慶應義塾大学文学部に合格するための小論文対策!

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こんにちは。四谷学院国語担当の安齋です。
大学入試で重要な役割を果たすこともある小論文。どのような形式や内容があり、どのような力が求められるのか、知っていますか。今回は、慶應義塾大学の文学部で出題される小論文に関して取り上げます。
慶應の文学部が第一志望の方はぜひチェックしておいてくださいね。

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慶應義塾大学文学部 小論文 試験の概要

  • 配点:100/350点  (英語150、日本史/世界史100、小論文100 計350)
  • 試験時間:90分
  • 構成:大問1題の課題文型

慶應大学文学部の小論文試験は課題文に対する要約と意見論述を求められる形式です。
要約は300~400字程度、意見論述は320~400字程度です。課題文はA4判4ページ弱から5ページ弱であることが多くなっています。

慶應義塾大学文学部の小論文テーマ

そもそも小論文は、自分の主張を客観的・論理的に述べる文章です。提示された命題に対して、「賛成」か「反対」か、または「どのように考えるか」を主張し、その根拠や理由を示します。最初から最後まで一貫した主張をし、新たな情報を調べることのできない環境で、主張を支える客観的な事実を示しつつ論を進めなくてはなりません。
慶應大学の小論文試験についても同じく、大学に入って学びたいこと、進みたい分野について積極的に関連書籍を読んでおくことはもちろん、出題されやすい内容の話題や書籍などにアンテナを張って情報収集しておくと、試験時によりスムーズに考えをまとめ、書き始めることができます。

慶應大学文学部の入試小論文に出題されやすい内容とはどういったものか。近年のテーマは以下のとおりです。

慶應義塾大学文学部 小論文テーマ一覧

年度内容文章出典
2024「競争」について

(1)要約:300~360字 (2)意見論述320~400字

佐藤仁『争わない社会 「開かれた依存関係」をつくる』
2023「人間の創造性」について

(1)要約:300~360字 (2)意見論述320~400字

大嶋義美『演奏家が語る音楽の哲学』
2022「正しさ」について

(1)要約:300~360字 (2)意見論述320~400字

荒谷大輔『使える哲学 私たちを駆り立てる五つの欲望はどこから来たのか』
2021正解の出ない問題に取り組むことの意義

(1)要約:320~400字 (2)意見論述320~400字

川平敏文『徒然草-無常観を超えた魅力』
2020組織論 移動の自由とリベラル社会

(1)要約:300~360字 (2)意見論述320~400字

峰陽一『2100年の世界地図 アフラシアの時代』

慶應大学文学部の入試では幅広いテーマが出題されますが、全体としては社会・言語・思想といった人文学・社会科学的内容が多い傾向にあります。このような内容に関するニュースや新聞、新書や文庫などで、情報を集めつつ自分の考えを深めるとともに、筆者や論者の論述方法や語彙を学ぶことが小論文対策の一環として挙げられます。

慶應義塾大学文学部 小論文 求められる力

慶応大学文学部の小論文で求められる力とはなにか。大学からは以下の通りに発表されています。

資料を与えて、理解力、発想力、論理的構成力、表現力を総合的に問う。
引用:慶應義塾大学 2025年度一般選抜要項

①理解力、②発想力、③論理的構成力、④表現力の4つが挙げられています。
それぞれについて詳しく見ていきます。

①理解力

要約では課題文の正確な理解を示す必要があります。課題文を読んでいない人でも、その要約を読めば課題文の内容を把握できるような要約の作成が必要となります。

②発想力

常識的な事柄や一般論でとどまらず、「なぜそうなのか」「本当にそうなのか」「解決するにはどうすればよいか」「背景は何があるのか」など、事象を深く掘り下げる洞察力が不可欠です。日常での自分自身の問題意識や興味関心、思考が問われます。

③論理的構成力

小論文は一般的に現代文の記述よりも多い記述量となります。おおよそ、現代文が10~120字程度、小論文が200~1000字程度です。そのため、読み手に伝わりやすいよう適切な構成が必要となります。

④表現力

小論文に限らず記述における必要能力としては、漢字の正しい表記、主語と述語の正確な呼応、原稿用の規定に則った記述、常体での文体統一、不特定の読み手にも正確に伝わる表現の公共性などが挙げられます。

これらの力を養うには

慶応大学文学部の小論文で求められる力とは、①理解力、②発想力、③論理的構成力、④表現力です。
これらの力を養うには、先にも少し触れたように、情報を集めることと合わせ「なぜそうなのか」など深く考える練習をすることや、新聞や図書等から主張の仕方を学ぶこと、文章を書き添削を受けることなどが挙げられます。

そのほかの科目別対策もチェック

慶應義塾大学の科目ごと、学部ごとの入試対策について、詳しい記事がありますので、ぜひご覧ください。

慶應義塾大学の入試対策

 

まとめ「慶應義塾大学文学部に合格するための小論文対策!」

今回は、慶應義塾大学文学部の小論文に関して解説しました。小論文はただその場で考えて記述するというだけでなく、日ごろから情報収集したり自身の考えを深めたりしておく必要があります。自分の志望する大学の入試ではどのようなテーマが出やすいのか、どのような形式なのかを早めの時期に確認し、それに沿った対策を日常の中から心がけましょう。

また、慶應義塾大学文学部の小論文では特に、正しく課題文を読み取り、限られた文字数の中で読み手に伝わるように書くことが必要になります。他者に見てもらい添削を受ける、ということが重要になってきます。ぜひあなたに必要な添削指導をしっかり受けて、小論文を得点源としていきましょう。それが慶應文学部合格に近づきます。


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