こんにちは、四谷学院の山中です。
今回は、「生徒からよくある英語の質問」を紹介するシリーズです。
ちょっと細かい話も出てきますが、気になったところのつまみ食いでも良いのでぜひ読んでくださいね。
英語のよくある質問シリーズ
第1回:【英語よくある質問】第1回「aとtheってどう違うの?」→この記事です。
第2回:
第3回:
aとtheってどう違うの?
これ、きっと心の中で疑問に思っている人が多いのではないでしょうか。英文を書くときに「いったいどっちを使えばいいの~!?」と悩んだことのある人は多いと思います。
ですが正直に言ってしまうと・・・
aとtheについてはそれほど気にしなくてもほとんどのコミュニケーションは成立します。
だから、外国人の私たちはあまり神経質にならなくても大丈夫なのです!ああ、よかった!
・・・いやいや、これではモヤモヤが晴れないですね。
ちゃんと説明します。
(深く突っ込むと猛烈に難しくなるので、表面だけさらっと)
実は・・・
aとtheに関してポイントとなるのは
話し手と聞き手の間で考えが一致するかどうかです。
B:お、そうなんだ。もしかして、いま着けてるのがその時計?
このとき、Aの人が「高い時計」と言った段階では、AとBの間で「あれだ!」とはなっていませんね。こういう場合は、 “a”を使います。
一方で、Bの人が「その時計」と言った段階だと、もうAもBも「いま話題にしている、例の時計のことだ!」と考えが一致していていますね。こうなったら “the”を使うのです。
以上のように、
・話し手と聞き手の間で考えが一致しないときはa/an
・話し手と聞き手の間で考えが一致したらthe
という使い分けが基本です。
※用語としては、a/anを不定冠詞、theを定冠詞といいます。
もう少しわかりやすくすると、
・初めて話題に出た語にはaを付ける
・2回目以降はtheを付ける
と言い換えることもできます。
かならずtheを付ける時?
ちなみに、「ふつう誰でも同じものを思い浮かべる」という単語は、最初からtheを付けてしまいます。どんなものが思いつきますか?
たとえば、「月」なんかが良い例ですね。地球の周りをまわっているアレです。この星について、英語では初めから “the moon”といいます。本来、moonという単語は「月」だけでなく、その他の「衛星」全般も表すことができるのですが、私たちがふつう思い浮かべる衛星といったら「月」ですので、断りなしに “the moon”と言ったら「月」の意味になります。
ですがそうではない場合、たとえばエウロパ(木星の衛星)とかタイタン(土星の衛星)のような、「宇宙にたくさんある、惑星の周りを回っている星(=衛星)」ついて話す場合、話し手と聞き手の考えが一致しませんので、a moonという言い方が現れます。
aとtheのちがい~まとめ~
aとtheについて、少しはイメージがつかめましたか?
最初に書いたように、あまり神経質に気にしすぎる必要はありません。最低限の仕組みを知っておけば、基本的なコミュニケーションで困ることはありませんし、試験でも細かいことはふつう問われませんからね。
「?」は学習の原点です。
今回取り上げたような質問を心に抱いていた人は、そうでない人よりもすでに一歩前に進んでいます。「なんでだろう?どうしてだろう?」と疑問に思うことを大切にしましょうね。
私たち四谷学院が提供している55段階個別指導では「仕組みから伝える」ことを大切にしています。
「わけのわからないことを勉強させられて嫌だ!」と感じている人は、ぜひ四谷学院の説明会にお越しください。「嫌だなあ」と思っていた科目が、「なんだか面白いぞ!」と思えるようになるはずです。