こんにちは!四谷学院の奥野です。
桜美林大学は、1966年に開学した私立大学です。学群制を採用しており、特定の分野にこだわらず、隣接している分野の学びも得られます。
社会のグローバル化が進むなかで、どのような状況にも幅広く対応できるように多様性を受け入れ、異なる価値観や背景を持つ人々と共存できる人材育成を目指しているのが特徴です。
この記事では、桜美林大学の入試の特徴や難易度、合格するための勉強法をご紹介します。桜美林大学を受験したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
※本記事に記載されている情報は2024年8月29日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。
目次
桜美林大学の入試問題で問われる能力
はじめに、桜美林大学が求めている人材について解説します。
桜美林大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか
桜美林大学が大切にしているスクール・モットーは、「学而事人(がくじじじん)」の教えです。この教えには、「学んだことを人々や社会のために役立てる」という意味合いがあります。
アドミッションポリシーでは、桜美林大学が求める入学者として以下を掲げています。
本学の教育システムの特長である学群制の中で、自らが学修を希望する専門領域にとどまることなく幅広い視野で隣接した学問分野に興味関心が持てる学生等であることを期待します。また、主体的に学び、経験を積む姿勢、国や地域を越えて異なる価値観を持つ人たちとコミュニケーションができる力を持つ学生等を国や地域を問わず幅広く求めます。
引用:桜美林大学 アドミッションポリシー | 入試情報 | 桜美林大学受験生サイト
なお、入学までに習得してほしい能力としては、以下の内容を挙げています。
① 高等学校の学習指導要領に基づく学習範囲の知識・技能を修得していること。(海外からの応募者はそれぞれの国や地域の高等学校までの課程を修了していること)
② 高等学校までの学習や諸活動を通じて、様々な課題や困難に向き合い、その解決のために試行錯誤を繰り返す中で身につけた「思考力、判断力、表現力」があること。
③ 高等学校までの学習、部活動や外部のコミュニティ活動での共生、協働を通して、主体性や積極性を持って、チーム等で目標や課題に取り組んできた経験を有すること。
引用:桜美林大学 アドミッションポリシー | 入試情報 | 桜美林大学受験生サイト
上記によると、桜美林大学では幅広い興味関心を持ち、主体的に学ぼうとする姿勢やコミュニケーション能力を持つ人材が求められていることがわかります。
なお、桜美林大学では、学群ごとにアドミッションポリシーを設定しています。詳しくは、大学公式ホームページに記載されているアドミッションポリシーをご確認ください。
桜美林大学入試の特徴
桜美林大学の選抜方式は、以下の6つに分類されています。
- 総合型選抜
- 学校推薦型選抜
- 一般選抜
- 大学入学共通テスト利用選抜
- 社会人/編入学者選抜
- 国際学生選抜(奨学生・編入学含む)
ここでは、主な選抜方式の概要をご紹介します。
総合型選抜
総合型選抜は、これまでの学業だけでなく、スポーツや芸術、文化、技能などさまざまな課外活動の成果および経験を入学後に活かし、将来的に幅広い活躍が期待できる人材を選抜するための方式です。
総合評価方式、基礎学力方式、探究入試(Spiral)の3つの方式があり、それぞれで、一次審査(書類審査や基礎力検査)と二次審査(面接)が行われます。
基礎学力や主体的に取り組む姿勢、困難に直面した際の対応力、多様な価値観への理解など、さまざまな要素から多面的に評価します。
一般選抜
一般選抜は、各学群の教育を受けるにあたって必要な基礎学力や、高校生活で習得した思考力などを評価する選抜方法です。
前期、中期、後期の3つの日程で実施しています。
さらに、同一の試験日で複数の学群へ併願できる「学群統一方式」、理系科目で出願できる「理系方式」、グローバル社会において貢献できる人材を育成することを目的とした奨学金制度の対象である「グローバル人材育成奨学生選抜」が用意されています。
「グローバル人材育成奨学生選抜」の場合、「2科目パック」「共テplus」、追加合格の場合は「奨学生の対象外」となります。
学群統一方式では併願数に関係なく検定料が一律35,000円など、割引制度も整備されています。
大学入学共通テスト利用選抜
大学入学共通テスト利用選抜とは、一般選抜と同様に、各学群の教育を受けるにあたって必要な基礎学力や、高校生活で習得した思考力などを評価する選抜方法です。
大学入学共通テスト利用選抜においても、前期、中期、後期の3つの日程で実施しています。
大学入学共通テスト利用選抜は、各日程において複数の学群に併願ができますが、同じ学群内の併願はできないことに注意しましょう。
