こんにちは!四谷学院の奥野です。
亜細亜大学は1941年に設立、1955年に大学設置された、経営学部・経済学部・法学部・国際関係学部・都市創造学部(2025年度に社会学部へ改組予定)の5学部を擁する私立大学です。
アジアを中心に国際的に活躍できる人材の育成に力を入れているほか、SDGs達成やダイバーシティの推進に向けた取り組みを行っています。
この記事では、亜細亜大学の入試の特徴や難易度、倍率、合格するための効率的な勉強方法をご紹介します。
亜細亜大学の受験を考えている方や、勉強しているのに成績が伸び悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
※本記事に記載されている情報は2024年6月19日現在のものです。最新の情報は大学公式ホームページにて必ずご確認ください。
目次
亜細亜大学の入試問題で問われる能力
まずは、亜細亜大学が求めている人物像や入試の特徴、難易度について解説します。
亜細亜大学はどのような人材(学生)を望んでいるのか
亜細亜大学は「楽しい大学・面白授業・アジアと共に~選びたくなる 亜細亜大学~」をスローガンに、以下を教育理念として掲げています。
本学は、学校教育法の定めるところにより、広く一般教育に関する知識を授けるとともに深く専門の学術を研究教授するをもって目的とし、特に日本及び亜細亜の文化社会の研究と建設的実践に重点を置き、もって亜細亜融合に新機軸を打ち出す人材を育成するをその使命とする
そして、アドミッション・ポリシーでは、求める学生像として以下を掲げています。
- 希望する学部学科の教育内容が理解できるように、高等学校の教育課程において基礎的な知識・技能を修得している。
- 身の回りの社会的現象から、自ら問題を発見し、自ら考え、自ら判断し、説明することができる。
- 本学で学ぶ4年間で、自らのスキルやキャリアを向上させる意欲と明確な目的意識を持つ。
- 多様な社会・文化について関心を持ち、多様な価値観を持つ人々と協働する積極性と、異なる意見に耳を傾ける柔軟性を有する。
- 大学で学ぶ知識・技能・態度・体験を社会のために活かしたいという意欲がある。
アドミッション・ポリシーを見ると、亜細亜大学は、大学の想定する基礎学力を持ち自主的に問題を解決し、明確な目的意識と多様性に対する関心を持った学生を求めていることがわかります。
亜細亜大学では、学科ごとにアドミッション・ポリシーを設定しています。詳しくは、学部紹介をご確認ください。
亜細亜大学の入試の特徴
亜細亜大学では、学部ごとにさまざまな選抜方式が用意されています。
ここでは、2025年度の入試情報から、おもな選抜方式をご紹介します。
一般選抜
・一般入試
亜細亜大学で独自に実施される入試で、「学科別」と「学科別:DS後期」があります。
「学科別」には2教科型・3教科型・3教科型〈ベスト2〉があり、学部・学科によって内容が異なります。もう一方の「学科別:DS後期」は、2月以降に出願できる入試です。
・大学入学共通テスト利用入試
大学入学共通テストの成績を利用した入試で、大学入学共通テスト受験前に出願する「前期」と、自己採点をもとに出願できる「後期」があります。
2教科型・3教科型があり、内容は学部・学科によって異なります。
・全学統一入試
「前期」「中期」「後期」があり、前期は亜細亜大学を含めた全国18会場、中期は亜細亜大学を含めた首都圏4会場、後期は亜細亜大学で実施される入試です。
2教科での受験となり、英語外部試験(資格・スコア)の利用が可能です。
学校推薦型選抜
亜細亜大学の学校推薦型選抜には、指定校推薦入試と公募推薦入試があります。
指定校推薦入試は、亜細亜大学の指定した高等学校等からの推薦による入試で、出願資格や日程などは高等学校等へ個別に案内されます。
公募推薦入試は、一定の条件を満たし、高等学校長が推薦する生徒が出願できる入試です。面接と書類審査の総合評価によって合否判定が行われます。
総合型選抜
総合型選抜では、総合型選抜入試、ホスピタリティAO入試、ホスピタリティ入試、スポーツ・文化活動入試が用意されています。
総合型選抜入試では、面接(事前課題に関する口頭試問含む)・事前課題・書類審査の総合評価により合否が判定されます。
そのほか、亜細亜大学では外国人留学生入試や編入学試験が導入されています。
詳細は、大学公式ホームページの学部入試情報をご確認ください。
亜細亜大学の各科目の試験問題の特徴や難易度と対策
亜細亜大学の入試対策をするためには、試験問題の特徴や傾向をつかむことが大切です。
ここでは、亜細亜大学の一般選抜・全学統一入試(前期)における試験問題の特徴を、科目ごとにご紹介します。
英語
英語は大問6つから構成され、試験時間は60分です。
穴埋め問題や文法・語法問題、会話文、長文読解など、さまざまなパターンで出題されています。
基本事項が問われるため、確実に基礎を身につけることが大切です。
読解問題は分量が多く、全問解答するためには速読力が必要になります。
