こんにちは、四谷学院の教務担当の矢ヶ部です。
共通テストも近づいてきて、受験生にとっては心配事がつきない時期になってきました。そこで今回は、今までものすごく勉強を頑張ってきたけど悩んでいる人と、あまり勉強に割く時間が取れなくて悩んでいる人、それぞれにメッセージを送らせていただきたいと思います。
今までものすごく頑張ってきたあなたへ
今までかなり勉強をしてきた人は、「これだけやってきたから大丈夫!」と思ってほしいです。そして、「もっとやっておけば良かった」と後々思わないで済むぐらいの努力を継続的にしてほしいです。
第一志望の大学をはじめとする受験校についても、「もっと考えるべきだった」と思わないで済むぐらい考えることが大切です。そうすれば、万が一の時でも、やってきたことに間違いなかったと思えるでしょう。
自分を追い込みすぎないように!
頑張ってきた人は、目標を達成するための道を模索しつづければ、何らかの形で道は開いてくるものです。
私自身も受験生の時は受験が全てで、不安に襲われながら毎日勉強していましたが、今から思えば、受験は人生の一つの通過点であり、そのあとの行いでどうにでも人生を変えることはできます。だから、当時の自分に「もっと力を抜いて、世界は広いから」と言いたいですね。
余談ですが、私の趣味は旅行で、いろんな国や地域に行ってきましたが、 “Espresso”という外国人向けのイタリア語の教科書の内容にとても驚きました。こんな会話文が乗っていたんです。
さて、この後に続くAさんのセリフは何でしょうか?
日本人の感覚では、「授業頑張ってね!」とかだと思いますが、イタリアのテキストでは以下のように続いていました。
ラテン系の人たちは時間におおらかなイメージがありますが、あと5分なのに?授業は…(笑)イタリアでは日本の常識は通用しませんね。
他にも、私がカナダに留学していた時に、そこで出会ったベネズエラ人の友達が日本の受験ドラマを見て、日本の受験生が机に向かって勉強ばかりしているのが理解できないと言っていたのも思いだしました。
つまり、日本の考え方が世界では非常識のことだってあるわけです。
私がここで伝えたかったことは
「自分を追い込みすぎないで」ということです。
“Take it easy!”です。
まだ勉強不足というあなたへ
勉強に時間を割くことができず、正直勉強をあまりしてこなかったなぁと思っている人は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
例えば、私の担当科目の地理でしたら、以下のような記事があります。
地理以外にも、それぞれの科目の勉強法について、参考になる記事が多くありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
そして、これらの記事を読んだ後、早速学習に着手していきましょう。
日本の大学受験はマシ?
「共通テストは大変」本当にそうだと思います。とは言っても、お隣の中国、韓国、台湾と比べるとマシですよ(笑)
例えば、台湾の共通テストにあたるテストの地理の問題を見たことがありますか?日本では大学で地理を専攻しなければ学ばない問題がたくさん出ていました。しかも、日本では社会は文系2科目、理系は1科目ですが、台湾では文系理系にかかわらず、地理、歴史、公民全科目必須とのことです。ちなみに、理科も、物理、化学、生物、地学すべて!
韓国では、大学受験が国を挙げた一大イベントで、共通テストにあたる試験がある日には、遅刻しそうな受験生が警察車両で送られている…なんていう様子を、ニュースで見たことがある人は多いのではないかと思います。
中国も同様に「受験が人生」の文化ですね。科挙試験のなごりでしょうか。すでに廃止はされましたが、中国では一人っ子政策をしていたこともあり、一人の子どもにお金をかける風潮があり、塾に通い過ぎることや通えない人もいることを問題視した政府が、中国で塾業を禁止したのは印象深いです。では、廃止後どうなったかというと、代わりに学校で1日中勉強しているそうですよ。
つまり、他の東アジアの国や地域と比べると、日本はまだマシ!そう思うと頑張れるかもしれませんよね。
一人ひとりに適したラストスパート
四谷学院では、共通テストまであと○日というカウントダウン表示が始まっています。それを見ると不安になる人もいれば、奮い立つ人もいるでしょう。残り時間を把握するというのはとても大事なことです。
そのうえで、どんな直前期を過ごすべきなのか、どの科目を優先すべきか、ということはもちろん、メンタル的なフォローも重要になってきます。そしてメンタルは、自分自身でもケアすることができます。何をしたら安心できるのか、どんなアプローチなら勉強に集中できるのか。
もしも迷うことや不安があれば、四谷学院の受験コンサルタントに相談してみてくださいね。冬期講習やお正月特訓、直前期など、あなたが最後まで伸びる方法を一緒に考えていきましょう。