共通テスト英語 (リーディング・リスニング) 傾向と対策 | 大学入学共通テスト対策のポイントを解説します

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こんにちは、四谷学院です。今回は大学入学共通テスト(共通テスト)の「英語」について取りあげます。

共通テストの英語は、「リーディング」と「リスニング」に分かれており、別々に実施されます。そこで、「リーディング」「リスニング」それぞれの試験の特徴と勉強法について解説していきます。

センター試験に比べて難化

大学入試センター試験(2020年まで)に比べて、共通テストは難しくなったと言われていますが、平均点は6割程度でほぼ変わっていません。共通テストを「難しい」と感じ理由は、「大量の英文」「スピード」「正確さ」「効率」という共通テストの特徴にあります。

共通テストは短期集中で対策できない

共通テストはその特性ゆえに、短期集中での攻略が難しいと考えられます。共通テストの英語で高得点を取るためには、一般的な受験勉強だけでなく、「共通テストの攻略」を考えていく必要があります。

共通テスト「英語」の試験時間と配点

共通テスト「英語」の試験時間は、「リーディング」80分、「リスニング」60分、合計140分です。
配点は、「リーディング」「リスニング」それぞれ100点、合計200点満点です。ただし、配点比率は、各大学が独自に決められるため、必ず1:1というわけではありませんので、注意しましょう。

共通テスト英語の特徴

リーディング

共通テスト「リーディング」は読解問題のみで構成され、思考力や情報処理力が必要な出題がされます。文法や語彙のような単純な知識問題はありません。単純に英文の一部を読み取れれば答えが出る一般的な設問もありますが、たとえば、「客観的な事実」と「主観的な意見」を区別する設問や、複数の出来事を時系列通りに並べ替える設問、あるいは複数の文章や、図、グラフに含まれる情報を横断的に読み取って正解を判断する設問などが出題されるのが特徴です。

英文そのもののレベルは、ごく標準的です。正確に英文を読む力が身についていれば答えを出すこと自体は難しくありません。さらにそこに「スピード」が求められます。時間内に英文を読むだけでなく、複雑な設問にも短時間での処理が必要です。

リスニング

共通テストでは、会話やモノローグを聞き取って答えを選ぶオーソドックスな問題に加え、聞き取った英文の意味に最も近い英文を選ぶ、出来事を時系列通りに並べ替える、聞き取った情報をもとに資料やノートを完成させるなど、非常に多彩です。
なお、難易度の高い後半の問題は、すべて1回しか音声が読み上げられません。英語を聞き取る力は言うまでもなく、30分間意識を切らさずに英語を聞き続ける集中力が求められます。

共通テスト英語の攻略法

リーディング

攻略のポイントは「時間配分」です。受験生からは「時間が足りない、どうしたらいいか」という相談が頻繁に寄せられます。共通テストでは、内容を正確に読めることは大前提であり、読解速度と情報処理能力も高いレベルで求められます。普段からいろいろなトピックの英文に触れたり、意識的に長めの文章を読んだりして、大量の英文にへこたれない頭の体力を培っていくことが、リーディング攻略のポイントと言えるでしょう。

過去問と学習スケジュール

共通テストは、出題の内容や形式が基本的に決まっています。類題練習を繰り返すことで、出題形式への慣れや時間感覚が磨かれ、得点アップが期待できます。ただし、闇雲に量をこなせば良いというわけではありません。質と量の両方を踏まえた学習を計画的に進めていくことが求められます。
詳しくは【過去問題の活用】でも解説します。

リスニング

リスニングは、長期間の地道な学習が必要です。短期間に集中してたくさんの音声を聞いたからと言って期待するような効果は上がらないでしょう。「毎日決まった時間をリスニングに充てる」「自分でも声に出してみる」といった、英語の音を意識した学習を普段の学習に取り入れましょう。
試験の特性上、集中力を切らさず流れに乗ってテンポよく解答していくために、出題形式の把握が必須です。後半の問題では事前に資料や選択肢を読む時間が与えられますので、その時間の使い方についても戦略を立てておきましょう。

聞き逃したら…⁉

リスニングテストでは「リズムを崩す」ことが致命傷になります。「聞き逃した!」と焦ったり、思わず考え込みそうになったりしたら、その問題はスパッと忘れて次の問題に気持ちを切り替える、そうした「試験の乗り切り方」のシミュレーションもしておくと安心です。

共通テスト対策「これだけはやめて!」

共通テスト対策として「なんとなく読む・聞く」「ダラダラ解く」といった勉強は厳禁です。共通テスト「英語」を攻略するためにはタイムマネジメントが欠かせません。リーディングなら「この大問は〇分で解く」、リスニングなら「準備時間1分でここまで確認する」といった形で、目的意識を持って対策を進めていきましょう。

過去問題の活用

共通テストのリーディング、リスニングは、出題内容はある程度決まっているため、事前に対策が立てやすいとも言えます。「過去問」「模試」「類似問題」を積極的に活用しましょう。
その際の注意点として…ただ問題を解くだけではなかなか身になりません!「この問題では、○分しか使わないぞ!」といった具合に、時間を意識して取り組むようにしましょう。

四谷学院
四谷学院
四谷学院では、55段階個別指導の段問題(初段から10段)で共通テストの過去問やオリジナルの類題を使った実戦演習を繰り返します。さらに、集団形式で実施される夏期・冬期・直前の各講習でもオリジナルの模擬問題を使った実戦演習を行い、必要十分な量の学習を確保しています。問題演習の後には講師による解説がありますので、一人での学習とは理解度・定着度が全く異なります。
四谷学院では55段階個別指導と集団指導という2つの学習を通して、共通テストで高得点を取るための解答力を養成します。

共通テスト英語 問題の傾向と対策 (リーディング・リスニング) まとめ

共通テストの英語は、決して難しいテストではありません。英語の基礎力を磨きながら「英語体力」すなわち理解する力・読み続ける力・聞き続ける力を伸ばしていきましょう。さらに過去問や類題を用いた演習を通して傾向・パターンに習熟することで結果につながります。

高1高2の共通テスト対策

難関校を目指すなら「高3になってからぼちぼち始めよう」などといった悠長な考えは禁物です。今すぐに過去問題を「見る」ことから始めましょう。共通テストがどういった試験であるかが見えてくるはずです。対策は早ければ早いほど有効です。

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