大学合格を目指す受験生ならば、「足切り」という言葉を聞いたことがあると思います。
「足切り」とは大学受験用語の一つで、おもに国公立大学で実施される選抜方法です。「足切り」の対象になると志望大学の二次試験を受けられなくなるため、今までの努力が無駄になってしまいます。
もっとも、「足切り」はすべての国公立大学で実施されるわけではありません。また、年度によって実施大学は異なります。
今回は、「足切り」制度の仕組みと「足切り」されないために取り組むべきことを解説します。
目次
「足切り」制度の概要と実施理由
まず、「足切り」制度の概要と実施される理由を理解しておきましょう。
「足切り」とは「第一段階選抜」のこと
「足切り」とは、共通テストの得点をもとに二次試験受験者を限定する制度で、正式名称は「第一段階選抜」です。「足切り」のほか「門前払い」と表現されることもあります。
第一段階選抜を実施するのはおもに国公立大学で、私立大学では基本的に行われません。第一段階選抜を予定している場合は募集要項に実施の条件(例:倍率が〇倍に達した場合に実施)が掲載されているので、チェックしておきましょう。
なお、令和4年度の国公立大学前期日程では、第一段階選抜で3,029人が不合格になりました。
「足切り」が実施される理由
「足切り」が実施される理由は2つあります。
一つは、二次試験採点にかかる大学側の負担を軽減するためです。
国公立大学では記述入試を採用しているケースが多く、採点に膨大な時間がかかります。しかも、二次試験から合格発表までの期間は2週間足らずです。期日に間に合わせるため、受験者数を絞るのはやむをえない措置といえるでしょう。
そしてもう一つは、受験会場の確保のためです。
入試では、不正を防ぐために学生間の距離をある程度確保しなければなりません。しかし、受験者数が多くなり過ぎると座席が足りなくなります。そのため、大学側が定めた収容人数を超える場合には「足切り」が実施されるのです。
「足切り」には2パターンある
なお、「足切り」には「基準点に満たない受験生を不合格とする場合」と「あらかじめ定めた倍率に収まるように点数の低い受験生を不合格とする場合」の2種類があります。
両者を併用する大学もあるので、募集要項を取り寄せたら必ず確認しておきましょう。
「足切り」されないためにはどうすればいい?
二次試験の受験チャンスを逃さないためには、「足切り」対象にならないようにしなければなりません。ここからは、「足切り」されないために受験生が取り組むべきことを解説します。
共通テストを侮らない
「足切り」の基準となるのは、共通テストの得点です。難関大学では、共通テストの点数配分が高くない場合もありますが、共通テスト対策を怠ると足切り対象になりかねません。
二次試験対策に力を入れたい気持ちはわかりますが、共通テストで確実に得点できるように対策を講じましょう。
正確な自己採点をする
共通テストを受けたら、予備校などが発表する解答をもとに自己採点してください。共通テストはマークシート方式の試験なので、マークミスがなければ正確な自己採点ができるはずです。
マークミスが心配な場合は、模試などを活用して本番に備えましょう。
塾・予備校の情報をフル活用する
自己採点後は、塾や予備校が発表する各大学の「足切り予想ライン」をチェックしてください。予備校によってボーダーラインが異なる場合もあるため、複数のデータを参考にするのが無難です。
そして、「足切り予想ライン」を確認する際には、同じ大学を受験する生徒の平均点や自分の立ち位置も同時にチェックしましょう。これらを総合的に判断して、最終的な志望校を決めてください。
受験チャンスを逃さないために!四谷学院で「足切り」ラインを突破しよう!
大学受験の勉強では難易度の高い二次試験対策に力を入れがちですが、「足切り」対象になると二次試験を受けることすらできません。「足切り」されないように、共通テスト対策も怠らないようにしましょう。
しかしながら共通テストは科目数が多く、特に苦手科目の対策が後回しになっている人も少なくありません。
足切り対策が心配なときは、四谷学院の個別指導におまかせください。
四谷学院の個別指導ではそれぞれの目的に応じたカリキュラムを用意するため、共通テスト対策もばっちりです。受験の悩みや疑問点は、受験コンサルタントとの面談でスッキリ解決できます。
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