昭和女子大学の受験対策!難易度や合格に向けての勉強法を解説

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こんにちは!四谷学院の奥野です。

昭和女子大学は、東京都世田谷区にキャンパスを構える私立の女子大学です。
1918年に人見圓吉を中心として組織された「文化懇談会」から始まり、1920年9月に私塾「日本女子高等学院」として設立されました。

昭和女子大学には6つの学部と14の学科がありますが、2025年4月からは国際学部が1学部増えて15学科となります。

プロジェクト型学修、学寮研修、女性教養講座・文化研究講座、社会人メンター制度なども導入されています。

また、海外キャンパスの「昭和ボストン」をはじめ、昭和女子大学と提携している大学の2つの学位を5年間で取得できる「ダブル・ディグリー・プログラム」など、国際交流・海外留学制度が充実しているのも特徴です。

この記事では、昭和女子大学の入試問題の特徴や難易度、合格に向けた効率的な勉強方法について解説します。

※本記事に記載されている情報は2024年9月20日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

昭和女子大学の入試問題で問われる能力

昭和女子大学が求める学生の人物像について解説します。

国際基督教大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか

昭和女子大学が掲げる教育目標は、以下のとおりです。

[知識・技能]
教養と専門知識・技能を身につけ社会に貢献する力
[自主・自律]
主体性をもって挑戦し最後までやり遂げる力
[協働・調和]
自らに誇りを持ち多様な人々と協働する力

引用:昭和女子大学 大学 教育目標・3ポリシー | 昭和女子大学

また、アドミッション・ポリシー(入学者受入れ方針)では、以下の資質を持つ学生を求めているとしています。

[知識・技能]
入学を希望する学部・学科の教育課程で必要となる教科・科目の知識・技能ならびにその表現・活用方法を身につけている。
[自主・自律]
自身の目標をもち、学部・学科の教育課程に従い専門知識・技能を主体的に習得する学習習慣を身につけている。
[協働・調和]
様々なプロジェクトに参画し、活動の中で他者と協働し目標達成・問題解決を図る意欲がある。

引用:昭和女子大学 大学 教育目標・3ポリシー | 昭和女子大学

上記によると、昭和女子大学では、知識やスキルはもちろん、自ら課題を発見し最後までやり遂げる力を持った学生が求められています。

なお、昭和女子大学では、各学部・学科でもアドミッション・ポリシーを設定しています。詳しくは、大学公式ホームページの大学 教育目標・3ポリシーをご確認ください。

昭和女子大学入試の特徴

昭和女子大学は、多様な選抜方式を提供している点が特徴です。ここでは、2025年度の入試情報をもとに、昭和女子大学の選抜方式について解説します。

総合型選抜入学試験

昭和女子大学の総合型選抜入学試験は、面接や課題・筆記試験などにより、これまでに学び経験してきたことや将来への意欲を問われます。

総合型選抜入学試験の対象は、昭和女子大学の教育方針および各学科のアドミッション・ポリシーを十分に理解している女子です。

ただし、現代教養学科と初等教育学科の志願者は、昭和女子大学を第一志望とする方に限られます。
それ以外の学科は、ほかの入試ならびに他大学の入学試験との併願が可能です。

総合型選抜入学試験の選考は2段階に分けられ、1次選考を通過したのちに2次選考に進むことができます。

推薦入学試験

推薦入学試験には、公募制推薦入試・光葉同窓会推薦入試・指定校制推薦入学考査の3種類があります。

公募制推薦入学入試は、「全学科共通の出願基準」を満たしたうえで「学科ごとの出願基準」に該当する場合、いずれか1学科に出願できます。

光葉同窓会推薦入学入試は、昭和女子大学の卒業生が推薦基準に合う生徒を推薦し、出願書類や筆記テスト、面接などにより合否判定を行う試験です。

指定校制推薦入学考査は、昭和女子大学を第一志望とする方が対象で、大学が指定する高等学校が推薦基準に合う生徒を推薦する試験です。

一般入学試験(A日程試験・B日程試験・3月期試験)

