2023年1月25日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

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