こんにちは、四谷学院の受験コンサルタント、田中です。今回は、近年注目を集めている「データサイエンス学部」について解説してみます。
目次
データサイエンスとは
データサイエンスとは、私たちの周りにある大規模なデータを解析し、そこから有益な情報や知識を引き出し活用していく学問分野です。
社会で蓄積されている様々な情報を、科学的手法・統計・人工知能・アルゴリズム・システムを使って科学的に解析します。一言でいえば「データから価値を引き出す研究」と言えるでしょう。収集された膨大なデータを解析することによって、様々な問題や現象の原因を解明しようとする学問分野とも言えます。
例えば、クレジットカードやスマホ決済のデータから顧客の購買履歴を分析することで、特定の消費者に向けた商品開発や宣伝活動が可能となります。また、医療分野では、患者のデータ解析が病気の予測や治療の最適化につながります。研究には、プログラミングや統計学、数学など様々な専門知識を必要とし、それらを組み合わせることで科学やビジネスなど幅広い分野に貢献します
将来の予測をより正確に行うこともできることから、データサイエンスはビジネスや経済・、医療・政治・教育・スポーツ・エンターテイメントなど、あらゆる分野でこれからさらに活用されていくと考えられます。
データサイエンスにかかわる学部・学科が増設ラッシュ
近年、データサイエンスに精通した人材の需要が高まり、多くの大学でデータサイエンスにかかわる学部・学科が設置されています。
「学部」として設置される場合もあれば、「学科」として設置されるもあり、大まかに以下のような傾向があります。
学科として設置される場合
理工系学部の一学科として設置される場合が多い
学部として設置される場合
文理融合の学部として設置される場合が多い
今後もデータサイエンス(データ科学)に注目!
データサイエンスの重要性の高まりとともに、情報技術つまりITに関する分野の人材不足への危機感を背景とし、大学にデータサイエンス系学部・学科が増えていると考えられています。デジタル分野の優れた人材を育成するために、大学がデータサイエンスへ力を入れているということです。
「データサイエンス」系学部は滋賀大学を先駆けですが(2017年新設)、もちろんデータサイエンス学部・学科という名称でなくても、東京理科大学 工学部 情報工学科や早稲田大学の「データ科学教育プログラム」、京都産業大学の「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」など、データサイエンスを学ぶことができる大学はたくさんありますので、興味のある方は是非チェックしてみましょう。
四谷学院の「学部学科がわかる本」
四谷学院のWeb「学部学科がわかる本」では、その学部で学べることや魅力について、大学教授へのインタビューを実施!!話題の「データサイエンス」についても聞いてみました!