受験生必見!共通テスト「英語」の時間配分のポイント

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こんにちは!四谷学院の奥野です。

大学入学共通テスト(以下、共通テスト)における「英語」の時間配分は、決められた時間内に多くの問題を解き高得点を獲得するうえで、大切な要素の一つです。

時間配分というと「1問目には○分かけて、2問目には○分かける……」と、問題ごとに目安時間を設ける形を思い浮かべる受験生が多いのではないでしょうか。

しかし、四谷学院では時間配分を考える際に、目安ではなく上限を決めることを推奨しています。

この記事では、共通テスト「英語」の時間配分について、スピードや得点力のアップにつながる基本的な考え方を紹介します。

四谷学院がなぜ問題別に時間配分の目安を決めないのか

共通テストは、前身の大学入試センター試験と比べて、難易度が上がっているといわれています。
そのため、共通テストの攻略方法として「時間配分をしっかり決めて解かないと!」と考える人は少なくありません。

しかし、英語の得意不得意は人によって異なります。
また、目安時間を決めた場合に「目安時間内におさめないと!」と慌てたり焦ったりして、結果的に間違った回答をしてしまっては本末転倒です。

そのため、四谷学院では時間配分において「大問1は10分ぐらい……」といったアバウトな「目安」ではなく、「上限」の時間を問題別に設定することをおすすめしています。
つまり「大問1で10分以上使ったら、どのような状況でも次の問題に移る」などと考えるということです。

共通テストの時間配分で失敗しないために

共通テストで失敗しないためには、何が必要なのでしょうか?

そもそも失敗する理由とは

共通テストで失敗する理由には、「時間が足りなかった」「マークミスなどのケアレスミスをしてしまった」などが挙げられます。
また「練習として自分一人で解いているときは、しっかり間に合っていたのに、本番では全然計画どおりにうまくいかない」という受験生もいるでしょう。

こうした失敗が起こる具体的な要因としては、以下のことが考えられます。

  • 試験会場の雰囲気に呑まれて、予想外に時間が足りなくなってしまった
  • 隣の受験生の動作が気になってしまって集中力を欠いた
  • 当日は体調不良で、文章が頭に入ってこない
  • 問題の出題形式が変わって、とにかく焦った

共通テストがうまくいかない理由は、上記のとおりさまざまなものがあります。

しかし、どのような理由であろうとも、結果として「時間が足りなくて解き終わらなかった」のは事実です。共通テストでは、受験生一人ひとりの状況を考慮してはくれません。

そのため、共通テストで高得点を狙うのであれば、上記のような失敗が起こらないように対策をすることが大切です。

練習どおりにいかないのが本番

では、本番で失敗しないために何をすべきでしょうか?

答えはとてもシンプルです。
「何が起きても問題ないような時間配分を考えておく」ことしかありません。

練習どおりにいかないのが本番というもの。どれだけ練習や努力を積み重ねても、すべてが自分の思いどおりにいくはずはありません。

当日は試験会場で何が起こってもよいように、トラブルに対応できるような時間配分を考えておきましょう。

「当日に何かが起こったらどうしよう……」
「緊張したらどうしよう……」

このように予測不可能なことに怯えるよりも、開き直って作戦を立てるほうが賢いものです。

共通テストの英語の時間配分が苦手な人の特徴

次のような特徴がある人は、英語の問題を解くなかで時間切れになりやすいでしょう。

長文の解き方を理解していない

英語において長文問題を解く際のポイントは、長文を読む前に問題文や選択肢に目を通すことです。
先に問題文に触れておけば「ここはあとで問われる部分だな……」などと、当たりを付けながら長文を読み進められるようになります。

つまり、最初に長文を読む人は、時間が足りなくなるケースが多いと考えられます。
現状、時間切れになることが多い人は「まずは問題文を先に読む」という流れに変えてみましょう。

わからない問題で止まっている

「問1から順番に解かないと……」などのこだわりがあることで、苦手な問題・わからない問題に多くの時間を使ってしまう人もいます。そうすると、結果的に時間が足りなくなったり、焦りなどによってそれ以降の問題がきちんと解けなくなったりする事態になりかねません。

その点、時間の上限を問題ごとに設定すれば、わからない問題が出てきても、罪悪感なく次の問題に進みやすくなります。そうすることで、別の大問で得点できる可能性もアップするでしょう。

実際の時間配分を考えよう

では、実際に何が起きてもよいような時間配分を考えてみましょう。今回は、文系・理系を問わず、ほとんどの受験生に共通する共通テスト「英語」のなかでも、リーディングについて考えます。