一般入学試験は、A日程試験・B日程試験・3月期試験の3つに分けられており、いずれの試験も複数の学科に出願できます。

試験科目は、A日程試験とB日程試験で2科目ないし3科目、3月期試験で2科目となっています。一般入学試験では、各科目の得点を偏差値換算して合否判定を行う点に注意が必要です。

共通テスト利用型試験Ⅰ期・Ⅱ期(一般方式・英語4技能試験活用方式・簿記検定試験活用方式)

共通テスト利用型試験は、出願期間によってⅠ期・Ⅱ期に分けられています。
さらに、一般方式・英語4技能試験活用方式・簿記検定試験活用方式のいずれかで選考が行われ、最大3つの方式に出願できます。

いずれも、大学入学共通テストの成績を採用して選考を行う点は同じです。加えて、英語4技能試験活用方式では、英語の4技能を測定する英語検定試験の成績が加味されます。

簿記検定試験活用方式は、Ⅰ期・グローバルビジネス学部会計ファイナンス学科のみの実施で、各種簿記検定の所持する級を採用して選考が行われます。

昭和女子大学の各科目の試験問題の特徴や難易度と対策

昭和女子大学に合格するには、試験科目ごとの特徴や、試験全体の難易度を把握することが大切です。

ここでは、昭和女子大学の一般入学試験(A日程試験)における試験問題の特徴について解説します。

国語

国語はマーク式と記述式の併用で、試験時間は60分です。
大問は2つで、1つは現代文、もう1つは現代文と古文の選択問題となっています。

現代文では、思考力や判断力、表現力を評価するための記述問題が出されます。古文では語彙力や読解力が求められるため、日頃の学習で基礎学力をつけておきましょう。

外国語(英語)

外国語(英語)はマーク式で出題され、試験時間は60分、大問は5つです。
これまでは、それに加えて一部の学科で20分のリスニングテストが実施されていましたが、2025年度の一般入学試験では行われません。

全体的に出題内容は標準レベルですが、会話問題と長文読解問題の分量が多いため、時間配分に注意が必要です。

歴史・理科・数学(日本史・世界史・化学・生物・数学)

歴史・理科・数学はマーク式で出題され、試験時間は60分、いずれも大問は4つです。
日本史・世界史・化学・生物・数学のいずれか(食健康科学部管理栄養学科は化学・生物・数学のいずれか)を選択します。

全体的に難問が出されることはあまりなく、標準レベルの問題がまんべんなく出される傾向です。基本事項をしっかり押さえて臨みましょう。

昭和女子大学入試の難易度

Benesseの「マナビジョン」のデータによると、昭和女子大学の偏差値は51~66となっています(2024年9月20日時点)。学部ごとの偏差値は以下のとおりです。

学部偏差値
人間文化学部53~65
人間社会学部52~66
食健康科学部55~62
グローバルビジネス学部53~63
国際学部51~64
環境デザイン学部56~58

なお、大学入学共通テストの得点率は65~89%となっています。

参照:昭和女子大学/偏差値・入試難易度【2024年度入試・2023年進研模試情報最新】|マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報

