皆さんこんにちは。四谷学院の奥野です。
前回は推薦入試のメリットについてお話ししていきました。
1.受験のチャンスを増やせる
2.進路を早い段階で決められる
3.競争率がやや低め
4.学力以外の面も重視してもらえる
これが、推薦入試のメリットでしたね。
前回も言いましたが、もう一度言わせてください。
推薦入試にはメリットはありますが、デメリットも同じくらい多いのです。
今回は、推薦入試のデメリットについてお話ししていきます。
推薦入試のデメリット1
まず推薦入試のデメリットの1つ目は、「専願制が多い」ということです。
専願制とは、合格した場合は必ずその大学に入学をしなければいけないということです。つまり、合格した後に「やっぱり入学しません。べつの大学に行きます」ということが認められません。必ず入学することが前提な以上、複数の大学を掛け持ちして受験できないということでもあります。
専願制とは逆の「併願制」の推薦入試を実施する大学もありますが、数は僅かです。しかも、入学辞退できたとしても、入学金の一部や全額求められる場合もあるので、注意が必要です。
ほとんどの推薦入試は「合格したら必ず入学」と覚えておいてください。
推薦入試のデメリット2
続いてのデメリットは、「準備に多くの時間がかかる」ということです。
これまでの記事でも紹介しましたが、推薦入試にはいくつか種類があり、入試形態もさまざまです。面接・志望理由書・自己PR・小論文・グループディスカッション、どれをとっても何週間も前から入念に準備をし、練習をこなしていかなければいけないものばかりです。
ただでさえ推薦入試は、選考の時期が一般入試より早いのに、それに間に合うように早急な準備と対策が求められるということです。
推薦入試のデメリット3
3つめのデメリットは、2つ目のデメリットと関連するものです。
準備に多くの時間がかかるゆえに、勉強との両立が大変というのは想像に難くありません。
学校の定期試験の勉強はもちろん、一般入試のためのいわゆる受験勉強も必要です。近年ですが、推薦入試であっても「基礎学力」を重視しているので、合格後に共通テストを受験したり入学前に課題が出されたり…「推薦試験=学力が必要ない」というのは間違いです。
そのため、推薦入試での合格を目指しているとしても、一般入試の勉強をまったくしないというのはNG。それゆえ、両立のための努力が必須です。
まとめ―推薦入試について知ろう!(6)推薦入試を受験する3つのデメリット
今回は、推薦入試には多くのデメリットもあるよ、ということを紹介してきましたが、もちろん推薦入試のことを否定しているわけでは決してありません。ですが、受けるならそれ相応の覚悟を持って受けるべきということをお伝えしたいと思います。
「楽に合格したい」
「早く受験勉強終わらせて遊びたい」
このような人は推薦入試を受けてもまず合格できません。安易な気持ちでなんとなく受験して受かるほど、甘いものではないのです。「この大学でいいや」ではなく「この大学が良い!」と胸を張って言えない限り、受験をするべきではありません。厳しいですが、そう言っても過言ではないのが推薦入試なのです。ぜひ慎重に判断していただきたいと思います。
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