国語
国語は現代文の大問2つから構成され、試験時間は60分です。
長文の評論読解問題や漢字、四字熟語、慣用句などが問われます。
評論文の字数は4,500字程度で、分析哲学の視点によるエッセイや医療の視点による人権問題など、さまざまなテーマが取り上げられます。
評論文を解くためには、長文を読むことに慣れ、文章の構造や文の流れをイメージすることが重要です。
亜細亜大学入試の難易度
Benesseの「マナビジョン」のデータによると、2024年7月24日時点の亜細亜大学の偏差値は45~61です。大学入学共通テストの得点率は53~67%となっています。
学部ごとの偏差値は以下のとおりです。
学部 | 偏差値 |
経営学部 | 48~58 |
経済学部 | 50~61 |
法学部 | 48~56 |
国際関係学部 | 49~58 |
都市創造学部 | 45~53 |
参照:亜細亜大学/偏差値・入試難易度【2024年度入試・2023年進研模試情報最新】|マナビジョン|Benesseの大学受験・進学情報
亜細亜大学の入試の概要
ここからは、亜細亜大学の入試概要を解説します。
出願資格について
亜細亜大学の出願資格は、選抜方式ごとに定められています。
ここでは、一般選抜・一般入試(学科別)における出願資格をご紹介します。
一般入試(学科別)の出願資格があるのは、以下のいずれかに該当する方です。
(1)高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者、および入学年の3月までに卒業見込みの者
(2)通常の課程による12年の学校教育を修了した者、および入学年の3月までに修了見込みの者
(3)学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者、および入学年の3月までにこれに該当する見込みの者
1.外国において学校教育における12年の課程を修了した者、および入学年の3月までに修了見込みの者またはこれに準ずる者で文部科学大臣が指定した者
2.文部科学大臣が認定した在外教育施設の課程を修了した者、および入学年の3月までに修了見込みの者
3.文部科学大臣が指定した専修学校の高等課程を修了した者、および入学年の3月までに修了見込みの者
4.文部科学大臣が指定した者
5.高等学校卒業程度認定試験に合格した者(大学入学資格検定試験に合格した者を含む)、および入学年の3月31日までに合格見込みの者
6.本学において、個別の入学資格審査により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者で、入学年の3月31日までに18歳に達する者
ほかの選抜方式における出願資格の詳細は、大学公式ホームページの学部入試情報をご確認ください。
試験科目や配点
亜細亜大学の試験科目や配点は、選抜方式ごとに定められています。
ここでは、一般選抜・一般入試(学科別)の3教科型についてご紹介します。
<全学部全学科>
教科・科目名 | 配点 | |
(1) | 英語(英語コミュニケーションⅠ、英語コミュニケーションⅡ、論理・表現Ⅰ) | 100点
|
(2) | 国語(現代の国語、言語文化(古文・漢文を除く)) | 100点
|
(3) | 日本史探究、世界史探究、政治・経済、数学(数学Ⅰ、数学A) | 100点 |
※(3)は1科目を選択、データサイエンス学科は数学(数学Ⅰ、数学A)のみ
※3教科すべての得点を中央値補正法により換算して、合否判定を行う(データサイエンス学科を除く)
出願者数や合格者数のデータ
亜細亜大学の一般選抜・一般入試(学科別)における出願者数や合格者数(2024年度)は、以下のとおりです。
学部 | 学科 | 選抜方式 | 出願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
経営学部 | 経営学科 | 3教科型 | 512 | 476 | 185 | 2.6 |
ホスピタリティ・マネジメント学科 | 3教科型 | 124 | 120 | 70 | 1.7 | |
データサイエンス学科 | 2教科型 | 73 | 65 | 36 | 1.8 | |
3教科型 | 46 | 45 | 19 | 2.4 | ||
経済学部 | 経済学科 | 3教科型 | 333 | 310 | 174 | 1.8 |
法学部 | 法律学科 | 3教科型 | 272 | 263 | 200 | 1.3 |
国際関係学部 | 国際関係学科 | 3教科型 | 139 | 132 | 122 | 1.1 |
多文化コミュニケーション学科 | 3教科型 | 87 | 84 | 76 | 1.1 | |
都市創造学部 | 都市創造学科 | 3教科型 | 102 | 92 | 85 | 1.1 |
亜細亜大学に合格するための勉強方法
ここからは、亜細亜大学に合格するための勉強方法をご紹介します。
亜細亜大学に入るには、何をすればいい?