昭和女子大学試験の概要


昭和女子大学の出願資格、試験科目と配点、出願者数や合格者数のデータなど、試験の概要について解説します。

出願資格について

昭和女子大学の出願資格は、選抜方式によって異なります。ここでは出願者数が最も多い、一般入学試験の出願資格をご紹介します。

2025年度一般入学試験に出願できるのは、以下のいずれかに該当する女子です。

高等学校(特別支援学校の高等部を含む)もしくは中等教育学校の卒業者および入学年の3月卒業見込みの者(通信課程を含む)
通常の課程による12年の学校教育を修了した者および入学年の3月修了見込みの者高等専門学校第3学年修了者および入学年の3月修了見込みの者
学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者および入学年の3月末までにこれに該当する見込みの者外国において学校教育における12年の課程を修了した者および入学年の3月修了見込者、またはこれに準ずる者で文部科学大臣の指定した者
文部科学大臣が高等学校の課程と同等の課程を有すると認定した在外教育施設の当該課程を修了した者および入学年の3月修了見込みの者
国際バカロレア資格・アビトゥア資格・バカロレア資格・GCEA資格を有する者、または、国際的な評価団体(WASC、ACSI、Cognia、NEASC、CIS)の認定を受けた教育施設の12年の課程を修了した者
高等学校卒業程度認定試験(旧規定による大学入学資格検定)に合格した者および入学年の3月までに合格見込みの者で、入学年の3月末までに18歳に達する者
文部科学大臣が指定する専修学校の高等課程を文部科学大臣が定める日以降に修了した者および入学年の3月修了見込みの者
昭和女子大学において個別の入学資格審査により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で、入学年の3月末までに18歳に達する者
日本国内に設置された高等学校に相当する教育施設のうち、出願実績により本学で認定した以下の学校の卒業者および入学年の3月卒業見込みの者

1.東京朝鮮中高級学校 2.神奈川朝鮮中高級学校

参照:昭和女子大学 2025年度入学試験要項(PDF)
ほかの選抜方式の出願資格については、大学公式ホームページの入試情報をご確認ください。

試験科目や配点

昭和女子大学の試験科目は選抜方式によって異なります。ここでは、一般入学試験(A日程試験)における一部の学部・学科について、試験科目と配点をご紹介します。

<人間文化学部日本語日本文学科(3科目採用)>

教科科目・範囲等配点
国語現代の国語、言語文化、論理国語、文学国語、古典探究(漢文除く)100点
外国語英語コミュニケーションⅠ、英語コミュニケーションⅡ、論理・表現Ⅰ100点
選択

(いずれか1科目)

日本史歴史総合、日本史探究100点
世界史歴史総合、世界史探究100点
化学化学基礎、化学100点
生物生物基礎、生物100点
数学必須:数学Ⅰ

選択:数学A、数学Ⅱ、数学B(数列)、数学C(ベクトル)から1問

100点

<環境デザイン学部環境デザイン学科(2科目採用)>

教科科目・範囲等配点
いずれか選択必須

(2科目選択も可)

国語現代の国語、言語文化、論理国語、文学国語100点
外国語英語コミュニケーションⅠ、英語コミュニケーションⅡ、論理・表現Ⅰ100点
選択

(いずれか1科目)

日本史歴史総合、日本史探究100点
世界史歴史総合、世界史探究100点
化学化学基礎、化学100点
生物生物基礎、生物100点
数学必須:数学Ⅰ

選択:数学A、数学Ⅱ、数学B(数列)、数学C(ベクトル)から1問

100点

参照:昭和女子大学 2025年度入学試験要項(PDF)

出願者数や合格者数のデータ

昭和女子大学の一般入学試験(A日程試験)における出願者数や合格者数(2024年度入試)は、以下のとおりです。

学部出願者数受験者数合格者数実質倍率
人間文化学部4504353011.4
人間社会学部9539272873.2
食健康科学部4314272032.1
グローバルビジネス学部4934802312.1
国際学部6175982732.2
環境デザイン学部4654501323.4

参照:昭和女子大学 2024年度 入学試験結果(PDF)

昭和女子大学に合格するための勉強方法

ここからは、昭和女子大学に合格するための勉強方法をご紹介します。

昭和女子大学に入るには、何をすればいい?

昭和女子大学では、知識・技能を習得して研究に取り組み、自主・自律、協働・調和を重んじる学生を求めています。

どの学部も偏差値は50~60台、大学入学共通テストの得点率も6~8割が合格ラインとなっており、基本事項では確実に点数が取れるようにしておく必要があるでしょう。

一般入学試験は基本的にマーク式で出題されますが、科目によっては記述式併用となっています。

暗記だけでなく、教科書の基本事項をしっかり押さえたうえで、文章でも記述できるよう過去問などで対策しておきましょう。

受験期の過ごし方

昭和女子大学を一般入学試験で受験する場合、入試科目の国語、英語、歴史・理科・数学の基礎を固めつつ、目指す学科の選択科目を重点的に勉強しなければなりません。

また、過去問を徹底的に学習し、苦手な部分は参考書などで補う必要があります。粘り強く勉強を続ける必要があるため、志望校を決めた段階で早めに基礎を固めておきましょう。

