こんにちは。四谷学院の奥野です。
今年度からいよいよ共通テストがスタートしますね!
この共通テストというもの、センター試験と比べてほとんどの科目で傾向が変わることを皆さん知っていますか?そして、その中でも英語の傾向はずいぶん変わるんです…
具体的にどう変わっているのか見てみましょう。
リーディングとは
まず、テストの呼び名が「筆記」から「リーディング」になっています。これは、センター試験にあった発音問題・文法問題(大問1・2)が無くなることを意味します。その代わりに読解問題が増えて、全体の単語数も増えることになります。つまりテスト自体が別物だから、これまでのセンター試験と同じ感覚で対策をしていてはダメだという事なんです!
実際に5月・6月の共通テスト模試を受けた受験生の中には「時間が足りない!」と感じた人も多いのではないでしょうか。
そういうわけで、共通テスト英語では、発音問題や文法問題で点を稼ごう!という事が出来ず、読解力で勝負していかなくてはなりません。言い換えれば、センター試験以上に「素早く英文を読む力」=「速読力」を意識した練習をしなくてはならない、という事になります。
速読力をつけるために
今回皆さんにお伝えしたいのは、その「速読力」を身につけるために非常に効果的な「音読」の意義とそのやり方です。
まず、英文が速く読めない理由を考えてみましょう。これは人によって様々ですが、ここで大きく2つ挙げてみると、
1つ目は、「単語・文法知識が定着しておらず、思い出すのに時間がかかる」。
2つ目は、「文法・単語はある程度自信があるが、一文一文を読むのに時間がかかる」。
1つ目に関しては、そもそもの知識が、ということですね。これに関しては、文法書や単語帳を繰り返しこなすことである程度は解消できます。問題は2つ目の理由(当てはまる人も多いのではないでしょうか)で、これは同じことをやっていても解決できません。
また、長文読解演習を数多くやっていても、復習の時に単語と文法の確認だけしかしていない、となると、実は速読力が身についていない可能性が高いんです…
この2つ目の理由で読解スピードが上がらない理由を、もっと考えてみましょう。多くの場合、書いてある語順のままに読んでいない、いわば「返し読み」をしているのではないでしょうか。普段日本語の文章を読むとき、「ここがここに修飾して…」と語順を変えて読んでいくようなことはしませんよね?これは英語でも同じです。よりスピーディーに読むには、相当複雑で分かりにくい文以外は、できるだけ「書いてある語順のまま」読みながら内容を理解していく必要があります。
この能力こそ「速読力」に直接結びつくものであり、それを身に着けるための効果的な訓練が「音読」なんです!
ただ読めばよいのではない
ただ、ひとえに「音読」といっても、英文中に書いてある単語をただ音声にして読むだけでは効果がありません。せっかく読んでいるのにもったいないです。大切なのは、「音読するのと同時に英文の内容を理解していく」意識をもつことです。
具体的な方法としては、初めは一度やったことのある、少しやさしいレベルの長文を用います。その英文を、頭の中で文の内容を理解しながら発音していきます(できればCDの音源に合わせた方が、スピードが強制されてより効果的です)。途中で意味が取れなくなったら、その部分に印をつけ、単語や文構造を確認して再度チャレンジします。発音しながらだと全く読めない!という人は、文節ごとに区切って読んでいきましょう(スラッシュリーディングと呼びます)。
これによって、強制的に英文を「書いてある語順のまま読む」練習をすることができます。これを繰り返して、長文全体が発音しながらスラスラ理解できるようになったら、次の長文にチャレンジしていきます。そうして、やっているレベルの英文がある程度早くスラスラ音読できるようになったら、英文のレベルを上げてまたチャレンジしていきます。
これを続けていけば、ひと月でもだいぶ読解スピードが上がったなと実感できるはずです。そればかりか、英文のリズムを自然と身につけることができるため、リスニングやライティングの力も向上しますよ!
無理なく効率よく速読力を磨くために
速読力をつけるのに大切なことは「急がば回れ」の気持ちです。ぜひ今日から「音読」の習慣をつけて、共通テスト、そして個別試験の英語を楽々に攻略していきましょう!!
四谷学院では、学習効果の高い問題を厳選し、また一人一人が自分のレベルに合ったものを使うことができます。自分のレベルに合っているという事は、授業の復習として音読までやれば、無理なく「速読力」も身につけられるということです!興味がある方は、資料請求や説明会に来てみてください。