各選抜方式の詳細や、そのほかの選抜方式について、詳しくは大学公式ホームページの入試情報をご確認ください。
桜美林大学の各科目の試験問題の特徴や難易度と対策
桜美林大学の入試に向けて対策を講じるためには、試験問題の特徴や傾向への理解を深めておくことが大切です。
ここでは、桜美林大学の一般選抜・前期日程(リベラルアーツ学群)における試験問題の特徴をご紹介します。
数学
数学は大問4つのマークシート方式で、試験時間は60分です。
試験問題は、演習を繰り返し行うことで得点につなげられる内容が多い傾向にあります。試験時間の60分以内に解答しなければならないため、時間配分も考慮しながら解く練習をしておくとよいでしょう。
国語
国語は、大問3つのマークシート方式で、試験時間は60分です。
試験の内容は、漢字問題や空欄を埋める問題、適切な説明文を選択する問題などです。漢字の読み書きだけでなく、単語の意味への理解も深めておく必要があります。
また、長文の題材として物語文も出されるため、日頃から小説などを読んで想像力や考察力を鍛えておくとよいでしょう。
英語
英語は、大問4つのマークシート方式で、試験時間は60分です。
試験の内容は、空欄に当てはまる単語を選択したり、対象の文章と同じ意味になるように単語を適切な順番に並べたりするものがあります。
そのため、単語の意味を念入りに確認することや、文法への理解を深めておくことが大切です。
桜美林大学入試の難易度
Benesse「マナビジョン」のデータによると、2024年9月17日時点の桜美林大学の偏差値は44~59です。大学入学共通テストの得点率は40~69%となっています。
学群ごとの偏差値は、以下のとおりです。
学群 | 偏差値 |
リベラルアーツ学群 | 44~49 |
グローバル・コミュニケーション学群 | 44~48 |
ビジネスマネジメント学群 | 46~49 |
健康福祉学群 | 41~52 |
芸術文化学群 | 41~45 |
航空・マネジメント学群 | 47~58 |
教育探究科学群 | 45~49 |
参照:桜美林大学/偏差値・入試難易度【2024年度入試・2023年進研模試情報最新】|マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報
桜美林大学の試験の概要
ここからは、桜美林大学試験の概要について解説します。
出願資格について
桜美林大学の出願資格は、選抜方式ごとに定められています。ここでは、一般選抜の出願資格をご紹介します。
一般選抜の出願資格があるのは、以下のいずれかに該当する方です。
- 高等学校又は中等教育学校を卒業した者
- 特別支援学校の高等部又は高等専門学校の3年次を修了した者
- 外国において、学校教育における12年の課程を修了した者
- 外国における、12年の課程修了相当の学力認定試験に合格した18歳以上の者
- 外国において、指定された11年以上の課程を修了したとされるものであること等の要件を満たす高等学校に対応する学校の課程を修了した者
- 我が国において、外国の高等学校相当として指定した外国人学校を修了した者
- 高等学校と同等と認定された在外教育施設の課程を修了した者
- 指定された専修学校の高等課程を修了した者
- 旧制学校等を修了した者
- 外国の大学入学資格である国際バカロレア、アビトゥア、バカロレア、GCEAレベルを保有する者
- 国際的な評価団体(WASC、CIS、ACSI)の認定を受けた教育施設の12年の課程を修了した者
- 高等学校卒業程度認定試験(旧大検)に合格した者
- 本学において、個別の入学資格審査により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で、18歳に達した者
上記の出願資格には、条件が詳細に設定されています。最新の出願資格の詳細は、大学公式ホームページの入試情報をご確認ください。
試験科目や配点
ここでは、桜美林大学の一般選抜における一部の学群について、試験科目と配点をご紹介します。
<学群統一方式/リベラルアーツ学群・前期・3科目型>
教科・科目名 | 配点 | |
選択 | 下記①②から選択 ①地理探究/世界史探究/日本史探究/政治・経済のいずれか ②数学Ⅰ/数学Ⅱ/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学B(数列)/数学C(ベクトル) | 100点 |
国語 | 現代の国語/言語文化(古典除く) | 100点 |
英語 | 英語コミュニケーションⅠ/英語コミュニケーションⅡ/英語コミュニケーションⅢ/論理・表現Ⅰ/論理・表現Ⅱ | 100点 |
<理系方式/教育探究科学群・前期・3科目型>
教科・科目名 | 配点 | |
数学 | 数学Ⅰ/数学Ⅱ/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学B(数列)/数学C(ベクトル) | 100点 |
