【高校生の塾探し】よくあるトラブルと対処法!入学前にチェックすべきポイントは?

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こんにちは、受験コンサルタントの田中です。

大学受験のために塾を探している高校生や保護者の方は多いかと思います。入学後に「思っていたのと違った!」となってしまわないように、事前にしっかり調べておきたいところですね。

そこで今回は、塾とのトラブルを避けるために入学前にチェックしておくべきことを確認していきましょう!

授業スタートまでの流れとチェックポイント

塾に入って授業が始まるまでは、おおよそ以下のような流れとなります。

塾探しから授業スタートまでの流れ

 

① インターネットや口コミなどで候補となる塾を決める
 ↓
② パンフレットなど資料を請求する
 ↓
③ 説明会・相談会に参加する
 ↓
④ 申込み・契約
 ↓
⑤ 授業スタート!

①インターネットや口コミなどで候補となる塾を決める

大学受験のための塾や予備校はとてもたくさんありますので、まずは候補を絞っていきます。
最近では様々な形態の塾があります。どのスタイルが合っているかインターネットなどで情報を集めて検討していけるとよいでしょう。

「友達・先輩が通っている塾」とか「職場の先輩のお子さんが通っている塾」「学校の先生が勧めてくれた塾」など、口コミを参考にするも1つの方法です。

口コミにはネガティブなものもあります。特に知名度の高い塾や予備校であれば、悪い口コミも目にするかもしれません。単に「良かった・悪かった」などは主観的なものになりますので、「具体的にどこが良かったか・悪かったか」「どんな点が合っていたか・合わなかったか?」「どんな人にお勧めか」など、実際に入学した人だからこそわかる情報が参考になるでしょう。

②パンフレットなど資料を請求する

パンフレットは、無料で請求することができます。資料にはその塾や予備校の特徴がわかりやすく整理されていますので、必ず請求するようにしましょう。

仮にこの段階でいい印象がなかったり、遠くて通いにくそうだったり、ということがあっても、資料だけは請求しておくことをおすすめします。

口コミやネットはあくまでも主観的な感想や過去の情報です。実は今年からシステムが変わっていたとか、思い込みやかんちがいだったということもありえます。まずは正しい情報を集めておきましょう。

資料では、キャンペーンや割引などお得な情報も知ることができますので、必ず資料請求をしてチェックしてくださいね。

③説明会・相談会に参加する

説明会や相談会を実施している場合には、必ず参加しましょう。校舎での開催、会議室などのレンタルスペースでの実施、あるいはオンラインでの説明会などもありますので、都合に合わせて参加することができます。また、体験授業や見学会を実施している場合もあります。

所要時間は、塾・予備校によって異なりますが、1時間程度のところが多いようです。

説明会では、その塾の様々な情報や特徴を得ることができますが、それ以外にも非常に大事な気づきがあるかと思います。

例えば、職員の方に電話で丁寧に応対してもらったとか、教室や受付で生徒と先生が楽しそうにやり取りしている様子を目にしたとか、自習室で生徒たちが真剣に勉強している様子が見えたとか、そうしたちょっとした印象から、その塾の生徒に対する姿勢やホスピタリティを判断することもできるでしょう。

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④申込み・契約

「ここでならがんばれそうだ!」と本人が感じ、「ここに通わせたい!」と保護者が思えたのならば、塾の申し込み手続きをしましょう。

もしも、説明会や相談会に本人しか参加していない、保護者しか参加していないということであれば、本人と保護者が一緒に確認できる機会を作るとよいでしょう。
この塾のどこに魅力を感じたのか、あるいはどこが引っかかっているのか、納得することで入学後も頑張りが続きます。

授業やサポートの内容、料金など、しっかりご家庭で話し合ってから入学を決めるとよいでしょう。

⑤授業スタート!

