こんにちは!四谷学院 受験コンサルタントチームの伊達です。
工学系の中でも志望する人が多い「航空・宇宙工学」の分野。
しかし、実際にどの大学であれば専門的に学ぶことができるかは、意外と知られていません。
「どの大学を選べば良いんだろう?」「ちょっと調べてみたけれど、選択肢が少なそうだぞ…」と、不安を覚えている人も多いのではないでしょうか。
エンジニアだけでなく、飛行機を操縦するパイロットになりたい!と考えている人もいますよね。
専用の学科やコースがあり、志望校はどうしても限られてきます。
そこで今回は、「航空・宇宙工学」を学べる私立大学について確認していきます。
気になった大学は、自分でも調べてみましょう!
地域別のページでは各大学の紹介もしているので、一覧だけでなくぜひ確認してみてくださいね。
国公立大学の一覧は以下の記事から確認できます!
目次
【偏差値別】航空・宇宙工学を学べる大学を一覧でチェック!
一般入試
偏差値 | 大学 | 学部(学科) |
68 | 早稲田大学 | 基幹理工(学系2) |
64~63 | 東京理科大学 | 創造理工(機械航空宇宙工) |
60 | 防衛大学校 | 理工学専攻(航空宇宙工) |
57~53 | 工学院大学 | 先進工(応用物理) |
56~51 | 航空保安大学校 | 本科(航空情報・航空電子) |
55 | 東京都市大学 名城大学 ●崇城大学 | 理工(機械システム工) 理工(交通機械工) 工(航空操縦学) |
55~54 | 日本大学 | 理工(航空宇宙工) |
55~53 | ●工学院大学 | 先進工(機械理工) |
55~47 | ●桜美林大学 | 航空学群 |
54 | 愛知工業大学 | 工(機械) |
52~51 | 神奈川大学 | 工(機械工) |
51 | ●千葉科学大学 | 危機管理(パイロット) |
50~49 | 東海大学 | 工(航空宇宙学) |
49 | 千葉科学大学 〃 千葉工業大学 中部大学 | 危機管理(航空マネジメント) 危機管理(航空工学・ドローン) 工(宇宙・半導体工) 理工(宇宙航空) |
49~47 | 神奈川大学 | 工(応用物理) |
48~44 | 北海道情報大学 | 経営情報(システム情報) |
45~44 | 拓殖大学 金沢工業大学 崇城大学 | 工(機械システム工) 工(航空宇宙工) 工(宇宙航空システム・航空整備学) |
44 | 日本大学 帝京大学 静岡理工科大学 岡山理科大学 | 生産工(機械工) 理工(総合理工) 理工(機械工) 工(機械システム工) |
42 | 久留米工業大学 日本文理大学 ●第一工科大学 第一工科大学 | 工(交通機械工) 工(航空宇宙工) 航空工(航空操縦学) 航空工(航空エンジニアリング) |
●はパイロットの養成を行う大学・学部
共通テスト利用
偏差値 | 大学 | 学部(学科) |
61 | 東京理科大学 | 創造理工(機械航空宇宙工) |
57~55 | 工学院大学 | 先進工(応用物理) |
56 | 名城大学 | 理工(交通機械工) |
56~55 | ●工学院大学 東京都市大学 | 先進工(機械理工) 理工(機械システム工) |
56~48 | ●桜美林大学 | 航空学群 |
55 | 日本大学 ●崇城大学 | 理工(航空宇宙工) 工(航空操縦学) |
54~53 | 愛知工業大学 | 工(機械) |
53 | ●東海大学 千葉科学大学 | 工(航空操縦学) 危機管理(航空マネジメント) |
52 | ●千葉科学大学 神奈川大学 | 危機管理(パイロット) 工(機械工) |
52~50 | 千葉工業大学 | 工(宇宙・半導体工) |
50 | 東海大学 千葉科学大学 | 工(航空宇宙学) 危機管理(航空工学・ドローン) |
50~47 | 中部大学 | 理工(宇宙航空) |
49 | 神奈川大学 | 工(応用物理) |
49~46 | 拓殖大学 | 工(機械システム工) |
48 | 帝京大学 | 理工(総合理工) |
47 | 北海道情報大学 | 経営情報(システム情報) |
47~45 | 静岡理工科大学 | 理工(機械工) |
46 | 日本大学 金沢工業大学 | 生産工(機械工) 工(航空宇宙工) |
46~45 | 崇城大学 | 工(宇宙航空システム・航空整備学) |
44 | 岡山理科大学 | 工(機械システム工) |
43 | 久留米工業大学 | 工(交通機械工) |
42 | 日本文理大学 | 工(航空宇宙工) |
40 | ●第一工科大学 第一工科大学 | 航空工(航空操縦学) 航空工(航空エンジニアリング) |
●はパイロットの養成を行う大学・学部
【地域別】航空・宇宙工学を学べる大学を細かく確認!
