騙されていませんか?予備校の合格者数には嘘がある!?合格実績についてわかりやすく解説します

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2月頃から、大学受験生たちの中にはもう1年の浪人を決めて、春から通う予備校を探し始める人が増えてきます。
予備校を探すうえでどういうポイントを重視すべきでしょう?

  • 通いやすさ
  • 自分に合っている
  • 実績
などなど。

大学に通うための受験。
その受験を乗り越えるための予備校を選ぶだけとは言え、様々なチェックポイントがあるでしょう。
なかでも、「難関大学や有名大学に何人合格したか?」という実績についてチェックしている人も多いのではないでしょうか?

そこで今回は予備校が公開している合格実績について、分かりやすく解説していきます。

予備校の実績とは?

予備校の実績と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?
「大学への進学率」「有名大学の合格者の数」色々ありますよね。
それぞれの意味合いについて確認してみましょう。

大学進学率

「大学進学率=実績」ととらえるケースがあります。
大学進学率とは、その予備校に通っていた浪人生がどのくらいの割合で大学に進学したか?という数字です。
「大学進学率100%!!」と謳っていたら、その予備校に入った生徒は全員、どこかしらの大学には合格しているということです。

そうです、「どこかしらの大学には合格している」ということです。

「大学に進学したとはいえ、それが行きたくない大学とかだったら、それは実績なのでしょうか?

例えば、「大学進学率、驚異の100%!」と謳っている予備校の生徒は実は「第一志望どころか第二・第三志望ですらない、すべり止め大学に進学した人ばかり」という実状だったらどう思います?
「予備校の実績」としては、あまり公にしたいことではないと思います。
つまり、「大学進学率」だけでは予備校の実績は測ることができませんから、意味のない数字といえるでしょう。

自分が行きたい大学に行けてこその「実績」だよね。

大学合格者数

2つ目は、東大・京大や早稲田・慶応といった大学にどのくらい合格したか、有名大学への合格者数=予備校の実績と考える人もいます。

「この予備校は、東大合格者数が100人もいる!」
「あの予備校は、毎年のように早慶合格者がたくさん出ている!」

そういう理由で実績があるがると考え、その予備校に飛びつく人が実は多いんです。

でも、その合格者数、嘘かもしれません。

ちょっと怖いことを言ってしまいましたが、虚偽のデータを出しているということではないんです。
そもそも、この「合格者数」という概念も霧のようにあやふやなものだという意味です。

「え?なんで?合格者数なんだから、合格した数のことでしょ?これ以上ないほど具体的なのでは?」

そう思うのも無理はありません。
実はここに、合格者数のマジック、大量の合格者数を謳えるカラクリが隠されているのです。
重要なのは、「生徒」の定義です。つまり、何をもってその予備校の「生徒」と考えるのかということです。

数字を見る時にはその「定義」が重要ってことだね。

数字はウソをつく

もう少し詳しく説明していきますね。
「合格者数=合格した生徒数」という考えは決して間違っていません。重要なのは、「生徒」の方です。

3つの予備校を例に見てみましょう。

A予備校
毎日登校している生徒の中で、実際に合格した生徒数
(通学している人=生徒)
B予備校
夏期講習を受講したことがある生徒の中で、実際に合格した生徒数
(講習のみ受けたことがある人+在籍生=生徒)
C予備校
模試を受験したことがある生徒の中で、実際に合格した生徒数
(模試を一度でも受験したことがある人+在籍生=生徒)

それぞれ「生徒」の定義が異なっていることがお分かりでしょう。

この考え方だと、普段A予備校に通っている人も、B予備校の夏期講習の1クラスに通ったり、C予備校の模試を1回でも受けたりすると、3つの予備校の生徒=合格者数にカウントされてしまうんです。

もしも一人が東大に合格したら

もしも、その生徒が東大に合格したら、A予備校はもちろん、B予備校でもC予備校でも「東大合格者の1名」として扱われます。
それはさすがに嘘でしょ~と思いたくなるかもしれませんが、ホントの話です。

その証拠に、多くの予備校が我先にと公開している「東大合格者数」を全て合計してみてください。
なんと、実際の東大合格者よりも数が多くなります。

なお、「合格率」も同じ考え方です。言うまでも無いですね。

有名大学の合格者数が多いからよい予備校?

次に「有名大学の合格」という点にポイントを置いてみましょう。
有名大学や難関大学に合格者がたくさんいるから、合格実績のある予備校だ=自分が選ぶべき予備校だ、という考え方についてです。

東大が志望校だから、東大合格者数が多い予備校を選ぶ気持ちはまだ分かります。(その選択自体も要注意なのですが、それは後で説明しますね)
ですが、東大を目指していない人が、「東大=すごい」「すごい大学に受かっている人が多いからいい予備校だ、自分も通おう!」というのは、大きな過ちです。こう考えている高校生や浪人生は少なくありませんが、大間違いです。

自分が行きたいと思ってない大学の合格者数なんて、いったい何の意味があるのでしょう。
よくよく考えればわかります。何の意味もありません。

自分が行きたい大学に行けてこその「実績」だよね。(2回目)

参考にすべき合格実績とは

大学受験において、本当によい予備校を選びたい!という気持ちはみんな同じです。
しかし、「誰にとってもよい予備校」というのはきっとありません。「自分にとってはこの予備校が良かった」という予備校を探すために、合格実績を参考にしているということだと思います。

では、参考にすべき合格実績とは何でしょうか?

それは、「自分が共感できる合格実績」がある予備校です。

「この予備校は、自分のように英語が苦手な先輩が、自分と同じ志望校に合格できている。」
「その予備校のカリキュラムは自分に合ってそうだから、僕も1年間ここで頑張りたい。」
「あの予備校は、私が不安に感じていた基礎固めの部分をしっかりフォローしてくれている。」

いずれも数字からだけでは分からない情報です。
自分と同じ部分に課題があった先輩が合格していやり、そのやり方なら自分の不安を解消できそうと思えることは、ただ数字があるよりもずっと説得力がありますよね。

ですから、あなたにお願いです。

予備校を探すときは、数字に惑わされてないことです。
合格者の声を必ずチェックしてみてください。きっとあなたのこれからの勉強を助けるヒントがたくさん書いてあるはずです。
卒業生の体験記を読んだり、実際に足を運んだりして、自分に合う予備校を探しましょう。

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