授業が始まる前には、各種のガイダンスなどがありますので、しっかり参加しましょう。

また、申し込み後すぐに自習室が使えることもありますので、その場合には積極的に活用するとよいでしょう。

契約時に注意すべき点

塾の授業開始までの流れを把握できたところで、契約書で特に確認しておきたい項目を紹介してましょう。

塾とのトラブルになってしまうと、勉強に支障が出てしまう可能性もあります。それでは本末転倒です。スムーズに学習がスタートできるように、十分に確認しましょう。

特に確認すべき事項

● 受講科目

● 料金(学費)

● 講師の質・授業の質

● 授業以外のサポート内容

 

受講科目

まずは受講科目です。大学受験に必要な科目を受講できているか確認しましょう。

志望校によって、また入試方式によって、受験科目は違ってきます。例えば、同じ大学の同じ学部を受験する場合でも、選ぶ入試方式によって受験科目が少なくなったり多くなったりする、ということです。

第1志望校はどこか、併願校はどこか、あらかじめ決めておかないと、必要な科目を勉強できなかったりあるいは不要な科目の授業を受けたり、ということもありえます。

あらかじめ受講科目についてはしっかり確認しておきましょう。

☑注意したいポイント
予備校や塾によっては、事務員が申し込み手続きを担当する場合があります。その場合、大学入試に関する知識不足から、間違った科目・コースをで手続きしてしまうこともあります。入試に必要な科目が受講できず、塾とのトラブルとなってしまうことも…。
受験コンサルタントなど大学受験に関する豊富な知識がある人のアドバイスを受けたり、自分でも大学入試情報を調べたりして、後々トラブルにならないようにしましょう。


料金(学費)

契約においてトラブルが多いのは、お金に関する部分です。授業料は安いけれど、そのほかの経費が積み重なって、結局は高額になってしまったということもあり得ますので、あらかじめ確認しておきましょう。

教材費

テキストやそのほかの教材にかかる費用のことです。
料金(学費)に含まれている場合と、別途有料の場合があります。

模試受験料

高卒生(浪人)コースの場合、全国模試の受験料は料金(学費)に含まれている場合があります。
高校生(現役)コースの場合、模試は高校で受験するケースも多いため、料金(学費)に含まれていない場合があります。

講習費

ほとんどの予備校や塾では、シーズンごとのイベントや講習は別途申し込み、費用が必要になります。

☑注意したいポイント
夏期講習や冬期講習、直前講習といった講習は、申込期間が定められており、急いで受講を決めなければいけません。定員が設けられている場合もありますから、焦ってしまうかもしれません。希望する講座が受けられなかったり、本来不要な講座まで受講を申し込んでしまい、塾とのトラブルとなってしまうことも…。
あなたの学習状況を正しく把握している受験コンサルタントのアドバイスを受けて学習計画を立てながら、効率的に学べるように考えていきましょう。


講師の質・授業の質

誰が授業を行うのか、誰に進路指導を指導してもらうか

パンフレットや説明会で確認しましょう。大学生のアルバイトが講師やチューターとして在籍している場合もあります。もちろん大学生のアルバイトだからと言って講師の質が低いとは限りませんが、大学受験のプロである講師や正社員の指導員と比べてしまうと、知識や経験・スキル不足は否定できないでしょう。

また有名講師が在籍しており、その講師の授業を受けたいために入塾を検討している場合には、「確実に指定した講師の授業に出られるのか?」という点を契約前に確認しておきましょう。講師目当てで入塾したいにもかかわらず、その講師の授業に参加できない可能性があるならば、講師以外でその塾を選ぶメリットを検討し直す必要があります。

授業以外のサポート内容

定期試験対策

高校生、とくに指定校推薦(学校推薦型選抜指定校制)では、定期試験・定期考査のテスト結果が非常に重要となってきます。そうした学校のテストに関するサポートが充実しているかどうかもあらかじめ確認しておきましょう。

進路指導

予備校の先生は「講師」と呼ばれ、基本的に授業・講義を担当します。進路指導などを行うことはほとんどありません。進路指導を行うスタッフは別でおり、チューターやコンサルタント、あるいは担任などと言われます。
進路指導を大学生が行う塾もあれば、大学受験のプロが行う塾もあります。誰がどのように進路指導を行うのか、面談やガイダンスの頻度なども確認しておきましょう。