北海道地方
北海道情報大学(北海道)
共テ:経営情報学部 システム情報学科(目標偏差値:47)
北海道情報大学の経営情報学部 システム情報学科には、「システム情報専攻」だけでなく、「宇宙情報専攻」があります。
ほかの理工系学部とは内容がやや異なるため、必ず詳細を確認しておきましょう。
人工衛星などを制御する高品質なソフトウェア開発、対象に触れることなく物の形や性質を測定するリモートセンシング技術の研究など、宇宙開発や情報利用のために必要な技術や知識を身につけることを目指します。
大学院の「経営情報学研究科 経営情報学専攻」では、4つの分野に分かれて研究を行います。
システムデザインの分野には「宇宙情報学」や「宇宙科学技術論」があり、学びを深めることが可能です。
東北地方
なし
関東地方
桜美林大学(東京都)
共テ:航空学群 3科目型(目標偏差値:56)・4科目型(目標偏差値:55)・5科目型(目標偏差値:54)など
7つの学群から成る桜美林大学には、航空学群があります。
パイロットの養成を行う「フライト・オペレーションコース」だけでなく、「航空管制」「航空機管理」「空港マネジメント」の4コースに分かれ、専門的に学ぶことができます。
フライト・オペレーションコースのみ入試の段階から別になっており、難易度は高いです。
出願資格に英検2級相当の成績があり、パイロットとしての適性検査も実施されるため、準備をしておきましょう。
工学院大学(東京都)
共テ:先進工学部 応用物理学科 3教科型(目標偏差値:57) 4教科型(目標偏差値:56)
一般:先進工学部 機械理工学科 A前期・S全学統一・英語外部利用(いずれも目標偏差値:55)
共テ:先進工学部 機械理工学科 3教科型・4教科型(いずれも目標偏差値:56)
一般:先進工学部 大学院接続型 A前期・S全学統一(いずれも目標偏差値:53) 英語外部利用(目標偏差値:54)
共テ:先進工学部 大学院接続型 3教科型・4教科型(いずれも目標偏差値:55)
工学院大学の先進工学部では応用物理学科と機械理工学科が選択肢に入ります。
応用物理学科では、「応用物理学専攻」だけでなく「宇宙理工学専攻」を選ぶことができます。
ロケットや人工衛星など、宇宙環境での利用を想定した物質や材料を生み出すべく、応用物理学を活用します。
専攻に分かれるのは3年次の後期からであるため、まずは広く知識を身につけてから専門を決めることができますね。
機械理工学科には、「航空理工学専攻」があります。
パイロットを目指すことができ、実際に採用試験を突破する学生も出ています。
実習やフライトシミュレーターでの訓練を積むことで、夢の実現に近づくことが可能です。
もちろん英語の学習は重要になってくるでしょう。
ここもPoint!
