この記事では、共通テスト「倫理・政経」について具体的な内容と、試験に向けて有効な対策法を解説していきます。
目次
出題内容
共通テスト「倫理・政経」は、大問5つで構成されており、小問数は32題程度です。
配点
共通テスト「倫理・政経」の配点は100点です。
試験時間
共通テスト「倫理・政経」の試験時間は60分です。
共通テスト「倫理・政経」の特徴
倫理・政経分野共通
・具体的な場面を設定したリード文や設問文があります。
(例. 調べ学習や授業での発表、学習内容についての会話文など)
・設問形式は、正文・誤文選択や空所補充、組み合わせ、正誤問題などです。
倫理分野
a) 資料文の読解
b) 長いリード文の内容を踏まえて会話文の空所に適当なものを解答する問題
などが頻出です。
政治・経済分野
c) グラフなどの統計資料の分析
d) 推測・思考型の問題
e) 計算問題
f) 時事問題
などが頻出です。
共通テスト「倫理・政経」の攻略法
倫理分野
特に、a) 資料文の読解 の対策が必須でしょう。資料文の読解に関しては、「初めて見る…」という資料であっても、必ずどこかに糸口を見つけようとすることが大切です。(必ずヒントがあります。)実際の問題文に使われるのは思想家の原著なので、現代人のワレワレにはとっつきにくい部分もありますが、大事なのは初見の資料に物おじせず、(この気持ちが大切)頭の中で「キーワードを思い出す」「結びつける」こと。
具体例を見てみましょう。クリックすると表示されます。
とにかく「倫理」はリード文・選択肢が長いので、それに物おじしないこと・「キーワードを思い出す」「結びつける」ことが大切です。
政治・経済分野
c) グラフなどの統計資料の分析
d) 推測・思考型の問題
これらも、倫理と同じく、ポイントは「キーワードを思い出す」「結びつける」ことです。
とくにグラフのタイトル・リード文の説明は見逃さないようにしましょう。
e) 計算問題も一見とっつきにくそうですが、よく聞かれる内容は、
・需要曲線と供給曲線
・GDP・GNP・NIの計算
・国際収支(貿易・サービス収支、第一次/第二次所得収支)の計算
・比較生産の考え方
など、ほぼ決まっていますし、55テキストやクラステキストにも必ず載っています。
さらに実際に求められる計算のレベルも、皆さんが中学校や高校で習う数学よりも易しいはずです。とにかく変に食わず嫌いをせずテキストで類題を解いて、先生の解説を聞いて公式や考え方に慣れることです。
f) 時事問題ですが、まずはテレビや新聞の社説、ニュースアプリなどでどんなことが起きているか「知る」、そして疑問に思った言葉は調べる姿勢が大切です。意外と分かった「つもり」になっていることが多いのが時事なので、予備校や塾などの冬期講習などを活用してプロの先生の解説を聞いてみるのもよいでしょう。
共通テスト対策「これだけはやめて!」
倫理・政経の攻略法で繰り返しましたが、公民は自分の知っている知識・キーワードをいかに問題に結びつけるかがとても重要な手掛かりになります。倫理・政経ともにキーワードの丸暗記はNG!!言葉の正確な理解につとめましょう。キーワードの意味を友だちや先生に説明してみるのも理解を深めることに繋がります。
過去問題の活用
センター試験から共通テストに代わって、資料読解や思考型の設問も増えていますが、前提となるのは確かなキーワード理解です。過去問演習を通して、どのキーワードがよく出題されているか、その言葉の意味は何かを正確につかみましょう。不明な点は先生に質問しましょう。
高1高2生の共通テスト対策
新課程入試で「公共」が追加になりますが、学習内容は「政治経済」と大半が重なります。「倫理」も新課程入試で学習項目の大枠の順序に入れ替え(日本思想⇔西洋思想)があります。何度か述べたとおり、まずは正確なキーワード理解が大切です。学校や四谷学院の授業を通して、教科書やクラステキストの内容をさらっておきましょう。コツコツ時事的な知識を得たり、キーワードについて人に説明したりするのも有効です。