☑注意したいポイント
近年では大学入試は情報戦という一面も持っています。どの大学をどの入試方式を選ぶのが自分にとって有利になるのか…などの受験戦略も必要です。特に高校で進路指導が手厚く行われていない場合には、自力で情報を集めなければいけません。勉強に集中できる環境を作るためにも、進路指導の手厚い塾や予備校を選ぶとよいでしょう。

自習室

「自習室が使いたいから塾に入った」という受験生も多いようです。自宅では集中して勉強ができないという悩みもよく聞きます。

せっかくの自習室ですので100%活用したいですよね。何時から何時まで使えるのか?土日や長期休暇中は利用できるか?十分な座席数は確保できているか?静かな集中できる場所になっているか?自分の目でしっかり確認しましょう。

☑注意したいポイント
自習室で勉強しようと張り切っていたのに、席が少なくていつも行列、席取り合戦になってしまう。転塾の理由として挙げる生徒もいるくらい、自習室は重要です。
自分が利用したい時間帯に自習室が開いているのか、いつでも使えるような状況なのか。体験談や口コミなどもチェックして、学習環境を整えていきましょう。


よくある不満・トラブル

授業や進路指導に不満があり、せっかく入学した塾や予備校を変えるケースも多く見られます。

実際にどういった理由で塾や予備校をやめたり変えたりするのかの体験談を、こちらの記事で詳しくまとめています。

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塾トラブルで困ったときの対処方法

万が一トラブルになった、もしくはトラブルになりそうな時は、どのように対処すればよいでしょうか。対処法について5つ解説していきます。

契約書の見直しをする

金銭に関するトラブルや授業が受けられずに解約するなどのトラブルについては、まずは契約書を見直す必要があります。

不明点がある場合には、遠慮なく契約内容について問い合わせてみましょう。もしも契約書を紛失してしまった場合でも、塾側に控えがありますので確認をすることは可能です。

校舎の担当と直接話す

授業を受けるのは生徒本人であるため、保護者は生徒を仲介して塾側に問い合わせをすることも多く、そうした場合、思いもよらぬ行き違いや誤解が生じてしまう場合があります。

そこで、塾の担当者と直接、保護者の方がお話しされることをおすすめします。高校生ともなると一人前に扱われることも多くなりますが、まだ大人のように自分の意見を伝えたり質問したりすることがうまくいかない場合があります。その際には保護者が代わりとなって、塾側とお話をしていくことでスムーズに解決できる場合もあります。

また逆に、保護者と生徒の意見が一致しないために塾側とトラブルになるケースも見受けられます。家庭内でも十分に話し合いをしたうえで、塾側に相談という形で持っていくとよいでしょう。

本社や責任者に相談する

大手の塾・予備校の場合は各校舎とは別に、本社に相談窓口が設けられていることがあります。また、個人塾の場合にも担当の先生ではなく、校長や塾長が責任を持って対応してくれるはずです。

塾の公式ホームページなどに本社の連絡窓口が表記されていますので、メールや電話で問い合わせてみるとよいでしょう。

消費者生活センターに相談する

消費者生活センターは、消費生活に関する消費者と事業者間のトラブルについて相談できます。国家資格を持った消費生活相談員やそれに準じた専門知識・技術をもった人が対応してくれ、交渉の仕方や具体的な解決策などについて助言してくれます。

本社や責任者に問い合わせても解決しない場合や個人塾などの場合は、消費者生活センターに相談してみるとよいでしょう。

弁護士に相談する

消費者生活センターの相談した際、弁護士に相談することを勧められることもあります。無料で相談できる弁護士事務所やネット弁護士事務所等もあるので、まずは相談してみるとよいでしょう。

まとめ

今回は、塾でよくあるトラブルやその対処法について解説しました。

塾でのトラブルや不満は、事前にしっかり確認することで減らすことができます。入学前に、直接電話をしたり校舎を訪れたりすることで、その塾の雰囲気を体感することができるでしょう。その塾に「合う・合わない」を感じることができるかもしれません。

失敗しない予備校選びは相談会・説明会参加が重要!

塾探しには多くの方がネット情報を参考されると思いますが、やはり自分の目で確かめていただくことを強くお勧めします。

以下の記事では、予備校の入学説明会について詳しく解説しています。説明会に参加する際の疑問や不安を解消するために、ぜひご一読ください。

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