大学院接続型コース入試は、入学時に学科を決めずに出願できます。
4年間の学部、2年間の大学院での学習を一体的にとらえ、早いうちから研究に携われることもメリットです。
大学院への進学を意識する人が大半ではありますが、4年間での卒業も可能です。
また、ほかの学科との併願もできるため、受験生にとってはチャンスが多いと言えるでしょう。
拓殖大学(東京都)
共テ:工学部 機械システム工学科 2教科型(目標偏差値:49) 3教科型・4教科型(いずれも目標偏差値:46)
拓殖大学の工学部 機械システム工学科は、「知能システムコース」「メカニカルデザインコース」「システムデザインコース」に分かれています。
システムデザインコースでは、機械系の基礎から熱流体、航空流体工学といった高度な科目まで扱います。
航空分野などを学び、将来のエンジニアを養成するコースです。
大学院の「工学研究科 機械・電子システム工学専攻」で、航空工学について引き続き学ぶことができます。
帝京大学(東京都)
共テ:創造理工学部 機械航空宇宙工学科 A方式(目標偏差値:61) C方式(目標偏差値:61)
帝京大学の理工学部は2025年度より「総合理工学科」と「データサイエンス学科」の2つに統合されます。
これまで「航空宇宙工学科」が設置されていましたが、総合理工学科の中の「機械・航空宇宙コース」へと生まれ変わる予定です。
それに伴い、これまで設置されていた「ヘリパイロットコース」は募集を停止することとなりました。
データサイエンス学科は東京の板橋キャンパスですが、総合理工学科は栃木県の宇都宮キャンパスとなるため、そこも注意しておきましょう。
大学院では「理工学研究科 総合理工学専攻」に進み、航空宇宙工学関連分野を選択することが可能です。
東海大学(東京都)
共テ:工学部 航空宇宙学科 航空操縦学専攻(目標偏差値:53)
一般:工学部 航空宇宙学科 航空宇宙学専攻 前期(目標偏差値:49) 理系学部統一(目標偏差値:50)
共テ:工学部 航空宇宙学科 航空宇宙学専攻(目標偏差値:50)
東海大学には工学部 航空宇宙学科があり、「航空操縦学専攻」と「航空宇宙学専攻」に分かれています。
いずれもキャンパスは神奈川県の湘南キャンパスです。
航空操縦学専攻では、パイロットの養成を目的としています。
ANAの協力やアメリカの大学との留学協定、国土交通省の支援などを得ながら、在学中に日米の操縦士ライセンスを取得することも可能です。
また、入試は共通テストの得点で判定され、英検などの出願資格もあるため注意が必要です。
航空宇宙学専攻は、「航空工学分野」「宇宙工学分野」「宇宙環境科学分野」の3領域を学ぶことができます。
工学のみならず、科学的なアプローチからも宇宙や自然現象を理解していくことは、知見を深めるのに役立つでしょう。
大学院では「総合理工学研究科 機械・航空宇宙コース」で学ぶことができます。
東京都市大学(東京都)
共テ:理工学部 機械システム工学科 3教科型(目標偏差値:55) 理工系探究型(目標偏差値:56)
東京都市大学では、理工学部の機械システム工学科が該当します。
3年次より「航空宇宙工学」を含む6つの専門領域から学び、深めていくことが可能です。
大学院では「総合理工学研究科 機械専攻」に進み、宇宙システム研究室に所属することができます。
理工系探究型入試は、共通テストで数学を含む2教科、個別試験で総合問題を受験する形式です。
東京理科大学(東京都)
共テ:創造理工学部 機械航空宇宙工学科 A方式(目標偏差値:61) C方式(目標偏差値:61)
東京理科大学には、創造理工学部に機械航空宇宙工学科があります。
理学と工学の10学科を擁する学部という利点を活かし、1年次は機構学や計算機工学など、機械工学の土台になる科目を徹底的に学びます。
あらゆる分野と密接に関わる、機械工学の最先端とも言える航空宇宙工学だからこそ、専門的に学ぶ準備が重要なのですね。
500名を超える学生が在籍しており、切磋琢磨しながら理解を深めることができるでしょう。
大多数が大学院の「創域理工学研究科 機械航空宇宙工学専攻」で、継続して研究を行っています。
ここもPoint!