時間配分は人それぞれ

「時間配分を考えてみましょう」といったそばから覆すことになりますが、時間配分には絶対的な正解は存在しません。

予備校によっては、問1は10分で解く、問2は~という風に設問ごとに時間配分の目安を記載しているところもありますが、「○○分以内にやらなきゃダメ」と考えた瞬間に、それは強いプレッシャーになり、自分に襲いかかってくるでしょう。
もちろん、時間配分をある程度考えることは、時間切れを防ぐためにも大事です。

しかし、時間配分に縛られるのではなく、「問題を解くのに10分以上かかりそうなら、次の問題に移行する」というような臨機応変な対応が大事になります。

解く順番も考慮しよう

2022年度共通テストの英語リーディングを例に挙げると、以下のようにさまざまな英文の読解問題が出されました。

大問小問内容設問数配点
第1問A書籍情報の読み取り24
BWebサイトの読み取り36
第2問A施設案内文の読み取り510
B記事の読み取り510
第3問Aブログ記事の読み取り26
B雑誌記事の読み取り39
第4問複数のブログ記事の読み取り516
第5問伝記文の読み取り515
第6問A論理的文章の読み取り412
B論理的文章の読み取り312

この場合、みなさんはどこから解き始め、どういう順番で解きますか?

  • 作戦1:問題冊子の最初から、つまり大問1から順番に解く
  • 作戦2:後半の読解は配点が高いため、大問6から解く
  • 作戦3:読みやすそうな大問2から解き、あとは好きな順番に解く

どの作戦も間違いではなく、この3つ以外の作戦も考えられるでしょう。

得意ジャンル・苦手ジャンルは人それぞれであり、得意かどうかで時間配分は大きく変わります。
そのため、英語リーディングの時間配分では、模試や過去問などの練習で何度も試行錯誤をして「自分が最も高得点を狙いやすい順番」を見つけた人が有利だといえるでしょう。

見直しの時間は必ず用意しよう

試験当日は、想定外の失敗や勘違いが起こることが考えられます。想定外の事態が起きたときに焦らず対処をするためにも、試験の最後に見直しをする時間を確保しておくことが大切です。

また、どれだけ多くの問題を解いたとしても、マーク位置がずれると大量失点につながりかねません。
そのため、マークミスがないかは必ず確認しましょう。ただし、マークミスは最後に一気に修正すると時間がかかるため、大問ごとに確認するのがおすすめです。

普段の勉強からできる英語のタイムマネジメント術

共通テストの英語を攻略するために、タイムマネジメントをしっかり行いましょう。タイムマネジメントとは、時間の管理や効率的な活用を通じて成果を上げることです。

ただし、タイムマネジメントは、何の準備もなくいきなりできるものではありません。

特に、普段の勉強をだらだらと行っていたり、時間配分を意識せずに過去問を解いていたりする人が、本番でいきなりタイムマネジメントをするのは難しいでしょう。

共通テストの本番でタイムマネジメントを行うためには、普段の勉強や模擬試験などでも、以下のような形で時間を意識するトレーニングをする必要があります。

<タイムマネジメントのトレーニング例>

  • この問題は目標時間を○分と設定し、アラームをセットして解く
  • この過去問は○分で解き、どんなにわからない問題があっても、最後に必ず10分間の見直し時間を設ける など

まとめ

共通テストの英語の問題を最後までやり切るためには、時間配分の「目安」を考えるのではなく「この問題に10分以上使ったら、どのような状況でも必ず次の問題に移る」というように、時間の「上限」を問題別に設定することが大切です。

また、多くの問題を解いて確実に点数を取るためには、解く順番の工夫や見直しの時間を設けることも必要だといえます。

こうした工夫やタイムマネジメントは、日頃の訓練があるからこそ、本番で実践できるものです。本番で焦らないためにも、日頃の勉強や模擬試験などでタイムマネジメントのトレーニングをしましょう。

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2024年度の共通テストで高得点を狙うためには、以下のような基礎をしっかり固めたうえで、応用問題などで使いこなせるようにすることが大切です。

  • 単語
  • 熟語
  • 文法
  • 構文 など

四谷学院では、55段階個別指導を通じて基礎力を固めることができるため、この基礎力を生かして応用問題にも対応できるようになります。また、共通テスト対策はもちろんのこと、その先の私立大学の一般試験や、国公立大学の二次試験まで対策が可能です。

その他共通テストに関する記事は以下をご確認ください。

2024年度 大学入学共通テスト特集 | 大学受験予備校 四谷学院 | 公式サイト

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