こんにちは、四谷学院の山中です。
あなたは化学のmolにどんなイメージを持っていますか?
「molのせいで化学が嫌いになった」「molなんてなければいいのに」「誰がmolなんて考えたんだよ」というネガティブなイメージを持っている受験生も多いと思います。
今日は、その「mol」の見方が変わるかもしれない⁉お話をします。
モルはなぜ生まれたか?
そもそもmolはなぜ誕生したんでしょうか?
molが誕生した約100年前を想像してみましょう。
当時化学者たちはいろいろな実験をして、いろいろな定理や法則を見つけていました。その化学者たちは考えました。
「あと100年経つ頃には世界中の大学でテストが実施されるだろう。10代や20代の若造たちが化学を勉強するに違いない。しかし、我々が苦労して見つけた定理や法則を、そんな若造たちに簡単に使われてしまうのは面白くない・・・。」
「よし!molというよく分からない複雑な新しい概念を持ち込んで、化学を分かりにくくしてやろう。100年後の受験生たちよ。苦しむがいい!!」
そうして、この世にmolというとんでもない概念が誕生しました。
・・・、そんな訳ないですよね???
実際には、こんな感じです。
「我々が取り組んでいる化学の研究が、もっと楽になるにはどうしたらいいだろうか。もっと計算が簡単になるにはどうしたらいいだろうか。」
「よし!molを導入しよう。これは便利だぞ~」
そうして、この世にmolというとても便利な概念が誕生しました。
つまり、molは便利なんです。molは良いヤツなんです。molのおかげで化学の計算は楽になっているし、molのおかげで化学は易しくなっているんです。
受験生とモル
受験生のあなたには、まずはmolに対してこんな風に良いイメージをもって取り組んでほしいと思っています。
・・・でも実際問題として、molのせいで化学が苦手になる受験生はいます。なぜでしょうか??
答えは簡単。慣れていないから苦手になる、それだけです。
普段の生活でmolを使う人いますか?絶対いないですよね?だから意識してmolを使う時間を作らないと、できるようになるわけないんですね。
逆にmolが分かると、化学の見える景色がガラッと変わりますよ。
まずはmolと友達になることを目指しましょう。そのためにも、ひたすら使って慣れていきましょう!