こんにちは!四谷学院 受験コンサルタントチームの伊達です。
冬になり、寒い日が続くようになりました。
特に受験生は体調管理に気をつけて、厚着をしカイロを貼って…と工夫をしながら勉強をがんばっていることでしょう。
この時期になると、以下のような相談を受けることがあります。
「試験会場が暑くて頭が回らなかった…」「部屋は寒いくらいの方が勉強をがんばれる気がします」
「試験会場の暖房が強すぎた」「入口の近くの座席になってしまい、風が冷たかった…」
など、受験が終わってから後悔や反省を口にする受験生は少なくありません。
それだけ、学習する、あるいは学力を発揮するうえで「室温」というのは重要な要素になるのです。
つまり、普段勉強をがんばる際にも、この要素を考慮するだけでライバルに差をつけられると言えるでしょう。
そこで今回は、「テストや試験で実力を発揮する」ための3つのポイントのうち、「室温」というテーマでお話しします。
少し意識を変えるだけで、すぐに実践でき効果が期待できることばかりです。
「環境音」や「眠気と姿勢」についての記事も、ぜひ参考にしてみてくださいね。


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日本人は寒いのに弱い?
大前提として、人それぞれ「快適に感じる温度」は異なります。
それは、平均体温(平熱)が異なることからも明らかでしょう。
日本人全体の平均体温は、36.5度前後と言われています。
一方で、欧米人はおおよそ37度と、0.5度ほどの差があるとされています。
体温が低いということは、熱を自分の中に溜めることができないということでもあり、寒さに耐えるのが比較的難しいのです。
平熱を知っておくとGood!
外に出る前に、天気予報で気温を確認する人も多いでしょう。
その中で、『今日は肌寒くなりそうなので、普段よりも重ね着をするのがオススメです』といったアドバイスを発信してくれることもありますよね。
ただ、平熱は人それぞれ異なります。
35度台だという人もいれば、37度でもまったく体調が悪くないという人もいるでしょう。
これを知らずに、「周りが薄着だから自分もそうしよう」「アドバイスに従って厚着しようかな」と考えてしまうと、快適に過ごすことができないかもしれません。
自分の平熱を把握し、暑い方に強いのかそれとも逆か…を理解しておくだけでも、調節がしやすくなりますね。
暑いのと寒いのはどっちが良い?
本題となる「暑いのと寒いのでは、どちらの方が勉強効率が上がるのか」。
どちらかと言えば、暑い方が勉強効率は下がる可能性が高いでしょう。
ただ、あくまで「適温」を見つけることがベストです。
「暑い」「寒い」それぞれのデメリットを確認しておきましょう。
暑いと眠くなる?
前回の記事で詳しく言及していますが、勉強で脳を使い過ぎてオーバーヒートしてしまうと、眠気がやってきます。
部屋が暑いと、その状態に陥る可能性はより高くなってしまうでしょう。
眠くなってきたときに、廊下や外で冷たい空気を吸ったらシャキッとした…という経験はありませんか?
新鮮な空気を取り入れて、脳を冷ましてあげましょう。
寒いと集中力が落ちる?
では、寒い環境であれば、脳が活発に働いて勉強がはかどるのでしょうか。
答えはNOで、寒いと感じている状態で勉強を続けていると、集中力が下がると言われています。
寒い屋外で歩いていたり、人を待っていたりするときに、「普段よりも疲れたな…」と感じたことはありませんか?
人間は体温が35度以下になると、低体温症の症状が出てきて、正常な活動ができなくなってしまいます。
そのため、体温を維持するべく、熱を逃がさないような姿勢へとなるため、筋肉がこわばった緊張状態になります。
これにはもちろんエネルギーを消費するため、寒い環境だと普段よりも疲れを感じやすくなるのです。
エネルギーを余計に消費し、血流も悪くなるため、脳に充分な酸素を送り続けられず、集中して同じ作業を続けることができません。
雪山で遭難した人が、すぐに体力を奪われてしまい、次第に眠くなっていくのと同じですね。
すぐにエネルギーを使い果たすことはないでしょうから、部屋が寒い状態で勉強していてすぐに眠くなることはないものの、長時間集中し続けるのは難しい環境だと言えるでしょう。
普段勉強するときに気をつけるべきポイントは?
適温を見つけよう
まず一番にやるべきは、自分にとって最適な室温を見つけ出すことです。
人それぞれ体温は違うのですから、適温もまた異なります。
簡易的な温度計がついた時計などを使い、自分が集中しやすいのは何度くらいなのか…を気にしておくと良いでしょう。
調節ができるようにしておこう
自室とは違い、学校や塾では自分の意思で室温をコントロールできません。
その場合に備えて、着脱しやすい上着を準備しておくと良いでしょう。
外出用のコートにプラスして、室内でも羽織れるような上着は準備しておくべきだと言えます。
外から電車や室内に入ったときに、「暖房が効きすぎていて暑い」と感じる場面は多いですよね。
そのときにうまく調節できず、汗をかいた状態でまた室外へ出てしまうと、風邪をひくリスクも高くなってしまいます。
勉強内容を工夫してみよう
暑いと感じると、脳に酸素が行き渡らなくなり、ボーっとしてしまうことがあります。
脳をフル回転させるような、作業スピードが必要となる勉強は、どちらかと言えば寒い方がはかどりやすいと考えられるでしょう。
数学の計算問題などは、こちらに当てはまります。
一方で寒い環境では、体温を逃がさないために余計なエネルギーを使い続けてしまうため、集中力を保ち続けることができません。
英語や現代文の長文読解などは、どちらと言えば暑い環境の方が向いていると言えます。
眠気が襲ってくる可能性もあるので、あくまで適温をキープすることが最優先ではありますが。
もちろんどちらも実力を最大限発揮できる状態ではありませんが、はかどらないときには勉強する内容を変えてみるのも効果的でしょう。
「暑いと寒い、勉強がはかどるのはどっち?」まとめ
今回は、テストや試験で実力を発揮するための3つのポイントから、室温と体温というテーマについて確認しました。
意識して勉強するだけでも、学習効果は変わってくるでしょう。
ただ、家にこもって勉強を続けていた人が、普段とは異なる環境である受験本番を迎えたときに、実力を発揮しきれないケースをよく見かけます。
自宅でエアコンを自由に操作できる環境に居続けると、体温の変化や調節に慣れていないことがあるのです。
そこでぜひ活用してほしいのが、四谷学院の自習室です。
実際の試験会場に近い、静かな環境で学習できます。
集中して勉強しているライバルから刺激を受けられることはもちろん、室温への適応もここで練習ができるのは大きなメリットでしょう。
「周りの人が薄着なのに自分は寒いな…」など、周りと比べて自分が暑さと寒さどちらに強いのかもわかるのは、今後に役立つ情報です。
見学もできるので、興味がある場合はぜひ見に来てくださいね。
また、四谷学院では私たち受験コンサルタントが、あなたの勉強や進路についての悩みを一緒に解決していきます。
何かうまくいっていないことがある場合は、個別相談会で一度相談してみませんか?
全国の校舎でお待ちしています!