東京理科大学は入試方式も多いため、自分に有利な条件を見極めることが重要になります。
A方式は共通テストの得点のみ、C方式は共通テストで英語と国語を判定し、数学と理科は個別試験を受ける形式です。
B方式は英数理の個別試験、グローバル方式は英語の外部試験が出願資格となっており、個別試験では数学と理科の得点比率が高くなります。
人気も難易度も高い大学ですが、自分に合った方式を選ぶことで、合格の確率を高めることができるでしょう。
日本大学(東京都)
共テ:理工学部 航空宇宙工学科 C方式(目標偏差値:55)
一般:生産工学部 機械工学科 A個別・N全学統一(いずれも目標偏差値:44)
共テ:生産工学部 機械工学科 C方式(目標偏差値:46)
日本大学の理工学部には航空宇宙工学科があります。
この学部は14学科に分かれており、細分化されていることがわかります。
また、生産工学部の機械工学科にも、「航空宇宙コース」を置いています。
航空機やロケットを対象に、先端技術の習得を目標としたコースです。
大学院の「理工学研究科」でも、「航空宇宙工学専攻」を選択できます。
進学率は4割ほど。
航空宇宙工学だけでなく、自動車などの製造業、通信業といった仕事に就く人が多くなっています。
早稲田大学(東京都)
⇒機械科学・航空宇宙学科
共テ:なし
早稲田大学の基幹理工学部は、4つの学系に分かれています。
学系1は数学系、2は工学系、3は情報系、4はメディア系となっており、1年次は統一されたカリキュラムで学習します。
2年次から各学科に分かれますが、学系2からは機械科学・航空宇宙学科へ進むことが可能です。
「熱流体科学」「力学系・応用数学」「システム・環境エネルギー」「材料設計・加工」「機能設計・マイクロ工学」の5コースに分かれており、700名ほどの学生が様々な研究を進めています。
大学院では「基幹理工学研究科 機械科学・航空宇宙専攻」として学習を継続することができ、9割以上が進学しています。
神奈川大学(神奈川県)
共テ:工学部 機械工学科 前期・C併用型(いずれも目標偏差値:52)
一般:工学部 応用物理学科 A方式(目標偏差値:47) B方式(目標偏差値:49)
共テ:工学部 応用物理学科 前期・C併用型(いずれも目標偏差値:49)
神奈川大学では工学部 機械工学科で宇宙工学を学ぶことができます。
また、応用物理学科も宇宙をテーマにした研究を行っており、学科をまたいで「宇宙理工学」に触れていく形です。
宇宙分野については、非常に力を入れている大学と言えるでしょう。
大学院では「工学研究科 工学専攻」に所属し、応用物理学領域から「宇宙計測工学部門」などを選択することができます。
防衛大学校(神奈川県)
共テ:なし
防衛大学校の入試は、「人文・社会科学」と「理工学」に分けて実施されます。
そして、1学年が終わるころに、人社系は3学科、理工系は11学科の中から、それぞれの成績と希望によって割り振られていきます。
卒業後も、「理工学研究科 航空宇宙工学専攻」として、研究を続けることができます。
ここもPoint!
防衛大学校は、「大学校」であり、大学とはやや異なります。
ほかの大学よりも入試時期が早いなど、受験においては重要な選択肢のひとつになる人も多いため、確認しておくと良いでしょう。
詳しくは以下の記事も参考にしてみてくださいね。
千葉科学大学(千葉県)
共テ:危機管理学部 航空技術危機管理学科 パイロットコース(目標偏差値:52)
一般:危機管理学部 航空技術危機管理学科 航空マネジメントコース(目標偏差値:49)
共テ:危機管理学部 航空技術危機管理学科 航空マネジメントコース(目標偏差値:53)
一般:危機管理学部 航空技術危機管理学科 航空工学・ドローンコース(目標偏差値:49)
共テ:危機管理学部 航空技術危機管理学科 航空工学・ドローンコース(目標偏差値:50)
千葉科学大学には危機管理学部 航空技術危機管理学科があります。
「パイロット」「航空マネジメント」「航空工学・ドローン」の3コースに分かれ、それぞれの道に進みます。
千葉工業大学(千葉県)