理科 | 物理基礎/物理、化学基礎/化学、生物基礎/生物 | 100点 |
英語 | 英語コミュニケーションⅠ/英語コミュニケーションⅡ/英語コミュニケーションⅢ/論理・表現Ⅰ/論理・表現Ⅱ | 100点 |
<グローバル人材育成奨学生選抜/ビジネスマネジメント学群・前期・3科目型>
教科・科目名 | 配点 | |
選択 | 下記①②から選択 ①地理探究/世界史探究/日本史探究/政治・経済のいずれか ②数学Ⅰ/数学Ⅱ/数学A(図形の性質・場合の数と確率)/数学B(数列)/数学C(ベクトル) | 100点 |
国語 | 現代の国語/言語文化(古典除く) | 100点 |
英語 | 英語コミュニケーションⅠ/英語コミュニケーションⅡ/英語コミュニケーションⅢ/論理・表現Ⅰ/論理・表現Ⅱ | 100点 |
出願者数や合格者数のデータ
桜美林大学の一般選抜における出願者数や合格者数(2024年度)は、以下のとおりです。
学群 | 出願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
リベラルアーツ学群 | 2,135 | 1,793 | 1,446 | 1.2 |
グローバル・コミュニケーション学群 | 631 | 535 | 495 | 1.1 |
ビジネスマネジメント学群 | 1,562 | 1,308 | 588 | 2.2 |
健康福祉学群 | 544 | 443 | 186 | 2.4 |
芸術文化学群 | 617 | 561 | 376 | 1.5 |
航空・マネジメント学群 | 404 | 370 | 219 | 1.7 |
教育探究科学群 | 72 | 57 | 56 | 1.0 |
桜美林大学に合格するための勉強方法
桜美林大学に合格するためには、どのような勉強方法を実施すればよいのでしょうか。ここでは、効果的な勉強方法などを解説します。
桜美林大学に入るには、何をすればいい?
桜美林大学の偏差値は41~58、大学入学共通テストの得点率は40~69%です。
学群などで違いは生じるものの、桜美林大学の偏差値は特に高いというわけではありません。
基礎固めに効果的な問題集で演習を繰り返し、着実に知識を定着させることを意識的に行いましょう。基礎を習得することで、標準レベルの問題を解くハードルが低くなります。
また、桜美林大学の偏差値を目指したい場合は、出題傾向への理解を深めて問題を解くのも効果的です。過去問などを活用し、出題傾向に応じた対策を講じましょう。
受験期の過ごし方
1年という時間は長いようで、気付けばあっという間に過ぎていくものです。
桜美林大学の合格を目指すなら、限りある時間を有効活用するために、長期的な学習計画を立てる必要があります。下記を参考に、計画を立ててみましょう。
夏(6~8月):基礎の定着を確認する時期です。これまで行ってきた内容を復習し、基礎の最終確認と苦手分野の克服を目標に学習を進めていきましょう。夏休み中は「週に○ページ問題集を進める」など、短期的なスケジュールを組むのがおすすめです。
秋(9~11月):知識がどの程度定着したのかを確認するためにも、インプットのあとはアウトプットを行うことが大切です。この時期には志望校も決まっている可能性が高いため、志望校の過去問をもとに傾向を把握しましょう。
冬(12月~):12月からは、受験本番に向けた最後の総仕上げを行う時期といえます。時間配分を意識して演習を繰り返すなど、実践力を鍛える勉強方法に切り替えるとよいでしょう。
塾や予備校で勉強する場合
受験勉強は独学でも行えますが、疑問点の解決に時間がかかることや、集中力を維持するのが難しいことなど、デメリットになり得る要素もあります。効率的に学習を進めたい場合は、塾や予備校などを活用するのが効果的です。
ただし、塾や予備校では講師1人が大勢の生徒に対して授業を行うスタイルが一般的なため、わからないことがあってもその場で質問するのは難しいことがあるでしょう。
また、個人の学力に授業内容を合わせることはできないため、ほかの生徒に後れを取ったり、逆に内容が簡単すぎて退屈になったりするかもしれません。
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桜美林大学入試は基礎力の徹底が重要!
【桜美林大学の入試概要】
- 選抜方式には、総合型選抜や一般選抜、大学入学共通テスト利用選抜などがある
- 難易度は特に高いわけではなく、基礎~標準レベル
【桜美林大学の入試データまとめ】
- 一般選抜の実質倍率は1.0~2.4倍(2024年度)
【勉強方法まとめ】
- 基礎固めに効果的な問題集で演習を繰り返す
- 出題傾向への理解を深めるために過去問を活用する
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以下の記事では、予備校の説明会に参加するにあたっての疑問や、チェックすべき項目をご紹介しています。ぜひ、予備校選びにお役立てください。