出願校選びで悩んでいませんか?
特に、第一志望校が決まっていても、併願校選びはなかなか進まないものです。
しかし、併願校選びはとても重要です。適当に選ぶと、時間とお金が無駄になるだけではなく、第一志望校の試験で実力を発揮できなくなるかもしれません。
今回は、出願校選びのNGパターンをもとに、失敗しない併願校の選び方を探っていきます。
目次
出願校選びの失敗パターン
最初に、ありがちな失敗パターンを見ていきましょう。
適当に選ぶ
絶対に避けたいのが、「適当に併願校を選ぶ」というパターンです。
例えば、ブランドイメージに振り回され、レベルの高すぎる大学ばかり併願するのはNGです。
併願校とはいえ、落ちると相当のダメージを受けます。第一志望校の試験にも響きかねないため、知名度だけで選ばないようにしましょう。
また、第一志望校と出題傾向がまったく違う大学を選ぶのも注意が必要です。例1・例2のような場合だと、併願校のために別の対策を講じなければなりません。
例1:
●第一志望校:得意科目だけで受験できる
●併願校:小論文と面接のみ
例2:
●第一志望校:国語で古文・漢文はほとんど出題されない
●併願校:国語で古文・漢文の配点が高い
このように、併願でかえって負担が増えるようなパターンはできるだけ避けるべきです。受験科目だけではなく、過去問で試験内容まできちんと確認してから、併願校を選ぶようにしましょう。
まったく行く気のない大学を併願する
「正直、行きたくはないなぁ・・・」という大学を受けるのは、避けたほうがいいです。併願校は「4年間通っても良い」と思える大学を選ぶようにしましょう。
そもそも、興味のない大学・学部・学科へ行っても、充実した学生生活は期待できません。
併願校とはいえ、4年間通うことになるかもしれない大学なので、“何を学びたいか”を軸にきちんと選ぶようにしましょう。
日程を詰め過ぎる
不安から、併願校を増やし過ぎるのも失敗パターンの一つです。
受験では、学力だけではなく体力・気力も要求されます。
併願校が多すぎると日程がタイトになり、第一志望校を受ける頃にはふらふら、ということになりかねません。
第一志望校の試験で実力が発揮できるように、併願校はある程度数を絞って、余裕のあるスケジュールを組むようにしましょう。
なお、無理が少ない出願校数の目安は、以下のとおりです。
第一志望校が国公立大学の場合
国公立大学 | 私立大学 | 共通テスト利用の私立大学 | |
現役生 | 2~3校 | 4~6校 | 2~3校 |
既卒生 | 2~3校 | 5~8校 | 2~3校 |
第一志望校が私立大学の場合
私立大学 | 共通テスト利用の私立大学 | |
現役生 | 5~7校 | 2~3校 |
既卒生 | 6~9校 | 2~3校 |
併願校選びで失敗しないためのポイント
ここからは、失敗パターンを避けて上手に併願校を選ぶポイントを紹介します。
併願校は3つのレベルから選択
併願校は、9月以降に受けた模試の結果を参考に、3つのレベルから選ぶのがおすすめです。
難易度 | 模試の判定 | 出願数の目安 | |
チャレンジ校 | 実力より上の大学 (偏差値+4~+8) | D・E判定 | 2~3校 +共通テスト利用大学 |
実力相当校 | 実力レベルの大学 (偏差値±3) | B・C判定 | 2~4校 +共通テスト利用大学 |
安全校 | 確実に合格できそうな大学 (偏差値-4~-8) | A判定 | 2~3校 +共通テスト利用大学 |
「チャレンジ校を受けるのが不安」と思うかもしれませんが、実力は本番当日まで伸び続けます。自分を信じてチャレンジ校も受験しましょう。受かれば、とても大きな自信となります。
第一志望校の負担にならないところを選ぶ
失敗パターンを避けるために、試験科目・出題傾向が似ている大学を選ぶようにしましょう。
出願の締め切り直前にあわてることがないように、試験科目・出題傾向のチェックは早めにしておくのがおすすめです。試験科目は前年度と変わることもあるため、必ず、大学から発表される最新の募集要項で確認してください。
日程にも注意が必要です。遠方で試験を受ける場合は、移動日にも配慮しましょう。
そして、連続で試験を受けるのは3日までに抑えるようにしましょう。
4日以上続くと、体力的にも精神的にもつらくなってきます。できれば第一志望校の試験日直前には併願校の試験を入れないようにして、余裕を持って試験に臨みましょう。
ただ、志望する学部・学科によっては、連続の日程を避けられないこともあります。本番で実力を発揮するためにも、普段から規則正しい生活を心がけましょう。また、受験前日の過ごし方や食事も大切です。
【受験前日の夕食】食べたほうがいい&NGな食べ物とおすすめメニュー
体調を万全にして、ベストコンディションで受験に臨みましょう。
得意科目の配点が高い大学を選ぶ
入試パターンがいろいろ選べる複線入試を採用している大学を受ける場合は、得意科目の配点が高い入試方式を選んで合格の可能性をアップさせましょう。
合格者数や競争率もチェックすれば、より正確な難易度が推測できます。資料が少ない場合は、予備校の情報コーナーなども積極的に活用しましょう。
行ってもいいと思える大学を選ぶ
大学受験のゴールは、大学の合格ではありません。合格した大学で勉強することです。
まったく行く気のない大学に進学すると、途中でやめてしまう可能性が高くなります。
再受験を避けるためにも、併願校選びは慎重に。安全校であっても、入学を前提に選ぶようにしましょう。
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併願校選びは、第一志望校選びより難しいかもしれません。第一志望校の合格を確実なものとするために、負担の少ない賢い併願校選びをしましょう。
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