共テ:工学部 宇宙・半導体工学科 SA日程(目標偏差値:52) 前期タイプⅠ・Ⅱ(いずれも目標偏差値:50)
千葉工業大学では、2025年度より工学部 半導体工学科が誕生します。(以前は機械電子創成工学科)
機械工学と電子工学を中心に学び、宇宙や半導体産業といった最先端の分野で活躍する人材を養成するのが目的です。
大学院では「工学研究科 機械電子創成工学専攻」に、関連した研究室も置かれています。
新設・改組されたばかりの学科は人気になりやすいことは認識したうえで、出願校を決めていきましょう。
甲信越地方
なし
北陸地方
金沢工業大学(石川県)
共テ:工学部 航空宇宙工学科(目標偏差値:46)
金沢工業大学には工学部 航空宇宙工学科があります。
航空機工学について深く学び、技術者や設計者の養成を目的としています。
この分野を専門とする学科を設置しているだけに、研究室も多岐にわたり、専門的な研究ができるのも長所と言えるでしょう。
大学院の「工学研究科 機械工学専攻」や「高信頼ものづくり専攻」に進む学生もいます。
東海地方
愛知工業大学(愛知県)
共テ:工学部 機械学科 機械創造工学専攻 C方式(目標偏差値:53) プラスA方式・プラスM方式(いずれも目標偏差値:54)
愛知工業大学の工学部 機械学科は、「機械工学専攻」と「機械創造工学専攻」に分かれます。
機械創造工学専攻では、3年次から「自動車コース」「ロボットコース」「航空宇宙コース」へとさらに分かれ、より専門的な研究ができるようになっています。
工業大学であるため、エンジニアの養成には自信があるでしょう。
航空宇宙工学は、なかでも最先端な技術を求められる工学であるため、設備にも力を入れています。
大学院では「工学研究科 機械工学専攻」を選ぶことになります。
中部大学(愛知県)
共テ:理工学部 宇宙航空学科 2教科型(目標偏差値:50) 3教科型・5教科型(いずれも目標偏差値:49) プラス(目標偏差値:47)
中部大学の理工学部には宇宙航空学科があります。
2022年度までは工学部に宇宙航空理工学科を置いていましたが、改組されました。
流体力学や構造力学など、工学だけでなく理学の幅広い知識も必要とされる分野であることが、ここからも読み取れるでしょうか。
大学院の「工学研究科 宇宙航空理工学専攻」に進む人も少なくありません。
名城大学(愛知県)
共テ:理工学部 交通機械工学科 3教科型・5教科型(いずれも目標偏差値:56)
自動車で有名な企業が数多く拠点を置いている東海地方。
その東海地方の理系大学でもっとも人気が高い名城大学では、理工学部に交通機械工学科を置いています。
学科名の通り、自動車や航空機、鉄道などの「交通機械」を中心に、知識や技術を身につけていきます。
就職先もトヨタやスズキといった自動車製造業が目立ちますが、スターフライヤーなどの航空会社に進む人も少なくありません。
大学院にも「理工学研究科 交通機械工学専攻」があり、研究を続けることができます。
静岡理工科大学(静岡県)
共テ:工学部 機械工学科 A方式・S方式(いずれも目標偏差値:45) Aプラス・B方式(いずれも目標偏差値:46) Bプラス(目標偏差値:47)
静岡理工科大学の工学部 機械工学科には、「ロボット工学」「自動車工学」、そして「航空工学」と、3つのコースがあります。
4つの分野の中から「航空宇宙分野」を選び、設計製図・実験といった、航空工学系に特化した学びを続けることが可能です。
大学院の「理工学研究科 システム工学専攻」に進学する人だけでなく、他大学の大学院で研究を続ける人もいます。
近畿地方
航空保安大学校(大阪府)
共テ:なし
航空保安大学校は、「航空情報科」と「航空電子科」の2コースに分かれています。
航空情報科では、航空機との無線通話や、運航管理など、将来航空管制官として活躍できるように実習を積んでいきます。
航空電子科は、航空電子機器について学び、航空保安無線施設の運用保守などの業務を目指します。
卒業後も、「理工学研究科 航空宇宙工学専攻」として、研究を続けることができます。
ここもPoint!
