大学入試センターが実施する「共通テスト」国語は、現代文・古文・漢文から構成されています。そして、もっとも配点が多いのが「現代文」です。しかし、現代文は勉強の仕方が分からない科目の筆頭、と言われるほど。「読解力」「要約力」など、なんとなく漠然としているために、学習法が定まらない受験生が多い科目です。
今回は、現代文の勉強法について「インプットとアウトプット」に注目して解説していきます。
インプットとアウトプットの割合
生徒
四谷学院の55段階個別指導の授業で、先生が「どうしてこの答えを選んだの?」って尋ねてくれるんですけど、選んだ理由なんてすぐに忘れちゃって説明できないんです。
先生
それはまずいね。選んだ理由は見直しの時も確認できるように、選択肢に傍線引いて×を付けたりして、ある程度書き込んでおかなきゃ。
生徒
あ~、そっか、そうですよね
先生
そしてそれ以上にまずいのは、先生の質問に答えていないことだ。
生徒
え? 先生の解説を聞いて、分かればそれでいいんじゃないですか?
先生
いや、先生の解説は大事だけれど、もっと大切なことがあるんだ。
自分でなぜその解答を選んだのか、その道筋をきちんとアウトプットしないといけないよ。
自分でなぜその解答を選んだのか、その道筋をきちんとアウトプットしないといけないよ。
生徒
アウトプット? 正解をインプットすることが大切なのでは?
先生
コロンビア大学の実験結果によれば、比率で言うとね、学習においてはアウトプット7割に対して、インプット3割というのがよいバランスだそうだよ。
生徒
えっ、そんなに比率が違うの?
先生
前に話した要約力とも関わるけれど、今後は積極的に自分が読み取った本文の主旨や、正解を選んだ根拠・過程について先生に話してみてごらん。学習効果が高まるはずだ。
生徒
ああ、この話ですね。
【現代文】要約を制する者は読解を制す!要約力の重要性
大学受験の現代文では、要約問題が出題されることがあります。多くの受験生にとって日本語は母国語なので、なんとなく要約してしまうということも珍しくありません。感覚で...
先生
そして、できたら、友人や家族なんかにも、その日に学んだことなんかを、コンパクトに、簡潔に伝える機会があるといいね。
生徒
じゃあ、こんど現代文の文章を、友人とどっちが上手く口頭で要約できるか、アウトプット勝負をしてみます!
まとめ
「有名な講師の先生の授業を受ければ、力がつく」という話を聞いたことがあるでしょう。それも一理あるでしょうが、残念ながらそれだけでは成績は上がりません。それは一方的なインプットにすぎないからです。そこで現代文の演習問題を「解くこと」が大切になってきます。しかし、そこで「解説を読んでおしまい」となっているのであれば、もったいない!!自分がなぜその解答を選んだのか、という道筋をきちんとアウトプットできれば、次第に読解力がついてきますよ。答えが分かったらもう一度考える気にならないということもあるかもしれませんが、適切な復習をすることで、初めて「解答力」が身につくというわけです。
四谷学院の55段階個別指導では、間違った問題はもちろん、正解した問題についても「どうしてこれを選んだの?」と先生から質問されます。「なんとなく」「感覚で」という答えは通用しません!だからこそ、大学入試本番で正解できる「解答力」が身につきます。