産近甲龍の国語を徹底解説!出題傾向は?難易度は?【大学受験】

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こんにちは。四谷学院国語担当の石川です。
今回は「産近甲龍」の国語対策について、それぞれの傾向を比較しながら見ていきます。

「産近甲龍」とは京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学の頭文字をとったもので、関西中堅私大の大学群の名称です。
関東の日東駒専にあたる中堅私大グループとして広く知られる産近甲龍。受験予定の方も多いと思います。

では早速、「産近甲龍」の国語の出題傾向や難易度について詳しく見ていきましょう。

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産近甲龍 国語の出題傾向

京都産業大学

問題構成は、2科目型では現代文2題、3科目型では現代文2題古文1題の合計3題です。
配点は100点、試験時間は80分です。
例年大問1・2で現代文、大問3では古文が出題されています。すべてマーク式の出題で、記述式の出題はありません。

近畿大学

問題構成は現代文2題、古文1題の出題です。
配点は100点、試験時間は60分です。
大問1・3は現代文、大問2は古文の出題です。すべてマーク式の出題で、記述式の出題はありません。

甲南大学

問題構成は現代文と古文それぞれ1題ずつの出題です。
配点は100点で、試験時間は70分です。
大問1で現代文、大問2で古文といった出題です。マーク式での出題がほとんどですが、漢字の書き取りや抜き出しといった記述問題も出題されます。

龍谷大学

問題構成は現代文2題、古文1題の合計3題です。
配点は100点で、試験時間は80分です。
大問1・2で現代文、大問3で古文が出題されます。すべてマークシート式で、記述式の出題はありません。

【関関同立 国語 試験概要 まとめ】

大学名問題構成解答形式試験時間
京都産業大学2科目型:現代文2題

3科目型:現代文2題古文1題の合計3題

マークシート式80分
近畿大学現代文2題、古文1題マークシート式60分
甲南大学現代文と古文それぞれ1題ずつマークシート式がほとんどで一部記述式70分
龍谷大学現代文2題、古文1題の合計3題マークシート式80分

 

産近甲龍国語の設問内容と対策

京都産業大学

現代文

例年、評論文と小説ないし随筆が出題されています。
評論文で漢字問題と傍線部説明、内容説明の問題が出題され、小説文では語句説明と傍線部説明が出題されます。
漢字に関しては標準レベルの出題になるので日々のトレーニングが欠かせません。ただ書き取りではないので必ずしも書けるようになる必要はありませんが、漢字の意味の理解が必要です。
また、本文の論旨を問われる問題も出題されるため、正確に文章を読み解く読解力も求められます。

古文

古文も基礎標準レベルです。どの設問も単語や文法知識が絡む問題が出題されるため、基礎知識をしっかりと理解、定着させておく必要があります。
文学史的な問題も出題されるため、基礎知識を定着させたのち文学史の勉強もしておけるとよいでしょう。

近畿大学

現代文

大問1では評論文、大問3では評論、随筆、小説のいずれかが出題されます。大問3では随筆の出題が多く、小説はさほど出題されません。
文章内容も硬い内容がよく出題されているので、語彙力を増やして文章の内容を理解できるようにしておけるとよいでしょう。
説明問題については意味段落で区切られた内容を読み取れるかどうかが問われるので、各段落の内容をしっかりとおさえつつ、読解を進められるようにしましょう。

古文

近畿大学は大問3題で60分と時間設定がほかの3校に比べても短めなので、しっかりと現代文に時間を使えるよう古文では速く正確に解いておきたいところです。
出題内容については文法や知識問題、文学史・和歌など幅広く出題されます。近年では文学史や和歌の出題は減少傾向のため、まずは文法・語彙・読解力といった古文に必須の知識を養っておきましょう。

甲南大学

現代文

甲南大学は現代文が1題の出題のため、やや文章が長めになっています。現代文は評論・随筆からの出題となっており、小説の出題はありません。設問は漢字の読み書き、内容一致や抜き出しといった内容が出題されます。
甲南大学は他大学とは異なり記述式の問題が出題されますが、抜き出しや漢字といったものなので特に身構える必要はなく、一定の語彙力・読解力をもってすれば解答可能な問題となっています。

古文

古文は文法、抜き出し、和訳、傍線部内容説明といった出題です。和訳についても身構える必要はなく、一定の単語力・文法力をもってすれば対応可能なレベルとなっています。

龍谷大学

現代文

龍谷大学では小説の出題はなく、大問1・2どちらも評論文や随筆文からの出題となります。漢字問題や傍線部理解問題のほか、内容一致問題も出題されるので、語彙力・読解力の養成をしっかりとしておく必要があります。
また、現代文が国語の設問数のほとんどを占めるので、現代文でしっかりと得点することが合格のカギとなります。

古文

古文は主に傍線部の内容についての問題で、設問の最後には古文常識問題も出題されます。
基本的な文法・単語の知識が十分身についていれば解ける問題がほとんどですが、主語理解や内容一致問題も出題されるため、古文の読解力もしっかりと磨いておきましょう。

まとめ・産近甲龍の国語を徹底解説!出題傾向は?難易度は?【大学受験】

今回は産近甲龍の国語の入試について詳しく見てみました。同じレベルとされる大学群でも、制限時間や出題傾向にそれぞれ違いがあることが分かったと思います。しかし、いずれの大学でも現代文は「語彙力」「読解力」、古文は「単語力」「文法力」「読解力」が身につけることができれば合格に届きます。
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