亜細亜大学の偏差値は45~61、大学入学共通テストの得点率は53~67%であり、これらの数値を見ると平均的なレベルとなっています。
亜細亜大学を受験する場合は、選抜方式ごとの試験科目を確認し、出題傾向や難易度を確認しておきましょう。
特に、英語は問題数が多いため、時間配分を考慮しながら過去問に取り組むことが大切です。
受験期の過ごし方
高校3年生の過ごし方は、合否に大きな影響を与えます。そのため受験期は、入試に向けた長期的な学習計画を立て、段階的に受験勉強を進めることが大切です。以下を参考に、学習のスケジュールを立ててみてください。
- 春(4~5月):春は基礎を身につける時期です。教科書の内容を理解しながら、勉強を効率よく進めるために、苦手分野を洗い出しましょう。
- 夏(6~8月):苦手分野の克服に集中する時期です。夏休みの期間を有効に使い、週単位などの短期間で学習計画を立てて勉強を進めましょう。
- 秋(9~11月): 去問を解き、出題傾向を把握しましょう。また問題演習を通して、応用力を身につけることが大切です。
- 冬(12月~):最終的な仕上げの時期です。自信を持って試験に臨めるよう、時間配分を意識しつつ、過去問や演習へ集中的に取り組みましょう。また、基礎知識の復習も忘れないようにしてください。
予備校で勉強する場合
効率的に合格を目指すには、予備校を利用するのがおすすめです。
講師から科目別の対策を学べるほか、スケジュール管理や受験勉強に関するアドバイスも得られます。
しかし、予備校に通っていることに安心してしまわないよう、注意が必要です。特に集団授業では、授業を聞くだけで理解した気になってしまうことがあります。
一人ひとりに合わせた指導を受けるのは難しいため、積極的に質問するなどの工夫が求められます。
四谷学院のカリキュラムのご案内
集団授業での成績アップが難しそうだと感じる場合は、科目別能力別授業と55段階個別指導を柱とした「ダブル教育」を行っている、四谷学院をおすすめします。
科目別能力別授業
多くの予備校では志望校や入塾テストの点数でクラス分けを行いますが、四谷学院では「科目別能力別授業」を導入し、科目ごとの能力に応じたクラスで授業を実施しています。
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55段階個別指導は、受験に必要な知識を細かいレベルに分け、段階的に指導を進めていくシステムです。各レベルの記述式テストを段階的に受けることで、弱点や不完全な点を確認・解消していきます。
問題を解いたその場で解説を受けられるため、無理なく解答力を身につけることが可能です。
亜細亜大学入試は丁寧に解く力が重要!
【亜細亜大学の入試概要】
- 選抜方式には、一般選抜、学校推薦型選抜、総合型選抜などがある
- 難易度は平均レベル
【亜細亜大学の入試データまとめ】
- 一般選抜の一般入試(学科別)の実質倍率は、1.1~2.6倍(2024年度)
【勉強方法まとめ】
- 受験する学部の試験科目を確認し、出題傾向や難易度を確認しておく
- 基礎知識に漏れがないよう定着させる
- 特に英語は時間配分を考慮しながら過去問に取り組む
苦手分野を克服し確実に得点に結びつけるには、自分のレベルに合った指導を受けられる四谷学院の「ダブル教育」がおすすめです。
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