なお、高校3年生の1年間は、長期的な計画を立てて受験勉強を進めることが重要です。季節ごとの過ごし方については、下記を参考にしてください。

・春(4~5月):基礎固めを徹底する時期です。英単語や文法などを覚え、教科書レベルの問題を確実に解けるようにしておきます。
 
・夏(6~8月):夏休みの間に苦手分野を克服しましょう。「週に○ページ問題集を進める」など、短期的なスケジュールを立てるとモチベーションの維持に役立ちます。
 
・秋(9~11月):入試レベルの問題演習で、応用力を身につける時期です。志望校の過去問に取り組んで傾向を把握し、対策を進めましょう。
 
・冬(12月~):入試直前期は、過去問を繰り返し解いて実践力を鍛えます。時間配分を意識して取り組み、不明点があれば基礎に戻って確認することも大切です。

 

予備校で勉強する場合

昭和女子大学の入試では、目指す学部・学科の入試科目のポイントを押さえて勉強に取り組む必要があります。

独学で受験勉強を進める場合、疑問点や不明点があったときに解決に時間がかかるほか、集中力が続かないおそれがあるなど、デメリットとなる要素があるため、効率的な学習をしたい場合は予備校で勉強することをおすすめします。

ただし、予備校の場合、大人数の生徒に対して1人の講師が授業を行うことが多いため、疑問点や不明点があっても、すぐに質問して解決することは難しいでしょう。

また、予備校だと個人の学力に合わせて授業が進むわけではないため、授業のペースについていけなくなったり、逆に授業が簡単すぎて時間を無駄にしてしまったりするかもしれません。

四谷学院のカリキュラムのご案内

昭和女子大学を受験する場合、科目別能力別授業と55段階個別指導の「ダブル教育」を実施する四谷学院をおすすめします。

ここでは、ダブル教育とはどういうものなのかを知るために、科目別能力別授業と55段階個別指導について詳しく解説します。

科目別能力別授業

四谷学院の科目別能力別授業では、科目ごとにレベル別でクラスを編成し、一人ひとりの習熟度に合わせた授業を展開します。

クラスは大人数ではないため、程よい緊張感と質問しやすい雰囲気の中で学力を伸ばすことが可能です。

55段階個別指導

四谷学院の55段階個別指導では、受験に必要な知識を55段階のレベルに分け、マンツーマンの指導を行います。中学1年のレベルから少しずつ段階を踏み、志望校合格レベルまで到達します。

55段階個別指導では、わからない問題もその場で質問できるため、限られた時間で効率よく学力を伸ばすことが可能です。

昭和女子大学入試は志望学科に合わせた対策が重要!

【昭和女子大学の入試概要】

  • 選抜方式は、総合型選抜入学試験、推薦入学試験、一般入学試験、共通テスト利用型試験などがある
  • 偏差値は51~66で標準レベル

【昭和女子大学の入試データまとめ】

  • 一般入学試験(A日程試験)の実質倍率は、1.4~3.4倍(2024年度入試)

【勉強方法まとめ】

  • 入試科目の国語、英語、歴史・理科・数学を中心にまんべんなく対策する
  • 必須科目の基礎を固めつつ、目指す学科の選択科目を過去問などで重点的に対策する

昭和女子大学の受験対策は、「ダブル教育」を実施する四谷学院がおすすめです。基礎をしっかり固めたい方、長期的に指導を受けて昭和女子大学に挑戦したい方は、四谷学院の詳細をご確認ください。

※本記事でご紹介した情報は2024年9月20日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。

失敗しない予備校選びは説明会・相談会参加が重要!

昭和女子大学に限らず、大学受験を成功させるには、予備校選びが重要です。

予備校を選ぶ際は、インターネットや口コミの情報だけで判断せず、説明会・相談会に参加することをおすすめします。教室の雰囲気や実際のテキストなどを自分の目で確認したうえで、入会を検討しましょう。

以下の記事では、予備校の入学説明会でチェックすべきポイントなどをご紹介しているので、ぜひ予備校選びにお役立てください。

予備校の入学説明会って何をやるの?どうやって参加する?

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