航空保安大学校は、「大学校」であり、大学とはやや異なります。
ほかの大学よりも入試時期が早いなど、受験においては重要な選択肢のひとつになる人も多いため、確認しておくと良いでしょう。
詳しくは以下の記事も参考にしてみてくださいね。
中国地方
岡山理科大学(岡山県)
共テ:工学部 機械システム工学科 3教科型・5教科型(いずれも目標偏差値:44)
岡山理科大学の工学部 機械システム工学科では、「機械工学」分野だけでなく「航空・宇宙工学」の分野も学ぶことができます。
この分野に限らず、広く「ものづくり」や力学についての知識を身につけることができるため、すべての製造業に通じる基本的な考え方が身につきます。
大学院の「理工学研究科 システム科学専攻」に進み、工学の知識や技術を深める人や、他大学に進学し航空宇宙分野に特化した研究を進める人もいます。
四国地方
なし
九州・沖縄地方
久留米工業大学(福岡県)
共テ:工学部 交通機械工学科(目標偏差値:43)
久留米工業大学では工学部 交通機械工学科で、航空宇宙工学について学ぶことができます。
「モビリティデザイン工学」と「航空宇宙システム工学」コースに分かれており、それぞれ自動車と航空機・ロケットを中心に知識を身につけていきます。
大学院の「工学研究科 モビリティシステム工学専攻」に進む人や、他大学の大学院で専門的に研究を続ける人もいます。
日本文理大学(大分県)
共テ:工学部 航空宇宙工学科 3科目型・5科目型・併用型(いずれも目標偏差値:42)
日本文理大学の工学部には航空宇宙工学科があります。
「航空技術・総合工学」「エアライン整備・オペレーション」「スペーステクノロジー」と3つのコースに分かれており、それぞれの関心に合わせて2年次に選択を行います。
コースによってエンジニア、航空整備士、研究者などになるため、専門的な学習を進めることができるでしょう。
大学院の「工学研究科 航空電子機械工学専攻」でも研究を続けられるほか、他大学に進学する人も少なくありません。
崇城大学(熊本県)
共テ:工学部 宇宙航空システム工学科[航空操縦学] 前期・併用型(いずれも目標偏差値:55)
一般:工学部 宇宙航空システム工学科[宇宙航空システム](目標偏差値:45)
共テ:工学部 宇宙航空システム工学科[宇宙航空システム] 前期・併用型(いずれも目標偏差値:46)
一般:工学部 宇宙航空システム工学科[航空整備学](目標偏差値:44)
共テ:工学部 宇宙航空システム工学科[航空整備学] 前期・併用型(いずれも目標偏差値:45)
崇城大学の工学部 宇宙航空システム工学科には3つの専攻があります。
「航空操縦学専攻」には、パイロットを目指す学生が集まります。
14機もの訓練機体を所有しており、日本でもっとも専門的に学ぶことができる大学のひとつと言えるでしょう。
「宇宙航空システム専攻」は、航空関連エンジニアの養成が目的です。
工学的に、あるいはビジネス的にエアラインビジネスや航空産業への理解を深めていきます。
「航空整備学専攻」は、その名の通り航空整備士を多く輩出しています。
大学院の「工学研究科 宇宙航空システム工学専攻」に進み、学習を続けることも可能です。
第一工科大学(鹿児島県)
共テ:航空工学部 宇宙航空システム工学科[航空操縦学](目標偏差値:40)
一般:航空工学部 宇宙航空システム工学科[航空エンジニアリング](目標偏差値:42)
共テ:航空工学部 宇宙航空システム工学科[航空エンジニアリング](目標偏差値:40)
種子島宇宙センターで知られる鹿児島県にある、第一工科大学。
航空工学部には、「航空操縦学」と「航空エンジニアリング」の2専攻があります。
航空操縦学専攻では、エアラインパイロットになるための研鑽を積んでいきます。
航空エンジニアリング専攻は、航空機の仕組みや原理について学び、ドローン技術を磨く時間が多いのも特徴です。
大学院はなく、より研究を深めたい場合は、他大学に進学する選択をとる人もいます。
まとめ
今回は航空・宇宙工学を学べる私立大学について確認しました。
ただし、学科やコースとして専門的に扱っている大学を挙げましたが、ほかにもその道を目指せる大学はあります。
たとえば機体のエンジンについて深く学びたいのであれば、機械工学と名がつく学科であれば、必要な知識を身につけることができるでしょう。
設計に興味がある場合は、建築工学なども役に立つかもしれませんね。
また、パイロットになるための学科やコースがあるのは
桜美林大学・工学院大学・東海大学・千葉科学大学・崇城大学・第一工科大学
の6校です。
受験生の人気が高い法政大学にも、「理工学部 機械工学科 航空操縦学専修」がありますが、2025年度は残念ながら新入生の受け入れをしないと発表されました。
飛行訓練や研修先の都合から、このようなケースが生じる可能性はどこの大学にもあるのです。
行きたい大学に現役合格できるよう、しっかり勉強しなければいけませんね。
「どの道に進めば良いんだろう?」「どの大学が自分に合っているのかな?」と、不安を感じているあなた。
四谷学院では、志望校の設定や学習計画の作成など、あなたが夢を叶えるための最適なルートを示してくれる受験コンサルタントがいます。
ひとりで悩まずに、一度相談してみませんか?
全国の校舎でお待ちしています!